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【メルマガ日台共栄:第755号】 大陸委主任に!)幸媛女史(台湾団結聯盟所属)起用のサプライズ人事

2008/04/29



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 4月29日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.755]
1>> 大陸委主任に!)幸媛女史(台湾団結聯盟所属)起用のサプライズ人事
2>> 台湾団結連盟が党改名も視野に再出発、李登輝前総統が両岸関係を語る
3>> 聖火リレー逮捕の台湾在住チベット人に協力:代表処
4>>「聖火応援隊」やっぱり動員 中国当局が旅費負担

■きょうは「昭和の日」(祝日)です
 昭和天皇のお誕生日だった4月29日は、その崩御後「みどりの日」とされていました
 が、平成17年(2005年)に祝日法が改正されて、平成19年(2007)より「昭和の日」
 となり「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいた
 す」祝日となりました。今日のこの日、日本人なら堂々と国旗(日章旗)を掲げたい
 ものです。                            (編集部)
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1>> 大陸委主任に!)幸媛女史(台湾団結聯盟所属)起用のサプライズ人事
   馬英九・次期総統は李登輝前総統の対中姿勢を取り入れたのか

 昨日、劉兆玄・次期行政院長は、新政権で対中関係を担う大陸委員会の主任委員(大
臣に相当)に台湾団結聯盟所属の前立法委員(国会議員に相当)である!)幸媛女史を起
用すると発表した。

 この人事には驚いた。中国国民党政権の柱の一つが大陸委員会である。だが、馬英九
・次期総統は台湾の対中国窓口機関のトップと位置付けられる海峡交流基金会の理事長
に、中国国民党ナンバー2で副主席の江丙坤氏を指名している。すでに江丙坤氏は4月23
日には両岸海空運の直航および中国大陸観光客の台湾観光開放に関する構想を国民党の
中央常任委員会に報告し、翌24日からは中国を訪問して上海をはじめ昆山(江蘇省)、
厦門(福建省)、東莞(広東省)などを回って27日に帰台している。

 ところが、対中国政策を主管する政府の大陸委員会の主任委員に、李登輝前総統が指
導する台湾団結聯盟所属の!)幸媛女史を指名したのである。いわば李前総統の側近を対
中政策のトップに起用したことになる。新政権はその意味で、国民党と台聯との連立政
権的な様相を呈してきた。

 この!)幸媛女史の起用はサプライズ人事ではあるが、台湾の主権を維持しようとする
姿勢を示すとともに、経済面での過度の中国傾斜に歯止めをかけ、中国の統一攻勢にク
サビを打ち込む人事のようだ。

 今回、馬英九・時期総統は!)幸媛女史の起用について「事前に李氏から支持を取り付
けた」という。

 その李登輝前総統は4月23日、台湾団結聯盟の党本部移転茶会の席で対中政策につい
て「両岸の貿易経済は国際ルールに則って往来すればよい。但し、政治的な立場として
は、必ず台湾の国家主権を堅持しなければならず、これを譲ってはならない。また、両
岸交流時において、防疫、金融安定、治安等の問題はすべて政府が処理、解決しなけれ
ばならない」と述べている。

 もし、この李登輝前総統の対中姿勢を馬英九氏が取り入れたとすれば、江丙坤・次期
海峡交流基金会理事長の動きを牽制した人事とも言えよう。台湾は静かに、だが激しく
動いている。

 以下に、!)幸媛女史起用を伝える「産経新聞」の報道と、李登輝前総統の発言を伝え
る「台湾週報」を参考に供したい。

                   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)
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対中政策トップに強硬派起用 融和路線・馬氏 政治は別モノ
【4月29日 産経新聞】

 5月20日に発足する台湾の馬英九次期政権で、行政院長(首相)に内定している劉兆
玄氏は28日、対中国政策を主管する大陸委員会の主任委員(閣僚)に、台湾派女性で前
立法委員(国会議員)の!)幸媛氏を起用することを発表した。!)氏は李登輝前総統の直
系で対中強硬論者ともいわれる。中国国民党の馬新政権は経済面で対中融和を掲げるが、
政策面では政治を経済と切り分け、「主権」の主張を含む「中華民国」として独自の立
場を貫く姿勢をにじませた。

 馬氏は!)氏の起用についてこの日、「彼女は台湾の法的独立を支持していない」と述
べて国民党の政策と路線矛盾はないと強調、この人事案では事前に李氏から支持を取り
付けたことを明らかにした。

