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【メルマガ日台共栄:第873号】 双十国慶節をなぜ祝うのか [日本李登輝友の会『日台共栄』編集部]

2008/10/01


>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 10月1日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.873]
1>> 双十国慶節をなぜ祝うのか [日本李登輝友の会『日台共栄』編集部]
2>> 中華民国国慶節祝典ボイコットの呼びかけ
3>>【新刊紹介】宮崎正弘『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』
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1>> 双十国慶節をなぜ祝うのか [日本李登輝友の会『日台共栄』編集部]
   中国の「政治神話」から解放されるべき台湾国民

 中国の建国記念日に相当する「国慶節」は2つある。1つは、本日10月1日の中華人民
共和国の国慶節であり、もう1つは10月10日の中華民国の国慶節だ。

 中華人民共和国の国慶節は、1949年10月1日に天安門広場において、毛沢東が中華人
民共和国の成立を宣言したことに由来する。一昨日の9月29日、日本の中国大使館が国
慶節レセプションを催し、中華人民共和国成立59周年を祝している。

 一方の中華民国の国慶節は「双十国慶節」と称され、今年の祝賀大会には海外から1
万人もの人々が帰台するという。日本では10月8日に祝賀大会が開かれる。

 しかし、台湾の主体性を考えた場合、果たして台湾の人々はこの中華民国の建国記念
日を手放しで祝っていていいのだろうかという疑問は消えない。馬英九総統は「政権交
代後初めての国慶節なので、中華民国と中国国民党にとって重要な意義を持つ」と述べ
ているが、果たしてそうなのだろうか。

 日本李登輝友の会の機関誌『日台共栄』では、3年前の平成17年(2005年)10月号に
おいて、編集部記事として「双十国慶節をなぜ祝うのか」と題して、この双十国慶節の
由来から説明し、台湾人を中国人化する政治神話であり愚民教育の一環であることを指
摘した。ここに改めて掲載して参考に供したい。

 ちなみに、李登輝元総統は今年の双十国慶節祝賀大会には出席しない。また、すでに
本誌でも紹介したように(9月13日発行、第862号)、アメリカ政府は最近、アメリカが
海外に設ける全ての大使館に対して、アメリカの政府関係者は10月10日に行う建国祝賀
活動に参加してはならないと通知している。               (編集部)
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双十国慶節をなぜ祝うのか−中国の「政治神話」から解放されるべき台湾国民
【機関誌『日台共栄』平成17年10月号(第9号)】

                      日本李登輝友の会『日台共栄』編集部

■台湾支配の道具―辛亥革命神話

 台湾では今年も中華民国の建国記念日に相当する十月十日の「双十国慶節」を迎える
が、この日の意義については「一九一一年十月十日、中国湖北省で孫中山(孫文)先生
が指導する革命軍が武昌起義を行い、辛亥革命が始まった。そしてその結果、中華民国
が成立した」といった説明がなされている。

 だが実際孫文は、革命など指導していない。当時の革命派の主流は反孫文派で、人徳
に欠ける孫文は追放された形で米国におり、革命には一切関与していない。武昌事件も
反孫文系の結社が起こした反乱で、その後、全国に広がった革命戦争の主力は、革命派
よりも清国軍の反乱部隊だ。革命後、確かに孫文は一時、中華民国臨時政府の大総統に
担ぎ出されたが、実際に清国皇帝を退位させ、中華民国を正式に建国したのは、清国総
理の袁世凱である。 

 かくて中華民国は袁世凱の系統の北洋軍閥が支配する国家となったが、それを国民党
の蒋介石が北伐を行って乗っ取った。その後、蒋介石政権は支那事変で劣勢となり、汪
兆銘が新たに有力政権を作ったため、自政権の正統性を強調すべく、党の創始者孫文を
「国父」として神格化し、その革命伝説を創作した。それを記念するために制定したの
が、双十国慶節だった。いかにも中国的な歴史捏造の産物といえる。

 もっとも国民党が中国において、いかようにウソの歴史を書こうとも、それは彼らの
勝手である。だが問題は戦後、台湾に逃亡した国民党が、このような記念日を持ち込ん
だことだ。

 国民党は独裁支配に喘ぐ台湾人の反抗を防ぐため、孫文革命賛美の宣伝、洗脳を行う
など、中国人化政策を強制した。つまり日本時代の段階で、すでに支配者である中国人
よりはるかに高い近代文明を具備していた台湾人に、こうした馬鹿げた政治神話を徹底
的に叩き込み、中華民国への忠誠心を植えつけたのだ。かくして台湾人は中国人意識を
抱き、孫文を世界最高の偉人と信じ、その革命の後継者として、国民党支配を光栄とす
るまでに至った。これは恐るべき愚民教育である。そしてその年に一度の集大成が、双
十国慶節の祝賀行事だったのだ。

 民主化後、台湾人意識が擡頭し、中国とは関係のない台湾人国家の建設を求める世論
が主流となって今日に至っているが、かの政治神話はなお生きており、双十国慶節はな
お健在だ。国民一般では蒋介石の権威はすでに否定されているが、孫文の権威について
は疑問すら持たれていない。だが、こうした情況を克服しない限り、中国人に対する台
湾人の屈服心理の完全払拭は困難だ。そして、そうした心理こそが中華人民共和国、そ
れと連携する国内の統一派など「台湾の敵」への抵抗力を確実に殺いでいるのである。

 陳水扁総統は「中華民国はすなわち台湾。台湾はすなわち中華民国。これは何人たり
とも否定できない」と、昨年の双十国慶節で述べているが、いかに世界に向けて「台湾
は台湾だ」と強調しても、「我々は中国人だ」と言っていることに変わりはない。台湾
が「中国」の看板を放棄しないがために、それが中華人民共和国に台湾併呑の口実とな
っているのだ。

