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【メルマガ日台共栄:第727号】 「総統選」以後−「台湾人民の勝利」の意味は[元駐タイ大使・岡崎 久彦]

2008/03/26



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 3月26日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.727]
1>>「総統選」以後−「台湾人民の勝利」の意味は[元駐タイ大使・岡崎 久彦]
2>> 4月6日(日)、許世楷氏と草開省三氏を講師に第4回鄭南榕先生を偲ぶ集い
3>> 4月10日(木)、「中国」の実態を告発する国民集会
4>>「日台スカラシップ」入賞者18人、研修旅行で台湾に出発
5>>【読者の声】台湾総統選挙の結果について
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1>>「総統選」以後−「台湾人民の勝利」の意味は[元駐タイ大使・岡崎 久彦]
   李登輝前総統が「『中台統一』加速はない」と指摘

 今朝の産経新聞は第1面のトップ記事で「『中台統一』加速はない」と題し、李登輝
前総統へインタビューしたことを報じている。

 李前総統が「『中国共産党は馬英九氏を支持してはいない』と述べ、中台関係が『両
岸統一』や『共同市場』に向け、一気に進む懸念はないとの見方を示した。また国民党
政権と馬氏に対し、『一党支配をもって民主化を進めるべきだ』として、行政や立法で
一手に握ることになった権力を『民主化』に集中させるよう求めた」と述べたという。

 一方、「正論」欄では、本会副会長でもある岡崎久彦・元駐タイ大使が、馬英九氏の
勝利は「台湾の有権者は国民党の勝利が中台統一の可能性に結びつくとは全く考えてい
なかった」ことの証明であり、「台湾の将来について一種の楽観的な見通しを持たせる
ものかもしれない」と述べ、李前総統と同じ観方を示している。

 また、台湾独立を危険視するのは「幻想」だとした上、「台湾はすでに国際法上独立
主権国家として認められる実体を有している、欠けているのは国際的承認だけである。
より端的に言えば米国と日本による承認である」と、非常に大切なポイントを指摘して
いる。

 日本と米国の「台湾承認」、すなわち台湾との国交正常化を真剣に考えなければなら
ないスタートラインが、今ようやく見えてきた。

 李前総統へのインタビューは次号で紹介したい。           (編集部)
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【3月26日 産経新聞「正論」】

シリーズ「総統選」以後−「台湾人民の勝利」の意味は

                           元駐タイ大使 岡崎 久彦

 民主政治で一つの政党が永く政権を持てば、スキャンダルも発生して民心は倦(う)
む。しかし、台湾の総統選挙の結果はそれが予想させる以上の国民党の大勝であった。

 しかし、そのことは、かえって−負け惜しみでも何でもなく−台湾の将来について一
種の楽観的な見通しを持たせるものかもしれない、と思うに至っている。

 つまり、台湾の有権者は国民党の勝利が中台統一の可能性に結びつくとは全く考えて
いなかったということである。そうでなければチベット事件の最中に統一の可能性のあ
る選択をするはずがない。

 むしろ、当選した馬英九候補は初めから統一を支持しないと言っていたし、オリンピ
ック・ボイコットさえ示唆した。また選挙戦を通じて、国民、民進両党候補はそれぞれ
がいかに台湾人意識を持つかを競い合ったと言う。

 従来私は台湾の自由と民主主義の将来について危惧(きぐ)を持っていた。民主主義
は、与党と野党が民主制度の維持について、共通のヴィジョンを持っていなければ成立
しない。

 ナチスのような独断的な国家観を持つ政党を民主選挙で選ぶということは、民主的方
法で民主主義の終わりを選ぶということである。

 台湾の場合も、一国二制度を受容するような政権を選ぶということは自由と民主主義
の終わりを意味する。

 香港では10年経っても普通選挙が行われていないが、実は、そんなことは末梢(まっ
しょう)的である。問題は香港の自由があと40年しか残っていないということだ。50年
を100年にしても同じことである。自らの子孫の自由を放棄すると約束することである。

■国民党でも安心?

 私はそれを憂慮した。中国の胡錦濤が提案し馬英九候補がこれに応じた和平協定交渉
による平和的方法による場合でも、あるいは軍事的脅迫により屈服を迫る場合でも、総
統が国民党である場合は、一国二制度に近いものを受け容(い)れる可能性が高いと考
えたからである。

 そして、その可能性がゼロになるまでは民進党が政権を持つ方が安全と考えたのであ
る。そうなれば民主的な政権の交代が行われても台湾の将来に心配がないからである。

 今度の選挙の結果は、ひょっとすると、あるいは台湾はもうそういう段階に達してい
るのかもしれないという希望を持たせてくれた。

 もちろんまだ手放しの楽観は許されない。国民党が立法院の4分の3と総統の両方を
持っているという状況は二度と訪れないかもしれない。中国がそのチャンスを生かそう
とするのは自然であろう。

 私は、今度の選挙の結果から中国が誤ったシグナルを受け取らないことを希望する。
馬英九候補が大勝後「これは台湾人民の勝利」だと言ったことの背後にある台湾の民意
を中国は理解すべきである。