 !)氏は台湾紙・中国時報の記者出身で、李氏が後ろ盾となってきた台湾団結連盟に所
属。陳水扁現政権下では安保政策を決定する国家安全会議の重要ポストに就き、民主進
歩党の次期主席候補の蔡英文氏ら独立派とも良好な関係を保つ。

 総統選で対中融和による経済振興策を訴えた国民党は、当選直後から蕭万長次期副総
統が訪中して胡錦濤国家主席との会談を実現。連戦名誉主席も私的立場で中国を訪れて
おり、胡主席との会見を予定するほか、6月には呉伯雄主席が北京入りし、中国共産党
総書記を兼ねる胡氏との国共トップ会談に臨む方向だ。

 ただ、活発化する党要人による対中交流は、中台直行便の拡大など経済協力の強化が
中心とみられ、中国が主張する「一つの中国」の扱いなど、微妙な政治議題は棚上げと
する印象を内外に与えてきた。

 しかし、同党幹部は「!)氏を起用する『全方位内閣』は台湾の地位と利益を守るため
の布陣だ」と述べ、経済振興のための過度の中国傾斜は「台湾の主権」をゆがめるとの
一部世論の懸念を払拭(ふっしょく)。今後は対中交流実務を行う海峡交流基金会の理
事長に指名された江丙坤・同党副主席が経済分野で調整役を担い、!)氏は馬氏の指揮下
で政策の手綱を締める両輪体制を構築する狙いという。

 一方、党内からは、「李登輝路線の復活」との反発も出ている。!)氏が李氏に近いこ
とに加え、新政権が李登輝・国民党政権時代の幹部を続々と重用しているためだ。国民
党から除名処分を受けた李氏は党と一定の距離を保ってきたが、産経新聞との会見で馬
政権に協力する意思があることを表明しており、ある党幹部は「李氏は馬氏を寝技に持
ち込み、影響力を増す可能性がある」と話している。
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2>> 台湾団結連盟が党改名も視野に再出発、李登輝前総統が両岸関係を語る

【4月24日 台湾週報】

 台湾団結連盟(台連)は4月23日午前、中央執行委員会を開き、第3回中央執行委員会
の解散し、黄昆輝・台連主席によって新たな中央執行委員会を組織し、党中央について
も一ヶ月以内に改造することを決定した。

 黄主席は「台連は今後、柔軟性のある政党に転換する。台連に共鳴する人々が集う『台
連の友』への加入を呼びかけ、台連は3.5%(立法委員選挙の得票数)から再出発する」
と決意を示した。

 台連は同日午後、台北市紹興北街の新中央党部で党本部移転茶会を開き、李登輝前総
統、蘇進強・台連前主席らが駆けつけ、祝賀の意を表した。

 このなかで、李前総統は「今回の総統選挙からは、『よくできなければ辞めてもらう』
という、人民が主人であるとする民主主義の観念が、すでに台湾の国民の心の中で深く
なっていることがわかる」と指摘し、「人々は、(指導者が)何を言ったかではなく、
何をしたかに注目している」と台湾の民主主義の進歩を評価した。

 李前総統は「2008年の総統選挙は統一か独立かという闘争の時代はすでに過去のもの
であるということを告げるものだった。台湾はすでに主権独立国家であり、これ以上台
湾独立を主張する必要はない」と述べ、「国民党内の統一派が統一を主張したとしても、
先に聞くべきなのは、胡錦濤(中国国家主席)が台湾を統一したいのか、統一する能力
があるのかであり、そもそもそれはないのである」との認識を示した。

 李前総統は「台湾は主権独立国家である。法的地位の問題に関しては、それぞれが真
剣になって研究しなければならない。経済を良くし、民主主義を引き続き深化させるこ
とで国際的評価を得てから、台湾は改めて法的地位を勝ち取ればよい」と強調した。

 さらに李前総統は「台湾と中国は2つの主権独立国家であり、両岸の貿易経済は国際
ルールに則って往来すればよい。但し、政治的な立場としては、必ず台湾の国家主権を
堅持しなければならず、これを譲ってはならない。また、両岸交流時において、防疫、
金融安定、治安等の問題はすべて政府が処理、解決しなければならない。これらの問題
は大手の企業家が見落としがちなところなので、政府が必ず責任を負わなければならな
い」と指摘した。

 馬英九・次期総統が当選後に「『一つの中国』の解釈を各自表明する」とする「92年
のコンセンサス」を表明したことについて、李前総統は「この過程は私が最も理解して
いる。これは元行政院大陸委員会主任委員の蘇起氏が2000年に言ったものだが、蘇氏は
そもそもこの会議(1992年の香港会談)に参加していなかった。後に蘇氏もこのような
意味はなかったと言った」と指摘し、「92年のコンセンサス」の存在を否定した。

