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【メルマガ日台共栄:第883号】 私の歴史認識を大転換させた台湾との出合い(2) [元高校教諭 石部勝彦]

2008/10/17


>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 10月17 日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.883]
1>> 私の歴史認識を大転換させた台湾との出合い(2) [元高校教諭 石部勝彦]
2>>【新刊紹介】井上和彦『こんなに強い自衛隊 その秘密99』(双葉社)
3>> 中国潜水艦2隻、米空母威嚇狙う 海自が東シナ海で探知
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1>> 私の歴史認識を大転換させた台湾との出合い(2) [元高校教諭 石部勝彦]

 「台湾に出合って初めて日本を知った」というケースが、日台関係に関わる人々の中
には少なくない。台湾というフィルターを通して日本を見ると、日本にいて日本を見る
よりはるかに客観的に見えてくるからだ。台湾人の場合は逆のケースが多い。日本に来
て台湾が見えてくるのである。

 そのどちらにも共通しているのが、歴史教育だ。

 日本では、日本は中国や東南アジアを侵略して植民地にしたひどい国だと教えられる。
ある高校の教科書では「日本はいかにして朝鮮・台湾を侵略したか」という見出しさえ
堂々と文部科学省の検定をパスしてくるのが実態だ。ところが、何かのきっかけで台湾
を知り、台湾の人々の親日ぶりなどを知ることで日本の真姿に開眼する。台湾に活眼さ
せられるのである。

 一方の台湾では、蒋介石・蒋経国時代に台湾の歴史は中国史の一部でしかなく、反日
教育が徹底していた。李登輝総統の時代になってようやく台湾史に光があてられるよう
になった。だから、留学生は台湾の歴史を知らないままに日本に来て、ようやく自国の
歴史を知るようになるのである。

 ここに紹介する、高校で世界史を教え、左翼を自認していた石部勝彦氏のケースはま
さに典型的なケースだ。思想に「転向」があるように、歴史認識にもコンバージョン(転
換)があることをよくよく示している。日本の歴史に誇りを持てたことで、人生観が一
変してゆく様は読み応え十分だ。

 中国や韓国、あるいは東南アジアの国々を知ったことで歴史認識の転換が起こったと
は寡聞にして知らない。これは友邦台湾ならではの現象と言えるかもしれない。

 本会会員でもある石部勝彦氏の「私の歴史認識を大転換させた台湾との出合い」は、
「自虐史観」からの脱却を訴えて日本の歴史教育に大きな波紋を広げた自由主義史観研
究会(藤岡信勝代表)の機関誌「歴史と教育」10月号(現在発売中)に掲載されている。
石部氏と同会のご了承の下、ここに分載してご紹介したい。

 なお、読みやすくするため、少し改行していることをお断りします。

                   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)

■自由主義史観研究会
 〒112-0005 東京都文京区水道2-5-1-203
 電話:03-5800-8515 FAX:03-6682-3260
 E-mail:staff@jiyuu-shikan.org
 ホームページ http://www.jiyuu-shikan.org/

*同会のホームページ「授業づくり最前線」に小学6年「総合的な学習の時間」実践報
 告として「台湾人に愛された日本人・八田與一」を紹介しています。
 http://www.jiyuu-shikan.org/jugyo58.html
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私の歴史認識を大転換させた台湾との出合い(2) 

                             元高校教諭 石部 勝彦

◆日本の台湾統治の実態

 その前に、先ずは日本の台湾統治の全体像を知らなければならないと考え、最初に読
もうとして手に入れた書物が、伊藤潔氏の『台湾』(中公新書)であった。

 実によい本に巡り合ったと思う。この本の副題は「四百年の歴史と展望」となってい
て、台湾の歴史全体及び現在や将来の問題まで要領よくまとめられていた。著者の伊藤
氏は私とほぼ同年代の方で、日本統治下の台湾で生まれ、国民党政権下の教育を受けら
れた後に日本に留学、その後日本の大学で教鞭をとられた方である。

