国際情勢

メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第830号】 機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行

2008/08/03



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 8月3日】

  ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
          新しい日台交流にあなたの力を!!
<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.830]
1>> 機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行
2>> 信義を重んじる台湾の人々 [愛知県支部長・紘仁病院理事長 重冨 亮]
3>> 福田改造内閣と党役員人事[政治評論家 花岡 信昭]
4>>【新刊紹介】宮崎正弘『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』
5>>【新刊紹介】黄文雄『中国の大動乱が日本に押し寄せる』

■本部事務局の夏休み 8月6日(水)〜11日(月)
 暑中お見舞い申し上げます。日本李登輝友の会の本部事務局の夏休みは、8月6日(水)
 〜11日(月)とさせていただきます。よろしくお願いします。       (事務局)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1>> 機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行

 8月1日付で機関誌『日台共栄』8月号(第21号)を発行いたしました。本会会員には4
日に発送します。

 今号は、李登輝元総統が馬英九政権に代った台湾の今後について、なぜ日台関係が重
要なのかを論じた「これからの台湾はどうなるか」、初登場の李明峻氏(元岡山大学助
教授、台湾国際法学会副秘書長)が中国の一極中心体制に歯止めをかけるためにはどう
したらよいかを論じた「国際環境下の日台関係史」、永山英樹氏(本会理事)が尖閣諸
島が日本の領土であることを台湾の教科書に掲載された地図から証明する「台湾人に語
るべき尖閣領有権の真実」、柚原正敬氏(本会常務理事・事務局長)が東京都が住民票
に台湾表記を容認したことから法務省に外登証改正を迫る「住民票改正から外登証問題
の解決へ」など、関係者必読の重要な論考が盛りだくさんです。

 許昭栄さんを偲んでは和田健一郎氏(元中山大学留学生)、李清興さんを偲んでは片
木裕一氏(本会理事)が執筆、また安倍晋三前首相やジュディ・オングさんなどが出席
した許世楷代表ご夫妻送別会や第9回台湾李登輝学校研修団レポートなども掲載してい
ます。目次は下記の通りです。

 なお、機関誌『日台共栄』は会員対象の雑誌です。購読をご希望の方はご入会をお願
いします。本誌の下部にご紹介の「ご入会申し込みフォーム」から簡単に手続きできま
す。                         (『日台共栄』編集委員会)
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機関誌『日台共栄』8月号 目次

【巻頭言】尖閣問題で日台離間策への逆転攻勢を●本誌編集部
台湾と私(21) 信義を重んじる台湾の人々●重冨 亮
これからの台湾はどうなるか●李 登輝
日台関係史と東アジアの発展●李 明峻
台湾人に語るべき尖閣領有権の真実●永山英樹
住民票改正から外登証問題の解決へ●柚原正敬
青年部講演会レポート・青木由香さんとスミンさんを招いて●薛 格芳
安倍前首相らが出席して許世楷代表ご夫妻送別会●本誌編集部
第九回李登輝学校レポート・時宜に叶う充実したテーマで開催●早川友久
許昭栄先生を偲ぶ・激動の台湾史を体現●和田健一郎
微笑の戦士、李清興さんの死を悼む●片木裕一
支部だより 各地から−秋田・新潟・青森・宮城・福井・千葉
日台交流日録(20)●古市利雄
城仲模・李登輝之友会全国総会新総会長が来日●本誌編集部
編集後記
日台共栄写真館 6月8日 青年部講演会「青木由香のおもしろオカシイ台湾生活」
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2>> 信義を重んじる台湾の人々 [愛知県支部長・紘仁病院理事長 重冨 亮]

【機関誌『日台共栄』8月号「台湾と私」より】

 「先の大戦が終わったとき、時の中華民国総統蒋介石閣下は、『怨みに報いるに徳を
以ってせよ』と中国の民衆に呼びかけられ、そのお陰で、中国大陸で茫然自失の思いで
敗戦を迎えていた軍人・軍属・その家族、二百万人を超える我々の先輩は、無事日本に
帰ることができ、今日の日本の繁栄に尽力することができました。戦後、そのことをお
知りになった岸信介先生は『徳に報いるに徳を以ってせよ』と、戦後一貫して日華友好
に尽力を注がれてこられました」

