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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第2367号】 再起間近の日本  黄 天麟(台日文化経済協会会長)

2015/04/08

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1>> 再起間近の日本  黄 天麟(台日文化経済協会会長)
2>> 李登輝学校の予習に推奨『日本人、台湾を拓く 許文龍氏と胸像の物語』
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*本会取扱いの書籍やDVDはお届けまでに1週間ほどかかります。また、4月1日から送料が変わ
 りました。お急ぎの場合、お申し込みの際にその旨をお書き添え下さい。その場合は送料が変わ
 ることもあることをご承知おき願います。

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1>> 再起間近の日本  黄 天麟(台日文化経済協会会長)

 第一商業銀行の総経理・董事長や総統府国策顧問などをつとめた台湾経済界の重鎮、黄天麟先生
には、日本李登輝学校台湾研修団(略称:李登輝学校研修団)で講師として何度もお世話になって
いる。毎回、参加者から「難しい経済の話をわかりやすく説明してくれる」と好評だ。

 黄天麟先生の持論の一つが日本の円高是正論。10年以上前から「円高は必ず日本経済を殺す」と
唱え続け、円安への具体策として「日本銀行がドルを買えばよい。買い続けることだ。中途半端で
はむしろ逆効果。いま中国はまさにドル買いをしている。どうして日本銀行はそれをしないのか」
と提案されてきた。

 安倍晋三氏が「アベノミクス」を提唱して2度目の政権を担うようになって円安が進んだこと
で、黄先生もようやく安心されたようだ。会長をつとめる台日文化経済協会が発行する「台日文化
経済協会通信」の最新号で「再起間近の日本」と題して寄稿している。下記にその全文をご紹介し
たい。

 ちなみに、本会は台日文化経済協会へ河津桜の苗木を寄贈している。そのきっかけは、2年前の
2013年4月2日、黄天麟先生ご夫妻が本会事務所を訪問されたことだった。桜を観に来たと言われ、
ふらりと立ち寄っていただいた。このとき、黄先生から桜寄贈のご相談を受けたのが始まりだ。

 この年の12月に「役員・支部長訪台団」で台湾に行ったときも、黄先生をはじめとする台日文化
経済協会の役員の方々と意見交換し、昨年12月もまた「役員・支部長訪台団」で訪問し、実り豊か
な交流を続けている。今年12月にはまた桜の苗木を寄贈の予定だ。

◆台日文化経済協会
 http://www.tjcea.org.tw/jp/about.php?articleid=15

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再起間近の日本  黄 天麟(台日文化経済協会会長)
【台日文化経済協会通信:2015年3月春季号】

 昨年12月14日に投票が実施された衆議院選挙で、安倍晋三が率いる自民党は圧倒的な勢いで勝利
を収めた。衆議院の総議席数は475議席で、過半数となるのは238議席。参議院で否決された法案を
再可決できる衆議院の優勢に必要な3分の2議席は317議席だが、選挙の結果、自・公は3分の2を超
える合計325議席を獲得し、政界で極めて安定した勢力となった。

 日本にとって今回の安倍政権の勝利は、2つの重要な意義がある。

 1つは、有権者が「アベノミクス」に対する信任と支持を示した点で、経済回復を望む国民の期
待が示されたことにある。一般的に、個々の日本国民からすると、円安は懲罰であるともいえる。
海外旅行費は嵩み、牛肉等の輸入品の価格も高騰するため歓迎されず、選挙戦でも野党の攻撃対象
になったが、それでも有権者は安倍を選択した。

 アベノミクスが試練を迎えるのは、おそらく2年目から3年目にかけてであろう。1年目の蜜月期
においては上場企業が円安によって利益を上げるが、2年目になると国民が輸入品の値上がりを感
じて消費は抑えられ、米ドルではじき出される輸出は増加ではなく減少する。また輸入額が上昇
し、貿易赤字も減少するどころか増加するという円安の後遺症が生じるはずだ。こうした問題は3
年目まで続くが、3年目の後半に新たな生産ラインが稼働し始めるため、国民は4年目になってよう
やく円安による経済再生を感じることができるだろう。

