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【メルマガ日台共栄:第1497号】 選挙結果を受け台湾独立建国聯盟が声明を発表─正名・制憲・国連加盟を推進

2012/01/18

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1>> 選挙結果を受け台湾独立建国聯盟が声明を発表─正名・制憲・国連加盟を推進
2>> 台湾公正選挙国際委員会が「台湾の選挙は公平だったとはいえない」と公表
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1>> 選挙結果を受け台湾独立建国聯盟が声明を発表─正名・制憲・国連加盟を推進
   日本およびアメリカの信頼と支持獲得を謳う

 1月14日に台湾の総統選挙と立法委員選挙の投開票が行われた。周知のように総統選の結
果は中国国民党の馬英九候補が689万1139票(51.6%)を得、民主進歩党の蔡英文候補の
609万3578票(45.6%)を上回って当選した。親民党の宋楚瑜候補は予想外に低く、36万
9588票(2.8%)しか得票できなかった。

 立法委員選挙の結果は、中国国民党:64議席(−17)、民主進歩党:40議席(+13)、
台湾団結聯盟:3議席(+3)、親民党:3議席(+2)、無党団結連盟:2議席(−1)、無
所属:1議席(0 )

 カッコ内に2008年の前回比を示したように、中国国民党は過半数を超えたものの17議席
も議席を失い、逆に民進党は13議席を増やした。また、前回選挙で議席を失った台湾団結
聯盟は比例代表で3議席を得て復活した。ちなみに、無党団結連盟のうちの1議席は高金素
梅議員。

 この選挙結果を受け、翌15日、許世楷・前台湾駐日代表が亡くなった黄昭堂主席の代行
をつとめる台湾独立建国聯盟本部は、その結果に対して遺憾の意を表するとともに、「台
湾を正常国家とするため、台湾正名運動および憲法制定運動を推進し、台湾の名義で国連
加盟することを引き続き目標とする」という内容の「声明」を発表した。

 また声明は、友好国として「特に、日本およびアメリカの信頼と支持を獲得し、台湾の
国防能力を向上させることで、台湾の安全保障を確保していかなくてはならない」とも謳
っている。

 原文は漢文だが、下記にその全文の日本語訳を紹介したい。翻訳は本誌編集部が行った。

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                                  2012年1月15日

台湾独立建国聯盟・2012年世界中央委員会「大会声明」

                        台湾独立建国聯盟 主席代行 許世楷

 2012年1月14日、台湾の主体性を堅持する民進党の総統候補は45.6%の得票率を獲得し、4
年前と比較すれば60万票以上を伸ばす結果となった。しかしながら、惜しくも敗れる結果
となったことに対し台湾独立建国聯盟は遺憾の意を表する。

 馬英九政権がこれまで推進してきた中国傾斜政策はもはや民意の付託を失ったといえる。
この結果に鑑み、馬政府は中国傾斜政策と一党独裁の状況を放棄し、台湾の人々が持つ各
種の多元的な声に耳を傾けるべきである。

 台湾独立建国聯盟は、台湾を正常国家とするため、台湾正名運動および憲法制定運動を
推進し、台湾の名義で国連加盟することを引き続き目標とする。

 政治面においては、絶対多数の台湾国民が台湾を主権独立国家と看做している。馬英九
政府は中国との交渉協議の場において、台湾の主権を守ることを原則とすべきである。

 経済面においては、台湾はWTOの枠組みの下、「国家と国家」の原則を以て中国との
平等貿易協定を締結すべきである。また、台湾経済が中国市場に全面的に依頼することの
ないよう、その他の地域において台湾の経済貿易事業を発展させていくべきである。

 国際社会においては、台湾の国家意識の積極的な推進を継続し、台湾ブランドの展開に
寄与することで友好国の獲得に努力していくべきである。特に、日本およびアメリカの信
頼と支持を獲得し、台湾の国防能力を向上させることで、台湾の安全保障を確保していか
なくてはならない。

 台湾独立建国聯盟は今般の選挙結果に対して失望しているものの、台湾の前途に対して
は大きな希望を抱いている。中国国民党に反対する民間勢力や台湾の主権国家概念が引き
続き成長していることは明白であり、台湾独立建国聯盟は今後も全力で台湾独立建国運動
に邁進していく。

                               (翻訳:本誌編集部)

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2>> 台湾公正選挙国際委員会が「台湾の選挙は公平だったとはいえない」と公表
   日本から委員就任の江口克彦議員が「台湾の人びとに期待する」と挨拶

 本誌でもたびたびお伝えしたように、今回の台湾の総統選挙と立法委員選挙に関して、
公正な選挙が行われることを期し、昨年12月15日に「台湾公正選挙国際委員会(ICFET)」
が設立された。委員長には国際法学者の彭明敏(ほう・めいびん)氏、名誉委員長には李
登輝元総統が就任している。

 日本では、衆議院から、大野功統、赤松正雄、小池百合子、下村博文、武部勤、中津川
博郷、野田聖子、古屋圭司、町村信孝、宮越光寛、参議院からは、江口克彦、岡田直樹、
寺田典城の各氏、また民間からは、櫻井よしこ・国家基本問題研究所理事長、岡崎久彦・
岡崎研究所理事長、小田村四郎・日本李登輝友の会会長、中嶋嶺雄・国際教養大学学長が
台湾公正選挙国際委員会の委員となっている。

