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【メルマガ日台共栄:第749号】 許世楷代表が立法院報告の際、馬英九氏の就任前の訪日は困難との見方

2008/04/21



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 4月21日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.749]
1>> 許世楷代表が立法院報告の際、馬英九氏の就任前の訪日は困難との見方
2>> 中国よ、「ローマ」に学べ [産経新聞論説委員・石井 英夫]
3>> 総統府正副秘書長に!)春柏氏、葉金川氏が内定
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1>> 許世楷代表が立法院報告の際、馬英九氏の就任前の訪日は困難との見方
   台湾との政府間交流を極端なまでに回避する日本の現状

 台湾駐日代表処の許世楷代表は4月18日、立法院に台湾と日本の関係を報告した際、
馬英九氏が総統就任式までに訪日することは困難だろうとの見方を示した。

 このニュースを伝える台湾の「Radio Taiwan International」は冒頭、「台湾と日本
の間には正式な国交が無いため、日本政府は台湾の総統、副総統、行政院長、国防部長、
外交部長の日本への入国を認めていない」と書き起こしている。

 だが、李登輝前総統も形式的にはノービザで訪日できるようにはなっているものの、
実際は「台湾の人が日本に行くにはもうビザ(査証)がいらないはずだが、どうも私は
違うみたいなんだ。日本の外務省はちっとも変わっていない」(4月18付「フジサンケイ
 ビジネスアイ」掲載「若者たちよ【4】」)と述べているように、実際は違う。

 もちろんセキュリティ問題という現実的要請もあり、詳細な訪日計画書を提出するな
ど、一般観光客とは異なる。それは一面、元首経験者として致し方ない面もあるだろう。

 だが問題は、日本が台湾の総統、副総統、行政院長、国防部長、外交部長の入国を認
めていないことであり、日本からの訪台も、総理大臣をはじめ大臣や副大臣、衆参両院
議長、そして国家公務員は課長までしか認めていないことだ。日本は台湾との関係を
「非政府間の実務関係」と位置づけながら、日本自ら実務関係の最大の推進者である局
長や次官クラスの訪台を禁止し、台湾との実務レベル交流の道さえ閉ざしているのが現
実なのだ。

 これでは、いかに観光客の往来が日台で250万人を超えたにしろ、日本と台湾の交流
は本質的なものにはならない。

 実はこの4月15日、陳水扁総統から「特種大綬景星勲章」を授与された扇千景・前参
議院議長は「台湾新幹線の開通式にも招待を受けたが、参議院議長の身分で訪台するこ
とは不都合であり、出席できず遺憾であった」と述べ、このような制限に異論を唱えて
いる。

 日本が対中関係、対台湾関係で自立した立場を貫こうとするなら、また「統治の実態」
としての台湾を認めるなら、台湾との政府間交流を極端なまでに回避する現状を変更し
なければならないのである。

 まず、台湾と実務レベルでの交流を促進するために、外務省は積極的に「国家公務員
渡航制限の撤廃」に向けて動き出すべきだろう。そして、これが実りある政府間交流に
つながってゆくことは誰の目にも明らかなことだ。それが日本の国益に合致しているこ
ともまた、自明のことであろう。

                   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)
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許・駐日代表、馬英九氏の訪日は困難との認識
【4月18日 Radio Taiwan International】

 中華民国台湾と日本の間には正式な国交が無いため、日本政府は台湾の総統、副総統、
行政院長、国防部長、外交部長の日本への入国を認めていない。次期総統に当選した馬
英九氏は5月20日の総統就任後は訪日できなくなることから、それまでに日本を訪れた
い考え。

 中華民国台湾の日本駐在代表、許世楷・代表は18日午前、立法院で台湾と日本の関係
について報告した。馬英九氏の訪日の手配について報道陣にたずねられた許世楷・駐日
代表は、「何も話せない」としながらも、5月初めに中共の指導者・胡錦涛氏が訪日す
ることから、「今だろうが、あとだろうが同じだ。馬英九氏と胡錦濤氏の訪日が一緒に
される(同時期になる)のはうまくない」と述べ、日本側にとって、今、馬英九氏の訪
問を受け入れるのは難しいとの認識を示した。

 馬英九氏はかつて、釣魚台(日本名:尖閣諸島)の領土防衛運動に関わったことがあ
るため、反日派と見られることが多い。総統就任後、これが台湾と日本の関係に悪影響
を及ぼすのではとの問いかけに対し、許世楷・駐日代表は、馬英九氏の二度の訪日を通
じて日本側は馬英九氏を「実務派」ととらえるようになり、馬英九氏に対する疑念はす
でに最低レベルに弱まったとし、悪影響が出るかどうかは馬英九氏の今後の行い次第と
の見方を示した。馬英九氏は2006年7月と昨年11月に日本を訪問した。

 胡錦濤氏が訪日して日本と共同で発表する文書について、許世楷・駐日代表は、日本
は「台湾は中華人民共和国の一部ではない」との立場を堅持しているので、中国大陸側
が要求する「台湾独立を支持しない」との内容は盛り込まれないとの見方を示した。
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2>> 中国よ、「ローマ」に学べ [産経新聞論説委員・石井 英夫]

