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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第1713号】 【日台漁業協議】 議題は重複水域の共同管理

2012/10/23

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<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1713]
1>>【日台漁業協議】 議題は重複水域の共同管理
2>>【良書紹介】 丹羽文生『日中国交正常化と台湾』(北樹出版)
3>>「台湾に残る日本 一考」  早川 友久(本会台北事務所長)
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*11月の第18回日本李登輝学校台湾研修団のお申し込みを、予定どおり10月22日に締め切
 りました。お陰様で53名の参加者をもって催行することになりました。

◆【ネット署名(第5期)】台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
  http://www.shomei.tv/project-1988.html
  *第5期ネット署名数:597人(10月23日現在)
  *第5期署名期間:平成24(2012)年8月21日〜10月31日

● 日本李登輝友の会「平成24年 日台共栄の夕べ」お申し込み
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● 映画『父の初七日』DVD(日本語字幕)お申し込み
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1>>【日台漁業協議】 議題は重複水域の共同管理

 一昨日の毎日新聞の報道を受け、水産庁の関係者も日台漁業協議が11月にも再開される
ことを認めたという。

 台湾の中央通信社も、行政院農業委員会漁業署副署長のそれを裏付ける発言を報じてい
る。いよいよ協議の議題が詰めの段階に入った模様だ。

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政府、重複水域で共同管理の可能性を/台日漁業交渉
【中央通信社:2012年10月22日】

 (台北 22日 中央社)行政院農業委員会漁業署の江英智副署長は22日、11月に再開が見
込まれている台日の漁業交渉について、台湾の漁業者権益の保護が重点だと述べ、双方の
排他的経済水域(EEZ)が重なる部分に関しては共同で漁場を管理する可能性を示唆した。
報道陣の質問に答えた。

 日本政府の国有化により、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)をめぐる緊張が高まってい
る中、日本のメディアは先ごろ、2009年2月以来中断したままの台日漁業交渉は11月に再開
されると報じた。また、9月初めに日本側は早期開催を提案、台湾も11月開催をめどに動き
出し、双方は現在、会談で扱う議題の決定を急いでいる。

 江副署長は、次回の会談は主として台湾の漁船が操業可能な海域について話し合うもの
で、双方の主張が異なる部分については棚上げすると述べた。また、EEZが重なる部分を共
同で管理する可能性を示唆したが、まだ協議が必要だと強調した。

 台日の漁業交渉は1996年に始まった。2009年2月の第16回会談では緊急の通報・連絡体制
作りなどで一致したが、漁場の共同管理などで意見は平行線をたどり、それ以降、対話は
中断したままとなっている。

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2>>【良書紹介】 丹羽文生『日中国交正常化と台湾』(北樹出版)

 著者の丹羽氏は「日本が戦争以外で国交を断絶したのは台湾との例だけである」と指摘
する。確かにそうだった。それも騙し討ちのように、国交を断絶した。

 1972年9月29日、田中角栄総理とともに北京に赴いていた大平正芳外務大臣は北京民族文
化宮内のプレスセンターで記者会見を行い、日中共同声明について発表すると同時に「日
中関係正常化の結果として、日華平和条約はその存在意義を失い、同条約は終了したと認
められるというのが日本政府の見解である」と表明した。この表明だけで、日本は台湾の
中華民国と断行したのだった。予想はしていたものの、驚いた台湾側は対抗して「対日断
交宣言」を発表、10月にはお互いの大使館を閉鎖した。以後、今日に至るまで国交は開か
れていない。

 大の共産党嫌いだった佐藤栄作総理が日中国交樹立を模索し、次の田中角栄もまた共産
党嫌いだったにもかかわらず日中国交樹立を模索し、ついに「日中共同宣言」を発して中
華人民共和国と国交を樹立するようになった「事情」を本書は描く。また、50年にわたっ
て歴史を共有してきた台湾との国交断絶の悲劇も活写している。日中の国交樹立は、国際
情勢というより日本と中国の国内事情によるという著者の指摘は鋭い。

 それにしても、記者会見の一片の表明だけで台湾を切り捨てたことについて、大平外相
は後日「あの当時としては、ああいう選択しかなかった」と語ったというが、中嶋嶺雄氏
は「日中国交樹立そのものが正しい歴史的選択だったのか」と疑問を呈し、また「わが国
は中華民国との間の日華平和条約を一方的に破棄し、台湾との国交を断絶したのである。
国際法上も日本と台湾との歴史的に極めて深い結びつきからしても、戦後日本が犯した大
きな過ちであった」と断じた(2012年9月28日付「産経新聞:正論」。

 また、アメリカは国内法で「台湾関係法」を制定することで、台湾との実質的な外交関
係を保った。しかし、日本には未だにそのような国内法はない。断交直後の12月26日に交
わした14条の「財団法人交流協会と亜東関係協会との間の在外事務所相互設置に関する取
り決め」のみだ。日台間に法的裏づけは何もない。これが台湾との断交という「戦後日本
が犯した大きな過ち」の具体的な中身だ。

