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【メルマガ日台共栄:第2551号】 台湾の総統・立法委員選挙  傳田 晴久

2015/12/17

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1>> 台湾の総統・立法委員選挙  傳田 晴久
2>> 台湾総統選挙は蔡氏優位で政権交代濃厚に 前回選挙とどこが違うのか
3>> 国民党の牙城に挑む女性候補 蔡氏側近の蕭美琴氏が花蓮県で善戦
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1>> 台湾の総統・立法委員選挙  傳田 晴久

 来年1月16日に投開票が行われる台湾の総統と立法委員のW選挙まで1ヵ月を切った。明日(12月
18日)が総統選の公示日だが、選挙はすでに終盤に入っている。

 近年の南シナ海や東シナ海における中国の覇権的行動や軍事力の増大を見るにつけ、台湾の地政
学上の重要性からも、運命共同体的関係にある日本としては無関心ではいられない。台湾の趨勢が
日本に及ぼす影響は大きい。

 本誌では、台南に住む傳田晴久(でんだ・はるひさ)氏の「台湾通信」を発行するたび紹介して
いる。昨日お送りいただいた「台湾通信」は、ズバリ「台湾の総統・立法委員選挙」。

 日本人にはたいへん参考になる解説だ。特に多くの台湾人が支持している「現状維持」の意味に
ついての解説は説得力に富む。同感だ。味読していただきたい。

 なお、傳田氏は世論調査として12月14日発表の「台湾指標民調」を紹介している。日本の報道で
はよく大手テレビ局のTVBSなどの世論調査を紹介することが多い。TVBSも12月14日に発表
しているものの、精度が高いのはやはり「台湾指標民調」だ。

 「台湾指標民調」は、男女、地区、10歳ごとの年齢、教育程度、政党支持傾向、政治的立場など
の項目を立てて調査し、それらを総合した結果を発表しているからだ。

 ちなみに、14日のTVBSは、蔡英文(民進党):45%、朱立倫(中国国民党):22%、宋楚瑜
(親民党):10%と発表し、蔡候補と朱候補の差は23ポイントとしたのに対し、14日発表の台湾指
標民調では、蔡英文:46.1%、朱立倫:16.1%、宋楚瑜:9.1%で、蔡英文と朱立倫の差は30ポイ
ントに開いている。

                ◇    ◇    ◇

台湾の総統・立法委員選挙
【台湾通信(第105回):2015年12月16日】

◆はじめに

 台湾は今、選挙直前である。日本でもいろいろ報道されているとのことであるが、台湾の様子を
知らせろ、とのリクェストがあったので、私にわかる範囲でお伝えしたい。

◆総統選挙

 台湾では昨年11月末に、国民党惨敗に終わった「九合一選挙」と呼ばれた統一地方選挙が行われ
た。これから行われる選挙は「大選」、すなわち国政選挙で、総統と立法委員の選挙が来年1月16
日(土)に投票、即日開票される。

 総統は日本語の大統領に相当し、被選挙権は40歳以上の中華民国国民に与えられており、正副両
候補がペアで立候補する。

 今回の選挙は現職の馬英九総統の任期(4年×2期)切れによって行われるが、11月27日に立候補
締め切りがあり、中国国民党から朱立倫(チュー・リールン)王如玄(ワン・ルーシュエン)のペ
ア、民主進歩党から蔡英文(ツァイ・インウェン)陳建仁(チェン・ジエンレン)のペア、親民党
から宋楚瑜(ソン・チューユイ)徐欣瑩(シュイ・シンイン)のペアが名乗りを上げた。いずれも
男女のペアであり、話題となっている。

◆立法委員選挙

 立法委員は日本の国会議員に相当し(台湾は一院制)、被選挙権は満23歳(選挙権は20歳)であ
る。2008年より小選挙区比例代表並立制が導入され、任期は4年、議員数は113名である。内訳は小
選挙区選出が73名、原住民枠が6名、比例代表・海外代表選出が34名である。

