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【メルマガ日台共栄:第2456号】 李登輝元総統が10日発売の月刊「Voice」9月号に「日台新連携の幕開け」を寄稿

2015/08/08

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━平成27年(2015年)8月8日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
            日台共栄のためにあなたの力を!!
<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.2456]
1>> 李登輝元総統が10日発売の月刊「Voice」9月号に「日台新連携の幕開け」を寄稿
2>> 哀悼、阿川弘之先生  江畑 哲男(東葛川柳会代表・全日本川柳協会常任幹事)
3>> 【読者の声】知の巨人 陳舜臣さん  飯野 己子男(群馬県前橋市)
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■本会事務局の夏期休暇 → 8月12日(水)〜17日(月)
 *8月18日(火)から通常業務に戻ります。

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1>> 李登輝元総統が10日発売の月刊「Voice」9月号に「日台新連携の幕開け」を寄稿

 李登輝元総統が8月10日発売の月刊「Voice」9月号に、「日台新連携の幕開け」と題して寄稿さ
れている。ご来日を控えた忙しい時期の執筆だったようだが、それだけに日台の絆を重視する李元
総統ならではの視点や提案を盛り込んだ論考となっている。

 今年は終戦70年の節目の年であることから、陸軍に志願して高射砲部隊に配属されたことから筆
を起こす。海軍に志願して戦死した実兄の李登欽にも触れ、「当時われわれ兄弟は、紛れもなく
『日本人』として、祖国のために戦ったのである」と述べる。

 これは、台湾総統の馬英九が企てた「抗日戦争勝利70年」の記念イベントを批判する文脈につな
がり、「日本と台湾は『同じ国』だったのである。『同じ国』だったのだから、台湾が日本と戦っ
た(抗日)という事実もない」と明快だ。

 馬英九がつくろうとしている慰安婦記念館についても「すでに台湾の慰安婦の問題は決着済み
で、いまさら蒸し返すことは何もない」とバッサリ切り捨て、馬英九政権が支持する「92年コンセ
ンサス」についても、それを持ちだした「当の蘇起氏が『でっち上げ』だとのちに認めている」と
いう事実を明らかにして「じつはまったくの虚偽」と断言。

 馬英九政権が進めようとしたり拠り所としている事柄を、気持ちがいいほどバッサバッサと切り
捨て、根底からくつがえしているのだ。それも、空論ではなくきちんと根拠を示してのことだか
ら、説得力に富む。

 では、タイトルともなっている「日台新連携の幕開け」とはどういうことかというと、日台連携
の鍵となるのが、次世代の技術覇権を担う革新的サービスが「IoT(Internet of Things)」
で、日台の経済成長の原動力となるイノベーションとして、このIoT導入にとりくむことを提唱
し、「台湾はIoTの生産でアベノミクスを強力にバックアップする」と述べられている。

 ちなみに、月刊「Voice」9月号は「安倍政権を潰すな」という「夏の大特集」で、そのトップに
李元総統の論考を掲載している。

◆月刊「Voice」9月号(8月10日発売、700円)
 http://www.php.co.jp/magazine/voice/

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2>> 哀悼、阿川弘之先生  江畑 哲男(東葛川柳会代表・全日本川柳協会常任幹事)

 作家の阿川弘之先生が、老衰のためお亡くなりになりました。享年94。

 阿川弘之先生の文学上の功績等々については、新聞等をご参照ください。私たち川柳人にとって
忘れられないのは、阿川先生が台湾の良き理解者という一点です。

 先生は、『文藝春秋』(2006年11月号)の巻頭コラムに「台湾の川柳」を書かれました。

コラムは、冒頭、

<台湾には、日本語の読み書きが自由に出来て、日本が好きで、日本の伝統文化や生活習慣に強い
親しみを抱いてゐる人たちが大勢ゐた。>で、始まります。

 犬養孝教授の万葉集講義の功績、呉建堂氏の『台湾万葉集』、黄霊芝氏の『台湾俳句歳時記』等
に触れた後、

<ところでさて、此処まで実は前置き、これからが本論です>と書いて、その後「台湾の川柳」に
言及してくださいました。

 出版されたばかりの『酔牛 李?玉川柳句集』(今川乱魚編、蔡焜燦序文)の紹介を丁寧にして
下さったのです。

  カタカナ語昭和もついに遠くなり

   世界一イジメ甲斐あるクニ日本

 李?玉氏は台湾川柳会の第2代会長を務められた方で、台湾人初めての川柳句集を出された方で
す。台湾の文芸史上、特筆すべき川柳人だと思われます。

 ところで、昨年『近くて近い台湾と日本』(江畑哲男・台湾川柳会共編)を出版する際に、この
阿川先生のコラムはぜひ再掲したいと考えました。掲載には著作権者の了解が必要です。ところ
が、当時すでに阿川先生は施設に入っておられたようで、思うように連絡が取れませんでした。困
りました。

