国際情勢

メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

全て表示する >

【メルマガ日台共栄:第863号】 シンポジウム「どうなる日台関係!」で楊永明氏が日台関係の重要性を強調

2008/09/16


>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 9月16日】

  ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
         新しい日台交流にあなたの力を!!
<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.863]
1>> シンポジウム「どうなる日台関係!」で楊永明氏が日台関係の重要性を強調
2>> 楊永明・国家安全会議諮問委員:中国の軍事力は依然台湾にとって最大脅威
3>> 馬政権の国家安全諮問委員、東京で基調講演
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1>> シンポジウム「どうなる日台関係!」で楊永明氏が日台関係の重要性を強調
   パネリストと楊永明氏の充実した質疑応答、具体的提案も

 一昨日、日本李登輝友の会は東京・千代田区の九段会館「鳳凰の間」においてシンポ
ジウム「どうなる日台関係!」を開催した。約300名が参加し、遠くは秋田、新潟、福
井、岡山、兵庫などからも駆けつけた。最後まで登壇者の発言を清聴する姿が印象的だ
った。

 メディアの関心も高く、日本側は読売、朝日、産経、東京などの新聞メディアに加え、
月刊「WiLL」や月刊「日本」、政策情報誌「POLICY」などの雑誌メディア、テレビ
では日本文化チャンネル桜など。台湾側は中央社、自由時報、中国時報、自由新聞、大
紀元時報、台湾新聞、台湾テレビなどが取材に訪れた。

 開会の挨拶は石井公一郎副会長が行う予定だったが、都合により急遽出席できなくな
り、代わって司会の柚原正敬常務理事が挨拶した。柚原常務理事は、シンポジウムをお
互いに大切な関係にある日台間の懸念材料を払拭する機会とし、交流のさらなる発展を
期して開いたと趣旨を述べてシンポジウムは始まった。

 基調講演は、「馬英九政権が目指す日台関係とは」と題し、台湾大学政治学部教授で
国家安全会議諮問委員の楊永明氏。

 楊氏は、馬英九総統がいかに対日関係を重視しているかを日本訪問時のエピソードな
どを紹介して強調、尖閣問題については平和的、法理的に解決すべきと述べた。日台関
係の強化措置として、7月31日に外交部・経済部・交通部など主要閣僚が出席する「台
日関係報告会議」を設置、馬英九総統に会議の結果を具体的な対日政策として報告し、
関係省庁が政策として実施していくと述べた。この会議は今後2ヵ月に1回開いていくと
いう。

 また、中国との関係は経済関係に重点を置いており、依然として中国の軍事力は台湾
にとって最大の脅威であり、その関係改善は東アジアの繁栄と安定に有益であるとした。

 さらに、注目の日台関係については、日本との関係強化は台湾の最重要課題の一つで
あり、米英関係や日米関係と同様、その絆は外的要因に影響されないスペシャル・リレ
ーションズ、特別な関係だと述べた。日米台の安全保障がもっとも大切であるとして、
日米安保体制への支持を表明した。

 引き続き、楊永明氏とパネリストの岡崎久彦、黄文雄、櫻井よしこ、田久保忠衛、林
建良の5氏による質疑応答が行われ、コーディネーターは水島総・日本文化チャンネル
桜代表が務めた。

 この模様の一部は中央社や大紀元時報が記事にしているので、下記にご紹介するが、
文字通り充実した質疑応答となった。米国の台湾への武器供与がストップしているのは
中国の中止要請によることが明らかにされ、岡崎氏からは信頼関係を醸成するために事
前の連絡体制をつくることが提案された。また林建良氏からは、国家公務員の訪台を課
長職までしか認めない渡航制限を設けている日本政府に台湾政府が改善を求めるべきと
の提言があった。

 閉会の挨拶は小田村四郎会長が述べ、盛会裡に終了した。

 その後、会場を移して「真珠の間」において懇親会が開かれたが、司会予定だった本
会理事の南丘喜八郎・月刊日本主幹が都合により急遽出られなくなったため、桜美林大
学非常勤講師の多田恵理事が代って務めた。

