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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第1569号】 日本と台湾の絆─日本統治時代から現代まで (最終回)  李登輝元総統

2012/05/01

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1>> 日本と台湾の絆─日本統治時代から現代まで (最終回)   李登輝元総統
2>> 春の叙勲:台湾から異例の4人受章 初の旭日重光章も 皇居の伝達式にも初出席
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1>> 日本と台湾の絆─日本統治時代から現代まで (最終回)   李登輝元総統

 時局心話會代表の山本善心氏が國會新聞社編集次長の宇田川敬介氏とともに去る3月15
日、台湾で李登輝元総統にインタビューした。李元総統は今回の総統選を総括しながら、
中国依存の台湾の現状や馬英九政権の未来について、また日本に対しては東日本大震災へ
のエールを送りつつリーダー論などを展開されたという。

 山本善心氏が毎週木曜日に発表している「山本善心の週刊木曜コラム」で、そのインタ
ビューを掲載している。第1回が4月12日、第2回が4月19日、第3回が4月26日に掲載され、
すでに第1回と第2回は紹介した。ここに、最終回となるその第3回を転載してご紹介した
い。

 なお、「週刊木曜コラム」には総タイトルとして「李登輝台湾元総統の単独インタビュ
ー」とあり、小見出しも付されていないため、本誌ではインタビューのタイトルを「日本
と台湾の絆─日本統治時代から現代まで」とし、また、読みやすさを考慮し、小見出しを
付し、一部の漢字を平仮名に開いたり適宜改行したことをお断りする。さらに、本誌編集
部で【注】を付したこともお断りしたい。

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李登輝台湾元総統の単独インタビュー(最終回)

                           時局心話會 代表 山本 善心

【山本善心の週刊木曜コラム:2012年4月26日 第375号】

◆台湾と朝鮮の統治の違い

山本善心:我が国の台湾統治政策は、待遇の面で、朝鮮(当時)とは大きな差別化があり
ました。たとえば、給与や恩給、退職金を一つ例にとりますと、朝鮮は日本と同じ条件で
したが台湾は半額になっています。それから小中学校の校長先生も朝鮮ではたくさんの人
が校長に就任しています。台湾は1千校以上のうち、たったの5人くらいしかいなかったと
聞いています。このように、万事が朝鮮を優遇して台湾との差別化があまりにも大きすぎ
る、ということで台湾の方々に不満がなかったんでしょうか。

 さらに、名前を日本名に変える「創氏改名」運動【*注1】ですが、韓国人は強制的に名
前を変えさせられたということなんですが、90%近くの人が競って日本名に変えたという
当時の記録が残っています。ところが、台湾の方は1割くらいしか名前を変えなかった。
このような違いが植民地時代にあります。李先生はこれらの差別化問題をどのように解釈
されていますか。

【*注1】朝鮮では「創氏改名」と称され申請制であったのに対し、台湾では「改姓名」と
     称され許可制だった。

李登輝:この問題はね、日本人に誤解があると私は思っています。何故かというと、台湾
というのは結局1895年以前は清国の領土で化外(けがい)の地でした。

 台湾を統治する政府もなく、社会は乱れに乱れていました。人民は本当に不安でしょう
がない。そのうえ経済も非常に遅れていました。ところが、日清戦争が終わり、下関条約
で中国の代表として李鴻章は伊藤博文と会議を開いた。そこで、清国の李鴻章は「台湾と
いうところは3年で小乱、5年で大乱が起きて非常に困るところだ。もうこういうところは
いらないから、日本にあげたいけどいるかどうか」と伊藤博文に言ったら「いいよ、私も
らいます」と言ってこれで決まったわけですよ。

 それ以来、日本は短期間で台湾に近代社会を創り上げました。だから、月給も差別があ
るし、就職するにも韓国と差別があったのは本当だけど、非常に安定した社会となったの
で、逆に台湾人は解放されたと喜んだのです。

 ところが韓国はどうかというと、韓国は実は日本の植民地ではないんですよ。日本のみ
なさんは植民地と言っておりますが、韓国と日本は明治45年、合併したんですよ。チェコ
とスロバキアが一つになって、チェコ・スロバキアになったのと同じです。ところが、韓
国は豊臣秀吉が朝鮮討伐をやる以前から国としての国柄を持っていた。自国の文化もある
し文字もあった。しかし、日本は結局、韓国を一つの国として取り扱わなかったんだね。
ただ李氏の王室関係者を皇族にしただけで、植民地みたいな扱いをした。お金とか待遇と
か同じようにしても、これだけで韓国人は満足しませんよ。