 そこで、人を介して、阿川先生に「台湾の川柳」掲載許可をいただいたのです。何とかOKが取
れました。間に合いました。阿川先生のエッセイが入ったことによって、この本が引き締まったも
のになったことは言うまでもありません。有難うございました。

 謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

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3>> 【読者の声】知の巨人 陳舜臣さん  飯野 己子男(群馬県前橋市)

 社員旅行で神戸を訪れる機会を得た。南に海と港、北は六甲連山が立ちはだかり、残る平地・坂
に建物が林立する街並みは私達の土地では見られない。私達、観光客の列は下校時の小学生とその
親御さんとすれ違った。この方々は様々な国からきているようだ。まるで異国に迷い込んだような
錯覚を覚える。

 神戸は去る平成27年1月に亡くなられた作家、陳舜臣さんが終生を過ごした街である。私はこの
方の本が好きだ。陳舜臣さんは将来は日本の学究の場で職を得るつもりだったと聞くが、21歳のと
き日本の敗戦で日本人から台湾人になることを強いられる。台湾の李登輝氏も同じ思いをされてい
る。

 陳さんは文学を通し中国、台湾、日本の人と歴史を私達の目の前に分かりやすく示し、その雄大
さや闇の深さを教えてくれた。アヘン戦争、太平天国などを描き、軽妙な推理小説もたくさん披露
してくれた。全7巻にも及ぶ『中国の歴史』は特に圧巻だった。中国の帝位を争う血なまぐさい人
間の在り様を読ませてくれた。これは全力投球のストレートだったと思う。

 泉下の客となってしまった知の巨人は、今の日中台、東アジア状勢をどう思っていたのだろう
か。日本人に多くの文学を与えてくれた90年の生涯だった。合掌。

                ◇   ◇   ◇

 直木賞作家の陳舜臣氏が亡くなられてから4ヵ月後の5月26日、神戸市の「陳舜臣アジア文藝館」
でお別れの会が開かれた。「台湾歌壇」代表の蔡焜燦氏は、陳舜臣氏とは司馬遼太郎氏とともに親
しい間柄だった。蔡氏はふと「陳舜臣ならこれをどう表現するかな」ともらすことがある。お別れ
の会に出たいと望まれていたが身体がままならず、本会を通じて生花をお贈りした。

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・手島仁著『手島仁の「群馬学」講座』
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・李登輝元総統特別寄稿掲載の別冊「正論」22号「大解剖『靖國神社』」
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』
・江畑哲男・台湾川柳会編『近くて近い台湾と日本─日台交流川柳句集』 
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』
・小林正成著『台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)』
・喜早天海編著『日台の架け橋』
・荘進源著『台湾の環境行政を切り開いた元日本人』
・石川公弘著『二つの祖国を生きた台湾少年工』
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・廖継思著『いつも一年生』
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・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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・入会案内:http://www.ritouki.jp/index.php/guidance/
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  • 下津井よいとこ2015/08/12

    〈靖国神社境内〉

    戦没者追悼中央国民集会・・・・・・8月15日午前10時半から、靖国神社境内にて

    「終戦70年若人の集い」・・・・・・8月15日午後1時15分から、靖国神社境内にて

       (主に40代以下の人を対象にした集いのようですが、50代以上の人も参加出来るそうです。)



    〈大阪護国神社〉

    大阪護国神社みたま祭り・・・・・・8月14日、15日

    (大阪護国神社では、例年通りですと8月15日正午から英霊感謝祭が祭行されます。)



  • 下津井よいとこ2015/08/12

    先日、「実際は、ヨーロッパや中東以外で独立した国はありません。」と書きましたが、「新たに」が抜けていました。修正します。

  • 下津井よいとこ2015/08/10

    戦前の我が国の対外政策は、当時の複雑な国際環境にあってとられたものです。第二次世界大戦、大東亜戦争が勃発した責任が奈辺にあるかは簡単に言えるものではありません。今日の産経新聞に連載記事のなかで引用されていたように、小林秀雄は昭和戦前期の我が国は、何か大きな歴史のうねりに動かされていたと述べていました。戦没者の遺書にもこのような表現がみられます。当時を体験した人達は、国際政治の激動を簡単に説明出来るものではないことを感じていたものと思われます。



