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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第1788号】 台湾との合同句集  江畑 哲男(東葛川柳会代表)

2013/02/02

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━ 平成25(2013)年2月2日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
           日台共栄のためにあなたの力を!!
<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1788]
1>> 台湾との合同句集  江畑 哲男(東葛川柳会代表)
2>> 日台合同川柳句集『近くて近い台湾』(仮称)作品募集
3>> 台湾の川柳  阿川 弘之
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◆【ネット署名(第6期)】台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
  http://www.shomei.tv/project-1988.html
  *第6期ネット署名数:786 人(2月2日現在 第5期からの継続署名数)
  *第6期署名期間:平成24(2012)年11月1日〜平成25(2013)年2月14日

● 第19回「日本李登輝学校台湾研修団」お申し込み【締切:3月20日】 
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0139.reg

● 日本初上陸!「台湾フルーツビール」お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0132.reg
  *現在「台湾ビール」が品切れとなっています。入荷があり次第ご案内します。

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1>> 台湾との合同句集  江畑 哲男(東葛川柳会代表)

 台湾には短歌の「台湾歌壇」(蔡焜燦代表)、俳句の「台湾俳句会」(黄霊芝会長)、
川柳の「台湾川柳会」(●世俊会長)がある。すべて日本語で詠むのだから驚く。

 本会の初代会長で現在は名誉会長をつとめる作家の阿川弘之氏は、「文藝春秋」で連載
していた巻頭随筆「葭(よし)の髄(ずい)から」で、台湾の短歌や川柳について取り上
げたことがあった。「台湾の川柳」が載ったのは平成18(2006)年の11月号だった。

 台湾には未だ日本流短詩創作の活動をつづけている人々がいることを、菊池寛賞を受賞
した孤蓬万里こと呉建堂氏の『台湾万葉集』や正岡子規賞を受賞した黄霊芝氏の『台湾俳
句歳時記』などの例を挙げて紹介しつつ、台湾川柳会の会長だった李琢玉さんの初の川柳
句集『酔牛』を紹介された。

 川柳句集『酔牛』の日本での出版は、蔡焜燦先生が仲立ちしたと漏れ聞く。『酔牛』を
監修した今川乱魚(いまがわ・らんぎょ)氏が東葛(とうかつ)川柳会代表から全日本川
柳協会会長に就いた川柳会の重鎮だった関係で、この出版を機に、台湾川柳会と日本の東
葛川柳会の交流が始まった。ついには日台合同川柳句集『近くて近い台湾』(仮称)を出
版しようという動きにまで発展している。

 現在、東葛川柳会の代表をつとめる江畑哲男(えばた・てつお)氏から合同川柳句集を
作りたいという話はお聞きしていたが、こうもトントン拍子に進んでいるとは思わなかっ
た。その経緯を、江畑代表が月刊で発行している会報「ぬかる道」2月号の巻頭言に「台湾
との合同句集」と題してつづられている。

 下記にその全文を紹介するとともに、募集要項なども紹介したい。また併せて阿川弘之
氏の「台湾の川柳」も紹介したい。

 ちなみに、東葛川柳会も台湾川柳会もホームページを設けている。詳しくはホームペー
ジをご覧いただきたい。

 なお、江畑代表と阿川氏の原文は漢数字表記ですが、本誌転載にあたり読みやすさを考
慮し算用数字に改めたことをお断りします。

◆東葛川柳会
 http://members3.jcom.home.ne.jp/tousenkai/

◆台湾川柳会
 http://ftp.scu.edu.tw/scu/japanese/taiwansenryu/

●=次の字のつくりが余(二水に余)

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台湾との合同句集  江畑 哲男
【東葛川柳会会報「ぬかる道」:2013年2月号「巻頭言」】

 実際には、今月号(2月号)から新しい年が動き始めた。

 その新年早々の1月4日(金)、私は台湾に向けて旅立った。3度目の台湾、3泊4日の日程
である。1月6日(日)の台湾川柳会新年会に出席して、『日台合同川柳句集』編纂の相談
をさせていただくのが主な目的であった。現役の身でありながら、趣味のために海を越え
る。慌ただしい日程を縫って、我ながらよくやるもんだと、半ば呆れてもいる。

◆台湾との合同川柳句集にご協力を

  さて、この合同句集の話は2年ほど前に持ち上がった。たしか、台湾川柳会第3代会長の
頼柏絃さんが逝去された頃(2011年6月)ではなかったか。最初にご提案したのは、私の方
からであった。台湾川柳会の重鎮や日本語世代がお亡くなりになっている現状を憂い、い
まのうちに(と言っては語弊があるが)台湾の川柳と台湾と日本との川柳交流史をまとめ
ては如何か? 「合同句集+文化交流史的な内容」をイメージして、台湾側にご提案申し
上げた。やはり記録として残しておきたい、と考えたからである。