 従って、日本はコリアを日本の植民地だと主張しているけれど、植民地じゃない。韓国
という一つの国だから、国として大事に取り扱っていくべきだった。ここらへんコリアの
人民は台湾の人民と違った気持ちを持って日本に向かってくる原因があると思う。

 まあ当時の日本人がもう少し、韓国人の気質を考える必要があり、韓国人を尊重してあ
げることが大事だと思います。

◆靖国問題─国のために亡くなった人を祀るのは人間として大事なこと

宇田川敬介:李先生は2007年の6月7日、先の大戦で日本兵として戦死されたお兄さまが祀
られている靖国神社を参拝されております【*注2】。そして日本での記者会見で「靖国問
題は中国、韓国が自国の問題を処理できないがゆえに作り上げられたと思っている」と雑
誌で述べられていますが、あらためて靖国神社に関してご意見を伺いたいと思います。

【*注2】詳細は日本李登輝友の会編『李登輝訪日 日本国へのメッセージ─2007旅と講演
     の全記録』(まどか出版、2007年刊)参照。

李登輝:いま、私のところに東大の教養学部の学生がよく来ますよ。この前来たグループ
は、若い人が中心でしたが、「李さんに聞きたいことがあります。李さんの兄さんは李登
欽といって靖国神社に祀られている。おかしいですね、どうして台湾人である李登欽が靖
国神社に祀られているのか。私はどうしてもわかりません」と言っていましたよ。

 私は彼女に言った。「あなたの学校で日清戦争を習ったことがありますか?  学校の歴
史の授業で習いましたか?」。彼女はあまり覚えていないと言っていました。それが今の
教育だなあ。結局日本は子供たちに真実の歴史を教えていないからこうなるんです。日清
戦争によって台湾は日本の領土になり、台湾人は日本人ではないけれども日本の国民とし
てやってきた。

 そういえば、日本の新聞記者にも少し頭が変な人がおりましたね。新聞記者から「台湾
人なのに靖国神社を参拝するなんておかしいじゃないですか」と言われました。その言葉
は私自身気に障ったので、だから私はこう言ったんですよ。「私は何人であるというよ
り、ただ一人の人間として参拝した。私の家には兄貴の遺骨も位牌も何も残されていな
い。しかし、靖国神社に祀られている。それは大切なことなんだ」と言ったんです。

 実際、台湾にも忠烈祠というのがあって、中国大陸の兵隊とか台湾と全然関係ない人も
忠烈祠に祀ってある。私、毎年2回、春と秋にお祀りしてきます。私と関係ない人であって
も、国のために亡くなった人を祀るのは、人間として大事な事だと思っています。

 私は彼に言った「私の兄貴はあのときは日本人であったが、いま台湾は日本の領土では
ない。日本人でない李登輝が靖国神社を祀る、これはね、人間としてあるべきことでしょ
う」。ところで、「中国や韓国が靖国を問題にしだしたのはどの総理大臣だったか覚えて
ますか?」

宇田川敬介:中曽根総理の時だったと思います。

◆南京事件も全くの嘘

李登輝:結局ね、彼は国としての立場をはっきりと表明出来なかったんだ。日本は戦争に
負けたからといって国がなくなったわけではない。そこらへんの認識が指導者として欠け
ていた。戦後そういう考えがずっと続いている。何か言われても日本は戦争に負けたから
国がないと思っている。戦争に負けたというが、そのときの政府が結局誤った政策をとっ
たこともあろう。いろんなことをやったかもしれない。それで戦争に負けた。これ自体は
日本人がなくなったとか国がなくなったということを意味しない。やはり国は国。そうし
た意味で今の日本の指導者に対して私は不満がありますよ。

 靖国神社のことだけでなく、南京事件のことだって同じです。南京事件というのはこれ
は全くの嘘なんだよ。もともと南京に37万人という人口はいなかった。にもかかわらず、
中国は何十万もの中国人が殺されたといっているけれども、嘘ですよ。

 この数字はどこから来たのか。この事件はあまり詳しく議論されていない。多少の行き
過ぎはあったかもしれないが、そんなことをいってたら、アメリカのパキスタンの問題と
かアフガニスタンの問題とか、どういうふうに説明するんだろう。こういう事件で一番困
るのは日本に左翼が多すぎるということですね。