 日中国交樹立40周年の本年、日本は未だに「日中復交三原則」に基づく「日中共同声
明」に呪縛され、官庁の役人は課長までしか台湾に行けないというバカバカしい内規を後
生大事に守っている。いい加減に目覚めるときだ。

 本書は、40年前の日中国交樹立と台湾との断行について冷静に振り返らせる労作だ。一
読をお勧めしたい。

丹羽文生(にわ・ふみお)昭和54(1979)年、石川県生まれ。東海大学大学院政治学研究
科博士課程後期単位取得満期退学。作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、2012年
から拓殖大学海外事情研究所准教授

・著 者:丹羽文生
・書 名:『日中国交正常化と台湾―焦燥と苦悶の政治決断』
・体 裁:四六判、上製、本文200頁
・版 元:北樹出版
・定 価:2,205円(税込み)
・発 売:2012年9月29日

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3>>「台湾に残る日本 一考」  早川 友久(本会台北事務所長)

【台北事務所ブログ:2012年10月16日】
http://twoffice.exblog.jp/19245227/

 つい数日前、台湾総督府(現台湾総統府)や台湾総督官邸(現台北賓館)の全館開放日
に合わせ、参観に行って来ました。恥ずかしながら、台湾総督官邸は初めての見学。しか
し、そこには日本時代の重厚な、荘厳な、国家の威信を文字通り体現した異世界が広がっ
ていました。

 総督府の設計は長野宇平治がコンペに提出した案に、森山松之助が修正を加えたものに
なりました。長野は日銀本店などを手掛けた建築家、森山は白アリ被害で改修を余儀なく
された台湾総督官邸の改修設計をはじめとして、台湾各地の庁舎を多数手掛け台湾建築界
の旗手となっていきます。そして、この二人とも先ごろ復刻されて話題となった東京駅を
設計した明治の大建築家、辰野金吾の愛弟子なのです。

 総督府や官邸にかぎらず、台湾にはいたるところに日本時代の建築物が現役で、もしく
は用途を変えることで新たな生命を吹き込まれ、今日も活躍しています。古き良き面影を
残す建物を大切に守り、今日も使い続けてくれている台湾の人々に感謝することは言うま
でもありません。しかし、その一方で、戦後台湾を占領統治している中華民国政府の統治
の仕方にも目を向けなければなりません。

 逆説的に言えば、蒋介石一派が「大陸反攻」をスローガンに、中国大陸をいつの日か奪
還する夢物語のなかで台湾占領を行なってきたために、台湾は一時的に羽を休めるだけの
補給地にしか過ぎず、台湾の発展をこれっぽっちも考えなかったことが、日本時代の建築
物がこれだけ残された原因のひとつになっているのは間違いありません。

 戦後の国民党政府には、台湾を発展させるだけの余力がなかったともいえるでしょう。
あらゆる財源を「大陸反攻」のために注ぎ込んだため、新たな建設が出来ず、ちょうどい
いから残っている建物を利用したという言い方もできます。

 李登輝元総統が地方視察の際に「大陸反攻のため、国民党はあまりにも中央集権化して
しまい、地方の疲弊はかなりひどい」と漏らしたのも、当時の影響が未だに残っている表
れでしょう。

 また、首都台北に地下鉄(MRT)が初めて開業したのが1996年です(木柵線)。同じく
「アジアの4小龍」と呼ばれた香港は英国統治時代の1979年、韓国のソウルは1974年、シン
ガポールは1987年と、一番遅いシンガポールに比べてもかなり開きがあることが分かりま
す。また、タイのバンコクに地下鉄が開業したのが2004年ということを考えると、人口250
万の台北でこれだけ公共交通機関の整備が遅れたというのは、やはり前述したとおり、国
民党政府が台湾の発展に本腰を入れていなかった証左ともとれるのではないでしょうか。

 先日開催された「片倉佳史さんと行く台湾ツアー」では、新竹編として新竹神社跡を訪
れました。戦後、この場所は中国からの難民や密入国者を収容する施設として使われ、現
在では、主に東南アジアからの不法滞在者が収容されています。

 神社が不法滞在者収容施設になってしまったことも驚きですが、片倉さんの説明による
と、中国人の思考は至極「合理的」であり、この場所に以前なにがあったか、は問題では
なく、使えるのであれば使う、という割り切られた考えの持ち主だとか。

 つまり、今日の台湾で私たち日本人が無性に郷愁を感じる赤レンガの総督府をはじめ、
数多くの日本時代の建築物が残されているのには、中国人の合理的な考え方と、蒋介石一
派の「とにかく中国大陸を取り返すんだ、台湾なんか腰掛けなんだからどうだっていい」
という徹底的にエゴイスティックな思想も大きな要因の一つになっているのだと思うので
す。

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