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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第706号】 李登輝前総統の新刊『最高指導者の条件』がPHP研究所より発売!

2008/02/21



>>>>> http://www.ritouki.jp/━━━━━━━━【平成20年(2008年) 2月21日】

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<<INDEX>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Vol.706]
1>> 李登輝前総統の新刊『最高指導者の条件』がPHP研究所より発売!
2>> 広辞苑問題・権威ある辞書の重大な誤り [台湾 三宅 教子]
3>> 台湾政府がコソボ共和国を正式承認
4>> コソボ独立が台湾問題に与えた衝撃度は超弩級だった [宮崎 正弘]
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1>> 李登輝前総統の新刊『最高指導者の条件』がPHP研究所より発売!

 国家・組織の命運は指導者の素質と能力で決まる──。権力の最高峰に立ち続けた世
紀の哲人政治家が書き下ろした究極の指導者論23章。

 どのような組織においても、その運命の成否を決める最大の要素は、指導者の「素質」
と「能力」である──。そう言い切る著者は、総統として12年間、権力の頂点に立って
台湾の民主化を推進した「哲人」政治家である。

 本書は、国家であれ企業であれ、「組織の頂点に立つ指導者は、孤独に耐えるために
何らかの信仰をもたなければならない」に始まって、指導者がもつべき死生観、公義の
精神、哲学、勇気、現場主義など、「最高指導者に求められる条件」を全23章にまとめ
た。これらはすべて、著者自身が日々の体験と思索のなかで練り上げた珠玉の人生哲学
であり、洋の東西を問わず、組織を率いる人間にとって貴重な行動指針になるだろう。

 激しい政治闘争のなかで、また外国の軍事的恫喝に直面して、あるいは大地震の復興
事業を陣頭指揮しつつ、「自分はいかにすれば、最高指導者としての大事な職責を果た
しうるのか」と考えつづけた著者の姿が感動を呼ぶ一冊。
                       (PHP研究所ホームページより)

■PHP研究所
 http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69801-4

■書名 『最高指導者の条件』
■著者 李 登輝
■版元 PHP研究所
■価格 1,470円(税込)
■発行 2008年2月18日
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2>> 広辞苑問題・権威ある辞書の重大な誤り [台湾 三宅 教子]

【2月20日 台湾の声】

広辞苑問題・権威ある辞書の重大な誤り

                               台湾 三宅 教子

 毎回「台湾の声」ご送付くださり有難うございます。

 地球儀の件はまったく驚きますが、例えば私の手元に在りますカシオの電子辞書
EX-word の広辞苑で「日中共同声明」を引きますとこのように出ています。

「1972年9月、北京で、田中角栄首相・大平正芳外相と中華人民共和国の周恩来首相・
姫鵬飛街娼とが調印した声明。戦争状態終結と日中の国交回復を表明したほか、 日本
は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し、中国
は賠償請求を放棄した」

 ここで問題なのは「台湾がこれに帰属することを承認し」ですが、日本は「理解し尊
重する」と表明しただけで、その後も今に至るまでこの態度を変えていないはずです。

 広辞苑のように権威ある辞書がこのような重大な誤りを犯しています。

 日本の方もよくご存じの黄昭堂先生が、台湾国際放送で「戦後台湾の民主化運動史」
を毎週水曜日に放送してくださっていますが、「日中共同声明」のところを下記のよう
に話しておられます。

 ……この72年の日中国交ですね、どういう内容かと言うと、日本と中国との間に「日
中共同声明」というものが出されます。この日中共同声明の肝心なところは何かと言い
ますと、中国政府は「自分たちが中国を代表する唯一の合法政府である。そして台湾は
中国の領土の一部である」これが中国の立場なんです。で、この中国の立場に対して日
本は「中国の立場を十分に理解し尊重する」、これが日中共同声明の一番大事な所なん
です。

 これはどういうことかと言うと、日本は中国の言いなりになったわけではない、中国
が「台湾は中国の一部である」と言う言い方に対して日本は「あ、左様でございますか。
それは私たちも承認します」と言ったわけではないんですよ。承認とはいわないんです
よ。「あなた方の言っている立場を十分に理解し尊重する」と。「解った」というだけ
ですよ。それを認めましょうとは言っておりません。

 だからこの立場と言うのは、以後1972年以降も日本政府はずーっとこの立場を続けま
す。

 「承認する」と「理解し尊重する」は、国際政治の上で大きな相違があることを、共
通認識にしてゆきたいと思います。

 また「カイロ宣言」にしても、ルーズヴェルト米国大統領、チャーチル英国首相、蒋
介石主席三者の署名もないもので、正式な「宣言」とは言えないことは、今では台湾の
多くの方々が知るところです。

 これも同じく、広辞苑では「……カイロにおいて会談し発表した宣言」となっていま
す。

 このような表記はまだまだたくさんあると思います。私たちは正しい情報が知りたい
わけで、誤りをみんなで探して、正しい情報が提供される方向へ是正してゆくことが大
切だと思います。
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3>> 台湾政府がコソボ共和国を正式承認

【2月20日 台湾週報】

 コソボ共和国は2008年2月17日に正式に独立を宣言した。中華民国(台湾)は即日よ
り正式にコソボ共和国を正式承認した。黄志芳・外交部長はわが国政府および国民を代
表してコソボ政府および国民に祝賀の意を表する。

 住民自決は国連憲章で与えられた神聖な権利であり、コソボの人々は数多くの困難を
乗り越え、理想を堅持し、平和的に独立建国に邁進したことは敬服に値する。主権国家
として、国際間において自由民主を堅持する一員として、中華民国(台湾)政府はコソ
ボ国民が遂に主権独立と自由民主の果実を享受できることを喜び、コソボ共和国の繁栄
と隆盛を祝福する。

                           【外交部 2008年2月19日】
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4>> コソボ独立が台湾問題に与えた衝撃度は超弩級だった [宮崎 正弘]
   北京はそれでも武力侵攻を辞さずして台湾独立を妨害するのか?

