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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第1609号】 台湾独立建国聯盟の新主席に陳南天氏が選出

2012/06/16

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<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1609]
1>> 台湾独立建国聯盟の新主席に陳南天氏が選出
2>> 60数年の時空を超えて  早川 友久(本会台北事務所長)
3>> 第17回李登輝学校研修団に参加して学んだこと(4)  岡 真樹子(第17期生)
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  *署名数:619人(6月16日 3期からの継続署名数)
  *1期・2期・3期のネット署名総数=12,235人

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1>> 台湾独立建国聯盟の新主席に陳南天氏が選出

 去る6月7日、昨年11月17日に急逝された黄昭堂・台湾独立建国聯盟本部主席の後任に基
隆市副市長や代理市長を歴任した陳南天氏(67歳)が選出された。メルマガ「台湾の声」
の記事を下記に紹介したい。

 なお、台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長は、6月12日付で発行した「聯盟通信」
第1号の中で陳南天氏の新主席選出について「これからの聯盟のリーダーとして最適任者で
あると思われます。日本本部は新主席と協力して、台湾が新しい国名と憲法を制定し、国
際的に承認される国家となるよう、これからも努力を続けて参ります」と満腔の賛辞を述
べ、改めて台湾独立建国聯盟の進むべき方向性を明示している。

 また、この「聯盟通信」では、台湾独立建国聯盟日本本部が新しい活動として、日本版
「台湾関係法」の制定を日本政府に求めてゆくことを提案していることも紹介している。

 王明理委員長は、周知のように台湾独立建国聯盟の前身の台湾青年社を設立した王育徳
氏の次女で、台湾独立建国聯盟日本本部の委員長に就いたのは昨年9月。その直後の11月に
黄昭堂氏が急逝、そしてこの6月に新主席に陳南天氏が就任という経緯をたどっている。

 2期目に入った馬英九総統の支持率が20%を割る低迷にあえいでいるさ中、これまで台湾
の独立建国運動を牽引してきた日本と台湾の台湾独立建国聯盟がともに新しいトップに交
替したことで、日台が力を合わせ、台湾の独立建国を求める声がいっそう大きくなる機運
を盛り上げていただきたい。

 ちなみに、1945年生まれの陳南天氏は、国立台湾師範大学付属高級中学(高校に相当)
のときに来日し、早稲田大学理工学部電気通信学科を卒業後、ニューヨークのコロンビア
大学の修士・博士課程に進み、在米時代に台湾独立建国聯盟米国本部の中央委員や主席を
歴任後、基隆市の副市長や市長代理をつとめている。黄昭堂主席の下で秘書長(1995年〜
98年)や副主席(2005年〜06年)をつとめたこともある。

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台独聯盟、陳南天氏を新主席に選出
【メルマガ「台湾の声」:2012年6月9日「台湾の声ニュース」】

 台湾独立建国聯盟は7日に台北で開かれた中央委員会定例会議で、主席選挙の開票を行
い、陳南天(本名は陳重光)氏を新主席に選出した。黄昭堂氏の逝去後、代行主席を置い
ていたが、今回正式に主席を選出した。任期は、故・黄主席の残りの任期、来年の九月ま
で。

 陳氏は日本および米国への留学歴があり、同聯盟アメリカ本部主席、台湾総本部幹事
長、同副主席、キールン市副市長、同代理市長の経歴がある。

 陳新主席は、「台独聯盟総本部主席という大きく難しい役目は、一人で果たせるもので
はない、各界の友人・先輩の指導鞭撻を得て、台湾の未来のためにともに力をあわせて進
みたい」と台湾独立派の団結を呼びかけた。

 同聯盟日本本部(王明理委員長)では、さっそく祝福のメッセージを送り、新主席を支
持していくことを表明した。

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2>> 60数年の時空を超えて  早川 友久(本会台北事務所長)

【台北事務所ブログ:平成24(2012)年6月 14日】
http://twoffice.exblog.jp/18442006/

 日本でも大人気、抹茶パフェが有名な「祇園辻利」。

 もともとは京都の老舗お茶屋さんですが、東京にもカレッタ汐留や大丸にカフェを出店
しているのでご存じの方も多いことでしょう(カフェの店名は「都路里」)。

 台湾では、一昨年に開業した台北の統一阪急百貨店に店舗が入りました。今でも長蛇の
行列を見かけますから、台湾での人気も定着したようです。

 実はこの辻利、日本時代には総督府そばで台北随一の繁華街といわれた栄町通り(現在
の衡陽路)にお店を構えていました(現在スターバックスがあるところ)。

 絵葉書に描かれた日本時代の辻利と現在の様子を比べてみましょう。高層ビルが増えま
したが、基本的な街並みは変わっていないようにも思えます。

 お茶とコーヒーの違いはあれど、人々に一服させるための品物を扱う店が同じ場所に存
在しているのは不思議です。

 日本時代の辻利の開店は明治32年、店主の三好徳三郎は民間人でありながら、各界の多
彩な人脈を生かし「民間総督」と呼ばれるほど隠然たる力を持っていたようです。三好と
辻利について研究された学術書も出版されています。

 現在の辻利を台湾で運営しているのは、先代から龍角散の台湾代理を務めてきた范一
族。辻利を取り仕切る范育材先生は一橋大学出身で本業は会計士。ひょんなことから知遇
を得ました。機会を見つけて現在の辻利についてもっとお話しを伺いたいと思っていま
す。