 周知のように、彼の国においても孫文は、「中国近代革命の父」として神格化されて
いる。

■台湾人覚醒の呼びかけを

 二年前の八月、李登輝前総統は、中華民国から台湾国への改変を目指す台湾正名運動
を本格的に発動するにあたり、「中華民国はすでに存在しない」と明言した。そして九
月六日、二十万人の人々が台北市内において台湾正名デモを行った。ついで昨年二月に
は二百二十万人もの人々が「手護台湾」運動に参加した。ところが、これら運動の一部
始終を熱心に実況中継したテレビ局でさえ、国慶節には各地の祝賀行事をお祭り気分で
報道しているのだ。台湾人がこの歴然たる矛盾を矛盾と感じない限り、今後も若い「愚
民」は続々と輩出され続けることになろう。

 日本でも毎年十月十日には、祝賀行事が行われ、多くの日本人が参加して台湾支持を
表明するが、真に台湾人の幸福を願うのなら、「中国の誕生日」などを祝うより、むし
ろ中国の政治神話から解放されない台湾人に対し、覚醒を呼びかけなければならないは
ずだ。

 上記の台湾正名デモには、日本李登輝友の会も公式訪台団を組んで参加した。そのと
き、李登輝前総統に贈った小田村四郎団長(現会長)の激励のメッセージを最後に紹介
したい。

〈台湾が自ら「中華民国」を名乗り、広大な中国大陸を自らの版図とする「一つの中国」
の原則を放棄せず、また少なからぬ国民が自らを「中国人」と規定して怪しまない現実
がある以上、我が国政府が姿勢を転換することは非常に困難であることも事実です。(略)

 日本人から見れば台湾人はあくまでも台湾人であり、中国人とは明らかに異なってお
ります。そして世界の中でも優れた先進文明を身に付け、心の清らかな尊敬すべき民族
なのです。是非とも台湾人自らがこのことに誇りを抱き、台湾へのアイデンティティを
さらに強化し、堂々たる「台湾国」を築き上げることを心から期待しております。台湾
万歳!〉
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2>> 中華民国国慶節祝典ボイコットの呼びかけ

 日本が第二次大戦で敗れて間もない1945年10月25日、連合軍司令官マッカーサー元帥
が下した指令第1号にもとづいて中華民国政府軍が台湾に進駐したが、同政府は不法に
も、一方的に台湾領有を宣言し、その後は国共内戦で敗れた中華民国亡命政権が台湾に
いすわり、きわめて陰惨な独裁統治を敷いた。

 1988年以降、李登輝氏の主導で台湾人の民主化勢力が結束し、中華民国は台湾人の智
恵と力で民主化され、その後、3人の総統が平和的かつ民主的な選挙で選ばれたものの、
その人物が反中であろうが親中であろうが、あるいは親日であろうが反日であろうが、
法理的には中華民国政府が台湾を占領する外来政権である事実には、何の変りもないの
である。

 台湾は決して中華民国ではないし、中華民国は台湾でもない。

 そこで問題となるのが10月10日の中華民国の国慶節(1911年の中国・辛亥革命の記念
日)だ。この日は国民党には歴史的な関係はあっても、台湾と台湾人には一切関係など
ない。むしろ国民党が中華民国への忠誠心(中国人意識)を扶植する目的で、台湾人に
押し付けた記念日であるといえる。

 日本でも毎年この日に合わせ、10月には駐日代表機関による国慶節祝賀の式典が開か
れ、在日台湾人や台湾を支持する日本人が多数招待されているが、無批判、歓喜の気持
ちで会場に足を踏み入れる前に、是非もう一度台湾と中華民国との歪な歴史関係を考え
てほしい。

 中華民国の国慶節は台湾人が屈辱を覚えるべき日であって祝賀すべき日ではないのだ。

 そこでわれわれはここにおいて、中華民国国慶節の式典への参加ボイコットを呼びか
ける。

台湾を愛する人びとの理解と呼応をお願いしたい。

【呼びかけ団体】(募集中 順不同)
日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、日台交流会、台湾研究フォーラ
ム、メールマガジン「台湾の声」、メールマガジン「日本之声」、(有)杏二十一、青
森日台交流会
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3>>【新刊紹介】宮崎正弘『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』

 中国は「ヤヌスの首」のように、失政をすり替えるために突如、微笑みを中断し、対
外政策を激変させて戦争をしかける危険性が十分にあるのではないか。

 その場合の攻撃目標とは、軍事的にもっとも脆弱な日本であり、ナショナリズムの狂
気が凶器と化す対象は台湾、尖閣、沖縄がセットとして浮上することになるだろう。
(まえがきより)

○中国が日本を支配するシナリオは馬鹿馬鹿しいか?
○侵略と強奪と独裁のパラノイア
○北朝鮮は中国の経済植民地、韓国は反日の先兵
○現代版「中ソ対立」がはじまった
○チベットはいかにして侵略されたか
○ウイグル人は東トルキスタン独立を勝ち取れるか
○インド周辺諸国からアフリカまで露骨に手を延ばす
○東アジア共同体からはじまるアジア覇権構想
○台湾は北京に飲み込まれるのか?
○尖閣諸島、沖縄が中国領になる日
○米中が再度結託する悪夢のシナリオ
○経済が闇に沈むと浮かび上がる新しい戦争

                         【KKベストセラーズHPより】

■書名 中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配
    〜侵略と強奪と独裁の現代史を読む〜
■著者 宮崎正弘
■版元 KKベストセラーズ
■体裁 四六判、上製
■定価 1,680円(税込)
■発行 平成20年9月25日

 http://www.kk-bestsellers.com/cgi-bin/detail.cgi?isbn=978-4-584-13100-8
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