 氏は「前書き」のなかで、〈私には日本の台湾における植民地支配を美化する意図は
毛頭ない。台湾を支配した大日本帝国は「慈善団体」ではなく、その経営が「慈善事業」
でないことは当然であり、「植民地下の近代化」も日本の「帝国主義的な野心」に発し
たものである。しかし、「植民地経営は悪」の観点からすれば、「植民地下の近代化」
は否定され、それを肯定しようとする見解には「反動」のレッテルがつきまとう〉と書
き、「帝国主義は悪」の立場からの歴史叙述を批判されて、〈半世紀に及ぶ日本の統治
は、善きにつけ悪しきにつけ、今日の台湾の基礎を築きあげたといえよう。少なくとも
台湾は、日本の統治で「植民地下の近代化」を成し遂げたことは事実であり、わけても
教育制度の整備と普及は、大書特筆すべきものである〉と、日本の台湾統治を肯定的に
評価していた。

 勿論、〈小著は日本人の読者を対象にしているからといって、日本の台湾統治に対す
る批判を避けたり、遠慮もしていない〉と念を押しているが、これはむしろ有難く、こ
のように客観的に書かれたものこそ私が求めていたものであった。

 さて、私が最初に知りたかったことは、児玉総督の時代がどういう時代であったかと
いうことだったが、これはすぐに明らかになった。

 下関条約によって台湾は清国から日本へ譲渡されたが、日本が台湾を接収しようとし
た時、台湾の住民はこれに対し猛烈な抵抗をしたために、日本は大軍を派遣してこれと
戦わなければならなかった。約半年にわたる掃討作戦の後ようやく平定したが、大陸か
ら移住してきていた中国系住民の抵抗はほぼ収まったものの、「高砂族」と呼ばれるこ
とになる本来の台湾の原住民たちの抵抗は、それからも執拗に続いたのである。

 初代樺山資紀、二代桂太郎、三代乃木希典が総督であった約三年は、まさにこの「土
匪」と呼ばれたゲリラとの戦いに明け暮れていたが、その制圧は困難を極め、これらの
総督による統治は到底成功したとはいえない状況だったという。ところが、この困難な
台湾統治に一大変革をもたらしたのが児玉源太郎四代総督と後藤新平民政長官のコンビ
であった。勿論、武力で抑える方針を変更したわけではないが、それだけでは駄目で、
何よりも民心を掌握しなければならないと考えたのだ。

 伊藤氏はこれを「ムチとアメの併用」と表現しているが、鞭で臨む一方で台湾住民の
心を掴むことに全力をあげていく。後藤長官の持論に「生物学的植民地経営」と呼ばれ
るものがあったという。「ヒラメの目の位置がおかしいといって鯛のようにするわけに
はいかない」というもので、その土地の実情に即したやり方をしなければならないとい
うものである。後藤長官は全力をあげて台湾の実態を調査し、それを基にして統治の方
策を立案したのであった。そしてこのやり方が功を奏し、台湾の統治はしだいに安定に
向かったのだという。

 私は、この児玉総督と後藤長官の時代こそ、日本の台湾統治の基礎が築かれた時代で
あると理解することができた。そして私の祖父がそのことに関わりをもっていたという
ことを知り、実に嬉しく思った次第である。              (つづく)
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2>>【新刊紹介】井上和彦『こんなに強い自衛隊 その秘密99』(双葉社)

 日本文化チャンネル桜のキャスターでも知られるジャーナリストの井上和彦(いのう
え かずひこ)氏は、昨年初頭に世界屈指の質、錬度、整備能力を誇る「自衛隊」を正
しく理解してもらいたいと『国防の真実−こんなに強い自衛隊』(双葉社)を出版、6
万部を突破したという。

 本書はそれに加筆修正してバージョンアップしつつもコンパクト化し、自衛隊が世界
トップクラスの軍隊であり、陸・海・空、それぞれの強さの秘密を知ってもらいたいと
いう著者の熱意が全編にみなぎっている。

 前著に続き、日本を守り続けるF-15J戦闘機、イージス艦、90式戦車など自衛隊のハ
イテク兵器を写真や図解をもって紹介しつつ、自衛隊と皇室、自衛隊と靖国神社の関係
についても触れる。

 自衛隊が中国の人民解放軍と戦ったらどうなるかというテーマは前著でも展開された
が、ここに台湾が出てくる。また「尖閣諸島が中国の領土になる日」という一項も設け
られ、中国による「日本政府が対処し難い戦術で尖閣諸島を軍事占領する可能性」を
指摘し、すべては「政治家の覚醒にあり」と迫っている。

 「自衛隊は軍隊なのか?」から「国防力向上のためには法改正が急務である!!」まで
の99項目はすべて1ページでまとめられ、井上国防史観全面展開の本書は、迫り来る「中
国の危機」を防ぐためにも読んでおきたい一書だ。            (編集部)