 これは、私の亡父の挨拶の定番でした。私の父は山口県生まれで、故元内閣総理大臣
岸信介先生の一の門下生を自認しておりました。台湾には昭和四十年代から行っていた
ようです。亡父は岸先生が逝去された後、岸先生の遺志を引き継ぐのだと山口県に日華
交流協会を設立し、地域の皆さんを連れての台湾訪問、日本国内での台湾の写真展開催、
台湾留学生の皆さんとの交流など民間レベルでの友好親善に努めてまいりました。平成
三年に、愛知県にも日華交流協会を設立し、私が会長を拝命し今日に至っております。

 以来、留日名古屋華僑総会の国慶節のお祝いには毎年参加し来賓の挨拶をしてまいり
ましたが、世紀が変わる頃から亡父の定番の挨拶をしますと反応が以前と少し違うなと
感じておりました。ある年、参加者の一人が「先生、もうあの挨拶はやめられた方がい
いですよ、時代が変わりましたよ」と言って下さいました。その方こそ、この四月二十
六日、岐阜県支部の支部長に就任されました村上俊英さんでした。

 昭和五十四年の初訪台以来、二十回以上訪台していますが、一昨年の愛知県支部設立
後の台湾研修旅行は、まるで違う国を訪れているぐらいの衝撃でした。また、参加者の
皆さんとの情報交換、私は一方的に情報をもらうばかりですが、正に目から鱗が落ちる
お話ばかりでした。

 今年も、この六月十三日から十六日まで、誕生間もない岐阜県支部と合同の台湾研修
旅行に行ってまいりました。六月十日の尖閣諸島魚釣島の台湾遊漁船沈没事故のため、
許世楷前駐日代表も台北に呼び戻され、国民党立法委員から「日本寄り過ぎる」と罵声
をあびせられるなど、マスメディアは日本叩きに躍起の状況でした。今回の訪台は、李
登輝閣下との面談に加え国民党本部の表敬訪問も目的としていましたので、どうなるこ
とかと心配しておりましたが、李登輝閣下との面談は、もちろん予定通り叶い、昨年以
上にお元気な李登輝閣下のお話を承り一同大感激いたしました。また、国民党が政権を
とったからには、国民党を知り国民党の皆さんにも日台共栄の重要性を理解していただ
こうという支部会員の意見を受け、国民党本部の表敬訪問を企画しました。これも予定
通り国民党立法委員と一時間以上懇談をすることができ、その後、台湾外交部を表敬訪
問し外交部高官とも懇談することができました。

 今回の訪台で感じましたのは、民主国家というのは、マスメディアが第一の権力のよ
うに振る舞いがちであるということです。マスメディアでは、日本叩きが盛んに行われ
ていても、多くの台湾の方は冷静でこれまでの訪台と全く変わることはありませんでし
た。国民党本部、外交部でも、自由・民主・基本的人権の尊重という同じ価値観を持っ
ていない国とは政治的には一緒になれないという話をお聞きし、少し安心しました。

 日本李登輝友の会入会の前後で台湾に対する知識は大きく変わりましたが、信義を重
んじる台湾の皆さんが大好きであるという思いは変わっておりません。今後も、日台共
栄を目指し活動してまいる決意でございます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3>> 福田改造内閣と党役員人事[政治評論家 花岡 信昭]

 福田内閣の改造については多くが触れている。中でも元産経新聞論説副委員長で政治
評論家の花岡信昭氏の論評は話に深みがある。

 なお、消費者行政担当相として入閣した野田聖子氏は岐阜県選出。4月26日に設立さ
れた岐阜県支部(村上俊英支部長)の総会にも出席いただき、『李登輝訪日・日本国へ
のメッセージ』を差し上げると早速ペラペラめくりながら、村上支部長の「奥さんを台
湾から輸入した」という挨拶に、講師の金美齢先生と大爆笑。李登輝元総統とお会いし
たときのエピソードなどをお話しいただいた。そのときの様子は支部のホームページに
写真入りで紹介されている。                      (編集部)

