国際情勢

メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

全て表示する >

【メルマガ日台共栄:第1503号】 日米安保を盾に安定選んだ台湾 伊原吉之助・帝塚山大学名誉教授

2012/01/25

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━【平成24(2012)年 1月25日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
           日台共栄のためにあなたの力を!!
<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1503]
1>> 日米安保を盾に安定選んだ台湾 伊原吉之助・帝塚山大学名誉教授
2>> 本日夜10時、「BS11」で澁谷司・拓殖大学准教授が台湾総統選挙を分析
3>> 2月4日、伊原吉之助氏を講師に第22回日本と台湾を考える集い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆【ネット署名】台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
  http://www.shomei.tv/project-1796.html
  *署名数:2,414人(1月25日)

◆ 台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
  http://www.ritouki.jp/suggest/koseki.html
  *署名用紙やアピールチラシもダウンロードできます。

● 2011飲茶5袋セットのお申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0111.reg

● 2011カラスミのお申し込み【締切:2月24日】
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0107.reg

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1>> 日米安保を盾に安定選んだ台湾 伊原吉之助・帝塚山大学名誉教授

【産経新聞:2012年1月25日「正論」】 

 今年相次ぐ指導者選びの先陣を切って注目の台湾総統選挙が行われ、36カ国から130メデ
ィア、14シンクタンクの540余人が集まった。終わってみれば、前回2008年同様、中国国民
党の勝利である。前回、国民党が民主進歩(民進)党に付けた220万票の差が今回は80万票
差に縮まり、同時に実施された立法院選挙でも、国民党が前回の81議席から64議席に減ら
し、逆に民進党は27議席から40議席に増やしたとはいえ、国民党の優位は揺るがなかった。

 総統選で民進党の蔡英文氏が勝つと信じた支持者から国民党の現職、馬英九氏を選んだ
台湾住民の「奴隷根性」を嘆く声も聞こえたが、それは言い過ぎで、単に「商人気質」な
のである。農民は「一所懸命」に土地を守るために戦うが、商人はカネさえ儲(もう)か
れば相手を選ばないということだろう。

◆総統選で民進党の拠点崩す

 加えて、中国共産党と国民党は民進党の拠点の南部に莫大(ばくだい)な資金を投入し、
共産党は一次産品を高値で大量に買い付けた。国民党は投票所に党員を配して有権者に携
帯電話で自党への投票を依頼し、投票に来るとカネを渡したとか、検察官が民進党側の不
正は摘発しても国民党側の不正は見過ごしたとか、民進党支持者から聞いた。だから、南
部でも得票差が前ほど開かなかった。知人は「台湾の選挙は実に不公平」と嘆いた。

 もともと国民党で、同党とは支持層が重なる親民党の宋楚瑜氏の立候補で、国民党側が
危機感に燃えて選挙運動を活発化させ、得票率を伸ばしたという説もある。

◆虚構の「中華民国」体制護持

 今回、台湾の民主主義は成熟したという評価があった。選挙期間でも街中が静かなこと、
投票率が漸減していることを理由にしているのならまだしも、開票後にもめ事がなかった
点を根拠にしているのであれば、噴飯ものである。

 2000年総統選で先の宋楚瑜氏が、04年は国民党の連戦氏が結果を不服としたのは自らが
負けたからである。国共内戦に敗れて渡ってきた中国大陸系の台湾住民は負けるとうるさ
いのに対し、本土系の台湾住民は負けは潔く認める傾向がある。08年も今回も国民党が勝
ったからもめなかっただけのことを「民主主義の成熟」と捉えるのはいささか無理があろ
う。

 「中華民国」体制護持派の聯合報は投票翌日の15日付で、「中華民国」が台湾の主流の
民意だと書いた。「中華民国」は1949年の中華人民共和国建国により中国大陸での統治権
を失ったというのが客観的事実なのに、である。

 しかも、米中とも自ら存在を認めない「中華民国」体制から台湾が離れていくのを許さ
ない。「中華民国は流亡政権」と断言した民進党主席の蔡英文氏は訪米後に、「台湾は中
華民国、中華民国は台湾」と言わされた。米中とも現状の変更を容認しないのである。