 澤英武理事による開会の挨拶に続き、来賓として羅坤燦・台北駐日経済文化代表処代
表代行、台湾で楊永明氏や馮寄台新代表と懇談してきたばかりの中津川博郷・前衆院議
員、都議会民主党に日台議員連盟をつくって会長に就任した名取憲彦都議がそれぞれ挨
拶、乾杯の発声は園部逸夫・台湾協会会長が行った。

 開宴後は、充実したシンポジウムを反映してそこかしこで歓談が続き、最後に宇都宮
鐵彦理事が閉会の挨拶を述べ、そして永山英樹理事による万歳三唱をもって滞りなく終
了した。

 なお、シンポジウムの内容は、まず日本文化チャンネル桜で放送され、また本会機関
誌『日台共栄』や月刊「WiLL」誌にも掲載予定なので、詳しくはそれをご覧いただ
きたい。DVDも作成予定だ。                    (編集部)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2>> 楊永明・国家安全会議諮問委員:中国の軍事力は依然台湾にとって最大脅威

【9月14日 中央社】http://www.cna.com.tw/

 【中央社:楊明珠記者:14日東京発】国家安全会議諮問委員の楊永明氏は「日本李登
輝友の会」の招待を受け、日台関係をテーマにしたシンポジウムで講演を行った。

 楊氏は講演の中で、中華民国の馬英九総統は対日関係を重視しており、日台関係を深
めていくことは台湾にとって重要課題であり、台湾海峡における両岸関係は経済問題を
主として対話が重ねられており、中国の軍事力は依然台湾にとって最大脅威である。日
本は民主主義価値観を共有する台湾のパートナーであり、自分は「友日派」になりたく、
また「知日派」にもなり、日本の精神、文化、日本人の考え方等を理解したいと述べた。

 楊永明氏は基調講演で次のように述べた。

 日本と台湾は地理、歴史、文化面において共通点があり、米英あるいは日米関係と同
様に外来要素の影響を受けることはなく、両岸関係の改善が日台関係に影響を及ぼすこ
ともない。馬総統も日米安保体制を支持すると早くから表明している。

 台湾海峡における両岸関係は経済問題を主として対話が重ねられている。中国の軍事
力は依然台湾にとって最大脅威であり、馬総統の政策は「不統、不独、不武」(統一せ
ず、独立せず、武力行使せず)であり、両岸の対話の積み重ねが、東アジアの繁栄と安
定化に繋がる。

 また今後、日台間は平和的かつ理性的に入漁権交渉を進め、共同開発と管理問題も討
論していきたい。その他、日台自由貿易協定(FTA)の早期締結を希望し、貿易経済
関係を強化し、台湾が国際組織に参与するための日本側の協力を望み、羽田空港―松山
空港・桃園空港間における定期航路を早期実現させ交流を促進させていくことを強く望
む。
 
 シンポジウムには前駐米公使の岡崎久彦氏、評論家の黄文雄氏、知性派キャスターの
櫻井よしこ氏、外交評論家の田久保忠衛氏、メールマガジン「台湾の声」の林建良編集
長がパネリストとして登壇した。

 岡崎氏は、馬政権発足後の日台間が信頼関係に乏しいことは、6月に起きた漁船「聯
合号」衝突事件から看て取れる。台湾の立法委員から軍艦と多数の巡視船を出動させる
べきとの声が出た。台湾の内部世論による影響を受けた馬政権が件の発言をしたとして
も、先に一声連絡を取るべきだ。李登輝前総統と陳水扁執政時代の10数年間は、李・陳
両氏が何を考えているか日本人は知っていたので心配をしていなかったが、現在となっ
ては日本人の心配は増している。と述べた。
 
(櫻井よしこ氏から寄せられた幾つかの質問に対する楊氏の答えは以下の通り)

 櫻井氏:馬政権の施政に対する台湾人の満足度はなぜこんなに落ちているのか? 台
湾は両岸間の直行便を就航させ経済発展面では過度に中国に頼っている。将来的には中
国の一部分になるのではないか? なぜ台米間の武器購買が順調ではないのか? 「聯
合号」事件以降、中国外交部は日本に対し強硬な声明を発したが、将来台湾が中国と手
を組んで日本に対処するのではないか?

