国際情勢

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【メルマガ日台共栄:第1592号】 馬英九総統再任 とどまらない中台の「現状」 吉村 剛史(産経新聞台北支局長)

2012/05/28

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1>> 馬英九総統再任 とどまらない中台の「現状」 吉村 剛史(産経新聞台北支局長)
2>> 中国の人権問題─抑圧の実態今も変わらず  楊 海英(静岡大学教授)
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1>> 馬英九総統再任 とどまらない中台の「現状」 吉村 剛史(産経新聞台北支局長)

【産経新聞:平成24(2012)年5月26日「国際情勢分析 吉村剛史の目」】

 台湾の馬英九(ば・えいきゅう)総統(61)の2期目の就任式が20日、台北市内の総統府
で行われた。引き続き対中融和の歩みが注目されるが、今後4年間の施政方針を示す就任演
説では、政治対話など具体的な目標は掲げられず、「さらに新たな協力分野を切りひら
く」と表現するにとどめている。中台関係はどのように進展するのか。

◆霧の中の演説

 「両岸(中台)関連で何かをするとは言わない一方、何もしないとも言っていない。霧
の中で示されたかのような印象」

 就任演説の後、複数の専門家はこう指摘した。

 演説では、中台の「新たな協力分野」に言及した後、「民主、人権、法治」をめぐる対
話を深め、「引き続き平和を強固にし、繁栄を拡大し、相互信頼を深める」と主張。中台
共通の基盤として「中華民族に属し、血縁、歴史、文化を共有する」ことを挙げ、「とも
に『国父』とする孫文」の「天下為公」や「自由、民主、均富(公平)」の理念を「忘れ
てはならない」とした。

 一方で、「中華民国憲法こそ政府が両岸関係を処理するうえの最高指導原則」と改めて
示し、「統一せず、独立せず、武力行使せず」の「3つのノー」という従来の対中姿勢に
よる現状維持姿勢も重ねて強調した。

 現在、馬総統は、食肉の赤身を増やす飼料添加物を使用した米国産牛肉の輸入問題や、
電気料金の値上げなどで、世論の反発の渦中にあり、主要紙の世論調査でも、支持率は
20%台前半と低迷している。

 加えて、一方の主役、中国も今年は政権交代期。台湾の背後の米国も大統領選を控えて
おり、与党・国民党幹部は「周囲をみても、足もとをみても、今は両岸関係で積極的な発
信ができる状況にない」と説明する。

◆「二つの地区」とは

 結局、対中国では「同じ中華民族」、対中融和の先の「統一」を危ぶむ人々には、台湾
の大多数が支持する「現状維持」と、両にらみの演説となったとみられる。

 記者会見でも、対中対話は「経済優先」とし、敵対関係に正式な終止符を打つ中台平和
協定も「今のところ計画はない。行う場合も公民投票が前提」と慎重姿勢を示した。

 ただし、中台の政治的衝突を回避する「一つの中国」では、これまで「一中各表」(一
つの中国を各自が示す)としてきた台湾側の姿勢で、「一つの中国とは中華民国」と改め
て補強。

 同時に「一つの『中華民国』、二つの地区(台湾と中国大陸)」との表現を盛り込み、
中台は「相互の主権を承認せず、相互の統治権を否認せず、という共通認識を確立させ、
関係を前進させるべき」などとした。

◆関係条例を修正か

 実は、この表現には前段がある。今年3月、北京を訪れた台湾の呉伯雄(ご・はくゆ
う)・国民党名誉主席(72)は、中国の胡錦濤(こ・きんとう)国家主席(69)と会談
し、「一つの中国」のもと、「台湾地区」と「大陸地区」が共存するという考えを「一国
両区」(一国二地区)という表現で、初めて直接伝えた。

 1997年に「中華民国憲法」に加わった修正条文中の「自由地区」(台湾)、「大陸地
区」(中国)規定に沿っているが、呉名誉主席が唐突に触れた背景には、馬総統の再選
後、中国側が台湾に提案した福建省・平潭(へいたん)島の中台共同開発案への意趣返
し、との見方も、有識者の間では指摘された。

 台湾本島まで最短距離に位置する平潭島の共同開発は、福建省が主体で、現地行政組織
には台湾からも幹部を公募し、一部で台湾の自治も認めるという方針で、これに対し台湾
当局では「香港、マカオ同様の一国二制度(一国両制)の実験区」との懸念を示していた
ためだ。

 とはいえ、計画は台湾企業や自治体の注目を集めており、就任式の翌21日には、昨年11
月に平潭─台中で就航した高速船「海峡号」が6月以降、週3往復から4往復に増便され、今
後は台北や台南にも就航する計画が発表されている。

 6月下旬には中台間の直接投資を促す投資保護協定が締結される見通しだが、その舞台と
なる台湾側の対中交流機関、海峡交流基金会の新たなビルが17日、台北市内にオープンし
た。

 その際、馬総統は式典で、「相互に交流機関の現地事務所を開設したい」また、中台の
経済、貿易、文化交流を規定する両岸人民関係条例も「時代に即した内容に修正したい」
と発言。中台の「現状」は今後もとどまることはなさそうだ。

                         (よしむら・たけし 台北支局)

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2>> 中国の人権問題─抑圧の実態今も変わらず  楊 海英(静岡大学教授)

 昨日の本誌で、内モンゴル(南モンゴル)出身の楊海英(よう・かいえい)静岡大学教
授が産経新聞(大阪版)夕刊に寄稿した「尖閣諸島問題 モンゴルと同じ轍を踏むな」を
ご紹介した。