 2008年2月17日、セルビア共和国の一州、コソボが独立を宣言した。平和裡に、戦争
もなく。

 これは90年のユーゴスラビア解体以降、予想されていた事態でもある。

 ただちに独立を承認すると祝意を述べたのは米、英、仏、独、トルコと豪州とバチカ
ン、そして台湾だった(トルコは直後から与党内内輪もめ)。

 日本のマスコミは台湾の承認姿勢を一行も報じなかった。

 台湾は「将来のさらなる発展的関係を築きたい」と台湾外交部が国交樹立を示唆し、
「独立宣言へいたったことは尊敬に値する」と述べた。

 一方、北京はコソボ独立を台湾独立と直裁に結びつけて、露骨に不快感を示して言っ
た。「台湾は中国の一部であり、そんなことを(台湾が)言える権利はない」(劉建超・
外交部スポークスマン)。

 アジアでも中国ほどではないが、コソボ独立に不快感を示したのはインドネシアとス
リランカだった。インドネシアは、豪州が背後で支援したアチェの「分離」を、いまも
国際的陰謀と位置づけている。スリランカはタミール独立運動を国内に抱え、コソボの
セルビアからの分離独立が、国内ゲリラに影響を与えるのがいやなのである。

 同様にヨーロッパ諸国でも国内に分離独立を抱える国々がある。

 その筆頭はロシアだが、モスクワの反応は複雑きわまりない(オセチア、アブハジア、
ナゴルノカラバフなど多くの「未承認国家」をモスクワは一方で認め、背後で先導しな
がら、コソボは独立させないというアンビバレンツの克服は難しいだろう)。

 さらにキプロス、ギリシア、ルーマニア、スロバキア、ブルガリア、スペインはコソ
ボ独立宣言に反対した。これらの国々は「国連が承認しない限り外交承認をしない」と
言明している。

▲ジグザグだった朝日新聞の社説

 もし国際政治の基礎哲学が民族自決にあるとすれば、アチェ独立を支援した朝日新聞
も「コソボ独立」は支援せざるをえなくなり、事実、同紙は社説(2月19日付け)で苦
しい弁舌を書いた。

 社説の題名は「安定への第一歩にしたい」

「独立宣言は、米国や欧州連合(EU)が後押ししている。地域を安定させ、民族の憎
しみを乗り越えて和解を達成するためにはこれしかない。そんな苦渋の選択なのだろう」
とあくまでも他人事である。そして独立に反対している「セルビアとロシアへの説得を
続け」、「バルカンの安定と繁栄のために、日本も出来る限りの支援をしていきたい」
と朝日の社説は結んでいる。

 しかし現実はと言えば「12万人のセルビア系住民を1万6000名のNATOの兵力が保
護している」(ロスアンジェルスタイムズ、2月19日)。

 そのうえでEUは、2000名の警察官と司法関係者をコソボへ派遣する。そうしないと
コソボの治安も秩序が保てず、また住民同士の殺戮が始めるだろう。

 ヨーロッパの火薬庫バルカンは憎しみの大地。ここでは数百年、民族と宗教の対立が
潜在しており、戦後僅かな期間の“平和共存”はチトーの圧倒的軍事力と秘密警察のも
とでしか実現されなかった。

 バルカンが「世界の火薬庫」といわれる所以であり、第一次世界大戦も第二次世界大
戦もバルカンを舞台に火を噴いたのだった。

▲パット・ブキャナンはかく獅子吼する

 『アメリカン・ファースト』で知られる論客のパット・ブキャナン(パパ・ブッシュ
に挑んで大統領に二度立候補。昔はニクソンのスピーチ・ライターだった)は、明確に
ブッシュのコソボ政策に疑義を呈した。

「いまだかって一度も独立した歴史がなく、セルビアのコソボ侵略とアルバニア系住民
の虐殺なる虚像はプロパガンダだったと判明している。にも関わらずNATOと米軍は、
ミロセビッチ大統領(当時)をヒトラーにたとえて理不尽な空爆を78日間もつづけ、結
局はアルバニア民族主義を助長した。

 コソボは次の世界大戦の引き金をひく可能性が高く、げんにアルバニア系住民はつぎ
にアルバニアとの合邦を言いつのり、さらにはマケドニアなどとの連邦を口にして『大
アルバニア』構想に言及し始めた。ブッシュは危険なバルカンに新しい火をつけたのだ」
と手厳しいのである(TOWNNHALL紙、2月19日付け)。

 このコソボ独立の縮図こそは、まさに明日の台湾問題へと連想がつらなる。

 コソボを北京はいかなる教訓としたのか? 北京とセルビアの立場は同じと言えば同
じだが、基本姿勢がまったく違う。

 セルビアはあくまでも話し合いによる平和解決を主張している。

 北京は台湾が独立宣言をしたら武力侵攻をすると法律にしている(『反国家分裂
法』)。
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