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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第814号】 馬政権と与党間外交を−離任する台湾駐日代表 許世楷氏

2008/07/09



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 7月9日】

  ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
          新しい日台交流にあなたの力を!!
<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.814]
1>> 馬政権と与党間外交を−離任する台湾駐日代表 許世楷氏
2>> 台湾産アップルマンゴーの配送が始まりました!【申込締切:7月18日】
3>>「集団的自衛権」の解釈変更を [拓殖大学学長 渡辺 利夫]
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1>> 馬政権と与党間外交を−離任する台湾駐日代表 許世楷氏

 昨日の本誌で、明日7月10日に離任される許世楷代表は、午前11時30分に駐日代表処
を出発し、午後2時15分発、中華航空CI−017便にて帰国の予定で、明日は午後12時〜
13時30分に、成田国際空港第2ターミナル4階A3貴賓室で、各界の方々との送別を予
定していることをお伝えした。

 一方、昨日の産経新聞に最後のインタビューとなる記事が掲載されましたのでご紹介
したい。

 許代表は、国交のない台湾との交流継続について与党間外交の必要性を説き、次期台
湾駐日代表には「台湾の外交問題をいつでも日本側に的確に説明できるチャンネル作り」
を求めるなど、自らの体験に基づく見解を表明。

 また、馬英九政権の中国への急接近に警鐘を鳴らし、「中国とは異なる民主化と自由
化という価値観は、国際社会で生き残るための台湾の大きな資源だ」と、台湾でも安倍
政権が唱えた価値観外交を重視しつつ、民主化を促進することの重要性を訴えている。

 大使経験者でなければ提示できない大事なポイントだろう。

 お時間のある方は明日11時30分に白金の台湾駐日代表処、あるいは成田でお見送りで
きますので、ぜひお出掛け下さい。                  (編集部)
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馬政権と与党間外交を−離任する台湾駐日代表 許世楷氏
【7月8日 産経新聞】

 任期を終えて10日に離日する台北駐日経済文化代表処の許世楷代表(台湾の駐日大使
に相当)は7日、産経新聞のインタビューに応じ、「国交なき日本ながら多くの人の協力
で(台湾人への査証=ビザ=免除など)実現できた外交成果が多く、悔いはない」と述
べ、関係者に謝意を表した。

 6月に尖閣諸島沖で日本の巡視船と接触した台湾の遊漁船が沈没、台湾側が強く反発
した事件については「台湾と日本は“兄弟げんか”しても社会的価値観を共有しており、
国交を結ぶ以上の間柄に発展できる」と強調。日台双方に継続して理性的な対応を取る
よう求めた。

 尖閣沖の事故で、劉兆玄行政院長(首相)が「(日本との)開戦の可能性も排除しな
い」と発言するなど台湾は反発を強めた。しかし許氏は、「日本側が謝罪して70〜80%
解決した。敵国でなければ100%を求めずとも良しとしなければ。夫婦関係と同じ。戦
争を避けることこそが外交」と述べ、婉曲(えんきょく)な表現ながらも、開戦まで言
及した発言を戒めた。

 また、馬英九政権時代の日台関係では、「自由民主党の幹事長が党務として訪台し、
(馬英九政権を支える)中国国民党と直接意見交換する与党間の外交があれば、日台関
係の安定化にプラスだ」と話した。台湾と中国の交流窓口機関が9年ぶりに対話再開に
こぎ着け、台湾が対中関係改善に動いているが、「対中関係に限らず、台湾の外交問題
をいつでも日本側に的確に説明できるチャンネル作り」が必要という。

 また許氏は、「民主化には進展と後退がある。選挙があり言論の自由が保障される今
日の台湾に失望していない。40年前の台湾ならすぐ銃殺だ」と強調。「経済発展も大事
だが、中国とは異なる民主化と自由化という価値観は、国際社会で生き残るための台湾
の大きな資源だ」と述べて、対中急接近に警戒感を示すとともに、台湾のさらなる民主
化進展の重要性も訴えた。

