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【メルマガ日台共栄:第798号】 台湾を危うくする者

2008/06/20



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 6月20日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.798]
1>> 台湾を危うくする者
2>> 尖閣諸島 台湾は冷静に問題処理を
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1>> 台湾を危うくする者
   台湾が「岩手・宮城内陸地震」に600万円の義捐金を決定!

 昨日の本誌で紹介しようと思っていてつい失念してしまったのが、産経新聞の1面コ
ラム「産経抄」だ。昨日も記したように、今回の事件で、一身を賭して台湾政府を諫言
した許世楷・台湾駐日代表処代表の出処進退はみごとだった。その潔さを「産経抄」も
取り上げ褒め称えた。

 衝突事件から3日目の6月13日午前10時、許代表は台湾政府の意を体して「東京・六本
木の日本交流協会東京本部を訪れ、高橋雅二・交流協会理事長に対し『釣魚台はわが国
の領土であり、地理的には宜蘭県頭城鎮に属する』などの厳正なる抗議の申し入れを行
うと同時に、何鴻義・船長の引渡しと事故に対する賠償を要求した」(6月13日「台湾
週報」)。

 許代表はこの有事に際して、日本側の意向をできるだけ正確に台湾側に伝えようと腐
心していた。それは、台湾メディアへの応対に如実に現れていた。

 許代表は高橋理事長との交渉後に台湾メディアによるインタビューに応じ、高橋理事
長が台湾側の要求を迅速に日本政府に伝えると約束したことを明らかにするとともに、
日本側の話を伝えた。

 「日本はこの事件が台日間の良好な関係に影響をあたえることを望んでおらず、何船
長に対して法律に基づいて処理しており、いやがらせをしているのではないとの認識を
示したことを伝え」、また事故原因についても、台湾の船員の話と併せて日本側が故意
ではなかったと主張していることも紹介し、「事実に基づいて処理しなければならない」
と強調したのだった(6月13日「台湾週報」)。

 つまり、事が大きくなる前に、早く日台双方が協力して事故原因を追究できる態勢を
とるようにと促していたのだ。特に台湾側がヒートアップする兆しを見て「冷静な対応」
を訴えたのである。

 それを、国政運営に責任持つべき立法委員に「売国奴」と非難されてはたまらない。
その輩こそ「台湾を危うくする者」だということを明白にするため、辞任を表明したの
だった。この一石が台湾を動かしたのである。

 事故から怒涛の10日間が過ぎ、昨19日、許世楷代表は台湾から日本に戻ってきた。
17日、馬英九総統は許代表の辞意を認めたものの、未だ後任の発表はない。

 なお、台湾政府は昨19日、この衝突事故騒動の真っ只中の6月14日に発生した「岩手
・宮城内陸地震」に対して、600万円の義捐金を贈ることを決定したという。恐らくこ
れも、許世楷代表の提案であろう。

 代表に就任した4年前の平成16年(2004年)10月下旬、新潟県中越地震が起こったと
き、被災地の復興に役立ててもらおうと、台湾は義援金800万円を日本側に贈っている。
このとき、記憶に間違いがなければ、確か中国大使館は中国人被災者に対してのみ饅頭
を配っただけだった。

 また昨年3月の能登半島地震のときも、許代表はわざわざ石川県金沢市の石川県庁ま
で足を運び、谷本正憲知事に義援金500万円を贈っている。

 台湾側からサインは出た。日本はそれをどう受け止めるかだ。

                    (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 敬)
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【6月19日 産経新聞「産経抄」】

 「売国奴」と決めつけられて、怒りをあらわにしない人はいないだろう。まして、常
に国のために尽くしてきたという自負があれば、なおさらのことだ。

 ▼台北駐日経済文化代表処の代表を務めてきた許世楷(コーセーカイ)氏が、辞意を
表明して認められた。「志ある者は殺されても、辱めは受けない」との言葉を残して。
与党・中国国民党の立法委員(国会議員)が「台奸(台湾の売国奴)」と誹謗(ひぼう)
したことに抗議したものだ。

