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【メルマガ日台共栄:第827号】 新たな駐日代表は国家安全会議の楊永明・諮問委員か

2008/07/30



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 7月30日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.827]
1>> 新たな駐日代表は国家安全会議の楊永明・諮問委員か
2>> 欧鴻錬・外交部長がワシントンタイムズに外交の新政策を発表
3>>【新刊紹介】 山際澄夫『それでも中国と付き合いますか?』(WAC)
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1>> 新たな駐日代表は国家安全会議の楊永明・諮問委員か

 許世楷氏の後任駐日代表がなかなか決まらなかったが、馬英九総統は国家安全会議諮
問委員の楊永明氏を指名したと、28日付の台湾紙「中国時報」が伝えている。

 楊永明氏については、本誌でも国家安全会議秘書長に馬氏腹心の蘇起・元大陸委員会
主任委員の起用が決まったとき、「対日関係を担当する同会議の諮問委員には、馬氏の
ブレーンで日本語が堪能な楊永明・台湾大教授(43)を充てる」との読売新聞記事を紹
介している。

 楊永明氏は1964年7月13日生まれの44歳。国立台湾大学政治学部教授。国際法や国際
安全保障、日本研究を専門としている。日本語に堪能で、夫人は日本人だと伝えられて
いる。

 6月27日に第4回中曽根康弘賞(奨励賞)を受賞したばかりで、台湾の安全保障問題に
関する研究についてホームページ「Taiwan Security Research(TSR)」を1996年に開設し
て、中国・台湾・米国関係の状況などについて情報を発信してきたことや、東アジア安
全学術研究、台湾と日本の研究フォーラムなどを推進してきたことが評価されての受賞
だった。台湾人としては初の受賞だ。

 また、楊氏には日本語の著書もあり、台湾大学政治学部副教授だった2006年、東アジ
ア共同体構想の背景と課題を中心に分析した『東アジア共同体への道』(中央大学政策
文化総合研究所研究叢書3)では、第4章「東アジアにおけるリージョナリズム−コラボ
レーションから法制化へ」を執筆している。

 昨年9月には、交流協会の日台研究支援事業招聘研究者として来日し、「中国の台頭
と日台関係」をテーマとして12月中旬まで研究活動をしていた。

 楊氏は尖閣問題が起こった後に開かれた中曽根康弘賞授賞式の折に「馬英九政権は日
本との関係を大変重視している」と述べたという。馬英九政権からは対中関係や対米関
係を重視する姿勢は見えても、対日関係を重視する姿勢は未だ見えてこない。楊氏の手
腕に期待したい。

                   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)
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新たな駐日代表は国家安全会議の楊永明・諮問委員か
【7月28日 Radio Taiwan International】

 大手日刊紙『中国時報』は28日、馬英九・総統は日本に対する外交を全面的に強化す
るため、国家安全会議の楊永明・諮問委員を駐日代表に指名すると決めたと報じた。現
在は、日本側の同意を待っている状態だという。

 楊永明氏は、馬英九・総統の重要な外交ブレーンで対日関係の研究が専門。台湾にお
いて有数の日本に関する専門家で、日本語に精通している他、夫人は日本人。馬英九・
総統が総統に就任する前に訪日した際にも同行し、馬・総統から高く評価されている。

 また、楊永明氏は先月、日本で「中曽根康弘賞」を台湾の人として初めて受賞するな
ど、日本でも高い評価を受けている。

 国民党の関係者は、馬英九・総統は腹心の一人である楊永明氏を日本に駐在させるこ
とで、日本側に、自分が対日関係を極めて重視しているとの姿勢を伝えようとしており、
またそれによって、日本の政界や学術界に根強い「馬英九・総統は反日派」との印象を
払拭できるよう期待していると説明。
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2>> 欧鴻錬・外交部長がワシントンタイムズに外交の新政策を発表

【7月29日 台湾週報】

 欧鴻錬・外交部長(外相)は7月24日、米国の『ワシントンタイムズ』紙に「台湾の
政治課題:実務的なグローバル戦略」と題する外交の新政策を発表した。

 欧部長は同紙において「7月4日に両岸は60年ぶりに定期的な週末チャーター直行便が
運行された。このチャーター便の運行は、台湾にとり重要な象徴および実際的な意義が
あった。まず第一に、これは馬英九総統が指揮する新政府において、主体的にとった新
政策が初歩の成果を収めたことを象徴するものであった。馬総統は就任後わずか2カ月
で両岸の垣根を取り払い、台湾と隣国および国際社会との関係のため、さらには米国と
の戦略的パートナーシップのために新たなる方向をスタートとさせたのだった」と評価
した。

 その上で「台湾がグローバル化および政治、経済、安全の多元的な挑戦に直面するに
あたり、この新しい方向付けは必要なものである。馬総統の外交政策の重点の一つは、
両岸に『両岸および国際舞台における和解、争議の棚上げ』を呼びかけることであり、
総統就任演説で示した尊厳、自主、実務的、弾力性の4原則はこの目標達成を後押しす
るものとなる。この4原則は友好国との二国間および多国間関係の促進、国際組織への
加盟に運用されることになる。我々は現在の友好国との協力を強化し、その経済発展へ
の協力および国民の生活の福祉により多くの資源を投入していく。これは新しい友好国
を作るより優先的に考慮するものである」と説明した。