 今回の選挙の立候補者は選挙区の73名に対して356名、原住民枠の6名に対して23名が立候補して
いる。比例代表及び海外代表選出の34名に対しては18の政党がリストを提出している。台湾の政党
数は驚くなかれ、230以上ある(2013年)という。

 なお、比例代表で議席配分を受けるには有効投票の5%以上の得票が必要で、かなり高いハード
ルとなっている。台湾の有権者数は約1800万人であるから、5%の得票とは90万票である。

 選挙の焦点として、政権交代の可能性、政治の流れの影響、中国に対する台湾人の民意の表れに
ついて述べてみたい。

◆選挙の焦点(政権交代なるか?)

 馬英九総統の支持率は一時9%台に低下し、その名前にひっかけて「9%総統」と冷やかされたこ
ともあり、現政権の評判は極めて悪い。象徴的数字の一つが、「空手形633が142に化けた」であろ
う。

 これは今月7日の新聞(自由時報)に載った「2016総統大選青年対談」を伝える記事の見出し
で、民進党からの副総統候補陳建仁氏の発言である。前々回の総統選挙の際、馬英九候補は経済成
長率6%、失業率3%以下、国民所得3万米ドルをコミットし、「633」と称したが、7年間の執政の
結果は、経済成長率1%、失業率は4%に近く、国民所得は2万米ドル、すなわちコミットメント
「633」は空手形になり、「142」になったということである。

 安全保障、政治も重要であるが、国民の最大の関心は何と言っても経済である。それも口当たり
の良い政策よりも実行力である。公約を実現できなかった政権を果たして交代させることができる
かどうか、最大の焦点であろう。

 台湾の政権交代は総統のすげ替えだけでなく、立法院の勢力を変えなければならない。現在の勢
力は図のように113の議席のうち、与党、いわゆるブルー陣営(国民党と親民党)が68議席、野党
であるグリーン陣営(民進党と台湾団結連盟)が43議席、その他政党が2議席占めている。

 陳水扁が総統を2期務めた2000〜2008年、民進党は第一党ではあったものの、少数与党の悲し
さ、多くの法案が通らず、大変な苦労を強いられたと言います。

◆政治の流れはどうなるのか

 昨年3月の大学生による「ひまわり學運」の騒動はサービス貿易協定批准の審議が発端である
が、政府の強引なやり方に反対する大学生に一般市民が同調し、多くの国民が政治に関心を持つよ
うになった。その流れはその年の11月に行われた統一地方選挙(九合一選挙)に国民党惨敗という
結果をもたらした。今年の2月に行われた立法委員の5議席をめぐる補欠選挙では、国民党が辛くも
現状(2議席)を維持するという結果になった。

 今年の9月の新学期から使用される歴史教科書をめぐって、高校生による改訂反対運動がおこ
り、これまた国民党政権に対して打撃を与えることになった。

 そして、11月7日にシンガポールでいわゆる「馬習会」(馬英九・習近平会談)が開催された。
新聞やテレビの映像を見ていると馬英九総統が一人はしゃいでいるように見え、おかしかった。多
くの評価、コメントが発表されているが、劣勢を伝えられる国民党へのテコ入れにはならず、台湾
の人々は冷ややかに見ているようである。

 国民党が7月に正式に決めた総統選挙候補者の洪秀柱(ホン・シウチュー)女史があまりにも大
陸寄りの自説「一中」を述べるものだから、極めて評判悪く、国民党は遂に10月17日に臨時党代表
大会を開いて洪秀柱候補の公認を取り消し、新たに国民党主席の朱立倫を党公認候補に擁立した。

 この前代未聞の奥の手もあまり効果なさそうで、三候補の支持率に変化は見られない。昨年来の
国民党に対する逆風を果たして変えられるのか、一つの焦点である。

◆「現状維持」の意味

 台湾の国政選挙を見る場合、候補者並びに所属する政党の対中国問題に対する態度は重要な視点
である。いろいろな表現がなされるが、要するに1)台湾は中国の一部である、2)台湾は独立な
いし建国すべきである、3)現状維持、のいずれを志向するかということである。