 辻利にとっては敗戦から60数年の時空を超えて再び台北に戻って来たことになります。

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3>> 第17回李登輝学校研修団に参加して学んだこと(4)  岡 真樹子(第17期生)
   部下を救うために自決した広枝警部

 いささか前のことになりますが、4月26日から30日にかけ、17回目となる「日本李登輝学
校台湾研修団」(略称:李登輝学校研修団)を行いました。団長は本会理事で岐阜県支部
長の村上俊英(むらかみ・としひで)氏、副団長は研修団参加も3回目となる嶋田敦子(し
まだ・あつこ)さん。

 全国各地から35名が参加。岐阜県支部からは、村上支部長をはじめ、田代正美(たし
ろ・まさみ)名誉支部長、須賀敦士(すが・あつし)事務局長、阿部伸一郎(あべ・しん
いちろう)東濃分会長など8名も参加しました。

 最高齢は、本会理事で滋賀県支部長をつとめる竹市敬二(たけいち・けいじ)氏の85
歳。第1回(平成16年10月)を除いて今回で16回参加という、まさに研修団のシンボル、い
やアイドルのような存在です。高齢にもかかわらずすこぶるお元気で健脚、今回も夜な夜
な「竹市部屋」で「夜の研修」が行われました。

 初日の蔡焜燦(さい・こんさん)先生による「台湾と日本の歴史と絆」と題した講義に
始まり、許世楷(きょ・せいかい)前台北駐日経済文化代表処代表ご夫妻に案内していた
だいた台中の白冷[土川]視察などを経て、最終日の待ちに待った李登輝先生による特別講
義「国際社会における日本の現状」まで、とても充実した研修となりました。

 初参加者の岡真樹子(おか・まきこ)さんも感激の連続だったようで、参加した感想を
写真とともにブログ「花時計」に掲載しています。6回に分けて掲載していましたので、本
誌でも6回分載でご紹介します。本日はその4回目「部下を救うために自決した広枝警部」
です。

 なお、ブログでは毎回、タイトルが変っていますので、本誌では「第17回李登輝学校研
修団に参加して学んだこと」とし、ブログのタイトルをサブタイトルとしてご紹介しま
す。

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部下を救うために自決した広枝警部  岡 真樹子(第17期生)
【ブログ「花時計」:平成24(2012)年5月14日】
http://blog.livedoor.jp/hanadokei2010/archives/3410123.html

 4月29日、私たちは台中から再び北上、新竹という町に着きました。ここは風が強く、乾
燥させた米粉(ビーフン)で有名です。この新竹との県境に接する山深い苗栗県南庄郷に
獅頭山(しとうざん)という台湾仏教の聖地があります。海抜520メートル、原生林におお
われた獅頭山には大小18の寺院があります。

 その中の一つ、勧化堂(かんげどう)を私たちは訪ねました。劉維添(りゅう・いて
ん)さんという90歳のおじいさんが私たちを待っていました。劉さんは、ここに祀られて
いる広枝音右衛門(ひろえだ・おとうえもん)という警察官のかつての部下の最後の一人
なのです。

 広枝音右衛門さんは明治38年(1905年)、小田原で生まれました。湯河原の小学校の教
員をしていましたが、昭和3年(1928年)、台湾にわたって巡査になりました。当時、台湾
での日本人警官の任務は治安維持のほかに台湾人警官の教育もあり、競争率100倍という難
関だったそうです。広枝さんは柔道2段で、州内で開かれていた武道大会に出場して活躍
し、台湾人警官たちから信頼されていたそうです。

 大東亜戦争開戦翌年の昭和17年、広枝さんは警部に昇進します。昭和18年、約2千人の海
軍巡査隊を率いて広枝警部はフィリピンのマニラに向かいます。マニラでの任務は物資の
運搬、補給などの後方支援でしたが、戦況が悪化し、ついに軍の上層部より総攻撃の命令
が出ました。しかし、広枝さんは総攻撃をかけようとはしませんでした。

 劉さんは広枝さんの最後の言葉をきちんと覚えていました。広枝さんは「諸君はよく日
本のために戦ってくれた。だが、もうよい。台湾には諸君の生還を心から祈っている家族
がいる。生きて帰れ。責任は私がとる。私は日本人だからね」と言い残して壕に入ると、
拳銃で頭を撃ちぬき、自決したそうです。享年40歳でした。

 海軍巡査隊の青年たちはそれぞれ、無事に台湾に帰ることができました。そして昭和58
年(1983年)、劉さんたちはフィリピンを訪れ、広枝さんが亡くなった壕の周囲の土を拾
い集めて茨城県取手市に住んでいた広枝さんの未亡人、ふみさんに手渡したそうです。ふ
みさんが平成元年に亡くなると、劉さんたちは広枝夫妻の位牌を勧化堂に祀って、以来、
ずっと供養を続けてきました。

 劉さんの案内で私たちは広枝夫妻の位牌を祀ってある勧化堂に入りました。劉さんは位
牌に向かって直立不動で立ち「隊長殿、今日は李登輝友の会の皆さんがわざわざ日本から
お参りにいらっしゃいました。私も久しぶりに参らせていただきました」と言うと絶句し
てしまいました。言葉が続かず、数分の沈黙がありました。きっと広枝さんが亡くなって
以来、劉さんの中では時間が止まってしまっているのだろうな、と思いました。

 台湾には「飲水思源」という言葉があるそうです。受けた恩を決して忘れない、という
意味だそうです。台湾には今もなお日本人から受けた恩を忘れないでいる人たちがたくさ
んいます。そのことを私たち日本人も決して忘れてはいけないと思います。     
                                   (つづく)

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