 民進党が言う「独立」とは「中華民国」体制打倒を意味する。その民進党はとっくに独
立綱領を自ら封印し、「中華民国」体制を受け入れた、いや、呑(の)まされた。

 2009年10月、米連邦高裁が「台湾の国際的地位と台湾人権保護」を求めた提訴に対し
「1964年来、台湾人は無国籍であり、国際社会で認められた政府はなく、人民はいまなお
政治煉獄(れんごく)の中で暮らしている」との判断を下した。台湾は米中から「裸の王
様」の役割を演じさせられ、その背後では、台湾の保護か奪取かをめぐる米中の熾烈(し
れつ)な綱引きが展開されているというのが実情である。

◆民意は「現状維持」にあり

 では、そんな台湾の有権者は今回の選挙で何を選択したのか。

 結論からいえば、日米安保体制が台湾を守る「現状維持」、つまり「安定」を選んだの
である。

 昨年、焦点が当たった米国のアジア回帰は、実は1995年に始まる一連の動きの一環であ
る。

 米国防総省が「東アジア戦略報告」(ナイ・イニシアティブ)を出して日米安保を再定
義した。東アジアに米軍前方展開兵力10万人態勢を維持し、日米安保を強化するというも
ので、呼応して、村山富市政権が新防衛計画大綱を閣議決定する。日米安保は台湾安定を
使命に取り込んだと見ていい。

 台湾の有権者は、国民党の方が民進党より対日・対米外交を円滑にこなすと判断したの
だろう。民進党はかねて人材難がいわれ、外交安保関係の人材は殊に薄い。

 とすれば、日米両国の役割は明白だ。日米安保体制を適切に運用して地域の安定を守れ
ばいい。

 2期目の馬英九政権は、予告通り中国との和平協議を始めよう。今秋の中国共産党大会で
党指導者のポストである総書記を退任する胡錦濤氏にとって、それは党大会以前でなけれ
ばならない。台湾統一への途を開いたという功績を手に入れられれば、引退後も一目置か
れることになるからである。

 こうした難しい状況下で、今回、台湾の住民がつかみ取った選択肢が日米安保体制を共
産党による併呑圧力の盾にするという「現状維持」の策だったとすれば、台湾の民意の賢
さと強(したた)かさに改めて瞠目(どうもく)せざるを得ないのである。
                             (いはら きちのすけ)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2>> 本日夜10時、「BS11」で澁谷司・拓殖大学准教授が台湾総統選挙を分析

 去る1月12日から15日に本会が実施した、前仙台市長で本会常務理事の梅原克彦(うめは
ら・かつひこ)氏を団長とする「総統選挙・立法委員選挙視察ツアー」には、現代台湾政
治や中台関係論を専門とし、台湾の選挙分析の第一人者でもある拓殖大学・海外事情研究
所の澁谷司(しぶや・つかさ)准教授も参加された。

 本日1月25日、澁谷氏はデジタル放送「BS11(イレブン)」が夜10時から放送してい
るニュース・経済番組「INsideOUT」に生出演し、今回の総統選挙をテーマに約1時間にわ
たって話をされる。

 澁谷氏は台湾から帰国後、今回の総統選を振り返って、ポイントは「総統選挙と立法委
員選挙のW選挙」、「総統選挙の過去最低の投票率と立法委員選挙の過去最高の投票率」
にあると指摘されていました。果たしてどのような分析をされるのか、分析結果から馬英
九政権2期目の台湾はどう見えてくるのか、興味は尽きません。ぜひご視聴を!