  前年の2010年に、台湾川柳会第4代会長に就任した●世俊(青春)さんは、小生の提案に
すぐに賛同してくれた。その後の詳しい経過は省かせていただくが、しばらく休眠状態だ
った企画が昨夏あたりから具体化をし始めた。

 いよいよである。そして、おそらく初めてであろう。海を越えた合同川柳句集の発刊と
いうのは。したがって、ぜひぜひ皆さんにご理解とご協力をお願い申し上げたい。

 以下、メモ風に『日台合同川柳句集』の概要をご紹介させていただく。

1)合同句集には、句集的要素や記録的要素、さらには叶うならば学術的要素をも盛り込
  みたい。

2)句集的要素には、台湾川柳会全員と台湾に何らかの関わりのある日本の多くの川柳人
  にご参加いただきたい。

3)合同句集の応募用紙は作成済み。参加者には、1人15句と短いエッセイ(台湾の思い
  出、台湾川柳会とのかかわりなど)を寄せて貰う。(参加費等の詳細は、専用チラシ
  参照のこと。東葛川柳会HPからもアクセスできます。)

4)記録的要素には、次の事項を掲載してはどうか。

 (ア)創立句会時の様子(当時の名称は「台北川柳会」)

 (イ)仲川たけし(日川協会長:当時)氏をはじめ、台湾を訪れた日本の川柳家(会)
    の記録。
    (団体:佐知川川柳会、池口呑歩一行、陶八雲川柳会、東葛川柳会など。個人:
    仲川たけし、今川乱魚、三村昌弘、村田倫也、北川拓治、金子茂、上田良一、長
    谷川酔月、……)

 (ウ)歴代台湾川柳会会長の横顔、など。

5)編集は共著の形を取り、台湾側は●青春台湾川柳会会長が、日本側は不肖江畑哲男が
  務めることになった。

◆バイタリティー溢れる●さんの活躍

  それにしても●青春さんの活躍は目を瞠る。台湾川柳会第4代会長に就任してからの精力
的な活動は、ご承知のとおり。知る人ぞ知る!、である。ともかくエネルギッシュなのだ。

  昨年(2012)に限っても、新年早々大阪の川柳塔社、岡山のたましま川柳会、台湾川柳
会初代事務局長の三村昌弘・一子夫妻を訪問したのに始まって、6月の全日本徳島大会、9
月の秋田銀の笛吟社、9月は東葛句会、12月には再びたましま川柳会と川柳塔社訪問で締め
くくった、と聞く。個人レベルの交流となると、俳人の津田霧笛先生、元大阪経済法科大
学の磯田一雄先生、村田倫也氏に大戸和興顧問らの当会の面々、さらには春燈俳句会や早
稲田の連句会まで加わってくる……、いやはやじつに多彩な人脈をお持ちである。

  こうした?氏と台湾川柳会の活動を応援しないのは、義が廃る。一肌も二肌も脱いで応
援したくなるというものだ。

  ところで、なぜ台湾の地に日本の文芸が根づいているのか? その淵源をたどれば、ご
承知のように戦前・日本統治時代にさかのぼる必要があろう。

 その意味で、今次合同句集には、

6)台湾に川柳の種をまいた塚越迷亭
  のような項目が求められよう。あるいは、

7)台湾に根づく日本の文芸(短歌・俳句・川柳・友愛会など)といった紹介記事。

  さらには、台湾側からの発信も大切になる。

8)なぜ私は日本語で韻文を書き続けているのか?

  多少裏話的になるが、本当は●さんが全面的に仕切っていただくのがよいと考えてい
た。しかしながら、●さん曰く、自身の川柳歴が浅いこと。日本の川柳事情に通じていな
いこと。台湾の政治事情もある(このあたりは小生の想像)ようで、小生に同好の士とし
ての応援を求めてこられたのだ。

 そうそう、当会関係者ならば「今川乱魚さんを偲ぶ会」で故頼柏絃氏と同道された姿が
印象深いことと思う。

  という訳で、台湾との合同句集の応募〆切は、3月末日。詳細は、本号『ぬかる道』に別
掲してある。ご参照を。

◆年末年始に読んだ本

 さて、年末年始に読んだ本。

 『東京の副知事になってみたら』(猪瀬直樹、小学館101新書)、『突破する力』(猪瀬
直樹、青春新書)、『幸福立国ブータン』(大橋照枝、白水社)、『「反原発」の不都合
な真実』(藤沢数希、新潮新書)、『試練が人を磨く』(桑田真澄、扶桑社文庫)、『ス
イートピー』(船本庸子)、『歌のうちそと』(来嶋靖生、河出書房新社)、ほか。

