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【メルマガ日台共栄:第831号】 馬英九政権の危なっかしさ [産経新聞論説委員 山本 勲]

2008/08/05



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 8月5日】

  ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.831]
1>> 馬英九政権の危なっかしさ [産経新聞論説委員 山本 勲]
2>> 8月7日(木)、ウイグル人医師、アニワル・トフティさんが緊急講演
3>> 台湾・宜蘭と交流深める 鹿児島県議会議長ら訪問 西郷菊次郎を縁結びに

■本部事務局の夏休み 8月6日(水)〜11日(月)
 暑中お見舞い申し上げます。日本李登輝友の会の本部事務局の夏休みは、8月6日(水)
 〜11日(月)とさせていただきます。よろしくお願いします。      (事務局)
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1>> 馬英九政権の危なっかしさ [産経新聞論説委員 山本 勲]

【8月4日 産経新聞「論説委員室から:一筆多論」】

 馬英九・台湾新政権の支持率が急低下している。中国との交流拡大を通じた経済浮揚
を唱え3月の総統選に大勝したが株価・は低迷、日本との関係は陰り、対米関係の修復
も進んでいない。弱体政権の急速な中国傾斜に台湾の将来を危ぶむ声が内外で強まりだ
した。流動化する台湾海峡情勢を注視し、日本の対応を再検討する必要がある。

 台湾紙、聯合晩報の世論調査(7月17 日実施)によると、馬英九総統の施政に「満足」
する選挙民は就任日(5月20日)の66%から40%に低下した。「不満足」は10%から43%
に上がり、「満足」を上回った。

 ケーブルテレビ局TVBSの「主要政治家に対する満足度調査」(同17日)では、「満
足30%」に対し「不満足49%」とさらに厳しい結果が出た。

 いずれも馬総統と同じ外雀人(日本の敗戦後、中国から渡来した漢族とその子弟)系
メディアで、かねて国民党寄りで本省人(日本の植民地時代から台湾に住む漢族)主体
の民主進歩(民進)党には厳しかった。

 ところがTVBS調査で満足度が最も高かったのは、5月に民進党初の女性主席に就
任したばかりの蔡英文氏(49%)という、意外な結果が出た。

 満足度が19ポイントも開いた大きな要因は対中政策のきわだった違いにある。中国と
の関係改善を最優先する馬総統に対し、蔡英文主席は馬政権が「中国との直行チャータ
ー便開設などで不確かな経済的利益を追求するあまり、台湾の主権を犠牲にしている」
と厳しく批判した。

 確かに馬英九総統は就任演説でも「中華民国」や「中華民族」という言葉を多用、中
台の深いつながりを強調した。陳水扁前総統が「台湾人意識」を鼓吹して中国との違い
をアピールしたのとは正反対だ。

 対外政策では米国との協力強化に最初に言及したが、次に取り上げた対中関係にその
数倍の時間をさき、日本にはひと言も触れなかった。外交の優先順位はおのずと明らか
だ。

 新政権発足直後に訪中した与党、国民党の呉伯雄主席と胡錦濤共産党総書記による国
共トップ会談は、この流れをさらに加速させた。1時間の会談で「中華民族」という言
葉が十数回も行き交う「同胞愛あふれる」会談となった。

 その2週間後に起きた台湾遊漁船と日本の海上保安庁の巡視船の衝突事故では、劉兆
玄行政院長(首相)が日本との「戦争の可能性も排除しない」と述べて内外を驚かせた。

 馬政権の発足を歓迎した米国も、次第にその真意に「疑いを持ち出した」(訪米した
王金平・立法院長=国会議長)。

 米台間では陳政権期にF16戦闘機や戦闘ヘリコプターなどの台湾売却が決まっていた。
議会多数派の国民党の反対で延期を繰り返したが、馬政権の発足を機に実現するはずだ
った。

 ところが今度は米国が二の足を踏み出した。「馬政権下での軍事力強化が米国の国益
にかなうか再吟味する必要に迫られたため」(米台関係筋)だ。

 台湾が中国と対等の交流、交渉をするためには、日米との緊密な関係を維持すること
が不可欠だ。目先の経済利益に前のめりになっては、中国の思うつぼとなりかねない。

 台湾の民意も心配を強めている。日米は連携して台湾への関与を再強化する必要があ
る。馬政権には対外政策の再検討を望みたい。
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【参考資料】
 馬英九氏の総統当選直後、1ヵ月後、2ヵ月後の世論調査の結果を比較してみた。こ
の間、6月10日に尖閣問題が起こり、7月初旬には中国との週末直行チャーター便が就航
して中国人観光客が押し寄せた。                   (編集部)

