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【メルマガ日台共栄:第902号】 鳥居信平という郷土の偉人 [本会理事・袋井市議会議員 山本 貴史]

2008/11/12


>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━【平成20年(2008年) 11月12日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  [Vol.902]
1>> 鳥居信平という郷土の偉人 [本会理事・袋井市議会議員 山本 貴史]
2>>【書評】『李登輝の実践哲学』主体的に生きよと言う政治家の肉声 [天児 慧]
3>> 11月16日(日)、日本「榕社」が拓殖大学で第7回台湾文化研究発表会
4>> 台湾・陳前総統 逮捕へ 機密費流用容疑 与野党対立激化も
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1>> 鳥居信平という郷土の偉人 [本会理事・袋井市議会議員 山本 貴史]

 平成二十年初春。ジャーナリストの平野久美子氏が鳥居信平(とりい・のぶへい)な
る人物を紹介するまで、日本国内にその功績を知る者はほとんど皆無であったに違いな
い。私もまた、平野氏の記事によって初めてその存在と我が郷土の偉人であることを教
えられた。

 鳥居信平は八十年以上も前に、台湾の最南端に位置する屏東県に独創的な地下ダムを
造った日本人技師である。

 その工法が、風景や生態系を壊さず環境に配慮したものであり、現在も地域住民に恩
恵を与えていることなどから、今、台湾の専門家たちの注目を集めているという。

 また屏東県の中学校では、副教材中で取り上げられるほどの人物だという。

 その鳥居信平は、現在の静岡県袋井市から出た。

 東京帝大農科大学を卒業後、徳島県技師などを経て台湾製糖に入り、当時、危機的状
況であった糖業界を救うべく、一九一四年台湾へと渡っている。農業土木における高い
専門的知識と技術が買われたのであろう。

 平野氏も指摘するように、当時の台湾は、まだ治安も悪く、総督府に帰順することを
こころよしとしない原住民や伝染病などの諸問題が数多くあった。山奥に分け入って調
査をするだけでも大変な労力であったに違いない。

 それが、画期的な灌漑設備を完成させただけでなく、原住民の尊敬を集め、後の世に
感謝されるほどの功績となるためには、鳥居をはじめとする日本人技師達の高い人間性
はもちろんのこと、当時の日本がいかに台湾と接していたかをうかがい知ることができ
るだろう。

 またそれら日本人の功績を今なお、称えてくれる台湾の人々にも感謝せずにはいられ
ない。

 これらは欧米列強の植民地政策とは明らかに一線を画すものである。

 余談ながら、平野氏の記事を読んだ袋井市民の多くは、

「このような人物が我が町にいたか」

 という素直な感動と共に、

「あの鳥居鉄也(とりい・てつや)氏の父親か」

 という事実に驚きを隠せないでいる。

 鉄也氏は南極地域観測越冬隊長を二度も務められた人物で、地元では英雄視されてき
た。

 南極に旅発つ鉄也氏を見送った記憶を持つ者は、当時、月ほども遠い南の最果てを想
像しながら、この人は生きては戻れないだろう、と密かに思ったという。その人が、南
極の石を山ほども抱えて無事帰還した時の郷土の興奮というのは想像に難くない。

 当時の熱が未だ冷めやらぬ人々にとって、突如現出した鳥居信平の功績は、眩しすぎ
るであろう。息子である鉄也氏の偉業を重ねながら、さもあらんと得心する者があれば、
このような人物を親子二代にわたって輩出した土壌にいかなる要素があるものか首をひ
ねる者もいる。

 いずれにしても、このことがきっかけとなって袋井市や地元の人々も動き出している。

 望外の事に、台湾の「奇美文化基金会」より鳥居信平の胸像を寄贈していただく話も
進行中である。

 「奇美文化基金会」は、奇美実業の創業者である許文龍氏が会長を務めており、八田
與一など日本統治時代に台湾民衆に貢献した日本人を顕彰する活動をこれまでにも行っ
てきた。

 残念ながら、この原稿を書いている正にこの時、鳥居鉄也氏の訃報に接することにな
った。

 ご冥福を心からお祈りしたい。

 また鳥居信平については、来春出版予定だという平野久美子氏の著書にて詳細をご一
読いただきたい。

                【機関誌『日台共栄』11月号 台湾と私(22)より】
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2>>【書評】『李登輝の実践哲学』主体的に生きよと言う政治家の肉声 [天児 慧]

『李登輝の実践哲学−五十時間の対話』井尻秀憲[著] 
主体的に生きよと言う政治家の肉声

                   評・天児 慧(早稲田大学教授・現代アジア論)

 かつて李登輝は司馬遼太郎との対談で「台湾人の悲哀」を語り、同時に「台湾人とし
て生まれた幸せ」を説いた。また「台湾独立」の頭目と見なされながら「私は独立論者
ではない」と叫ぶ。なぜか。これが評者の疑問であり関心であった。

 著者との対話から浮かび上がってくる李登輝思想の神髄は、個人、指導者、民族、国
家いずれにおいても「如何(いか)に主体的に生きるか」ということに尽きる。青年時
代に新渡戸稲造、西田幾多郎、カーライル、魯迅らに共感したのはまさにこの点にある。
面子(メンツ)にこだわる中華世界を脱却しようとした劉備、諸葛孔明、黄宗羲らは評
価できるのではと問う著者に「思想がない」と一蹴(いっしゅう)する。本書を通して
「台湾人の悲哀」も主体的に生きるための試練・場としてみれば生きがいにつながる、
「独立」はそれ自体が目的ではなく、国や民族が主体的に生きるという大きな枠組みの
中で初めて意味を持つと読みとれる。日本に対しても「もっと主体的になれ」と叱咤(し
った)しながら、「情緒と形」を重視し自然との調和を実践する日本はアジアのリーダ
ーになる時期に来ていると強調する。