  『東京の副知事になってみたら』の第一章「『水ビジネス』で世界へ」、この章だけで
も一見の価値あり。生水が飲める有り難い我が国の、宝とノウハウを発信していて興味深
い。

  桑田真澄氏が東大野球部の特別コーチに就任。大阪の体罰事件でも発言あり。本著を読
めば、桑田真澄が理解できる。

●=次の字のつくりが余(二水に余)

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2>> 日台合同川柳句集『近くて近い台湾』(仮称)作品募集
   日台合同句集の作品を募集します。あなたの作品をぜひお寄せ下さい。

 台湾川柳会は、1994年7月に発足して以来、これまで200回を超える句会を開催してまい
りました。2012年10月現在、「台湾川柳会会報」は1118号を数えました。また同年7月でも
って18年目を迎えます。

 その台湾川柳会の句会には、毎月日本から約30名の投句者があり、台湾と日本の交流と
絆はますます深まっているように思われます。

 そこで今回、台湾と日本の川柳作家による初の合同川柳句集の発刊を企画いたしまし
た。ぜひご協力ください。

 内容は、台湾人の川柳作品、(台湾と交流のある)日本人の川柳作品、日台川柳交流史、
台湾川柳会歴代会長の横顔、台湾川柳会を支えてくれた方々の作品、台湾と日本の川柳に
関する研究論文などです。

 ご応募は、以下の応募要項にしたがってください。お待ちしております。

 2012年11月1日

                           東葛川柳会 代表 江畑哲男
                           台湾川柳会 代表 ● 青春

◆日台合同川柳句集『近くて近い台湾』(仮称)作品募集
 http://members3.jcom.home.ne.jp/tousenkai/taiwan/Tieup/tieup.html

*応募用紙もダウンロードできます。

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◆日台合同川柳句集『近くて近い台湾』(仮称)作品応募要項

1、句 稿 応募用紙(裏面)をこのままご使用下さい(コピー可)

2、参加費 日本(在住)3,000円 台湾(在住)1,000元

3、締 切 2013年3月31日

4、発 行 2013年6月吉日

5、投句先 1)日本在住の方 東葛川柳会 江畑哲男代表宛
        〒270-1108 千葉県我孫子市布佐平和台5 -11-3

      2)台湾在住の方 台湾川柳会 ●青春代表宛

      3)台湾川柳会会員(日本在住の方・台湾在住の方全員)●青春代表宛
        〒106-99 台北郵局53・384信箱(台湾)

・氏名(フリガナ)
・電話
・FAX
・雅号(フリガナ)
・メールアドレス
・郵便番号
・住所

◆作品 あなたの川柳15句、代表句や旧作等。


◆日台合同川柳句集に関連して、台湾川柳会に入ったきっかけ、台湾の思い出、川柳と
 私、日本への思いなど(100字程度でお書きください)

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3>> 台湾の川柳  阿川 弘之

【文藝春秋:平成18年11月号(第84巻 第16号)「葭の髄から105」】

 台湾には、日本語の読み書きが自由に出来て、日本が好きで、日本の伝統文化や生活習
慣に強い親しみを抱いてゐる人たちが大勢ゐた。過去形で「ゐた」と書くのは、その人た
ちの大半が日本統治時代の生れ、終戦の年学齢に達したばかりの童児童女だつたとして
も、もはや古稀が近く、構成員の急速に減りつつある世代だから。

 此の台湾の老齢者社会の中に、大勢ではないかも知れないが、依然相当数の歌人がお
り、俳人がおり、それぞれの結社を作つて今尚、日本流短詩創作の活動をつづけてゐる。
彼らの地道な営みは、一つが「台湾万葉集」、一つが「台湾俳句歳時記」となつて結実
し、近年日本で出版された。昔ポルトガルの船員が麗しの緑の島と称へたフォルモサ万葉
集の編著者孤蓬万里氏は、本名呉建堂、台北帝大医学部出身のお医者さんで、而も剣道八
段、どこの国の詩歌ともあまり縁の無ささうなご経歴だが、さきの大戦末期、旧制台北高
等学校理科の生徒当時、犬飼孝教授の万葉集講義に深い感銘を受け、それが歌作りを始め
るきつかけとなつたらしい。