 いろいろな世論調査、意識調査が行われているが、1)については、戦後中国人にさんざん痛め
つけられ、中国人のやり方、性癖を一番よく知っている台湾人が望むはずもなく、ごく一部の外省
人(戦後蒋介石と共に台湾に逃げ込んできた人々)の願いである。2)は恐らくほとんどの台湾人
の心にある願いであろう。しかし、それを口にすることを憚る体験をさせられている台湾人は表
立っては主張しない。独立とは中華民国からの独立である。しかし、台湾は中華人民共和国に一度
も支配されたことがないにもかかわらず、彼の国は台湾人が独立を口にすると武力をもってそれを
威嚇するので、それを口に出して言えないのである。したがって、3)「現状維持」を望む台湾人
が圧倒的に多いことになる。

 台湾独立、建国を前面に出す人々の目には、「現状維持」は極めて消極的と映るようであるが、
私は次のように考えている。

 台湾の多くの人々は世論調査などでは「現状維持」を選択するが、彼らは現状維持に満足してい
るのでは決してなく、それを選択せざるを得ない状況に置かれているのであって、この言葉の前に
は「独立、あるいは建国の時までは」の一語があるようである。すなわち、その時までは現状のま
ま(実質的な独立国)で有りたいということである。

◆おわりに

 投票日(1月16日)まで後1カ月を切ったが、果たして政権交代なるか、グリーン陣営が議会の過
半数を制することができるか、初の女性総統が誕生するか、台湾の方々には悪いが、一人の台湾大
好き日本人としては興味が尽きない。

 最新の資料(台湾指標民調2015.12.14)によれば、各候補者の支持率は蔡英文・陳建仁組が
46.1%、朱立倫・王如玄組が16.1%、宋楚瑜・徐欣瑩組が9.1%、不投あるいは廃票が12.4%、未
定が16.3%で、蔡英文組がリードしている。

 選挙は水物(みずもの)、何が起こるか分からない。インターネットを覗いていたら、「火事は
最初の1分、選挙は最後の1分」という言葉が目に入った。候補者始め、選挙関係者は十分に気を引
き締めていただきたい。

 私にはもちろん投票権があるはずもなく、投票日は屏東の竹田という所にある「池上文庫15周年
祭」に出席し、できるだけ早く家に戻り、開票速報を見たいと思っている。この日は私の誕生日で
もあり、選挙結果とともに祝杯を挙げたいものである。

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2>> 台湾総統選挙は蔡氏優位で政権交代濃厚に 前回選挙とどこが違うのか

 西日本新聞の横尾記者による総統選挙の記事が充実している。馬英九氏に敗れた蔡英文氏は、今
回の選挙では中国国民党候補の朱立倫氏を大きく引き離してリードしているが、その原因を前回総
統選との比較から掘り下げている。

                ◇    ◇    ◇

台湾 政権交代濃厚に 蔡氏優位、対中政策見えず 総統選まで1ヵ月
【西日本新聞:2015年12月16日 】

 台湾総統選は来年1月16日の投開票まで1カ月となった。最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英
文主席(59)は圧倒的リードを保ち、初の女性総統誕生と8年ぶりの政権交代の可能性が濃厚だ。
与党、国民党の馬英九政権は2008年から中国との関係改善を急速に進めてきたが、独立志向の民進
党による政権奪取となれば、中台関係は新たな転換点を迎える。東アジアの安全保障や経済への影
響も注目される。 (台北・横尾誠)