 三通、直航に関して、李前総統は「国家の立場を堅持し、国際ルールに則り、国家安
全に注意しさえすれば、どのように進めても構わない」としながらも、「台湾の人々は
長期間にわたるイデオロギー闘争を経て、休息を求めている。しかし、いま『中国と三
通、直航を進め、いわゆる共同市場を推進しさえすれば台湾の経済はよくなる』という
もう一種のイデオロギーが湧き起こっているようだが、私はこの説をあまり信じない。
これは台湾にとって危険なものである」と述べ、過度の中国傾斜に懸念を表明した。

         〇        〇        〇 

 黄昆輝・台連党主席は今後の党運営に関して、「台連が発表した『中道左派』路線は、
国民党や民進党からも反響があった。引き続き、台連は新政治文化運動の推進を国民に
呼びかけたい」と述べ、さらに多くの在野勢力を引き込むために党の改名も排除しない
考えを示した。

 黄主席は、「台連は8年政治改造計画を策定し、シンクタンクを通じて世論調査セン
ターを設立し、政策のチェック&バランスと戦略計画能力を強化して国民党と競争し、
国民党の汚職腐敗、派閥による山分け、黒金(ヤクザ政治)の復活を予防したい。また、
地方のエリートを養成し、政治闘争を政策競争に、民族対立を政策監督に、懐疑的な罵
り合いを理性的な対話に変えていきたい」との方針を示した。
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3>> 聖火リレー逮捕の台湾在住チベット人に協力:代表処

【4月27日 Radio Taiwan International】

 26日に日本の長野市で行われた聖火リレーで、卓球の福原愛さんがトーチを持って走
っていたとき、台湾在住のチベット人が道路に飛び出して逮捕された。このチベット人
は、チベット青年会議台湾支部の札西慈仁・副主席。

 中華民国台湾の日本駐在機構、台北駐日経済文化代表処の朱文清・広報部長によると、
許世楷・日本駐在代表は26日午後にこれを知るとただちに代表処職員と弁護士に、警察
側と接触すると共に状況把握に努めるよう指示した。48時間の拘留後、代表処職員が長
野県中央警察署でこの男性と対面して必要な協力を行う。

 外交部の葉非比・スポークスマンは26日夕方、札西慈仁氏は1990年代にチベットから
台湾にやってきて中華民国国籍を取得していると明らかにした。
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4>>「聖火応援隊」やっぱり動員 中国当局が旅費負担

【4月29日 朝日新聞】

 【北京=峯村健司】北京五輪の聖火リレーへの妨害を防ぐため、各地の中国大使館側
が旅費を負担するなどして、現地の中国人留学生らを大量動員していたことが関係者の
話でわかった。「人間の壁」による妨害対策を指示するなど、対処マニュアルも作成。
各地で赤い中国国旗を振っていた「聖火応援隊」は、やはり当局主導だった。

 長野市を走った26日の聖火リレーでは、約5千人の中国人留学生らが日本各地から集
まった。東京から参加した複数の留学生によると、前日から夜行バスで向かい、1人2
千円の交通費を負担したが、残りの費用は、すべて大使館側が負担してくれたという。

 配られたマニュアルでは、(1)聖火が引き継がれる地点にそれぞれ20人ずつ集まっ
て「人間の壁」をつくり妨害者の進入を防ぐ(2)自分たち以外の大人数の団体を見つ
けたら責任者に報告する(3)不審な物を発見したらすぐに新聞紙や服で包んで排除す
る、などと書かれている。

 さらに「体を張って妨害を食い止めてもいいが暴力を振るってはいけない」「大声を
出してもいいが、相手を侮辱するような言葉は使わない」など、法律やルールを守るよ
う呼びかけ、現場でも注意されたという。中国のイメージが損なわれないよう配慮して
いることがうかがえる。

 関係者によると、パリやロンドンで聖火妨害が相次いだため、各大使館が中国人留学
生や華僑を動員し、聖火を防衛することを決めたという。オーストラリアのキャンベラ
では1万人以上が、アルゼンチンのブエノスアイレスでも数千人の留学生らが動員され
た。リレーが通過しなかったカナダやニュージーランドなど15カ所でも、現地中国人
による大規模な「北京五輪支持集会」が開かれている。

 24日にあった中国外務省の定例会見で、「中国大使館が費用を負担して現地の中国人
を動員しているのか」という記者からの質問に対し、姜瑜副報道局長は「そのような質
問をして、どんな意味があるのか」と明言を避けた。
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