 他方で、彼自身が政治家として注目されてきた実践の背景に、農業経済を専門にし農
業開発に取り組んできた現実感覚がある。90年代前半の静かな革命=民主化は主体性
と実践哲学の輝ける成果だった。今日の台湾に対しても表面的な統一・独立論に流され
ることなく主体性を堅持した中道路線を歩めと主張する。

 著者にあえて二言。難解な用語、表現が未消化のまま多用されており理解しにくい。
もう一つは「ファン」の想(おも)いが出過ぎて「李登輝美化論」へ傾斜の感がなくも
ない。距離を保ち相対化を心がけた方がリアリティーが出る。

 しかし、いずれ李登輝が近現代アジア史の歴史的人物として冷静に再考される時は来
るだろう。特に中国の政治・思想界でそのような状況が生まれるとしたら面白い。アジ
アも真に思想的大転換を遂げるかもしれない。本書は「生の声」をベースにしており貴
重な文献となるだろう。

                             【11月9日 朝日新聞】
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●李登輝元総統の思想の核心を明らかにした『李登輝の実践哲学』
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・著者:井尻秀憲(東京外国語大学教授)
・書名:李登輝の実践哲学−五十時間の対話
・版元:ミネルヴァ書房
・体裁:四六判、上製、268頁
・定価:2,625円(税込)
・発行:平成20年9月10日

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3>> 11月16日(日)、日本「榕社」が拓殖大学で第7回台湾文化研究発表会
   台湾文化に興味を持つ方(台湾人、日本人、外国人可)のご来場を歓迎!

 使用言語:母語尊重 今回はHo-Lo語、原住民語、日本語等

主  催:日本「榕社」

共  催:拓殖大学日本文化研究所台湾文化研究会

日  時:11月16日(日) 午前10:00−午後4:30(10:00受付、10:30開会)

会  場:拓殖大学文京校区 C603教室
     東京都文京区小日向3-4-14
     地下鉄丸の内線 茗荷谷駅 より徒歩3分(標識あり)

参加無料 但し申し込みをお願いいたします。

申 込 先:小島武彦(Tel&Fax:0287-72-6175)
     吉永超然 (Fax:0277-96-2600)

発表者:

午前の部(10:30―12:30)

1.台湾新曲発表 紅木[履<行支]合唱団 DVD
  瓊花[父/巴][父/巴]  鄭 [火冏]明 作詞  陳 武雄 作曲
  台湾三部曲       曽 貴海 作詞   陳 武雄 作曲
2.台灣民衆對於排解離婚糾紛的態度
  周 宜[勲] DVD Ho-Lo語(日本語字幕)
3.台湾天和門における伝法師の儀礼研究
  李 嘉[王其]  Ho-Lo語(日本語字幕)

午後の部(13:30―16:30)

4.都市計画と地域活性化−台湾台北市内湖科学区を事例に−
  黄 少谷 日本語
5.幻の小馬(イチクダ)を南台湾に追って 
  −付:熊=女神クマ/鰐=兄/蟹/弟=羅東の語源!
  郭 安三 Ho-Lo語、日本語
6.放索社的白[王攻]瑰 
  [女也]、会是台湾的聖女貞徳[口馬]? 
  柳原憲一 Ho-Lo語(日本語字幕)
7.原住民族耆老話語之探究 
  Akiyo Pahalaan (黄 東秋)原住民語、 日語和英語(日本語字幕)
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第7回台湾文化研究発表会に ご出席
氏名:
人数:
連絡先:Tel                                   Fax
E-mail:
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4>> 台湾・陳前総統 逮捕へ 機密費流用容疑 与野党対立激化も

【11月12日 西日本新聞】

 【台北11日小山田昌生】台湾最高検は11日、総統府機密費の不正流用や資金洗浄
(マネーロンダリング)の疑いで、陳水扁前総統(57)の身柄を拘束、逮捕手続きを開
始した。陳氏は今年5月まで2期8年、民主進歩党(民進党)政権の総統を務めており、
逮捕されれば台湾総統経験者で初めてとなる。

 陳氏は今年8月、資金洗浄疑惑が明るみに出て民進党を離党したが、党勢立て直しを
図る同党にとっては大きな打撃となる。同党や陳氏支持者は「国民党・馬英九政権によ
る弾圧」と反発を強めており、与野党対立も激化しそうだ。

 陳氏は同日朝、最高検の要請で出頭し、事情聴取に応じた。最高検周辺では陳氏支持
者らによる抗議行動を警戒し、治安当局が道路封鎖などの警備態勢をとった。陳氏は同
日夕、地裁に連行される際、手錠をかけられた両手を高く掲げて「政治的迫害だ」「台
湾頑張れ」と叫んだ。地裁が許可すれば、陳氏は拘置される。

 台湾メディアによると、陳氏は、選挙資金の余剰分をスイスやシンガポールにある親
族名義の預金口座に送金した資金洗浄の疑いや、総統府機密費を私的流用した疑いが持
たれている。機密費流用疑惑では、2006年に陳氏の呉淑珍夫人が起訴され公判中だが、
陳氏は総統の特権で訴追を免れていた。

 最高検は5月の馬政権発足を機に、陳前政権に対する捜査を本格化。邱義仁・前行政
院副院長(副首相)ら陳氏の元側近を相次いで逮捕した。一方、民進党支持者らの間で
は、中国寄り政策を進める馬政権に対する不満が高まっており、陳前総統の拘束により、
政治対立は一段と過熱しそうだ。
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