 後任の駐日代表人事については、「ここ1、2週間で決まる気配はない。長期的に(代
表職が)務まる人物を馬総統は慎重に考えているのだろう」と話した。

 許氏は、「帰国後は一市民として、(台北ではなく出身地の)台中や彰化で地域のさ
らなる民主化促進に貢献したい」と話した。(河崎真澄)

                     ◇

許世楷(コー・セカイ)台湾大卒業後、東大大学院で法学博士。津田塾大教授。日本で
の台湾独立運動で国民党政権にパスポートを没収されブラックリスト入り。その後、李
登輝総統時代の民主化で1992年に帰台。台湾憲政研究センター委員長などを経て2004年
7月に現職。74歳。台湾彰化市生まれ。
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2>> 台湾産アップルマンゴーの配送が始まりました!【申込締切:7月18日】
   台南の蘇煥智知事一行が来日して台湾マンゴーをアピール

 先にご案内した台湾産アップルマンゴーですが、お蔭様で例年を上回るペースでお申
し込みいただいています。

 7月7日に台湾から2・5kgのケースが届き、お申し込みいただいた方への配送が始まり
ました。10日には5kgのケースも到着予定ですので、順次、ご入金を確認させていただ
いたお申込者の方から配送してまいります。

●お申し込み締切は7月18日(金)です。

●宅配便で配送のため、お送り先の住所は、お手数ですがマンション名など建物の名称
 まで正確にご記入いただきますようお願いします。

●お届け先ご氏名にも必ず「フリガナ」を振っていただきますようお願いします。

■本会ホームページの「申し込みフォーム」をご利用下さい。
 本会ホームページでも案内し、ホームページからお申し込みもできますし、お申し込
 み書もダウンロードできます。
 ただし、ホームページからのお申し込みは、お申し込みいただく方とお送り先が異な
 る場合はご利用いただけません。お手数ですが、メールかFAXでお申し込みください。

■本会ホームページ:http://www.ritouki.jp/
 お申し込みフォーム:http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0019.reg

 私どもがご案内している台湾マンゴーは「愛文」という品種で、日本では「アップル
マンゴー」という名前で知られています。1954年にフロリダからもたらされたアーウィ
ン種を改良したもので、もっとも美味しいといわれる台南産のものです。

 7日から台南県の蘇煥智知事一行が同県特産のアップルマンゴーを宣伝するために来
日しています。昨日は蘇煥智知事自ら販売員として東京都多摩市のスーパーの店頭に立
ち、消費者に台湾産マンゴーをアピール。「1個2,500円の宮崎産に対し、台湾産は2個
1,000円の破格値で即日完売」(毎日新聞)したそうです。

 夏といえば台湾マンゴーです。今年の夏も暑くなりそうですが、美味しい上に、きれ
いな目やつややかな肌を保つというビタミンAやβ-カロテンが豊富な台湾マンゴーをた
っぷり味わって乗り切りたいものです。

 蘇煥智知事一行の来日を伝えている昨日の「台湾週報」をご紹介します。明日10日に
は札幌にも行くそうです。                      (編集部)
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蘇煥智・台南県長(知事)ら一行が東京で台南県産愛文マンゴーをアピール
【7月8日 台湾週報】

 蘇煥智・台南県長(知事)は、同県特産の愛文(アーウィン)マンゴーの日本への販
路拡大のため、日本向け初出荷に合わせ毎年、訪日団を組織し、日本各地で販売促進イ
ベントや農業関連の視察を行っている。今年も蘇県長ら訪日団一行は、7月7日〜同11日
の予定で来日しており、同8日には東京の京王線聖蹟桜ヶ丘駅前にある「京王ストアー」
で試食宣伝販売会のイベントを行った。

