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【メルマガ日台共栄:第710号】 人権擁護法で台湾人の抗議の封じ込めをはかる法務省 [林 建良]

2008/02/25



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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.710]
1>> 人権擁護法で台湾人の抗議の封じ込めをはかる法務省 [林 建良]
2>> 謝長廷候補と馬英九候補が初のテレビ公開討論会
3>>【読者の声】中国国民党が与党になったら [佐藤 千枝]

■日本李登輝友の会事務局からのお知らせ
 ご案内のように、来る2月27日(水)〜3月2日(日)まで「桜植樹式とお花見ツアー」
 のため、本部事務局員が訪台します。つきましては、この間は事務所をお休みとさせ
 ていただきますのでご了承のほどお願いします。
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1>> 人権擁護法で台湾人の抗議の封じ込めをはかる法務省 [林 建良]

【2月24日 メールマガジン「台湾の声」】

人権擁護法で台湾人の抗議の封じ込めをはかる法務省

               「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

 法務省が今年1月に開かれた議員の勉強会で配布した資料「人権委員会の手続き修正
案(相手方の保護)」により、不当な申し出により人権侵害の加害者とされた者の保護
を図るため、次のような場合に調査は行わないとしていることがわかった。

・被害が発生していないことが明らかな被害申告
・学術上の論議・歴史上の事象・宗教上の教義についての見解を根拠・前提にした被害
 申告
・法令が憲法違反であるとの見解を根拠・前提にした被害申告
・言論による名誉毀損のうち、公共利害事実であって公益目的によるものに対する被害
 申告
・不当な目的(不正な利益を得る目的、他人の名誉を毀損ずる目的等)でされた被害申
 告

 そしてそのうち、「法令が憲法違反であるとの見解を根拠・前提にした被害申告」の
事例として、「台湾人の外国人登録に『中国』と記載する行為が人権侵害であるとする
申告、朝鮮学校卒業者に公立高校の受験資格を認めないこと」を挙げている。

 人権擁護法案が多くの日本国民に批判されていることは承知しているが、わざわざそ
こで在日台湾人の国籍問題に言及するのは、国籍を「中国」から「台湾」に改めて、台
湾人の人権を守れと主張してきた我々に対する強い拒否回答と受け止めた。

 なお外国人登録で「中国」とするのは、法務省入国管理局の内規であって、法令では
ない。こういったところでも、法務省の保身の意思がにじみ出ている。

 何から保身するのかといえば、もちろん中国からの批判だろう。

 このように法務省は人権擁護法を利用して、台湾人の怒りを封じ込めようとしている
のだ。

 このような横暴で卑怯な日本人たちを、我々台湾人は断じて許すことができない。

■抗議を! 
 法務省人権擁護局 3580−4111
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 この「人権擁護法案」が今国会で成立した場合、全国で2万人の人権擁護委員が任命
され、日本社会が陰湿な密告社会へと変貌しかねないことはすでに指摘されている通り
だ。捜査令状なしに「人権侵害」の証拠として個人のパソコンなどを押収できると言わ
れている。

 これではまるで戦後台湾の「白色テロ」と同じだ。ましてや、法務省はわざわざ台湾
正名運動の中核問題である外登証の国籍改正を救済対象外としているので、日本人の言
論・表現の自由が制限、抑圧される上、在日台湾人の人権をも救済しないのであれば、
人権擁護法案など容認できるはずもない。これでは「人権擁護」を騙った人権抑圧法案
である。

 この「人権擁護法案」を推進しているのは、大田誠一議員が会長を務める自民党の「
人権問題等調査会」。副会長が櫻田義孝議員。また、山崎拓、谷垣貞一、古賀誠、二階
俊博、鳩山邦夫なども推進派。福田総理も推進派と見られている。事実、一度は葬られ
たこの法案が動き出したのは、福田氏が総理・総裁に就いてからだ。

 一方、この法案に反対しているのは、安倍晋三前総理、中川昭一、麻生太郎、平沼赳
夫、早川忠孝、高鳥修一、稲田朋美、戸井田徹、衛藤晟一、赤池誠章、古屋圭司、土屋
正忠、萩生田光一、下村博文の各議員。

 どうやら、推進は親中派、反対は親台派という分け方もできそうだ。

 台湾正名運動を進める本会の活動を阻害するものとして、私どもも「人権擁護法案」
に反対の意思を表明する次第である。

 平成20年2月25日

                     メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬
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2>> 謝長廷候補と馬英九候補が初のテレビ公開討論会
   支持率は馬氏53%、謝氏31%で差は縮まる傾向