     歴史の捉え方は多様であり、政府が侵略などと断定することには大きな問題があります。無論、複雑で打開が困難な国際状況を前にして苦闘した先人達、国の為に戦った英霊を冒&#28678;することになります。侵略、植民地支配、謝罪などの文言、それを意味する表現、文章を、総理の談話などに盛り込むと、それをもとにして海外から一層の対日批判、更なる謝罪要求、賠償請求が噴出することになりかねません。 近年の、海外からの過去の関しての対日批判は、河野談話や、細川総理の侵略戦争発言、村山談話、「不戦謝罪」国会決議などが、大きな要因になっているものと思われます。



     台湾は、日清戦争の後、負けた側が勝った側に土地を差し出すと云う当時の戦争処理の方式に則って、我が国が清国から得たものです。朝鮮には我が国が近代化を慫慂したにもかかわらず、朝鮮はそれを受け容れず、次第に独立を維持することが困難になっていきました。我が国が併合しなかったら朝鮮はロシアか清国に併合されたと思われます。我が国の目と鼻の先にある朝鮮が不安定化したり、他国の勢力下に置かれたりすることは、我が国の安全にとって非常な危険要因になるものと思われていました。台湾、朝鮮では、日本統治時代に、法治社会が形成され、様々な社会制度が確立されました。教育が普及し、経済、産業の水準も向上しました。また、台湾、朝鮮であるか、日本であるかは別としても、台湾、朝鮮の人達が日本統治時代に国家経験を積み重ねたことは、日本統治から離れて後、台湾、韓国が独立国として存続する上で大きな意味があったと思われます。日本統治時代がなければ、現在の台湾、韓国は存在していません。若し日本統治時代がなかったとすると、台湾や韓国は共産化し(社会の形成が未成熟だと、共産主義の魔の手が及びやすくなる)、中国に併合されていたと思います。

     大東亜戦争中、台湾や朝鮮の人が苦しい生活を送っていたと云うことを強調する人がいますが、当時は日本全体が苦しかったのです。大東亜戦争中、台湾や朝鮮では、日本本土以上に聖戦完遂や必勝の信念に燃えていた人達が多くいたことも事実です。(特に朝鮮)



     先日公表された有識者懇談会の報告書では、産経新聞に掲載された要旨によると(以下、同報告書に関しては、要旨によっています)、当時関東軍が満洲権益を実力で以って保護しようとしたことを批判しているようですが、一体他にどのような方法があったと云うのでしょうか。満洲事変に関しては、時々言われることと思いますが、予め列国に満洲の状況を説明しなかったことが問題だったのではないでしょうか。

     同報告書では、恰も昭和戦前期の我が国対外政策の背景に「植民地分割論」があったかのように書かれているようです。当時、学者や評論家の間でそのような論があったことは確かですが、政治家や軍人が実際にそのような論に従っていたとは考えられないのではないでしょうか。

     支那事変は、蘆溝橋事件の解決に失敗し、その後和平の糸口をつかめない儘、戦線が拡大したのでした。中国共産党が謀略をめぐらせていたと云う説も有力です。

    同報告書では、第一次世界大戦後に民族自決の動きが広がったとしているようです。実際は、ヨーロッパや中東以外で独立した国はありません。欧米の側に植民地を独立させようと云う意思も、多くの地域では植民地の側に独立出来る条件も、ありませんでした。また同報告書では、パリ不戦条約に意義があったかのようなことが書かれているようです。パリ不戦条約は観念的なものであり、現実の国際政治上意義があったとは思われません。同報告書では、欧米主要国が保護主義やブロック経済化を進めたとしているようです(これは実際そうでした)。然し、その一方で「経済発展主義」が国際政治上の主潮であったと、矛盾することが書かれているようです。

     同報告書の冒頭にある近代史の流れに関する叙述には、日露戦争がロシアの膨張に歯止めをかけ、そして、非西欧地域の人々を励ましたと云う記述など、良いところもあります。然し、全体としては、第二次世界大戦の勃発に日本が大きな責任があるかのような記述になってしまっています。どうして、そんなに日本は悪かったと云わなければならないのでしょうか。日本の「侵略」云々は事実に反しています。また、何を以って「侵略」とするかに就いては明確な定義はないと云うこともあります。同報告書が持ち上げているパリ不戦条約でも、自衛の戦争がどうかは開戦国自身が判断することとされていました。



     大東亜戦争集結と国際社会復帰に関する、我が国政府の見解はサンフランシスコ講和会議での吉田演説で表明されています(台湾を中国の分断国家としているかのような箇所などには問題がありますが)。既に表明されているのですから、もう更めて総理の談話を発表する必要はありません。終戦70年だから何か発表しなければならない理由や必要性は全くありません。どうして、わざわざ、敗戦国の立場を引きずっていると看做されかねないことをしないといけないのでしょうか。

     まして、侵略、植民地支配、謝罪など自国を貶める文言や表現を盛り込むと、国際的に重大な問題を惹き起こすことになります。