 江口克彦・参議院議員は1月12日から訪台し、その夜に開かれた歓迎晩餐会において日
本・アジア太平洋地域委員を代表して挨拶している。下記に挨拶の全文を紹介したい。

 また、大野功統(おおの・よしのり)衆議院議員は13日からの選挙戦の現場に赴き、櫻
井よしこ氏は15日に開かれた記者会見に出席している。

 李登輝元総統は中国の選挙干渉を非難したが、選挙も最終局面を迎えた12日、米国在台
協会(米国駐台湾大使館に相当)の代表をつとめたダグラス・パール(Douglas H. Paal)
が、中国国民党が対中国大陸交渉の根拠とする「92年コンセンサス」への支持を表明し、
事実上、馬英九候補を擁護する発言をした。これもまた外部からの明らかな選挙への干渉
だった。

 それ故、米国在台協会は即座に「彼の発言は米国を代表していない」と否定し、また、
台湾公正選挙国際委員会のフランク・マコウスキー団長は、記者会見を開いて「台湾の選
挙は自由に行われたが、決して公平だったとはいえない」とその非を糾弾している。

 本会の梅原克彦・常務理事を団長とする「総統選挙・立法委員選挙視察ツアー」では、
台湾の識者などから選挙の実態についてレクチャーを受けたが、中国国民党の組織活動や
「買票」活動が台湾社会にかなり深く浸透していることを改めて知った。

 その点で、「台湾公正選挙国際委員会(ICFET)」の活動は今後ますます存在感を増して
いくだろう。活躍に期待したい。

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台湾の人びとに期待する

                              参議院議員 江口 克彦

 今回、台湾という独立した地域で、民主的な総統直接選挙が行われることに対し、台湾
および台湾の人々に心から敬意を表したい。また、このような総統直接選挙が、1996年、
李登輝元総統の決断によって行われ、自由民主主義の政治体制を確立したことに最大の賞
讃を贈りたいと思う。

 台湾の人びとは、李登輝元総統の、私心なき、崇高な政治的信念、その実績、また、そ
の偉大さを永遠に忘れることはないだろう。

 今回の、総統直接選挙は、5回目になる。独立した台湾の人びとは、すでに、自由民主主
義を十分に理解し、それに基づく選挙をよく理解し、心得ていると信じている。したがっ
て、粛々と選挙が行われると確信したい。

 もともと、選挙権は今日の自由民主主義の社会では重要な人権のひとつになっている。
人間の尊厳を意味する人権は、自由民主主義の国および地域においては、最大限守られな
ければならない。したがって、選挙民は、他の、いかなる人間、組織、団体、外部、外国
からの影響、暴力的圧力、精神的圧力、経済的圧力を受けることを断固拒否しなければな
らない。言い換えれば、それらの不当な干渉によって、みずからの本心、意思を変更する
ことは、自分で自分の人間的尊厳を否定するだけでなく、卑屈卑怯な人間であるというこ
とを肝に銘じておかなければならないだろう。

 また、そのことを別の視点から言えば、自由意志による選挙権は、選挙民の一人ひとり
の良心によって行使されるべきものであり、それは、いかなる人も、組織も、外部も、他
の地域も、外国も、これを阻害し、誘惑させる行為を行うことは断じて許されるものでは
ないということである。もし、その行為をする者があれば、彼は、自由民主主義を否定す
るものであり、また、自由民主主義の国の選挙民を侮辱し、愚弄し、良心を踏みにじる行
為をすることであるということを知らなければならない。同時に、彼は、自由民主主義の
敵、ということになる。

 選挙権が、このようにひとつの人権として認められなければならない根本的な理由は、
選挙民の、完全なる自由意志による選挙権の行使の結果が、国民および地域の人々ひとり
ひとりの人間的幸不幸を決定することになるからである。

 今回の総統直接選挙によって台湾の人びとは、みずからの一票で、『台湾人の誇りと豊
かさを選択』することができる。すなわち、自由と民主主義に基づく選挙は、社会的、経
済的自由と繁栄を実現し確保する唯一不可欠の手段であることを、自由民主主主義の国お
よび地域の人びとは熟知している。

 いま、世界は、台湾の人びと、選挙民が、他のいかなる要因からも影響されることなく、
自らの良心に従って、いかなる不当な干渉を受けることなく、投票行動をすることを期待
している。また、選挙後も、台湾の人びとが、どのような結果であろうとも、自由主義、
民主主義の台湾および台湾の人びとの誇りを持って、冷静かつ賢明なる行動で平和裡に、
当選した総統のもと、心と力を合わせて、さらなる台湾を繁栄発展させることを願ってい
る。

 台湾の人びとは、今回の台湾総統直接選挙に、世界が注目していることを意識し、台湾
の自由主義と民主主義を世界に高らかに誇示されることを、我々ICFET(「台湾で公
正な選挙が実施されるための国際委員会」)は期待している。

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