 さらに「台湾の新しい国際的な政治課題は、米国、日本、欧州連合(EU)およびそ
の他の民主主義国家との確固たるパートナーシップ強化を含めたものである。我々は衝
突的ではない建設的なものを追求するのであり、これにより台湾が友好国と共通の利益
および関心を寄せる議題の上でより多く協力していくことになるのである。急速なグロ
ーバル化のプロセスの中で、我々が共に期待し希望する永続的な安全および繁栄は、双
方におけるより一層の協力を増進でき、これは普遍的な民主主義の価値追求にも役立つ
ものである」と強調した。

 続いて「このような『建設的な実務主義』が、我々の国際組織に参加する態度にもな
るのである。台湾はこれまで多国的な組織において意義ある役割を担い、参加、利益獲
得できるようにも希望してきた。しかし、より重要なのはこれらの組織に対し、人類の
福祉における全幅の精神の結集を促進できることであり、台湾の心血も貢献できること
である。残念ながらわが国は、常に国名および礼遇の問題により外交上で硬直化し、あ
るいはわが国の国民の利益を代表できず貢献の機会を剥奪されている」と現状を訴えた。

 欧外交部長は「より弾力性のある名称を使用した政策が上述の状況を克服するのに効
果的となる。わが国は国際組織への意義ある参加を追求すると同時に、国家としての尊
厳も確保していくものである。数年前に台湾は世界的な新型肺炎(SARS)対処の重
要な一角を担った。わが国とその他の国々は世界保健機関(WHO)の協力において、
同組織が全人類の健康に対して行なうさまざまな措置や活動を強化させたのだった。さ
らには台湾のあふれる活力は、国際通貨基金(IMF)、世界銀行といった国際的な組
織を通して発展途上国に協力するともに地域の貿易組織を強化する役割を担うこともで
き、地域および世界の成長に役立つカンフル剤にもなれるのである」とその意義を明記
した。

 さらに「わが国は先ごろ、中国大陸と週末チャーター便の運行協議を達成させたが、
これは双方が各階層における相互利益追求の意義をまさに反映させたものである。台湾
は積極的にチャンスを把握し、両岸が平和的に和解会談を行うことをすでに呼びかけて
いる。大陸の政府側が新しい方法をとり、双方が両岸関係の促進を模索すると同時に、
台湾の国際社会における活動空間を考慮に入れるよう希望している。もし、台湾の意義
ある国際社会への参加についてコンセンサスの一致を見ることができれば、両岸関係改
善の自信を大幅に引き上げることにもなるであろう」と主張した。
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3>>【新刊紹介】 山際澄夫『それでも中国と付き合いますか?』(WAC)

 日本はこれまで「日中友好」という美名の下に、4兆円に迫る厖大なODAをつぎ込
み、中国に媚びへつらってきた。遠くは平成4年10月の両陛下の中国行幸啓に始まる。

 あのとき、両陛下を前に、楊尚昆・国家主席は晩餐会の席上、「遺憾なことに、近代
の歴史において、中日関係に不幸な一時期があったため、中国国民は大きな災難を被り
ました。前のことを忘れず、後の戒めとし、歴史の教訓を銘記することは……両国国民
の根本利益に合致する」とぶち上げたのだ。

 日本人も中国戦線では数十万の戦死者を出し、通州事件などでは無辜の民が無残に殺
された。しかるに、国賓として招いた賓客の国の被害には一言も触れず、平たく言えば
「お前の国との戦争のため、わが国民はひどい目に遭った。このことを教訓として決し
て忘れないことが両国の国益だ」と、両陛下を前に臆面もなくぶち上げたのだ。

 天皇の前で、日本は戦争犯罪国家であり、経済協力は当然の贖罪だと言ったも同然だ。
これほどの非礼があろうか。無礼もここに極まる。未だに忘れられない場面だ。

 中国の唱える「日中友好」とは、このような前提に立ってのものだ。

 著者は、日本は中国の属国ではないとして、「中国と当り前の関係を確立するには、
自虐的としか言えない思考パターンから一刻も早く脱却することこそ急務」であり、そ
のためには「“日中友好”などというスローガンと決別すること」だと、本書執筆の意
図を明かしている。

 収録されている論考16本は、これまで「WiLL」や「諸君!」「SAPIO」など
で発表されたものがほとんどだが、書き下ろしも「チベット人虐殺を正当化した日中首
脳会談」など3本ある。

 これまでの倒錯した日本の政府やマスメディアの対中姿勢をまな板に載せ、容赦ない
筆誅を加える様は痛快だ。新聞記者時代に培われた、日中関係の常識を疑う目は確かだ。
中国の対日洗脳工作に引っ掛からないために、台湾関係者にもぜひお勧めした一冊であ
る。                                 (編集部)

山際澄夫(やまぎわ すみお) 昭和25年(1950年)、山口県下関市生まれ。ジャーナ
リスト。産経新聞政治部で首相官邸キャップ、外務省キャップなどを歴任。その後、ニ
ューヨーク支局長、外信部次長などを経て退社。著書に『拉致の海流』『安倍晋三と
「宰相の資格」』『これでも朝日新聞を詠みますか?』など。

■著者 山際澄夫
■書名 それでも中国と付き合いますか?
■体裁 新書、304ページ
■版元 ワック(WAC文庫) http://web-wac.co.jp/
■定価 980円(税込)
■発行 平成20年8月5日
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