■米中の対応に注目

 中国が従来、プロパガンダか真意かはともかく、これまで標榜(ひょうぼう)してい
た経済の相互依存を深めることによる自然な統一の政策を採るのならば異存はない。

 私は元来政治と経済とは別のものと考えている。ただ、経済依存度の深まりを利用し
て、中国に投資した台湾企業に対する脅迫などの不正な手段を政治的に利用させないよ
う厳に警戒すべきである。

 今回の選挙結果から誤ったシグナルを受け取るべきでないことは、アメリカの一部の
中国専門家にも言えることである。これで台湾海峡はしばらく現状維持で心配ない、と
ほっとすることは妥当である。しかし、これで将来統一の方向で台湾問題が解決すると
想定することは、台湾の民意の重大な読み違えを犯す危険があることを指摘しておきた
い。

 最後に、将来民主主義の作用によって、振り子が逆に戻ったとき台湾独立が醸し出す
危険については、その危険は幻想であることを指摘しておきたい。台湾はすでに国際法
上独立主権国家として認められる実体を有している、欠けているのは国際的承認だけで
ある。より端的に言えば米国と日本による承認である。

 しかし米国政府は従来の米中政府間のコミュニケでがんじがらめになっているし、日
本はこの問題で独立して行動する政治力を持たない。とすれば、台湾が独立を公式に宣
言しても、現状と異なること皆無である。

 国民党、というよりも台湾の民意が統一反対に徹している限り、台湾の中には台湾の
将来について安定したコンセンサスが存在することになり、それは、民主主義のルール
の下の政権の交代を可能にさせるものである。       (おかざき ひさひこ)
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2>> 4月6日(日)、許世楷氏と草開省三氏を講師に第4回鄭南榕先生を偲ぶ集い

「第4回台湾建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会」のご案内

 戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28
事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の
道を切り開いた国士・鄭南榕烈士。

 自由時代社を主宰していた鄭烈士は1988年(昭和63年)末、許世楷氏(台湾独立建国
聯盟主席、現駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、自ら編集長をつとめる週刊誌「自
由時代」に掲載したところ、検察は叛乱罪容疑で逮捕しようとした。だが、鄭烈士は頑
として応じず、台北市内の自社に籠城して国民党の圧制に抗議し、完全な言論の自由を
求め、「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言。そして翌年4月7日
午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、自らガソリンをかぶって火を放ち、覚悟の自決を
遂げられたのだった。享年42。

 4回目となる今年は、第1回に引き続き台湾駐日代表処代表の許世楷先生、並びに、
長年、日本人として鄭烈士の偉業を顕彰されてきた日台交流教育会専務理事の草開省三
先生を講師に開催いたします。

 下記の次第で行いますので、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

 2008年3月吉日

                          鄭南榕顕彰会会長 宗像 隆幸
                     
                    記

■日 時 2008年4月6日(日) 午後2時〜4時30分(開場:1時30分)

■会 場 文京区民センター 2F 2A
     東京都文京区本郷4-15-14 TEL:03-3814-6731
     (文京シビックセンターの斜向い)
     【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
         東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩3分
         JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分

■講演1 許世楷先生(台湾駐日代表処代表)
    「鄭南榕氏が切り開いた台湾の民主化」

■講演2 草開省三先生(日台交流教育会専務理事、日本李登輝友の会理事)
    「鄭南榕廟を台湾に」

■参加費 1,000円

■主 催 鄭南榕顕彰会[宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研
     究フォーラム]

■お申込 4月3日(木)まで、FAXかメールにて、日本李登輝友の会まで
     FAX:03-5211-8810 E-mail:ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
--------------------------------------------------------------------------
第4回台湾建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会 申込書

ご氏名:                TEL:
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3>> 4月10日(木)、「中国」の実態を告発する国民集会

北京五輪にNO! 世界最大の抑圧・侵略・汚染国家「中国」の暴虐を許すな!

 下記要領にて国民集会を開催します。ご多忙の折恐縮ながら、事柄の重大性に鑑み、
ぜひとも友人知人お誘ひ合せの上ご来場ください。

【と き】4月10日(木)午後6時半開会(開場6時)

【会 場】豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)定員:800名
     JR山手線池袋駅東口下車徒歩約5分

【入場料】無料

【登壇者】
 加瀬英明(外交評論家)・陳惠運(帰化中国人食品ジャーナリスト)・平松茂雄(中
 国軍事専門家)・ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)・相林(中國民主運動海外聯
 席會議アジア代表)・殿岡昭郎(中国民族問題研究会代表)・宮崎正弘(評論家)・
 大原康男(国学院大学教授)・有志国会議員・地方議員ほか関係者を予定。(順不同)

主 催 「中国」の実態を告発する国民集会実行委員会 代表・加瀬英明
     千代田区平河町2―16―5―302 高池法律事務所気付
     電話03(3263)6041 FAX03(3263)6042