◆指導者の条件

山本善心:戦争中のことを善悪で論じることはナンセンスですね。戦場は「狂気の沙汰」
の世界ですからね。

 次は、李先生が指摘されたように日本はリーダーが不在なので、今日の閉塞状況を迎え
ています。リーダーの条件についてお話を伺いたいと存じますが。

李登輝:そうなんですね。あえて指導者の条件をいいますと、まず信仰を持たなければな
らない。大事なことは信じることです。第2には、いつまでも権力を握ってはいけない。権
力があるからいろんなデタラメなことをやりたがる。第3は、公と私の区別をはっきりさせ
る。元々日本の武士道では公と私がはっきりしていました。公の問題で私のことをやれば
切腹しなければいけないんです。第4は、誰もやりたくないことを喜んでやっていく。第5
は、カリスマの真似をしない。新聞や雑誌でいいことばかりを並べて、世論に迎合する。
それで自分がいいことをしたように見せかける。そんなことはやめろと言いたい。国民に
対してはいつも誠をもって対処しなくちゃいけない。

 私は日本の国民に直接お話するということはあまりありませんが、今回の東日本大震災
において、日本人は世界で一番礼儀作法、道徳的な質の高さを示したと思います。

 あれだけの死傷者が出ても国民がきちっと社会の秩序を守り、自分のやるべきことをき
ちっとやって真面目に努力している。日本人の良さはそこにあると思います。

 ただし、日本人はあまりに人がよすぎるから指導者を選ぶことをもっと真剣にやりなさ
い。私が言いたいことは以上がすべてです。

終わりに:

 今回は李登輝元総統と本音で語るインタビューを企画しました。約2時間30分の間たく
さんのお話を伺いましたが、一部しか紙面に掲載できないのが残念です。内容は我々の期
待通りで、4月11日放映された「BS11」の放送では李先生の飾らない真摯なお姿と情熱に
共鳴し感動された視聴者からたくさんのお言葉を頂きました。力強い日本の再生には、過
去・現在に起こった問題について事実と根拠に基づく真実の意見を発信したいとの使命感
が募る昨今です。                             (了)

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2>> 春の叙勲:台湾から異例の4人受章 初の旭日重光章も 皇居の伝達式にも初出席

 4月29日、政府は平成24年春の叙勲受章者を発表した。受章者は旭日大綬章の作家で元経
済企画庁長官の境屋太一氏や島村宜伸・元農相をはじめとする4,110人。外国人叙勲は26カ
国・地域から47人が受章し、台湾からは何と4人も受章した。それも、初となる旭日重光章
に2人が選ばれた。台湾人受章者は下記の通りで、中央通信社の記事を紹介したい。

・辜 濂松(78) 旭日重光章 台日商務交流協進会理事長(中国信託ホールディングス会長)
・張 栄発(84) 旭日重光章 長栄集団(エバーグリーングループ)総裁
・蔡 雪泥(76) 旭日小綬章 中琉文化経済協会理事長
・蒲 武雄(68) 瑞宝双光章 元交流協会台北事務所現地職員

 今回の受章者は米国の11人に次いで世界で2番目に多く、日台関係の深さを表す結果とな
ったとも伝えられ、先の春の園遊会に初めて馮寄台・台北駐日経済文化代表処代表が招か
れたことと併せ、まことに同慶の至りというほかない。

 旭日重光章を受章した辜濂松氏と張栄発氏は、5月8日に皇居で行われる伝達式に出席す
る予定だという。勲章伝達式では野田佳彦首相から勲章を授与される。

 ちなみに、昨年春の叙勲の折、本誌で「台湾の叙勲者は、平成17年(2005年)の春の叙
勲で、台湾の日本語教育のパイオニア的存在の蔡茂豊氏(台湾日本語教育学会元理事長、
元東呉大学外国語学院院長)が旭日中綬章を受章し、これが台湾人叙勲の嚆矢で、当時の
内田勝久(うちだ・かつひさ)交流協会台北事務所代表(駐台湾日本大使に相当)の英断
による」とし、「台湾の叙勲者一覧(2005年春〜2011年春)」も掲載している。

◆ 今年の春の叙勲で台湾から曾茂林氏と王寛裕氏が叙勲[2011/6/20]
  http://melma.com/backnumber_100557_5214529/

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春の叙勲:台湾から4人、初の旭日重光章も
【中央通信社:2012年4月29日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201204290001#

 (台北 29日 中央社)日本政府による2012年春の叙勲受章者が29日発表され、台湾から
過去最高の4人が受章した。今年の外国人受賞者計47人のうち、台湾の受章者数はアメリカ
に次いで2番目に多く、断交後初となる旭日重光章にも2人が選ばれた。