澁谷 司(しぶや・つかさ)
昭和28(1953)年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。東京外国語大学大学院
地域研究研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学講師な
どを歴任。拓殖大学海外事情研究所准教授、目白大学大学院国際交流研究科講師。2004年
夏〜2005年夏にかけて1年間、台湾の明道管理学院(現、明道大学)で教鞭を取る。専門は現
代台湾政治、中台関係論。主な著書に『戦略を持たない日本』、共著に『アジア政治読
本』『名著に学ぶ国際関係論』『開発途上国の政治的リーダーたち』『歴史の嘘を見破
る』など。

◆BS11(イレブン)「INsideOUT」
 http://www.bs11.jp/news/59/

*毎週月〜金曜日 22時00分〜22時55分(再放送:毎週火〜土曜日 4時30分〜5時25分

【1月25日(水)】
山口 一臣(週刊朝日前編集長)
金子 秀敏(毎日新聞論説委員)

「台湾総統選 馬英九が再選!中台関係一層緊密化へ」
ゲスト:渋谷 司(拓殖大学准教授)

今年行われる国のトップ交代や選挙の第一陣となった台湾総統選挙は、接線といわれてい
た予想を覆し、80万票の大差をつけ、国民党の馬英九総統が再選を果たした。

2008年の初当選以来、中台関係を大幅に改善させた融和政策が信任を得たことで一層の緊
密化が図られるものとみられている。

番組では、今後の米中台関係や日本への影響などを読み解く。 

*BSデジタル放送の視聴方法
 http://www.bs11.jp/corporate/howto.php

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3>> 2月4日、伊原吉之助氏を講師に第22回日本と台湾を考える集い
   演題「台湾の政治選択と東アジア情勢」

第22回 日本と台湾を考える集い
講演「台湾の政治選択と東アジア情勢」

 2012年1月14日、台湾ではアメリカ、ロシア、韓国など多くの国で行われる大統領選挙に
先駆けて、中華民国総統及び立法委員を選出するダブル選挙が実施され、国民党が引き続
き政権を担うことになりました。

 次回の集いでは、台湾のダブル選挙の結果を紹介するとともに、東アジア政治情勢につ
いて、長年台湾政治を研究されてきた伊原吉之助先生にお話していただきます。

【講 師】 帝塚山大学 伊原吉之助名誉教授

【日 時】 平成23年2月4日(土)13:30〜16:50(13:00開場)

【場 所】 難波市民学習センター 06(6643)7010
      第1研修室OCATビル4階
      地下鉄・阪神・近鉄・JR・南海線いずれも「難波」駅下車

【参加費】  1,000円(学生・留学生は500円)

※会場(50人)の関係上、お申込みくださった方の優先入場となります。

【講師紹介】
昭和 5年 大阪府堺市生れ
昭和 34年 神戸大學博士課程修了 專攻=社會思想史 (歐米・日本・中国)
昭和39年  帝塚山大學教養學部助教授を経て教授に就任
平成12年 3月定年退職、現在 同大學名譽教授並びに21世紀日亞協会会長
著作多数。とりわけ、『台灣の政治改革年表・覺書』は永年にわたる労作で貴重な資料。
産経新聞「正論」執筆陣の一人。

※1月7日から1月16日まで、事務局メンバーは訪台しました。最終盤の総統選挙の模様に加
 え、15日開催された池上文庫11周年慶の様子を映像でお伝えします。また、恒例の台湾
 グッズ抽選会を開催するとともに、終了後に懇親会(任意参加)を開催します。

問合せはメールにて t.forum.kansai@gmail.com
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本と台湾を考える集い
 (事務局)近 藤 090-7364-7174
http://taiwankenkyuforumkansai.blogspot.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日本李登輝友の会:取り扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

● 月刊「正論」年間購読お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0091.reg

● 伊藤哲夫著『教育勅語の真実』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0102.reg

● 「ありがとう台湾オリジナルTシャツ」お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0097.reg

● 黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』お申し込み
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0095.reg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 日本李登輝友の会「入会のご案内」

  入会案内 http://www.ritouki.jp/guidance.html
  入会お申し込みフォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg

-----------------------------------------------------------------------------------------
◆ メールマガジン「日台共栄」

  日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の
  会の活動情報とともに配信する、日本李登輝友の会の公式メルマガ。

● 発 行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
      TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
      E-mail:info@ritouki.jp ホームページ:http://www.ritouki.jp/

● 事務局:午前10時〜午後6時(土・日・祝日は休み)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2011  Friends of Lee Teng-Hui Association in Japan

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2003-10-06  
最終発行日:  
発行周期:週3回以上刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。