当日連絡先
 080(5086)2965(藤本)
 090(7725)6256(福永)
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4>>「日台スカラシップ」入賞者18人、研修旅行で台湾に出発

【3月25日 MSN産経ニュース】

 日本と台湾の若い世代の相互理解促進を目的とした「第5回日台文化交流 青少年ス
カラシップ」(主催・フジサンケイビジネスアイ、産経新聞社、共催・台湾行政院新聞
局)表彰式が25日、東京都港区の台北駐日経済文化代表処で行われ、優秀賞に輝いた麗
澤大学3年の荒井翔さんら19人に、許世楷代表(駐日大使に相当)から賞状などが手渡さ
れた。

 審査委員会(委員長・中嶋嶺雄国際教養大学学長)の選考によって大賞には応募作文
「日本と台湾、未来につなげるぼくの夢」で新潟県燕市立吉田中学校1年の河合寿也君
が、優秀賞や審査委員長特別賞には荒井さんら17人が選ばれた。受賞者一行はこの日、5
泊6日の台湾研修旅行に出発した。荒井さんは表彰式で「研修旅行を通して日本を見つめ
直すことができれば」と笑顔で語った。

■第5回日台文化交流 青少年スカラシップ 受賞者一覧
 http://www.business-i.jp/scholarship/ichiran.htm
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日台スカラシップの大賞に新潟・燕市の河合寿也さん
【2月13日 MSN産経ニュース】

 日本と台湾の若い世代の相互理解と交流を目的にした「第5回日台文化交流 青少年
スカラシップ」(主催・フジサンケイビジネスアイ、産経新聞社、共催・台湾行政院新
聞局、特別協賛・ベンチャー・リンク、アパホテル、東海旅客鉄道、協賛・トコー、ケ
ン・コーポレーション、エアーニッポン、エバー航空日本支社、三井物産)の受賞作品
が決まり、大賞には河合寿也さん(燕市立吉田中学校1年)の作文「日本と台湾、未来
につなげるぼくの夢」が輝いた。優秀賞は荒井翔さん(麗澤大学3年)ら17人、審査委
員長特別賞に高智子さん(大阪大学4年)が選ばれた。

 今回は、「真の若者交流を通じて明日の日台新時代を拓く」をテーマに、中学、高校、
大学生から作文や書道、絵画、マンガを募集、1101点の応募があった。

 表彰式は3月25日に東京・白金台の台北駐日經濟文化代表處で行われ、受賞者は5泊6
日の台湾研修旅行に招待する。

 受賞者は次の通り。カッコ内は学校名。

【大賞】
河合寿也(燕市立吉田中学校1年)

【優秀賞】
◇作文=荒井翔(麗澤大学3年)▽宮永幸則(弘前大学3年)▽中井靖子(大阪大学1年)
 ▽須原祥太(関西学院高等部1年)▽板東嵩久(聖光学院高等学校1年)▽関野美奈実
 (東京大学教育学部附属中等教育学校3年)▽関根優哉(さいたま市立泰平中学校1年)

◇絵画=小松幸代(土佐中学校1年)▽鈴木寛人(滋賀県立彦根東高等学校3年)

◇書=石桁楓(和歌山市立西浜中学校3年)▽柿原由貴(北海道富良野高等学校2年)▽前
 元くるみ(福岡県立太宰府高等学校1年)▽小橋えり(福岡県立太宰府高等学校2年)
 ▽赤沼祥江(埼玉県立川口高等学校3年)▽浦野恵里(浜松学芸高等学校2年)▽双道
 舞(明誠学院高等学校2年)

◇マンガ=齋藤麻里奈(秋田公立美術工芸短期大学2年)

【審査委員長特別賞】
高智子(大阪大学4年)=敬称略

*「優秀賞」を受賞した弘前大学の宮永幸則君は本会の学生会員です。また、特別協
 賛の「ベンチャー・リンク」は、李登輝学校研修団卒業生の渡邊崇之氏が代表取締役
 を務め、「アパホテル」は同じく本会会員の元谷芙美子氏が社長を務めています。                                     (編集部)
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5>>【読者の声】台湾総統選挙の結果について

総統選挙に関し、本誌に寄せられたコメントをご紹介します。   (編集部)
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 残念な結果である。しかし、これからどう盛り返していくかが大事である。終わりで
なく始まりと捉えて前進しようではないか。(3月22日)
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 緑陣営の御健闘を讃えたいと思います。四年後です。これからも、共に手を携えてい
きましょう。(3月24日)
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 馬英九氏には、不安がありますが、批判すべきことは批判するにしても、攻撃的な言
辞は慎重にしたほうが良いと思います。好むと好まざるとにかかわらず、四年間は国民
党政権と付き合わなければならないのですから。
 どのように対応すべきかは、難しく頭が痛いところですが、最善の方法を考えていき
ましょう。(3月24日)
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 国民党が政権獲得したとはいえ悲観することはない。日本と台湾の民間人同士が今ま
で以上に協力し民進党を応援すればよい。(3月25日)
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  • 名無しさん2008/03/26

    台湾は既に独立国であり国際的に承認を得ていないだけである。