「両岸(中台)の平和で安定した関係を継続させなければならない」

 与党国民党の候補、朱立倫主席(54)は各地の演説で必ず「両岸の安定」を強調する。念頭には
00〜08年の民進党政権時代がある。

 当時、中国は党綱領に独立を掲げる民進党を警戒し中台関係は極端に悪化、景気も低迷した。朱
氏は、あの時代を繰り返すのかと有権者の不安感に訴える。

 一方、民進党の蔡氏が力を入れて語るのは食品の安全問題、貧富差の拡大、不動産の高騰…。馬
政権であらわになった身近な社会問題だ。対中関係では「現状維持」を掲げるが、その「現状」の
中身を詳しく説明することはない。

 世論調査会社の台湾指標民調(TISR)が14日に発表した最新の調査で、蔡氏は46・1%と朱
氏の16・1%に30ポイントの大差をつけた。野党、親民党の宋楚瑜主席(73)は9・1%にとどま
る。ほかの調査も同じ傾向だ。

 蔡氏は12年の前回総統選にも出馬した。当時は対中政策の曖昧さが不安視され、敗因となった
が、今回事情は大きく異なる。

◆台湾人意識

 馬総統は08年の就任直後から経済大国化する中国との関係を急速に改善。中国人の台湾観光や三
通(通信、通商、通航の直接開放)を実現させ、経済一体化の動きを加速させた。

 しかし、恩恵は一部大企業に集中、社会に不公平感が広がり、昨年3月には学生らが立法院(国
会)を占拠する「ヒマワリ学生運動」が起きた。背景には「中国にのみ込まれる」という強い懸念
と「台湾人意識」の高まりがあった。政権の支持率は10%前後に低迷。同11月の統一地方選で与党
は歴史的惨敗を喫した。

 台湾統一を目指す中国は、民進党との公式対話を拒んできた。中国ビジネスで利益を上げてきた
台湾の経済人には、民進党の政権にはなお、不安感が強い。

 しかし今年の台湾の経済成長率は中国経済の減速が大きく響き、1%程度に落ち込む見通し。中
国経済への依存度の高さはリスクになっている。「馬政権への失望の深さと今の経済環境からすれ
ば経済界も民進党を批判しづらい。そこが前回選とは違う」と民間シンクタンクの研究員は語る。

◆立法委員選

 国民党は、馬総統と中国の習近平国家主席による初の中台首脳会談も追い風にすることはできな
かった。

 焦点は、総統選と同じ日に投開票される立法委員(国会議員)選(定数113)で、現有40議席の
民進党が過半数を得られるかどうかに移っている。

 立法委員選は、党より候補者個人への評価が重視される傾向があるが、民進党が大勝して盤石の
態勢を築いた場合、習近平政権も敵対的な姿勢は取りづらくなる、との見方が強い。

 台湾にもある「今年の漢字」は「換」を世相を表す一字に選んでいる。蔡氏は13日、朱氏が市長
(休職中)を務める台北郊外の新北市に乗り込み、訴えた。

 「『換』は新しい政権に変えるという意味。政権だけではなく、立法院(国会)も変えるので
す」

▼台湾総統選

 台湾の最高指導者を決める選挙。総統と副総統候補の2一組で争い、有権者はペアに1票を投じ
る。任期は4年。3選はできない。1996年の初の直接選挙では国民党の李登輝氏が圧勝。2000年は民
主進歩党(民進党)の陳水扁氏が当選、50年余りの国民党一党支配が幕を閉じ、台湾史上初の政権
交代が実現した。陳氏は04年も再選。08年は国民党の馬英九氏が政権を奪還。12年も馬氏が民進党
の蔡英文氏を破り再選を果たした。16年の選挙は1月16日投開票。総統の就任式は5月20日に予定さ
れている。 

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3>> 国民党の牙城に挑む女性候補 蔡氏側近の蕭美琴氏が花蓮県で善戦

 今年10月に来日した蔡英文氏に同行してきた一人が、現在、花蓮県の立法委員候補として出馬し
ている立法委員の蕭美琴氏。1971年、神戸生まれの台南育ちで、蔡氏の側近中の側近と言われる。