 戦後、医業に携はるかたはら季刊誌「台北歌壇」を創刊し主宰し、長い歳月かけて、同
好の士の詠草約5千首を集めた私家版「台湾万葉集」を作り上げる。東京の集英社がこれの
復刊本を刊行(早くから注文してゐた詩人大岡信氏に負ふところ大きかつたと聞く)、同
書は1996年度の菊池寛賞を受賞した。今はもう故人だが、その頃壮健だつた呉建堂医学博
士が台湾より来日、賞の贈呈式に出席、さかんな拍手を浴びて、新聞雑誌でも報道され、
「日本語のすでに滅びし国に住み短歌(うた)詠み継げる」(孤蓬万里作歌)人々のこと
が、我が国読者層の間に広く知られるやうになつた。

 もう1冊の「台湾俳句歳時記」は、「台湾万葉集」に8年遅れて2003三年、東京西神田の
言叢社が出した。著者黄霊芝氏は1928年台南市の生れ、作家で彫刻家で台北俳句会会長、
著者自身の格別の配慮か、篇中各所に台湾の風物民俗を撮つた美しいカラー写真が170、80
枚ちりばめてあつてなるほど台湾と日本では四季の移り変はりがちがふ、年中行事のやり
方も、花や鳥や魚の種類もちがふ、独特の歳時記が必要だらうなとよく分り、句作をしな
い私にも、読んで面白く眺めて楽しい本であつた。

 ところでさて、此処まで実は前置き、これからが本論です。

 日本の統治下を離れて61年、日本語を話せぬ世代が多数派となつた台湾に、今も歌人俳
人がをり歌壇俳壇があることは叙上の通り、一応の認識を私も持つてゐるつもりだつた
が、川柳を作る人たちがゐようとは、およそ想像すらしてゐなかつたから、先々月「酔
牛」といふ題の台湾川柳句集の寄贈を受け、内容を見て驚きましたねえ。

 著者は「台湾川柳会」の前会長李琢玉氏(本名李[王呈]璋)、発行元は大阪の新葉館出
版、番傘川柳会その他の会の役員で日本の川柳作家として名高い今川乱魚氏が編者をつと
めてゐる。乱魚氏と並んで、著者の友人蔡焜燦氏が序文を寄せており、その一節に曰く。

「あの男は、口が裂けても『私は中国人だ』とは言わない」

「あの男は、知日家でもなく、親日家でもない。私の造語『愛日家』でもない。自らを
『懐日家』と名乗っておる」

 そのあと、あの男、すなわち琢玉宗匠が、戦争中召集を受けてお国の為に一所懸命戦つ
た日本陸軍の兵士だつたことが匂はせてある。

 蔡焜燦さんは亡き司馬遼太郎氏の著作に度々「老台北」の名で登場する台湾財界の雄、
読者の多くが御存じであらう。その蔡さんが乱暴な言い方で「あの男、あの男」としたし
みを示す本名李珵璋氏の、「懐日派」風川柳を五句ばかり引用紹介して置こう。

 湯豆腐が満悦至極総入れ歯
 文部省歌は覚えている痴呆
 過ぎ去った国の旨さを握り寿司
 カタカナ語昭和も終に遠くなり
 世界一イジメ甲斐あるクニ日本

 読んでくすりと笑ひさうになるのが川柳本来の持ち味であらうけれど、私は何遍か、ほ
ろりと涙ぐみさうになつた。李さんの日本語を、軽みと堅確さと両方兼ね備へた由緒正し
い立派な日本語だと感じたのが、ほろりの原因の一つである。

 「酔牛」巻頭、著者の肖像写真に「1999年1月8日、友愛会(美しい日本語を守る会)に
て撮影」とキャプションが添へてあるのを見て、一層その感を深くした。さうか、現在の
日本は、表向き国交を絶つてゐる国の老詩人に頼つて国語の品位を保つて行かねばならぬ
程、文教面で落ちぶれた国になつてしまつたのかと思つた。

 此の人の、或は此の人たちの、日本へ寄せる懐旧の情、「世界一イジメ甲斐ある」現状
に対する憂慮、それを私どもはどう受けとめ、何を以て応へたらいいのだらう。私なぞ、
涙を泛べてただ感謝するだけの能しか無いけれど、若い元気な世代の有志はどうか発奮し
て下さい。たかが川柳と思ふ勿れ。十七文字の中に、縷々人の世の重大事が秘められてゐ
る。

 ちなみに、琢玉宗匠李珵璋氏は、――話が前後して礼を失するかたちになるが、かねて
癌を患つてゐて、著書の上梓を待たず、昨年満80歳で亡くなられたさうだ。未知の間柄に
終り、歿後初めて業績を知つたわけだが、川柳に托した故人の素志を偲びつつ、謹んで哀
悼の意を表する。

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