 旭日重光章を受章するのは、中国信託ホールディングスの辜濂松会長(78)と、エバー
グリーングループの張栄発総裁(84)。2人は台湾財界の重鎮で、交流協会台北事務所(日
本大使館に相当)では、日本経済や観光産業への多大な貢献に加え、昨年の東日本大震災
への大規模支援などを推薦理由に挙げている。

 台日が1972年に断交して以降、台湾からの叙勲受章者入りはなくなっていたが、2005年
に復活。1度に4人の受章は初めてで、旭日重光章は断交後の最高位となる。

 交流協会では、台湾からの力強い被災支援に報いるためにも、日本の感謝の気持ちを目
に見える形で伝えたかったと今回の結果を歓迎しており、これからもより多くの台湾の
人々に受章の機会を提供したいと話している。

 辜会長、張総裁の両氏は、5月8日に皇居で行われる伝達式に出席する予定。

 台湾からはそのほか、台湾と沖縄の文化交流などに貢献した蔡雪泥さん(76、女性)が
旭日小綬章を、また交流協会の元現地職員が瑞宝双光章を受章する。

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● 黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』お申し込み
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  • 下津井よいとこ2012/05/01

    東京都による尖閣諸島寄附金口座が設けられました。

     果たして全国的にこのことは報道、周知されているのであろうかと思います。

     (産経新聞東日本版は4月28日付(重要な記事が多い)で報道しています。恐らく西日本版もそうでしょう。勿論東京都庁のホームページにも案内が出ていると思います。)



        尖閣諸島防衛に寄せる全国国民の思いが結実することを祈っています。

  • 下津井よいとこ2012/05/01

    (4月24日に投稿した(1)より続きます)

     (2)人によっては東大がどうなろうとほっておけばよいと云うかも知れません、然し、東大にはその設立の経緯からして、多くの研究施設が包含されています。教育機関としての東大と研究機関としての東大と両方の性格があると云えましょう。東大の質が低下することは我が国の学術水準の低下に繋がりかねません。また、一般的に思われているのとは異なり、決して学力最上位層に属する高校生が全員東大を受験しようとするわけではないにしても(関東以外では、地元の有力国立大学の存在感が強い)、それでも矢張り能力や意欲のある学生が少なからず東大に進学するのであり、「東大のゆとり教育」が決して国家にとってよい効果をもつことはないでしょう。



      大学生時代には、本をよく読むこと、また地元以外の大学に進学するのであれば、大学が所在する土地のことをよく知ると云うことも重要です。(最近は地元だけが日本であるかのように思い込んでいる人がいるようです。親元を離れて進学することは、地元以外の土地を知るよい機会なのです。複数箇所の土地を知ることで日本をよりよく知ることが出来るのです。)留学よりも、遙かに大事なことではないでしょうか。



      東大が行うべきことは、秋入学でも体験重視の教育でもありません。(大学で英会話の授業や、外国人とのふれあい体験等も行う必要はありません)

     祝日に国旗を掲げることです。東大の隣に位置する小学校は祝日に国旗を掲げています。それに対して、東大は掲げていないのではないでしょうか。このような基本的なことが出来ていません。

     また教養課程の授業のうち、人文社会分野では、旧制高校時代と同じように歴史や古典を中心とした講義を行うことが求められます。(それこそが本当の教養教育なのです)

      法学部や経済学部等で、左翼的な授業を行うのをやめるべきです。(根本的な体質転換が求められます)

      大学の授業内容に関して、よい内容の参考書、概説書がないと長く言われ続けていますが、矢張り本を整備することも重要な課題です。(留学を促すことではなく、このようなことに力を入れるべきです。)



     若し東大が国際ビジネススクールのような学校を目指すと云うのであれば、現在東大が抱えている研究施設は国家に返納すべきではないかと思います。また制度改悪の影響を防ぐ為に、理系学部、国史学科や国文学科等の英語ぺらぺら大学に含まれていると廃止されかねない学科は東大から切り離すと云うことも考えなければならないと思います。

     (夢想になってしまいますが、第一高等学校を母体として、新たな研究教育の機関が設立出来ればよいのではないかと思います。現東大の理系学部や研究機関はその儘接合し、文系学部は左翼体質を一切排除して新設することが求められます。)



       (東大生には能力、知識のある人も当然いる一方で、そうでない人もいると思います。(1)で記述が矛盾してしまっているところがありますが、そのような前提で書いたからです。御了承下さい。)