■岐阜県支部ホームページ
 http://homepage3.nifty.com/ritouki-gifu/gyoji_080426gifusetsuritsu_1.html
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【8月2日「花岡信昭メールマガジン」603号】

≪平時なら「実力派ぞろい」なのだが≫ 

 福田改造内閣と党役員人事は「永田町的」感覚からすれば、なかなかの布陣である。
実力派、政策通をごそっと並べた。

 そういってはなんだが、首を傾げたくなる人は1人もいない。福田首相は巧みに周到
に、この人事を練り上げたといっていい。

 だが、そういう感覚が一般には通用しにくいところが、福田政権の苦境を象徴してい
る。「平時」であれば、相当の評価が与えられていい布陣なのだが、さて、これで起死
回生の政権浮揚効果は出るか。

 党四役の顔ぶれは重厚そのものといっていい。

 麻生太郎氏は「結党以来の危機にある自民党」を救う役割を担うとして、「政敵・福
田」の誘いに乗った。国民的人気は福田首相をはるかに上回る。「ドロ舟とともに沈み
かねない」という周辺の懸念を承知のうえで、「男気」を示して見せた。

 笹川尭総務会長、保利耕輔政調会長、古賀誠選挙対策委員長を加えた四役は、いまの
自民党で考えられる最強といってもいい顔ぶれである。

 保利氏は入閣した野田聖子氏とともに郵政造反・復党組だ。党と内閣に造反組を起用
することで、福田首相は郵政解散以来の党内の亀裂に終止符を打った。

 追い込まれての改造であっただけに、「小幅に終わるのではないか」という観測も強
かった。だが、フタを開けてみたら、閣僚17人のうち留任は4人だけである。これほど
の「大幅改造」になるとは大方は予測していなかったのではないか。

 消費税増税の必要性を強調する財政再建派の筆頭、与謝野馨氏を経済財政相に起用し
た。上げ潮派の中川秀直氏が入閣を果たせなかったのは、町村信孝官房長官との関係と、
やはり過去の醜聞が響いた。

 これによって、福田政権の財政経済政策は変わるのかどうか。たばこ増税の急速な盛
り上がりなどによって消費税論議を先送りした福田首相だが、与謝野氏主導の政策転換
が行われるのかどうか。そこが不透明な要素として残る。

 町村氏の留任は、福田首相にとっては不本意だったに違いない。だが、町村、中川、
谷川秀善(参院)3氏の代表幹事制をとっている町村派(そういう呼称になっているが、
正式には「町村中川谷川派」ということになる)は、事実上、中川氏が仕切っている。
そこへ町村氏が派閥復帰すれば、町村、中川両氏の確執に火がつき、派閥分裂の危機を
招きかねない。

 鈴木恒夫文部科学相は悲願の入閣だ。毎日新聞出身。当選6回だが、選挙にあまり強
くない。麻生氏が強力に推したのではないか。

 保岡興治法相、二階俊博経産相、伊吹文明財務相ら実力派が並ぶ。林芳正防衛相、茂
木敏充金融行革担当相らは政策通として知られ、中山恭子拉致問題・少子化担当相の入
閣は「家族会」などには強力な援軍を得たものとして映るだろう。

 公明党は国土交通相に固執せず、環境相に甘んじた。不祥事で追及されることの多い
国土交通相を「捨てて」、軽量ポストを受け入れたわけだ。そこに、公明党のイメージ
ダウン回避の思惑と、福田政権との微妙な距離感が浮かぶ。

 さあ、この改造によって、福田政権は浮揚するのかどうか。改造のチャンスを逸して
きて、追い込まれた挙句の改造だが、出来上がりぶりは、正直言って、これほどの陣容
になるとは思わなかった。それが最大の「サプライズ」である。

<<朝刊で「麻生幹事長」を当てたのは>>

 政治記者時代を振り返ると、人事の取材が最も難しかった。企業でもそうだが、政治
はまさに人事がすべてという側面がある。政治メディアは、人事となると、異様なまで
の力を入れる。

 で、改造が行われる直前の1日朝刊で、各紙はどんな見出しを取ったか。(いずれも
東京発行最終版)