謝、馬両候補が直接公開討論 台湾
【2月24日 MSN産経ニュース】

【台北=長谷川周人】3月22日に投開票される台湾総統選を前に、与党・民主進歩党の
謝長廷候補(元行政院長=首相)と最大野党・中国国民党の馬英九候補(前党主席)が
台北市内で24日、初の直接公開討論を行った。

 争点の経済振興策では馬氏が公共投資の推進を強調、謝氏は税制改革による所得格差
の是正などに重点を置いた。また中台問題については、馬氏が対話による関係改善を目
指すとしたのに対し、謝氏は分裂する域内論議の解決が先決との考えを示した。討論は
謝氏が巧みな論理展開で馬氏をリードする印象を残した。

 全土に生中継された討論は謝氏の呼びかけで実現。世論調査で劣勢に立つ謝氏が、弁
舌力で巻き返しを図れるかが焦点となった。

 国民党に近いTVBSテレビが実施した最新調査では、支持率は馬氏53%、謝氏31%
で差は縮まる傾向にあり、政党支持率は国民党26%、民進党24%と拮抗(きつこう)し
ている。
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【2月24日 TBSニュース】

 来月22日の台湾総統選挙に立候補している与党・民進党の謝長廷氏と、最大野党・国
民党の馬英九氏が24日、初のテレビ公開討論会を行い、政策論争で火花を散らしました。

 公開討論会は2時間にわたり行われ、対中関係や経済などについて激論が交わされま
した。

 総統選挙の最有力候補と見られている野党・国民党の馬氏は、8年ぶりの政権交代で
経済振興や対中関係改善を目指すとし、経済不振や汚職の横行は民進党の失政として、
「台湾には変革が必要だ」と訴えました。

 一方、与党・民進党の謝氏は台湾の主体性の重要さを訴え、馬氏がアメリカの永住権
を持っていたことなどを取り上げ、馬氏の愛国心に疑問を投げかけました。公開討論会
は来月末の投票日までに4回行われる予定です。
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3>>【読者の声】中国国民党が与党になったら [佐藤 千枝]

 歴史を繰り返さないだろうか。

 チェコは1945〜48年まで議会制民主主義の下で民主諸党派・社会民主党・共産党の国
民戦線政府によって統治されていた。

 チェコ共産党は、軍・警察・マスコミの中枢部に秘密細胞を作り、連立内閣の組閣の
とき大部分の閣僚の椅子を他党に与えて安心させ、共産党は内務大臣の椅子だけ獲得し
た。そして、司法と警察の実権を握り、判・検事、警察の幹部を次々と共産党員に入れ
替え、民主諸党派・社会主義党の反対派の閣僚に対して汚職事件をでっち上げて逮捕し、
後任には容共系や共産党員を閣僚にあてた。

 また、共産党による反共産派閣僚への暗殺計画が発覚すると、共産党員で固められた
司法・検察当局は権力を濫用して事件をもみ消し、自由主義的な警視総監の罷免を請求
した。

 47〜48年にかけて、共産党の強引なやり方に対して疑惑と不信が高まり、国民の支持
を急速に失い、同年春の総選挙では議席を大幅に失うことが予想された。

 しかし、その時には国家機関・マスコミ・産業組織の中枢は共産党が掌握しており、
ついに武装突撃隊によるクーデターによってチェコ共産党の独裁政権が誕生した。

 野党になってから、228事件を外省人の都合よく書き換えた映画を学校に配布し、
烏來の高砂義勇隊の慰霊碑を撤去しようとし、台湾の歴史を否定する国民党が与党にな
ったら台湾のために働くだろうか?

 「政権は銃口から生まれる」いう中国の伝統から生まれた中国国民党が2012年の総統
選挙で敗れた場合、法律に従って政権を交代するだろうか? 