 アベノミクスが長い時間を要するのは、日本の「失われた」時間が1年や2年ではなく、23年
(1990年〜2013年)にも及んでいるからであり、これを挽回するのは容易ではない。安倍に6年前
後もの時間を与えたのは、国民の英知であるといえる。日本はまもなく再起するだろう。

 第2に、安倍の勝利が日本に与えたもう1つの重要な意義は、日本人が周辺の国際情勢の現実に目
覚め、日本を普通の国とする集団的自衛権にお墨付きを与えた点である。

 日本人は日増しに脅威を増す隣国に直面し、過去の他人任せの平和主義では自国を防衛できず、
自分の国は自分の手で守るべきであり、とりわけ、いずれかの国の主要な敵対国になった場合には
尚更であることを理解したようである。

 ここで、台湾は日本政府に対し、臆すことなく速やかに台湾と自由貿易協定(FTA)を締結
し、フィリピンやインドネシアとの関係を強化し、これらをリンクして「極東環太平洋の経済的
チェーン」を形成しようと呼びかけたいと思う。

 日・台・比・インドネシアの人口の合計は約5億人弱で、13億人の人口を有する中国と対抗で
き、これにベトナム・タイ・マレーシア・ミャンマーが加われば、東南アジアは中国の一極覇権を
免れ、自由と平和を保障することができるだろう。

 このことからも、今回の安倍政権の圧倒的な勝利は、東アジアの新たな歴史の1ページを開いた
と言える。アベノミクスの成功と日本の盛栄を心より祈念している。

                 ◇   ◇   ◇

黄天麟 1929年(昭和4年)、台湾・澎湖県馬公市生まれ。台南第一中学校、台南第二高校を経て
台湾大学経済学部卒業。米国コロンビア大学に留学後、輔仁大学や東呉大学で教鞭を執り、財政金
融界に長らく従事。合作金庫の総経理、第一商業銀行の総経理・董事長(頭取)、国家安全会議諮
問委員、総統府国策顧問をなど経て台日文化経済協会会長に就任。

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2>> 李登輝学校の予習に推奨『日本人、台湾を拓く 許文龍氏と胸像の物語』

◆本会ホームページ「おしらせ」より http://www.ritouki.jp/

 5月15日から開催される第23回・日本李登輝学校台湾研修団では、野外研修の一環として台南に
今年1月にオープンしたばかりの奇美博物館を訪問します。

 奇美博物館の創設者は、奇美実業の創業者でもある許文龍氏。許氏は1960年、奇美実業を創業、
町工場からABS樹脂生産では世界的な規模を誇る大企業にまで育て上げ、台湾における高度経済成
長を支えた一人です。

 その一方で、日本時代の台湾において、台湾の発展に貢献した日本人の胸像を自ら製作し、ゆか
りの地に寄贈している活動でも知られています。

 近年、表舞台に出ることは稀でしたが、2013年にまどか出版から上梓された、胸像を製作した日
本人の人物伝をまとめた『日本人、台湾を拓く。許文龍氏と胸像の物語』では序文を寄せていま
す。

 本書では、台湾におけるインフラ整備や産業開発の基本路線をまとめた後藤新平。糖業振興の方
向性を立案した新渡戸稲造。スコットランド人の専門家バルトンと共に近代的な上下水道事業を担
い、公衆衛生の向上に貢献した浜野弥四郎。生態系バランスを考えた先進的な環境型ダム、二峰圳
を整備した鳥居信平。烏山頭を建設し、嘉南大圳を整備、水利環境を飛躍的に向上させた八田與
一。蓬莱米を開発した磯永吉と末永仁。台湾電力社長として電力事業を手がけた松木幹一郎。台湾
紅茶を育てた新井耕吉郎。戦時中、日本人最後の台南市長として台南の文化財を守った羽鳥又男と
いう10人の胸像のモデルを取り上げ、その足跡を追います。

 下記は台湾日本人会の機関誌『さんご』に掲載された書評です。台南や奇美博物館を訪問する際
の教科書がわりに最適です。

◆『日本人、台湾を拓く 許文龍氏と胸像の物語』まどか出版
 2013年01月 ISBN:9784944235636
 http://www.madokabooks.com/isbn978-4-944235-63-6.html