・朝日 麻生氏に幹事長打診 町村長官留任の方向
・毎日 きょう大幅改造 町村長官は留任
・読売 内閣きょう改造 町村長官留任へ
・産経 「麻生幹事長」打診 町村長官留任へ
・日経 首相、きょう内閣改造  町村官房長官留任へ
・東京 首相きょう内閣改造 公明「1増」打診に難色

 「麻生幹事長」にさわっていたのは、朝日と産経である。この両紙の勝利ということ
になる。

 人事の前打ち原稿では、「へ」をつけるかどうかで悩むことになる。「留任」と断定
する自信がなければ「へ」あるいは「も」「か」をつける。「の方向」「の線」という
のもある。

 締め切り直前で、デスクの「へかもか、なしか」といった怒声が飛び交ったものだ。

 そういう見方で各紙をながめると、それぞれの政治取材の現場のぎりぎりと胃が痛く
なるような思いが伝わってくる。

 朝刊の次は夕刊の勝負だ。産経は東京で夕刊を廃止してしまったが、夕刊にどこまで
予想閣僚リストを入れることができるかで、政治部の力量が問われることになる。

 かなり昔、ということにしておこう。ときの首相にえらく強い先輩がいた。その首相
は私邸からあちこち電話して組閣の骨格を練り上げていった。

 その先輩は私邸に出入り自由の身だったが、さすがに、首相が電話している部屋から
は遠ざけられた。だが、親しい秘書が次々に耳打ちしてくれる。

「いま○○に電話している。ポストは△△らしい」

 当時は携帯電話などなかったから、その先輩は台所に入り込んで、そこの電話を使っ
て社に速報した。

 夕刊ではほぼ全閣僚をぴたりと当てて、圧勝した。

 古きよき時代には、そういうことも可能だった。

 夕刊で朝日は二階氏を総務会長留任としてしまった。四役の表を入れたので、この読
み違いがいちだんと目立つことになる。ことほどさように、人事記事は難しい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
4>>【新刊紹介】宮崎正弘『トンデモ中国 真実は路地裏にあり』

■著者 宮崎正弘
■書名 トンデモ中国 真実は路地裏にあり
■体裁 四六判、並製、332頁
■版元 阪急コミュニケーションズ
■定価 1,680円(税込)
■発売 2008年7月

http://books.hankyu-com.co.jp/_ISBNfolder/ISBN_08200/08218_tondemo/tondemo.html
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【8月2日「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」弐 通巻2271号】

【目次】

プロローグ  本当の中国旅行の醍醐味

第一章 いざ華北へ(河北省、北京、天津、山西、河南、山東省)
 北京の上手な歩き方(五輪後のスポットは?)
 河北省の穴場は秦皇島から保定
 天津は日本人好みの穴場がたくさん
 山西省は仏教の町、心が安らぐ場所が多い
 山東省は軍人と孫子と孔子
 こころの故郷・洛陽から開封へ(農業大国 黄河の中心文明・河南省)

第二章 旧満州(東北三省<黒龍江、吉林、遼寧+内蒙古省>はいま)
 満鉄幹線の沿線をゆく(大連、瀋陽、長春、ハルピン)
 満蒙開拓団の強者どもの夢の跡
 激戦地(ソ連国境を歩く)ノモンハン
 ロシア国境と朝鮮族自治区
 内蒙古カラチン府

第三章 華中(上海メガロポリス=上海、江蘇、浙江省、安徽、湖北、江西省)
 上海の裏町を往く
 江蘇省から浙江省まで(魯迅、蒋介石、鑑真)
 胡錦濤の故郷(安徽省から革命発祥の江西省まで)
 湖北省・武漢作戦の址はいま?