■著者:井上和彦
■書名:『こんなに強い自衛隊 その秘密99』
■版元:双葉社 http://www.futabasha.co.jp/
■体裁:B6判、並製、224頁
■定価:500円(税込)
■発行:平成20年9月21日
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3>> 中国潜水艦2隻、米空母威嚇狙う 海自が東シナ海で探知

【10月17日 産経新聞1面】

 中国潜水艦が今月上旬、東シナ海に展開しているのを自衛隊が探知していたことが16
日、分かった。潜水艦は2隻で、1隻は2004年11月に日本領海を侵犯したのと同型の漢(ハ
ン)級攻撃型原子力潜水艦とみられる。この時期、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に
配備されたばかりの米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が韓国に向けて周辺海
域を航行しており、海上自衛隊は、中国側がGWを待ち伏せし、GWのデータ収集や示
威行動を行おうとしたと判断、P3C哨戒機による監視飛行を強化している。

 防衛省によると、漢級のほかのもう1隻は通常型潜水艦とされる。自衛隊が2隻を探知
した地点は日本の領海外で、領海侵犯などはしていない。

 GWは通常型空母のキティホークに代わり、先月25日、横須賀基地に配備。今月7日
に韓国・釜山沖で開かれた韓国海軍の記念式典に参加するため、1日に横須賀基地を出
港していた。

 中国は新型の建造など潜水艦戦力の増強に伴い、潜水艦の活動も活発化させている。
東シナ海では米軍艦艇に連動して活動するケースが多い。GWの配備を控えた先月14日
には、海自のイージス艦が高知県沖で国籍不明の潜水艦の潜望鏡らしきものを発見。ク
ジラを誤認した可能性も残るが、潜水艦であれば中国かロシアとみられるという。

 今回の中国潜水艦は横須賀から釜山までの航行ルートを予測して待機し、GWの音響
データなどを収集しようとしたとみられる。

 GW配備による米軍の抑止力強化を踏まえ、中国潜水艦は情報収集のほか、GWを威
嚇しようとしたとの分析もある。06年10月、通常型の宋(ソン)級攻撃型潜水艦が沖縄
近海でキティホークを追尾し、約8キロの魚雷射程圏内で海上に浮上しており、同省幹部
は「GWにも同様の軍事デモンストレーションを狙っていたのではないか」とみている。

 GWは潜水艦に追尾されずに釜山に到着。米軍は偵察衛星などで中国潜水艦の動向を
監視しており、事前に展開を把握し、GWを迂回(うかい)させた可能性がある。

 GWは通常型に比べ、艦艇用燃料が不要なため艦載機燃料などを多く積め、戦闘・作
戦能力が高い。台湾海峡有事の際には米軍の主力となる。台湾制圧には制海権をとるこ
とが不可欠な中国にとって、米空母は最大の敵で、GWの能力を強く警戒。今後もGW
に継続的な軍事作戦を展開する可能性があり、海自は中国潜水艦の動向を注視する。

                    ◇

中国潜水艦 中国は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射管12基を搭載した夏級
をはじめ約60隻の潜水艦を保有。歴代王朝の名を冠し、原子力潜水艦は夏級と漢級で、
ディーゼル機関などで動く通常型は明級、宋級など。今年に入り、米シンクタンクの全
米科学者連盟が最新鋭原潜の晋級が南シナ海・海南島の海軍基地に配備されたと公表。
射程8000キロのSLBM「巨浪2」を10〜12基搭載できるとされ、2010年までに晋級5隻
の運用を可能にするとみられており、核・ミサイル戦力の増強を進めている。

                    ◇

ジョージ・ワシントン 1992年にニミッツ級6番艦として就役した。全長約330メートル、
排水量は約10万トン。推進機関は2基の原子炉で、速力は時速約54キロ。FA18戦闘攻
撃機など75機の航空機を搭載。通常型より長時間の作戦が可能で、加速力も大きいため
対潜水艦作戦でメリットがある。米海軍の10隻の原子力空母のうち米本土以外を母港と
する唯一の艦。東アジアからインド洋を担当する第7艦隊に所属し、台湾海峡有事や朝
鮮半島有事に備える。横須賀を拠点とする空母は73年のミッドウェー以来、4代目とな
る。
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