 「京王ストアー」1階にあるスーパーの玄関先と店内にはこの日、台南から初入荷し
た愛文マンゴーが並べられると共に、蘇県長の顔写真入りの愛文マンゴー宣伝のポスタ
ーが数多く飾られ、特設スペース全体は愛文マンゴー一色で埋め尽くされ、関連商品と
して、同県産ドライフルーツのマンゴーやマンゴービネガーなども参考に並べられた。

 蘇県長は、このイベントの開始にあたり、愛文マンゴーを買い求める人たちに対し、
「台湾マンゴーの80%が、台南県で生産されたものです。日本の宮崎県産マンゴーの原
種は台南の愛文マンゴーと同じ品種であり、台南県産のマンゴーのおいしさは、宮崎県
産と同じくらいおいしいと保証します。場合によっては、宮崎産よりもおいしいかもし
れない。お求め安い価格で提供できるので、台南県産のマンゴーをよろしくお願いしま
す。食べるときれいになります」とアピールし、会場を沸かせた。

 その後、蘇県長夫妻ならびに訪日団のメンバーの一部は同店の関係者と共に、愛文マ
ンゴーが並べられた特設のスペースの中に入り、愛文マンゴーを買い求める行列客に笑
顔で品物を渡し宣伝を行った。

 同県関係者によると「台南県産愛文マンゴーは、2002年より日本への大量輸出を本格
的にスタートさせ、05年には72万トン、2007年には728万トンを日本に輸出した」と述
べ、同県産の愛文マンゴーが日本で広く受け入れられていることを強調した。

 蘇県長ら一行は10日には北海道のJR札幌駅の「食と観光」情報館でも同様に試食販
売即売会ならびに道内の農業施設見学などを行う予定だ。
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3>>「集団的自衛権」の解釈変更を [拓殖大学学長 渡辺 利夫]

 台湾有事は日本の有事でもある。集団的自衛権の行使なくして、日本が台湾有事へ対
応することは不可能だ。本日の産経新聞「正論」欄で、拓殖大学の渡辺利夫学長がまっ
とうな論を主張し、福田政権に迫っている。               (編集部)
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「集団的自衛権」の解釈変更を [拓殖大学学長 渡辺 利夫]
【7月9日 産経新聞「正論」】

■日米同盟の脆弱性露呈

 日米同盟は日本の安全保障の「基軸」である。しかしNATO(北大西洋条約機構)
などに比べると相互防衛条約としての性格は弱い。相互に不信と猜疑(さいぎ)が生ま
れれば毀損(きそん)されかねない脆弱(ぜいじゃく)性が日米同盟にはある。日米が
相互に守るのは日本の施政下にある地域に限定され、何より集団的自衛権に関する日本
の解釈が日米同盟を損ねる危険な可能性を秘めている。

 米ソ冷戦時代にあっては日本に存在する米軍基地の戦略的重要性は決定的であり、片
務的な条約であっても存在理由は十分にあった。しかし冷戦崩壊とともに日米が共同し
て防衛すべき対象が不鮮明となり、日米条約の在り方について過去の解釈を踏襲してい
ては危うい。

 集団的自衛権についての日本政府の解釈は「わが国は独立国として集団的自衛権を保
有するが、それを行使することは自衛の限度を超え、したがって憲法上許されない」と
いうものである。“保有するが行使できない”などというのは誰がどう考えたって奇妙
な論理である。そういう論理が許されるような「太平楽」な安全保障環境が長くつづい
たというだけのことである。

 集団的自衛権は国連憲章51条で諸国家に固有の権利として認められ、日米安保条約の
前文でも日米双方が集団的自衛権を保有する旨が明記されている。日本国憲法第9条は
もとより、国内法のどこをどう探してみても集団的自衛権を禁止する文言などない。

■期待にたがわぬ安保懇

 北朝鮮が6カ国協議の議長国・中国に核申告をしたという事実を受けて米国は北朝鮮
をテロ支援国家指定国から解除するという挙に出た。申告がプルトニウムを中心とし、
日本が最も知りたい核兵器保有の数や場所などを含まないと知った上での指定解除であ
る。日本の米国に対する不信の高まりは避けられないが、米国の方にも集団的自衛権行
使に踏み切れずにいる日本への不信が根強い。