第四章 華南の地へ(広東、福建、広西チワン自治区、湖南、海南島)
 商人の都・広州と華僑の故郷の歩き方
 台湾の対岸・福建省と客家土楼
 革命烈士を輩出した湖南省を巡回
 ベトナム国境・広西チワン自治区
 流民と流刑と少数山岳民族の海南島へ

第四章 シルクロードの旅へ(新彊、峡西、甘粛、寧夏省)
 延安は革命神話への物見遊山で人混み
 敦煌とその周辺、砂漠の文化と蜃気楼
 西夏文字の銀川、河西回廊
 古都・西安の歩き方(イスラム、胡人文化と砂漠のオアシス)

第五章 西南地区は辛い料理と山菜(貴州、雲南、四川省、重慶)
 重慶は宇宙都市
 貴州省は太陽がでると犬が吠える
 雲南省は少数民族の坩堝
 激辛・四川料理の食べ方

第六章チベットとその周辺(西蔵、青海省)
 ポタラ宮で考えたこと
 青蔵鉄道とチベット寺院

第七章香港、マカオ
 国際金融都市 香港
 人工都市急膨張の深[土川]
 不夜城の博打場 マカオ

エピローグ 中国旅行は危険がいっぱいだから愉しいのだ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5>>【新刊紹介】黄文雄『中国の大動乱が日本に押し寄せる』

■著者 黄 文雄
■書名 中国の大動乱が日本に押し寄せる
■体裁 四六判、上製、320頁
■版元 徳間書店
■定価 1,575円(税込)
■発売 2008年8月1日

http://www.tokuma.jp/book/tokumabooks/4e2d56fd306e592752d54e7165e5672c306b62bc3057
5bc4305b308b
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【8月3日「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」通巻2274号】

 尖閣諸島を突如「あれは中国領だ」と北京が言い出したのは1971年、地下資源の存在
が判明したからである。

 それにすぐ追随して「そう、そう。あれは中国領です」と媚中の大合唱をはじめたの
が日本の左翼ブンカジン、就中、井上清、羽仁五郎らである。

 ひどい売国奴がいるもんだ。

 黄文雄氏の新刊『中国の大動乱が日本に押し寄せる』(徳間書店)に依れば、すでに
「アメリカ在住の中華民国系学者は保釣運動(釣魚台を守る運動)を起こしていた。
(中略)井上清教授は、尖閣は歴史的に中国所属であると主張した。氏は当時、外務省
から関係史料を手に入れることができなかったので、史料は、殆どが外務省に勤めてい
る教え子から提供(国家機密の窃取?)されたものと説明していた」。

 黄氏は当時、日本への留学生で、クルマで友人と京都まで井上の講演を聴きに行った
という。

 なぜこういう事態が起きたかと言えば、「戦後四半世紀が過ぎた1960年代、70年代の
日本には、まだ文革礼賛派が残っており、日本革命を目指す左翼勢力は、その影響力は
徐々に弱くなりつつなったのは確かであるとしても、井上清教授のような「反帝学者」
が夥しくマスコミに影響力を保持していたからだった。

 つまり、中国の政府機関も学者の主張も、なんと、この井上清の引用や孫引きによっ
ているのである。

 そのうえ、1972年4月18日付けの『毎日新聞』には「文化人声明」なるものが載って
おり、次のように言う。

 「尖閣諸島は日清戦争で日本が強奪したものであり、歴史的に見れば明らかに中国固
有の領土である。我々は日本帝国主義の侵略を是認し、その侵略を肯定することは出来
ない」。署名者には羽仁五郎、荒畑寒村、小田切秀雄らが連なり、「日帝の尖閣列島略
奪阻止のための会」(仮称)の設立にこぎ着けたという。

 沖縄はどうか?

 黄文雄氏が続ける。

 「中華民国政府も中華人民共和国政府も、沖縄が日本に所属することは是認してはい
ない」。

 そういえば台湾の事実上の在日大使館ならびに領事館は、「駐日台北経済文化代表処」
と言って、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡にオフィスがあるが、沖縄だけは『琉球』
と表記している。

 沖縄は「すでに江戸時代には、むしろ島津藩の影響下、支配下にあった。1871年の台
湾牡丹社事件後、1874年に日本の台湾出兵があり、そして1879年には『琉球処分」が行
われ、清国も沖縄を日本のものと承認した。決して不平等条約によるものではない。ま
た、中華民国政府が、琉球所属について不満があるのは事実だが、もう一方の人民共和
国政府はむしろ黙認してきたのだ」った。