 ▼許氏は日本留学中、盧千恵(ローチエンフイ)夫人とともに、台湾独立運動にかか
わったことで、33年間帰国できなかった経験をもつ。「駐日大使」として、再び日本で
過ごしたこの4年間は、過去最良といわれる日台関係を演出した。台湾でのアンケート
で、日本が「尊敬する国」で1位になったと、盧千恵夫人が著書で紹介したほどだ。

 ▼それだけに、退任間近になって、尖閣諸島沖で起きた衝突事件の衝撃は大きかった
はずだ。それにしても、今回、台湾側の強硬姿勢は度が過ぎている。行政院長(首相)
が「開戦の可能性を排除しない」と発言し、一時は軍艦の派遣も取りざたされた。やは
り、尖閣諸島の日本領有を認めない中国との共闘を模索する動きもあるらしい。

 ▼実は評論家の鳥居民氏が、今年3月の「正論」で、事件を“予言”していた。「中
国共産党は尖閣諸島を利用して、日本と台湾のあいだに不和を起こさせ、台湾に反日感
情の火種をつくり、それを大火にしたいと願うだろう」と。

 ▼「台湾と中国をきちんと区別してほしい」と日本で訴え続けた許氏もまた、事件の
背後に、何かがうごめいていると、気づいたのかもしれない。だから政府に「冷静な対
応」を訴えた。それを非難する議員こそ、台湾を危うくする者だと。
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2>> 尖閣諸島 台湾は冷静に問題処理を

【6月18日 読売新聞「社説」)

 台湾は中国と接近するあまり反日感情まで共有するようになったのか。こんな苦言の
ひとつも呈したくなる。

 台湾の遊漁船が、わが国の領土である尖閣諸島周辺の領海に侵入した。その際に海上
保安庁の巡視船「こしき」と衝突し、遊漁船は沈没した。

 台湾当局は事件処理よりも、尖閣の領有権保有の主張展開を優先させ、反日行動を煽
ってきた。

 そもそも尖閣諸島は、町村官房長官が改めて表明したように、「わが国固有の領土で
あることは論をまたず、歴史的にも国際法上も極めて自明のこと」だ。

 馬英九総統は17日、台湾の領有権を改めて主張したが、日本とは平和的に問題を解決
する姿勢も示した。反日感情をいたずらに刺激することなく、冷静に問題処理に当たる
べきだ。

 第11管区海上保安本部は、双方に過失があったと判断し、遊漁船の船長だけでなく、
巡視船「こしき」の船長も業務上過失往来危険などの疑いで書類送検した。

 日本の対台湾窓口である交流協会台北事務所の幹部が、台北県にある遊漁船の船長宅
まで出向き、遺憾の意を表明した。賠償は法令に基づいて対応すると伝えた。日本側の
措置は、冷静かつ妥当なものと言えよう。

 にもかかわらず、台湾当局は、事故後に抗議のため尖閣に向かった民間船を守ると称
し、巡視船を9隻も出動させ、日本の領海を2時間半にわたって侵犯した。

 日本との関係改善を望んでいる中国は、今のところ台湾の動きに本格的に同調する気
配を見せていない。一般の台湾住民も当局と一定の距離を置いているようだ。

 台湾当局の過剰とも言える反応の背景には、中国大陸出身者の多い与党・国民党が8
年ぶりに政権の座に返り咲き、本来の反日的な傾向を一段と強く押し出している側面が
ある。

 1972年の断交以来、最も良い状態と言われる日台関係を一方的に損なうような事態は、
避ける必要があるだろう。

 わが国は7月1日から「領海外国船舶航行法」を施行する。

 これまで人命救助など正当な理由がなく領海内にとどまり、示威行動する外国船舶に
適用できる明確な法令がなかった。今後は「立ち入り検査」や「退去命令」などが出せ
るようになる。違反者に対しては、刑事罰も適用される。

 日本の領海を侵犯する外国船舶は、日本側の対応の変化を認識しておくべきだろう。
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  • 名無しさん2008/06/20

    阪神大震災・新潟大地震の時に、新聞の一コマ漫画で被災者を見下し馬鹿にした隣国とは天と地の差ですね。やはり日本の本当の友人は台湾です!