1)総統就任直後の馬英九氏の評価(「聯合報」:5月21日)
 *5月20日夜に調査、947人が有効回答。

 高く評価  66%
 不満    10%
 分からない 23%

2)馬英九総統就任1か月の施政満足度世論調査(「遠見」:6月26日)
 *6月16日〜18日に調査、20歳以上の台湾住民1008人が有効回答。
 *カッコ内は6月10日の世論調査。

 満足 37.8%(58.3%)
 不満 46.2%(11.9%)

 *国民党所属立法委員の総体的な出来映え(「遠見」:6月26日)
 満足 27.2% 不満 49.4%

3)声望の高い国内10大政治家に対する国民の満足度調査(TVBS:7月16日)
 *カッコ内は不満度

 1.蔡英文・民進党主席  49%(19%)
 2.王金平・立法院長   45%(25%)
 3.呉伯雄・国民党主席  43%(33%)
 4.蘇貞昌・元行政院長  42%(20%)
 5.李登輝・元総統    32%(34%)
 6.蕭万長・副総統    31%(35%)
 7.馬英九・総統     30%(49%)
 7.謝長廷・元行政院長  30%(42%)
 9.劉兆玄・行政院長   28%(50%)
 10.陳水扁・前総統    18%(47%)
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2>> 8月7日(木)、ウイグル人医師、アニワル・トフティさんが緊急講演
   中国が46回も核実験を行った新疆ウイグル自治区の悲惨な現実

 昨夕、本会常務理事でもある日本政策研究センター代表の伊藤哲夫氏から、下記のご
案内をいただきました。
 東トルキスタン(中国・新疆ウイグル自治区)問題は、台湾問題と密接に絡んでいま
す。緊急のご案内ですが、ぜひお出掛け下さい。            (編集部)
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                                平成20年8月4日

各 位
                             日本政策研究センター

8・7緊急講演会のご案内

前略 来る8月5日、現在英国に亡命中のウイグル人医師、アニワル・トフティさんが急
遽来日されることとなりました。これに合わせ、私ども日本政策研究センターでは標記
「緊急講演会」を下記のような要項にて開催し、中国によるウイグル支配の過酷な現実
につき、お話をうかがうことといたしました。突然の話で誠に恐縮に存じますが、万障
お繰り合わせの上ご出席たまわりたく、謹んでご案内申し上げます。

 講師のアニワル・トフティさんは、中国が新彊ウイグルで行った核実験により、ウイ
グル人の間に癌や奇病が広がっている現実を英国のテレビ会社と共に調査し、それを世
界に向けて告発された方です(詳細は水谷尚子『中国を追われたウイグル人』参照)。
その結果、中国からの亡命を余儀なくされ、現在は英国に在住しておられます。今回、
その悲惨な現実を唯一の被曝国民たる日本人に直接訴えるべく、広島の原爆記念日に合
わせ、来日されることとなりました。北京オリンピック開会式の前日に当たるこの日、
このようなお話をおうかがいできるのは誠に有意義なことと存ずる次第です。  草々

                   記

◆日時 8月7日(木) 午後6時半より8時半まで

◆場所 都市センターホテル607(都内平河町 TEL:03-3265-8211)

◆会費 1000円(会場費として)

◆主催 日本政策研究センター
    http://www.seisaku-center.net/
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●ご出席の場合、恐れ入りますがご氏名をご記入の上、下記にFAX願います。

 03-5211-5225 日本政策研究センター

 ご氏名
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■アニワル・トフティ Enver Tohti

広島、長崎、ビキニ、セミパラチンスク。核爆発、核実験で汚染された土地は多くがそ
の被害は報道されている。しかし忘れ去られた場所が1つある。新彊ウイグル自治区・
ロプノール。

核開発に着手した1950年代後半から60年代前半の中華人民共和国は、「アメリカと対等
に渡り合う為の原子爆弾開発」に躍起になり、原子爆弾の「自主開発」に成功した1964
年から、核実験一時凍結を宣言した1996年までの32年間で、計46回(45回とも言われる)
の実験を行い、現在では450基の核兵器が各地の軍事基地に配備されている。

中国の核実験場のあった新彊ウイグル自治区では、大脳未発達の赤ちゃんが数多く生ま
れ、奇病が流行り、癌の発生率は中国のほかの地域に比べ極めて高い。それは核実験の
後遺症である可能性が高いが、中国政府の圧力の為にその事実は公にされず、支援を受
けられない患者たちは貧困の為、薬も買えずなす術ものなく死を迎えている。このよう
な内容のドキュメンタリーDeath on the Silkroad,「シルクロードの死神』が、1998年
7、8月イギリスのテレビ局チャンネル4で放送された。このドキュメンタリーで真実を
訴えたのが新彊ウイグル自治区出身のアニワル・トフティである。