 楊氏は「中国に一方的に採掘されているガス田」問題を取り上げ、「わざわざモンゴル
人の草原内に侵入して灌木を切り倒す植民者たちの活動とその性質が共通している」とし
て、「放置されれば、尖閣諸島や沖縄周辺も住民の人口と政治力の逆転が生じる危険性が
ある。中国の少数民族の轍(てつ)を踏まないことを切に願っている」と警鐘を鳴らして
いる。

 日本にとって有難い進言であり忠告だ。為政者は肝に銘じて中国とのガス田問題に対処
すべきだろう。

 実は、この忠告は今の台湾にも当てはまる。中国を「大陸地区」、台湾を「台湾地区」
として同じ中華民国でくくり、旅行者や就業者をどんどん受け入れ、台湾内に台湾人と結
婚した中国人妻たちだけでつくる「中華生産党」まで容認している。

 楊氏は「いざ、人民解放軍が怒濤(どとう)のように侵攻してきた時に、そこには既に
無数の中国人植民者たちが内応に励んでいた」という、ウイグルやチベットのような憂き
目をみないようにと日本に忠告したが、台湾もまたこのような「トロイの木馬」を放置し
ているように見えるからだ。

 昨日に引き続き、楊氏が最近、静岡新聞に寄稿した一文をご紹介したい。中国という共
産党独裁国家の凶暴な一端が確実に見えてくる。今の中国は、台湾が蒋介石に統治されて
いた時代とほとんど変わらないことが分かる。

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中国の人権問題─抑圧の実態今も変わらず  楊 海英(静岡大学教授)
【静岡新聞:平成24(2012)年5月25日「時評」】

 盲目の人権活動家である陳光誠氏は、政府による強制的な人工中絶の実態を告発したこ
とで、本人とその家族が当局から長期間にわたって暴力を受けたとして、在北京アメリカ
大使館に駆け込み、保護された。このほどニューヨークに渡ったが、事実上の亡命であ
る。

 時をほぼ同じくして中東の衛星テレビ、アルジャジーラの記者、メリッサ・チャン氏は
地方からの陳情者を違法に収容する闇監獄の存在を暴いた取材で、国外追放となった。そ
して、2010年にノーベル平和賞を授けられた劉暁波氏は今も牢獄内で外の世界と隔絶させ
られた日々を送っている。中国の人権問題は相変わらず国際社会を巻き込んだ形で、注視
されつづけている。

 こうした人権問題は決して昨今の個別的な事例ではない。内モンゴル畠治区にハダとい
うモンゴル人がいる。内モンゴル師範学院大学の大学院修士課程を修了後に、「モンゴル
学書店」を自治区の首府フフホト市で営んで生計を立てていた。少数民族の自治権は有名
無実で、憲法上で保障された権利が実行されるよう求めたところ、逮捕されて懲役15年の
刑を言い渡された。10年に出所したが、再び軟禁されて家族とも会えずに今日に釜ってい
る。夫の闘争を支えてきた夫人も昨年末に逮捕され、一人息子も大学受験のチャンスを奪
われて、「麻薬を所持した」と因縁をつけられて収監された。どれも証拠も擬派されない
秘密裁判にかけて、刑を確定させている。ほかにも詩人や作家ら20数人が内モンゴルで行
方不明となっている、と国際人権団体から指摘されている。

 モンゴル人だけではない。チベット人女流作家のツェリン・オーセル(唯色)女史も北
京の自宅に閉じ込められ、パスポートを申請する基本的な公民権まで剥奪されている。彼
女は共産党がチベットの寺院を破壊し、虐殺を働いた過程を映した写真集『殺劫』(シャ
ーチェ、集広社)を公開したため、政府の怒りをかったのである。

 かつて治外法権を有する西側諸国の在外公館を「帝国主義のシンボル」だと批判し、中
国共産党は人民をその抑圧から「解放した」と宣言した。しかし、「解放」されたはずの
人民が外国の大使館を「中国でもっとも安全な場所」として仰いでいる事実は何とも言え
ぬ皮肉である。

◇やん・はいいん氏 内モンゴル出身。日本名大野旭(おおの・あきら)。国立総合研究大
 学院大学博士課程修了。歴史人類学専攻。著書に「モンゴルとイスラーム的中国」(風響
 社)、「墓標なき草原」(岩波書店、第14回司馬遼太郎賞受賞))など。

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  • 名無しさん2012/05/29

    >台湾では、毎年4月から5月に百万単位のムラサキマダラが北上しながら繁殖することがよく知られています。ハイウェイの彰化県林内のあたりはムラサキマダラが北上する時通る「蝶の道」になっており、その季節には一分間に万を越えるムラサキマダラが飛んでゆき、スピードを出して進む自動車にぶつかってたくさんの蝶たちがよく死にますので、蝶の安全を守るために、台湾高速公路局では毎年「周期的に外側の車道を封鎖して、紫外線の灯で誘導して道に予防ネットを設置する」などの措置を採り、蝶の季節ごとの移動に道を与えています。



    このムラサキマダラが福島県の裏磐梯まで飛来する。

  • 名無しさん2012/05/28

    中国の征服欲の強さはどこに由来しているのだろう。楊海英氏の指摘に従えばその国民性にあるようだが、日本は厄介な隣人と言って済ませておくわけにはいくまい。征服の兆候が見えたら確実に手を打つ。それしかない。嘘吐きと非難したところで遅い。台湾の中国国民党が中国共産党と和平協商を結ぶ前に、日本は集団的自衛権を行使できるようにしつつ、台湾と早急に自由貿易協定(FTA)を結べという日本李登輝友の会の「政策提言」を支持したい。