 集団的自衛権に関する法的制約はないのにもかかわらず、“行使できない”というこ
とはありえない。これは法理的解釈というより政策的解釈である。そうであれば政策的
解釈を変えればいいのだが、その勇気が日本の政治家や官僚にはないのである。

 安倍政権下のことである。「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保懇)
の設置が内閣総理大臣決裁として発表された。指名されたメンバーのリストを眺めて、
日本もついにまっとうな方向に歩みを始めたかと快哉(かいさい)を叫んだ。

 検討さるべきテーマとして首相から示されたのは、(1)日米が公海で共同行動して
いる際に米艦船が攻撃された場合、わが国自衛隊の艦船が何もしないという状況が生じ
ていいのか(2)米国に向かう蓋然(がいぜん)性が高いミサイルをわが国がレーダー
で捕捉した場合、自衛隊がこれを迎撃しないといったことが許されるか(3)PKO(国
連平和維持活動)において他国の部隊や隊員が攻撃された場合、わが国自衛隊が武器を
もって駆けつけ友軍を助けないでいいか(4)補給、輸送、医療などそれ自体は武力行
為ではない「後方支援」を武力行使と「一体化」したものとみなしてこれを拒否してい
いか、であった。

■「お蔵入り」は許されず

 安保懇は平成19年5月18日に第1回会議が開催され、第5回の会議が8月30日に終わり、
それ以降は会議はまったく開かれなくなった。政権交代がその原因なのかと気をもまさ
れたが、結局はこの6月24日に最終報告書が首相に提出された。

 結論は期待を裏切らぬ明快なものであった。集団的自衛権の行使ならびに国連憲章に
もとづく集団的安全保障措置への参加は日本国憲法の「法理」にまったく抵触しない。
かつ法的解釈は安全保障環境の変化に応じて変更さるべきは当然であり、集団的自衛権
の行使は憲法改正を要しないことを明示した。

 その上で先の4つの検討事項について(1)と(2)には個別自衛権ではなく集団的
自衛権として解釈を変更すべきこと、(3)と(4)は集団的自衛権には当たらず、国
際平和維持のためにむしろ積極的にこれを行うべきこと、というのがその論旨であった。

 個別的自衛権の「姑息(こそく)」な解釈変更は安全保障の法的基盤の全体を崩しか
ねないという。「集団的自衛権の対象となるべき事項を個別自衛権の適用範囲を拡張し
て説明しようとすることは、国際法では認められない」と明言する。

 政府の審議会や懇談会というのは、とかく政府の方針の「追認」の域を出ない。久方
ぶりに気概に満ちた報告書に接したとの感が強い。支持基盤の弱い福田政権がこれを
「お蔵入り」させてしまうことだけを私は恐れる。       (わたなべ としお)
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  • 名無しさん2008/07/09

    (許世楷先生、これからも御指導御鞭撻をお願いします)

     

                  国分寺在住者

     駐日大使・許世楷先生の離日を大変寂しく思います。日台関係の講演等があるとき、許世楷先生が気軽に参加して下さり、色々と有益なお話をして下さったことが強く印象に残っています。歴代の各国大使のなかで、許世楷先生ほど、一般日本人との距離が近かった人はいないと思います。台湾国家の独立と安全の確保にかける、許世楷先生の熱情には、多く学ばされるものがありました。

     最近は、新聞雑誌等を通じて、日台関係、或いは日本固有の課題に関して、台湾の有識者の方々が、日本人に向けて提言して下さることが多くなっています。許世楷先生には、直接お話を伺う機会は、今よりも減るかもしれませんが、活字等を通じて、従来通り私達を御指導御鞭撻下りますようお願い申上げます。また、時々日本にお越し下さりますようお願い申上げます。