 花蓮県は中国国民党の鉄壁ともいわれる票田だが、蕭美琴氏が2度目の挑戦で五分五分の戦いを
していることを産経新聞が伝えている。

               ◇    ◇    ◇

立法委員選、国民党の牙城に挑む女性候補 蔡氏側近の蕭氏が善戦
変わる風向き、対中関係も影響
【産経新聞:2015年12月16日】

 台湾の立法委員選の行方が注目される中、激戦区の一つに挙がるのが東部の花蓮県(全県1区)
だ。長く与党、中国国民党系の「不敗県」とされながら、野党、民主進歩党の蔡英文主席の側近女
性候補が「五分五分」(台湾メディア)と善戦している。目立った産業がなく中国人観光客への依
存が高まる中、選挙戦の現場で何が起きているのかを探った。(花蓮 田中靖人)

 「花蓮は長く中央から軽視されてきた。両岸(中台)関係は現状維持でいいが、花蓮の現状維持
は許されない」

 軍民共用の花蓮空港や県政府(県庁)がある中心部から南へ約80キロの農村、玉里鎮。民進党の
蕭美琴(44)氏は12日、約300人の支持者を前に声を上げた。壇上には、地元行政の末端を担う里
長15人のうち11人が並んだ。民進党籍は1人もなく、国民党籍の里長(67)は「蕭氏は何でも助け
てくれる。党ではなく人を選ぶ」と語った。

◆かつて「民進支持」と口にすらできず

 蕭氏は、2010年の補選に落下傘で出馬し落選した。12年には比例区で当選し、今回は2度目の挑
戦。蔡氏との「近さ」と「真面目さ」を前面に打ち出す。

 山岳地の台湾東部は戦後、開発が遅れた。観光と農業、石材業以外に産業がない花蓮は「軍公教
(軍人、公務員、教員)」の比率が高く、支持者の比率は国民党7割対民進党3割とされる。民進党
は08年の選挙区改正以降、立法委員選で勝てていない。当時も党主席だった蔡氏の最側近として
「身をささげた」という蕭氏は、「かつては民進党支持を口にすることもはばかられた花蓮で、国
民党員も私を支持してくれる」と変化を感じている。

 馬英九政権は08年に中国大陸からの団体観光を解禁。開放景勝地のタロコ峡谷がある花蓮は、今
では来訪者の6割を占める中国人目当てのホテルが駅前に新築され、道路整備も観光地が優先され
ている印象だ。

◆「中国、下手に手を出せば逆効果」

 蕭氏は東南アジアの富裕層や日本人を狙った観光の多様化や農業の高付加価値化などを訴えてい
る。中国当局が観光業者らを通じて選挙に介入することを警戒しつつ、「世論調査で民進党が大幅
にリードする中、中国が下手に手を出せば逆効果になる」とみる。

 一方、国民党の現職、王廷升氏(50)は10年の補選で蕭氏を破って当選し、現在2期目。県政界
で40年以上活躍した前県長、王慶豊氏(82)の息子で、「王家の2代目」と「プリンス」をかけた
「小王子」と呼ばれる。

◆国民党の実績強調、逆転を期す

 王廷升氏は13日、花蓮市郊外の吉安郷で約400人を集め集会を開いた。王氏は過去に国民党が
行った鉄道や道路などの建設の成果を強調。自身を「花蓮生まれ花蓮育ちだ」として、「蕭氏の心
は花蓮にない」とライバルを批判した上で、「蔡英文氏が総統になり民進党が国会の過半数を取れ
ば、両岸(中台)のビジネスチャンスは水泡に帰す」と危機感をあおった。

 総統府の国策顧問を務める父親の王慶豊氏は取材に対し、馬政権が12年に定めた10カ年400億台
湾元(約1500億円)の東部開発計画は「馬総統が私の意見を尊重してくれた結果だ」と強調。選対
幹部も国民党への逆風と出遅れを認めつつも「地力はこちらが上。王慶豊氏も息子の票固めに乗り
出した」と巻き返しを期している。

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