 楊氏:馬政府の支持率がなぜ降下したかは総統自身にもわからないが、両岸関係の改
善、経済問題は短い期間では効果が見えてこない点が理由かもしれない。

 「聯合号」事件発生当時、発足して間もない馬政府内部は確かに連携が取れていなか
ったが、馬総統が日本に対し「一戦を辞せず」と言ったことはない。

 釣魚台問題で、台湾が中国と連携して日本を制することは絶対にない。事件発生後、
中国政府が発した声明には馬政府も困惑を感じている。

 アメリカから台湾への武器売買が遅れ、購買が停止している件については、問題はア
メリカ側にあり、可能性として11月まで待ち、大統領選情勢が明るみにでたときに、武
器購買の案件を発展させたいというアメリカ軍側の意見がある。

 岡崎氏:陳水扁政府の過ちによって武器購買が順調にいかなくなったと言う人がおか
しなことに台湾側にいる。アメリカ側に問題があると言う人もいるが、実際は中国が足
を引っ張っている。

 田久保氏:2002年10月に、当時の江沢民中国国家主席がアメリカに対し、台湾への武
器売買を止めるよう条件をすでに出していた。

 今回のシンポジウムには約300人が出席した。閉会の辞を述べた「日本李登輝友の会」
小田村四郎会長は、台湾と中国は国と国の関係ではない、と馬総統は外国メディアの取
材では言及しているが、馬総統が国際間で何と言おうと、守護主権があってこそ一つの
主権国家になるのであると述べた。小田村会長は、台湾はすでに主権独立国家であると
見ている。                 (翻訳:メルマガ「日台共栄」編集部)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3>> 馬政権の国家安全諮問委員、東京で基調講演

【9月15日 大紀元時報】
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/09/html/d21081.html

 【大紀元日本9月15日】3月の台湾大統領選挙を勝ち抜き、5月に新政権を発足させた国
民党・馬政権のブレーンである国家安全諮問委員の楊永明氏(44)が14日午後、日本李
登輝友の会の招きにより、都内・九段会館「鳳凰の間」で基調講演「どうなる日台関係」
を行い、馬政権による今後の対日スタンスを語った。新しく就任した馬総統は、日本国
内ではとかく「反日台湾世代の旗手」として捉えられがちであるが、楊氏は新総統が「友
日派」を目指しており、日台間の絆は外的要因に左右されないものとの認識を強調した。

 楊氏は、馬政権の対日戦略のブレーン・片腕として知られる知日派で、国際法、国際
安全保障を専門とする台湾大学教授、奥さんは東京出身の日本人で、今年6月の尖閣諸
島海域における台湾漁船と日本の海上保安庁・巡視船との衝突事故を受けて、尖閣諸島
問題における平和的・法的な解決を強調した。昨年11月に来日した際には、「中国寄り
の政策」に加え、「魚釣島発言」などで反日のイメージが拭えなかった馬氏であったが、
知日派の内部登用で、その評判を挽回したいところだ。

 馬氏はかつて、ブレーンである楊氏とともに日本の裏千家を訪ねたことがあった。馬
氏は家元に「なぜ日本の茶碗はこのように両手で持つほどに大きいのか?」と質問、楊
氏は内心「つまらない質問だ」と思ったが、家元は「大変にいい点です…茶碗がこのよ
うに大きいと、他のことに目がいきません。茶室に入ったら、ただお茶に集中すること
です」と説明されて感銘を受け、日本との交流には文化的な面や日本人の心情も理解し
たい、「友日派」になりたいとの思いを強くしたという。