 2000年の選挙で政権交代ができたのは、当時の国民党党首が法の尊守の概念を持って
いる李登輝氏だったからではないだろうか。

 2004年の総統選挙後の無法な行動を見る限り疑問だ。

 総統選挙は台湾人が決めること。外国人にとやかく言われる筋合いは無いと思うこと
だろう。だが、台湾が好きだが言葉が解らないため、ストレートに情報が入ってこない
外国人は心配なのだ。

 国民党が与党になっても、台湾が民主主義の法治国家として存在できる根拠があった
ら教えて欲しい。

【編集部コメント】
 台湾で2000年の政権交代がスムーズにいったのは、やはり民主化を進めた李登輝氏が
総統だったことが最大の要因だったかと思います。故に「無血革命」といわれますが、
2004年に陳水扁氏が僅差で勝ち、あるいは高雄市長選挙で陳菊氏が僅差で勝つと、敗れ
た国民党側は「不正投票だ」と騒いで裁判沙汰を起こしてゴネたのは周知の事実。しか
し、結果はいずれも白。
 もし今度の総統選挙で中国国民党の馬英九候補が勝った場合、もっとも心配なのが中
国との関係です。元首も政権も中国国民党となれば、台湾はよりいっそう中国化が進み、
台湾史も中国国民党に都合よく塗り替えられる可能性は非常に高くなると、台湾や日本
の識者は見ています。チェコ共産党の独裁政権や蒋介石・経国による独裁政権まではい
かないにしても、民主化が後退することは避けられないのではないでしょうか。
 ましてや馬英九候補は、最近も「尖閣諸島は台湾の領土」と繰り返し表明しています
ので、日本と台湾の間で領土問題をめぐって軋轢が起こるのは必至と予想されます。
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  • 台湾太郎2008/03/01

    勝つことをイメージして日本でできることをする。私は台湾の知人に手紙で謝候補への投票をお願いしました。また、台湾を旅行したときの土産屋さんの店員さん、滞在したホテルのフロントの皆様あてにはがきで謝候補への投票と台湾頑張ってのはがきを3通書きました。一人でも多くの台湾国民に一日本人の熱烈連帯の気持ちを知って欲しいからです。残る時間で日本に滞在する台湾人の電話で謝候補への投票を訴えます。

  • 国分寺在住者2008/02/29

    〈断じて勝つぞ 総統選挙〉

     台湾国の総統選挙が近づいてきた。言う迄もなく今回の選挙は、台湾が勝つか、中国(系)が勝つかの一大決戦である。今回の選挙は、接戦となる可能性が極めて高く、数千票差で勝敗が決まることもあり得る。緑陣営が勝てるかどうかは、必勝の信念を維持出来るかどうかにかかっている。根気比べに負けてはならない。

     選挙戦が長期に亘っていることから、みんな少し疲れが出てきているのではないだろうか。

     先日(27日)の二・二八記念集会は、周英明氏追悼を兼ねていたこともあって、静かな雰囲気の下で行われた。然し、周英明氏の霊に報いるには、もっと「緑陣営は勝つぞ」という意気込みを示したほうがよかったのではなかろうか。

     「負ける」と思って勝負に勝つことは絶対にあり得ない。今は、勝つことだけを考える時(秋)である。選挙後の事は結果が出てから考えればよいのである。神様、仏様、媽祖様、キリスト様、すべてに祈って、勝利をお願いしよう。そして、出来ることはすべてやりぬくべきである。文書や電話で活動している人も多数いるであろうが、そこまで出来なくても、知人の台湾人に働きかける等の方法もある。「謝長廷支持」のプラカードを持って歩いていれば、台湾のテレビに映ることもありうるかもしれない。一人ひとりの持てる力を発揮しよう。そして一票でも多く掘り起こすようにしよう。

     それから、李登輝前総統には、すべての行き掛かりを捨てて、緑陣営に大同団結して頂かねばならない。年配者として、多少の違いや感情的な齟齬があったとしても、大局を考えて頂かねばならない。李登輝前総統に苦言を申し上げるのは、全く心苦しい次第であるが、いま台湾の将来がかかっているのである。部下が上官に、強い言葉を投げかけるのは、抗命罪に問われかねないのかもしれないが、部隊が全滅するか否かの瀬戸際にある時は、また別ではなかろうか。李登輝前総統に対しては苦言を憚る向きもあるが、然し、ここ一、二年の台湾国内の政治問題に関する言動に限って言えば、やはり李登輝前総統の言動には、首を傾げたくなることが時々あったと言わざるを得ない。

     本当に、李登輝前総統には、独立台湾の安泰のため、緑陣営支持を明確に打ち出して頂きたいのである。

     

     3月22日は、絶対に謝長廷氏に勝って貰わねばならない。いや、絶対に勝つのである。

     日本においても、4年前と同様に祝勝会を開けるように努力しよう。