 それを「日本の中国侵略は琉球併呑から始まる」という史実無視の政治宣伝の声を、
北京が突如大きくしたのは1989年6・4天安門事件後からである。すなわち『民族主義』
「愛国主義」「中華振興」の国是がスローガン化してから」というではないか。

 北京は沖縄住民が自決できめよ、と言う。だから北京の代理人が沖縄に暗躍し、左翼
が跳梁し、沖縄のマスコミは悉くが反日的で中国寄りの言動をする。他方、北京政府は
台湾の所属は十三億人の中国国民が決めると僭越にも豪語して、ダブルスタンダードも
著しい。まともにとる必要はない。

例によって論旨明快、黄節が冴え渡る。
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  • 名無しさん2008/08/04

    (政治家は北京オリンピックに関する見解を示せ)





                国分寺在住者

     もう直ぐ、中国当局がオリンピックを強行開催する。チベット問題をはじめとして、多くの問題を抱える中国が、平和の祭典を偽装して、オリンピックを政治的に利用しているのである。全く不可解なことは、わが国の政治家が、ごく少数の人を除いて、北京でオリンピックが開催されることに、何の反応も示さないことである。

     ダライラマ法王の実兄である、ギャロ・トンドュプ氏は産経新聞に対して「特にアジアにおいて、(日本は)非常に重要な国だ。チベットの実情を理解したうえで、日本の持つ発言力を生かして、チベットと中国の対話を促進するよう国際社会を通じて働きかけてほしい」と、わが政府に対する要望を、語っている。(産経新聞、7月31日付より)

     果たして、チベット問題に関して、中国との対話が成り立つのかどうかは別として、チベット側が、わが国に対して強い期待を抱いていることが、この談話から伺える。

     ソ連がアフガニスタンに侵攻したことによってモスクワオリンピックは、当然のことながら、西側諸国によってボイコットされた。それに対して、アフガニスタン侵攻と同列に比すべき、チベット弾圧が続いているにも拘らず、北京オリンピックは、特に掣肘を受けることなく、西側をも含めて世界の全ての国が参加して、開催されようとしている。

     このような異常な事態に対して、わが国の政治家は一体どのような認識を抱いているのか。国際社会が、チベット人の苦難を無視して、北京オリンピック開催を黙認する。或いは、消極的であれ、賛同するような態度をとる。日本人であれば、本来黙っていられないはずである。

     何か一言あってよい筈である。日本の政治家として、中国の暴虐は許さない、国際社会の冷淡な対応も大変問題である等、中国や国際社会に向けて発言できないのであろうか。今、政界が一体どのような空気に包まれているのか分からない。然し、重大な問題があるときには、日本人としての「義」を示さなければならないのではないか。事なかれ主義、見てみぬふりでは、わが国に期待をかけている、チベット人やウイグル人、モンゴル人、満州人の失望を買うだけである。

  • 名無しさん2008/08/04

    (スポーツ中継で、「チャイニーズタイペイ」を使うな)



              国分寺在住者



     前から気にかかっていることであるが、スポーツ中継で、台湾チームを「チャイニーズタイペイ」と呼んでいる場合がある。例えば、新聞に掲載される中継予告の広告に「チャイニーズタイペイ 対 ○○(国名)」と書かれていることがある。言う迄もなく台湾チームが「チャイニーズタイペイ」という名称を用いているのは、中国が国際組織から台湾を遠ざけようと、様々な圧力を行使する中で、台湾チームが国際競技に参加する余地を確保するために、窮余の策として、やむを得ずそうしているのである。

     放送局が、台湾チームが出場する試合を中継する場合には、国名を名乗れず、国旗も掲げられない台湾チームの窮状に十分配慮しなければならない。また、国際政治のことをよく知らない小さな子供が、台湾のことを「チャイニーズタイペイ」と呼ぶものだと思い込んでしまう危険性がある。

     放送局、そして記者やアナウンサーは、台湾チームに対する理解と共感をもって、必ず「台湾」或いは「中華民国」と呼ぶべきである。そして、時には、何故、台湾チームが国名ではない名称の使用を、事実上強要されているのか、視聴者に説明することがあってもいいのではないかと思う。