 馬政権は、対日関係の強化として「台日関係報告会議」を設置し、7月31日に第1回の
会議を開催した。今後、2月に1回のペースで、外交部、経済部、交通部などの主要閣僚
が出席し、会議の結果を政策に反映し、経済協力や安全保障問題の面で台日対話の設置
を目指したいとしている。楊氏は、中国大陸との関係は経済の問題(台湾筆頭の貿易相
手国)であり、その軍事力は依然として脅威であるものの、それが日台関係の今後に何
らの影響も与えないと強調、日台には地域、文化、歴史の点で深い絆があり、これは米
国と英国との絆にも相当するものとの認識を改めて示した。

 楊氏は、今後の馬政権の台日交流として、尖閣諸島における平和的な交渉、共同開発
や共同管理、準FTAの締結、経済・貿易関係の更なる強化、台湾の国際組織(WHO、W
HA)への参加について日本側の支持を取り付けること、羽田空港の定期便の復活、文化
交流、学術交流、学生の交流などを挙げたが、講演後にパネリスト・林建良氏(日本李
登輝友の会・常務理事)から「日本の駐台湾代表は自由に台湾の要人に会えるのに、台
湾の駐日代表は自由に日本側の要人に会えない。そんな一方通行の片思いがいつまで続
くのか、そんな日台交流は成立するのか」と厳しく詰め寄られるなど、今後の交流に多
くの課題を再び提示するものとなった。              (記者=青嵐)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●本誌の転載転送を歓迎
 台湾問題への認識を深め、本会などの活動をより多くの方々にご理解いただきたく、
 本誌の転載転送を歓迎します。また、本誌へのご意見・ご感想はバックナンバーの
 「このメルマガへのコメント」にお願いします。

 ■http://www.melma.com/backnumber_100557/

●日本李登輝友の会へのご入会−入会申し込みフォームをお使いください
 本会へのご入会申し込みフォームをホームページに設けています。これでお手軽にご
 入会申し込みができますのでご利用ください。

 ■ご入会申し込み http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg

●本誌が届かなくなった方は【解除→再登録】の手続きを
 本誌がいつの間にか届かなくなっていたという方が少なくありません。通常は週に3
 回以上発行しています。購読を解除したわけでもないのに届かなくなったという場合
 は、いったん購読を解除し、それから再登録をお願いします。

1)解除手続き http://melma.com/contents/taikai/
  「メールマガジン日台共栄」のマガジンIDは「00100557」
2)メルマ!事務局から「メールマガジン解除完了のお知らせ」が届く。
3)本会ホームページのメールマガジン欄「購読お申し込み」から申し込む。
  ホームページ:http://www.ritouki.jp/
4)メルマ!事務局から本登録を完了させる「メールマガジン登録のご確認」が届く。
5)本登録。
6)メルマ!事務局から「メールマガジン登録完了のお知らせ」が届いて完了!
--------------------------------------------------------------------------
日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会
の活動情報とともに配信するメールマガジン。
●マガジン名:メルマガ「日台共栄」
●発   行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
●編集発行人:柚原正敬
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2007 Friends of Lee Teng-Hui Association in Japan

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2003-10-06  
最終発行日:  
発行周期:週3回以上刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2008/09/16

    (李登輝先生、ようこそ日本へ)





               国分寺在住者

     李登輝元総統の来日を歓迎申上げます。李登輝先生には、日本に来て頂けるだけで、嬉しいことは言う迄もありません。昨年と同様に、わくわくした気持ちでいます。また、どのような講演をして頂けるのかも大変楽しみにしています。李登輝先生には、この際、沖縄の風物も堪能して頂ければ、有難く思います。未だ残暑が続いていますので、御無理のないようにお願い申上げます。

     

     (「李登輝先生の講演、中継会場の設置等によって、東京でも拝聴出来ないのかなあ」等と、勝手なことを考えてしまいますが、これは難しそうですね。活字等で拝聴しようと思います。)