アニワルら5人の取材班は、核実験場ロプノール周辺から南新彊のオアシスの村々を訪
ね、原爆症であると思われる人々を訪問した。

ある村では新生児の8割が口唇口蓋裂だった。ある南新彊の村々では内臓異常のため腹
や喉など身体の一部が肥大化して瘤を持ったものがたくさんいた。先天性異常で大脳未
発達の為、歩けず話せない障害児ばかりが生まれる村もあった。これらの村々では貧困
により転居も出来ず、汚染された水や土壌で農業を営むしかない。被爆者は静かに死を
待つだけである。南新彊での取材を終えた一行は区都ウルムチで文献資料を収集した。
その収集から1966年からのデータを分析すると、癌の発生率は核実験とともに年々上昇
し、特に伸び率が高いのは白血病、悪性リンパ腫と肺がんであることが判明した。

アニワルは語る

「中国では被爆者が団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治
療費も出ない。中国政府は『核汚染』はないと公言し、被害状況を隠蔽しているので、
海外の医療支援団体は調査にも入れない。医者は病状から『放射能の影響』としか考え
られなくとも、カルテに原爆症とは記載できない。学者は大気や水質の汚染調査を行う
ことを認めてもらえないから、何がおきているのか告発することも出来ない。このよう
に新彊では、原爆症患者が30年以上放置されたままなのだ。」

「被爆国日本は新彊ウイグルの現実を知ってほしい。中国が核実験をするたびに日本は
非難声明をしてきた。それは新彊の民にとって頼もしかった。日本から知恵をもらい新
彊で生かすことを考えている。」

■アニワル・トフティ氏略歴
1963年東トルキスタン(中国新彊ウイグル自治区)、コムル(哈密、[ハミ])生まれ、
鉄道局勤務の父の転勤でウルムチで育ち、漢語(中国語)で教育を受ける。
1991年鉄道局付属病院の医師となる。1996年留学目的でウズベキスタン、トルコに渡航
し、トルコで病院に勤務する。
1998年7月新彊ウイグル自治区での核実験の影響を潜入取材した、英国独立系テレビ、
チャンネル4のドキュメンタリー「シルクロードの死神Death on the Silkroad」の取材
に参加する。
1999年イギリスに政治亡命。
現在、在英ウイグル人協会会長、世界ウイグル会議イギリス全権代表
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3>> 台湾・宜蘭と交流深める 鹿児島県議会議長ら訪問 西郷菊次郎を縁結びに

【8月4日 西日本新聞】

 鹿児島県議会の金子万寿夫議長を団長とする同県台湾訪問団がこのほど、日本統治時
代に西郷隆盛の息子の西郷菊次郎(鹿児島県龍郷町出身)が初代庁長(知事)を務めた
台湾東北部・宜蘭県を訪れた。今年5月には鹿児島市の森博幸市長も宜蘭を訪れており、
菊次郎が縁を取り持つ鹿児島−宜蘭の地方間交流が活発化しそうだ。

 訪問団には玉川哲生・鹿児島商工会議所副会頭ら、政治・経済界関係者16人が参加。
3日間の日程で台北を訪れ、鹿児島−台北間でチャーター便を運航する中華航空や台湾
の航空当局に同路線の定期便化への協力を要請するとともに、宜蘭へも足を延ばした。

 宜蘭県庁で一行を迎えた林信華副県長(副知事)は「宜蘭と鹿児島は歴史的、文化的
に縁が深い。とりわけ西郷菊次郎はこの地域に多大な貢献をされた」とあいさつ。金子
議長は「定期便を早く実現させ、鹿児島と宜蘭の交流をますます深めていきたい」と述
べた。

 菊次郎は1897年から5年間の宜蘭庁長在任中、洪水を繰り返す宜蘭河に大堤防を築く
などの治水事業に取り組み、町と農地を水害から守ったと語り継がれている。

                             (台北・小山田昌生)

■西郷菊次郎について
 日本統治時代の初期、明治30年(1897年)から宜蘭庁の初代郡守を務めたのは、西郷
隆盛が愛加那との間に設けた西郷菊次郎。宜蘭河の治水などに功績を残し、明治38年に
は地元の人々が「西郷庁憲徳政碑」を建立した。帰国後は京都市長などを務めた。西郷
菊次郎の台湾での活躍については名越二荒之助・草開省三編著『台湾と日本・交流秘話』
(展転社)や佐野幸夫『西郷菊次郎と台湾』(南日本新聞開発センター)を参照された
い。                                (編集部)
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  • 名無しさん2008/08/05

    チベット問題に気をとらわれがちですが、ウイグル自治区も関心を持たねばなりませんね。