【4月19日 産経新聞「土・日曜日に書く」】

◆興隆のカギは「寛容」

 唐突な申し出でなんだが、いま中国の人びとに読んでもらいたい本がある。とりわけ
北京の指導者たちにすすめたい。

 塩野七生さんの巨編『ローマ人の物語』(新潮社)である。

 北京五輪聖火リレー混乱で吹きつける逆風を受け、中国人は分厚いナショナリズムの
マントを一層かたくなに身につけて“団結”しているそうだが、そういう時だから読ん
でほしい。15巻全部を読み通すのは大変だから、第1巻『ローマは一日にして成らず』
だけでもいい。決して損にはならないだろう。

 紀元前8世紀の昔、古代ローマ人のローマ帝国が興隆した要因は何だったのか。ギリ
シャは早く没落したのに、パクス・ロマーナ(ローマの平和)はなぜあんなにも長く続
いたのか。

 塩野さんは3人の古代ギリシャの史家の見方を総合して、「ローマ人は勝って譲った。
ローマの宗教には狂信的な傾向はなく、敗者の宗教を認めた。宗教を認めるということ
は、他民族の存立を認めるということである」と記している。つまりローマ帝国が興隆
したカギは「寛容」にあった。古代ローマ人が地中海の覇者になり、パクス・ロマーナ
を維持できたキーワードは「寛容」だったと結論していた。

 これは公認だけで55という少数民族を版図に抱える中国にとって、すこぶる含蓄に富
んだ示唆ではないだろうか。とりわけチベットの騒乱という流血の事態を迎えて、大い
なる歴史の教訓と考えるのだがどうだろう。だから『ローマ人の物語』の熟読をすすめ
るゆえんだ。

◆“辺境の目”で見る

 産経新聞の先輩・司馬遼太郎さんの中国史観の根底をなすものは“辺境の目”だった。

 「中国における少数民族は五十六種というが、それぞれの先祖たちは、ながい歴史の
なかで低地に降り、その血液と文化を中国文明というるつぼのなかに溶けこませた。逆
にいえば少数民族の固有文化こそ文明という普遍性に昇華する以前の細片群だと思うの
だが、漢民族はながくそのことを考えず、自分たちこそが華(文明)で、僻境(へきき
ょう)にのこって固有文化をもちつづける集団は夷だと思い、華・夷は対立概念である
とした」

 これは『街道をゆく/中国・蜀と雲南のみち』の一節で、司馬さんは“華夷(かい)
秩序”へ強い疑問と深い不信を抱いていた。中国はチベットの宗教や習俗を卑しい「夷」
として弾圧し、封殺してきたのだから。

 司馬さんの『台湾紀行』もまた同じ“辺境の目”の産物で、李登輝総統(当時)との
対談でこう語っていた。

 「中国のえらい人は、台湾とは何ぞやということを根源的に、世界史的に考えたこと
もないでしょう。中国がチベットをそのまま国土にしているのも、内蒙古を国土にして
いるのも、住民の側からみればじつにおかしい」

 いま聖火リレーが各地の対中非難と抗議のリレーになっているのは、その“おかしさ”
に対する世界の同感にほかならない。中華民族という名の単一民族国家のまやかしが露
呈している。チベットという他民族の宗教や言語や習俗をむりやり漢民族化へ統一した
ことのひずみが一斉に噴きだしているのだろう。

◆「高度の自治」の実現

 さて、26日に聖火リレーが行われる宗教県・長野だが、長野と善光寺は不可分の関係
にある。そして善光寺の宗教文化のキーワードもまた「寛容」なのだ。

 この寺はあらゆる宗派を超えすべての人に門戸を開いている。善光寺に参詣した松尾
芭蕉にも「月影や四門四宗もただ一つ」の句があった。善光寺の仏さん(前立本尊)は、
戦国武将の間を渡り歩いた。上杉、武田双方が仏さんや寺宝を迎えてまつったという話
もある。争うどころか仏さんを共有財産にしていたというのである。

 地球が宗教の抗争や民族の対立に明け暮れているいま、長野という都市がオリンピッ
クを開催したのは、その意味でもふさわしかった。したがって長野の地の聖火リレーは、
日本の宗教文化「寛容」を世界に発信する役割を負っているともいえるのである。

 温故知新。中国には大きな歴史の教訓を学びとってもらわなければならない。胡錦濤
国家主席の5月訪日を待つまでもなく、福田首相は中国にそのことを強く催促すべきな
のだ。それができないような指導者は、一刻も早くやめてもらわなくてはならない。

 中国が学ぶべき歴史の教訓「寛容」とは、ダライ・ラマ14世との実りある対話で、チ
ベットの「高度の自治」は実現すべき最低限の“木の実”である。

                              (いしい ひでお)
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3>> 総統府正副秘書長に!)春柏氏、葉金川氏が内定

【4月19日 Radio Taiwan International】

 次期総統の馬英九氏の事務所は18日深夜、総統府秘書長には!)春柏・国民党副主席、
副秘書長には葉金川・元台北市副市長が内定したと明らかにした。新政権の人事では、
行政院長に劉兆玄氏が決まっている他、対中国大陸窓口機関の海峡交流基金会董事長に
は江丙坤・国民党副主席が決定している。

 閣僚人事では行政院副院長に有望視されていた!)啓賢・元行政院衛生署長が17日に
「(入閣せず)民間医療機関に加わる」との声明を発表。馬英九氏の側近との意見の違
いが原因と見られ、組閣がスムーズに進んでいないことで馬英九氏のリーダーシップに
疑問の声も。
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