                 ◇   ◇   ◇

 2002年秋、李登輝元総統は慶応義塾大学の学園祭に招かれ、講演をする予定だったが、最終的に
ビザは発給されず、訪日は幻となった。行き場を失った、李氏が自ら鉛筆で原稿用紙に書き上げた
という講演原稿は、当時の産経新聞支局長の英断で、朝刊一面に全文が掲載されることとなった。

 結果的に「新聞に載ったことで、学生さんの前で講演するより、何百万の日本人が知ることに
なったのは良かった」と李氏は当時を思い出して苦笑する。

 講演のテーマとなったのは「日本精神」。嘘をつかず、誠実に、言ったことは必ず実行し、最後
まで責任を持つ。そして、その日本精神を具現した代表的人物として李氏が取り上げたのが八田與
一だった。八田は、常に旱魃の危険に晒されていた広大な嘉南平野に烏山頭ダムを築き、一躍肥沃
な農地に一変させた。10年にわたる工事を指揮した八田を、現在でも台南の人々は「神と崇めてい
る」と李氏は形容する。

 台湾に住んでいれば、八田與一の名を一度は耳にしたことがあるだろう。台湾では教科書にも取
り上げられているため、小学生でもその名を知っている。しかし、日本国内では知名度がかなり上
がってきたとはいえ、その名を知る人の方が少ないと言わざるを得ない。

 本書は八田をはじめとし、台湾に多大な貢献をしながらも「忘れられた日本人」を顕彰するた
め、許文龍氏が自費を投じて作った10体の胸像を軸とした物語である。許文龍氏は一代で世界最大
の液晶パネル企業「奇美実業」を築き上げた立志伝中の人物。昭和3年(1928年)生まれの許氏
は、自らが経験した日本時代を「確かに差別はあった。理不尽な統治の部分もあった。しかし、も
し台湾に日本統治の時代がなかったならば、今の台湾の発展はなかっただろう」と、公平な視点で
振り返る。

 許氏が制作した胸像は「台湾近代化の父・後藤新平、糖業を発展させた新渡戸稲造、近代水道を
敷設した浜野弥四郎、環境型ダムを生んだ鳥居信平、烏山頭ダムを築いた八田與一、蓬莱米を作っ
た磯永吉と末永仁、電力利用を広げた松木幹一郎、台湾紅茶を育てた新井耕吉郎、古都台南を守っ
た羽鳥又男の10名。

 後藤や新渡戸など、その名を聞いたことのある人物もいれば、松木や新井などは初めて耳にする
ほうが多いのではないだろうか。

 本書を紐解くと、登場するそれぞれの人物がいかにひたむきに、真摯に自分の仕事を遂行してい
たかを垣間見ることが出来る。もちろん、彼らの貢献は、当時台湾を領有していた日本という国家
のために成されたもので、決して台湾のために努力したのではない、結果的に台湾に貢献しただけ
に過ぎない、というニヒルな見方も出来るだろう。

 しかし、目的はどうであれ、彼らが誠実なる「日本精神」によって与えられた仕事に邁進し、課
された責任を実直に全うしたことは間違いのない事実である。

 烏山頭ダムは今も台南の地を潤し、糖業は戦後の台湾経済を引っ張った。皆さんが楽しむ台湾
ビールや紹興酒にも蓬莱米が使われ、台湾を代表する紅茶「紅玉18号」は近年、台湾の茶葉農家の
手で復活した。

 あの時代、名も無き日本人が貢献した台湾に、その足跡は今も残っている。縁あって今の台湾と
出会った私たちの知るべき物語が本書に詰まっている。

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【日本李登輝友の会:取扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

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・漫画版『 KANO 1931海の向こうの甲子園』
・李登輝元総統特別寄稿掲載の別冊「正論」22号「大解剖『靖國神社』」
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』
・江畑哲男・台湾川柳会編『近くて近い台湾と日本─日台交流川柳句集』 
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』
・小林正成著『台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)』
・喜早天海編著『日台の架け橋』
・荘進源著『台湾の環境行政を切り開いた元日本人』
・石川公弘著『二つの祖国を生きた台湾少年工』
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・廖継思著『いつも一年生』
・黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』
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・『海角七号 君想う、国境の南』
・『台湾人生』
・『跳舞時代』
・『父の初七日』

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・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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