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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第648号】 指導者の力量(2) [前台湾総統 李 登輝]

2007/11/22



>>>>> http://www.ritouki.jp/―――――――――――【平成19年(2007年) 11月22日】

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            新しい日台交流にあなたの力を!!
<<INDEX>>―――――――――――――――――――――――――――――[Vol.648]
1>> 指導者の力量(2) [前台湾総統 李 登輝]
2>>「2008総統選挙見学ツアー」参加者を仮募集〜3月22日の投票結果を台湾で!
3>>【書評:『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』】書斎に置きたいお宝の記録本
4>>【読者投稿】WTOの判事任命問題で日経記事に異論あり [香港 好田 良弘]
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1>> 指導者の力量(2) [前台湾総統 李 登輝]

 9月10日に発売されたPHP研究所の「Voice」10月号に、李登輝前総統が「指導者の
力量─リーダーとしての決断力と現場主義」と題して特別寄稿されていた。

 今年1月末、台湾で李前総統の「壹週刊」発言問題が惹起したとき、作家の井沢元彦氏
と「SAPIO」誌で対談した李氏は「日本の雑誌でも語ったことですが、私が考える
指導者の条件には5つあります。第一には、自分なりの信仰を持つこと。私はクリスチ
ャンだから、判断に迷った場合も最終的には『公義の精神』と『愛』という2つを原則
に決断をしてきました」(2007年2月28日発行「SAPIO」誌、本誌)と述べられてい
たが、この「日本の雑誌」とは「Voice」2007年2月号のことで、「指導者の条件─『総
統』として私が心掛けたこと」と題して寄稿されていた。

 前号より3回にわたって紹介する「指導者の力量」はそれに続く指導者論だ。日本訪問
時の感想や安倍政権の問題点、政治家と官僚の関係、台湾が進むべき方向などについて、
具体的に述べられている。

 なお、本文は著作権者および出版社の許諾を得て掲載をしていますので、他への転載
および送信を禁止します。                      (編集部)

■PHP研究所「Voice」
 http://www.php.co.jp/magazine/voice/
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特別寄稿 指導者の力量─リーダーとしての決断力と現場主義(2)

                             李 登輝(前台湾総統)

■台湾が国連加盟を求める前に成すべきこと

 一方で台湾の政治状況も、たいへん不安定な状態にある。二〇〇〇年の総統選挙で陳
水扁率いる民進党は政権を取ったものの、以後八年間で台湾の民主化はむしろ後退して
いる。政権を取ってから民進党は、汚職をはじめ自らの利益ばかり漁り回っている。ま
た国会では過半数を制しておらず、国民党と親民党の野党勢力が多数を占めていること
も、民主化を停滞させる一因になっている。

 こうしたなか、来年行なわれる総統選挙は、台湾の命運を左右することになる。いま
台湾の選挙戦において力をもっているのは国民党である。来年の選挙で、外省人(大陸
出身者)である国民党の馬英九候補が当選すれば、台湾は中国大陸にのみ込まれ、非常
に危険な状態に入るだろう。

 一方で、台湾人(本省人)を代表する民進党の謝長廷候補は、安全保障に関する専門
家が周囲に一人もいないなど、人材面で問題がある。

 では台湾がどのようなシナリオをもってすれば、対立的な政治状況を脱し、一つの安
定的な政治状況をつくり出せるか。私は政界の再編成しかないと考える。この再編成と
は、謝候補が唱える「共生」の姿勢に重なってくる。両極端な二つの立場には向かわせ
ず、中間路線を強調する。大陸中国との関係をどうするかは考えず、まず台湾国内の安
定を考える。いまや国民党の大部分は台湾人である。彼らを自らの陣営に引っ張り込め
ば、十分可能な案である。

 一方、現在の陳政権は、このような考え方とは逆のことを行なっている。台湾の国連
加盟を求める国民投票を行なおうとしているが、これは時期尚早だろう。いまの台湾に
は、残念ながら国連に入る資格はない。台湾ではよく、「台湾は実質的に一つの国家で
あり、独立した主権をもつ国家である」という言葉が使われる。だがこの「国家」に法
的な裏付けはない。

 一九五二年に締結されたサンフランシスコ講和条約には、日本が台湾をどこに返還す
るのかについて明確な記述がない。そのため台湾の主権に対する考え方は現在も不明瞭
で、この不明瞭さによって、世界における台湾の地位は曖昧になっている。

 しかも現憲法は中華民国時代につくられたもので、台湾自身の憲法は存在しない。中
華民国という国号についても、いまもって使用している。まずは、これらの問題を真剣
に検討するところから始める必要がある。

 台湾にとってもっとも大切なのは、台湾人としてのアイデンティティの確立である。
国家の盛衰を決めるうえで「強力なリーダーがいること」「明確な国家目標をもってい
ること」「アイデンティティが確立され、団結していること」の三要素は、非常に重要
である。

 ヨーロッパでもいろいろな国が取ったり取られたりしているが、そのなかでもっとも
重要なのは、その国の住民が「この国は自分たちの国である」というアイデンティティ
をもつことであった。

 台湾の場合、「どこの人間か」と聞かれ、「私は台湾人です」と答える人は六〇パー
セントしかいない。まずはこの状態を変える必要がある。

 台湾を独立した主権ある国家として、世界に認めてもらう。そのためには国土を繁栄
させると同時に、民主化を進める。台湾人を主体とするアイデンティティをも養う。そ
うして着実に一歩ずつ歩を進めながら、最終的に国連加盟をめざすのが私のやり方であ
った。ところが陳政権は政権が誕生した二〇〇〇年以来この七年間、それらのことを何
一つやっていない。いきなり国連加盟を要請すれば、各国からの反発を招くだけである。

 台湾の法的地位については、憲法を新たに制定せず、中華民国憲法を改正するという
手も考えられる。私は総統在任中、六回も憲法を修正した。かつて中華民国の憲法には、
領土の範囲について中国大陸とモンゴルは含むが、台湾は含まれないなど、中国向きに
書かれた条項があった。これを台湾の実情に合うように修正していったのだ。台湾の法
的地位も同様のやり方で制定するのが、賢明なのではなかろうか。

 一方、国名の中華民国を台湾に変える問題については、憲法改正で行なうものではな
いと思っている。大事なのはまず人々の愛国心を促進し、民主化を進め、台湾人として
のアイデンティティを確立することである。その過程のなかで、進めるべきだろう。

 台湾が「自由と民主」という新しい方向に歩いていかなければ、大陸中国の「輪廻の
芝居」のなかに永久に取り込まれてしまう。いま中国経済は伸びているが、何年かのち
に金融問題の深刻さがかなり高まり、バブルが破裂するだろう。発展と後退を繰り返す
皇帝の時代が、大陸中国の政治であった。あのような政治が繰り返されないためにも、
やはり民主化を進め、人民に自由を与えるという道を進めることが、大陸中国において
重要である。                             (続く)
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2>>「2008総統選挙見学ツアー」参加者を仮募集〜3月22日の投票結果を台湾で!
   台湾の命運を左右する総統選挙の熱気を肌で感じてください

 ご存じのとおり、台湾の命運を左右すると言っても過言でない総統選挙。この投票日が
来年の3月22日(土)で、その日のうちに結果が出ます。今回、日本李登輝友の会ではそ
の瞬間を台湾で迎えたく「2008総統選挙見学ツアー」を催行します。総統選挙は4年に1
回しかありません。この機会に是非、台湾の熱気を肌で感じてください。

平成19年(2007年)11月吉日

                            日本李登輝友の会 事務局
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日  程:3月20日(休)午後便(CI-109便、14:15発)で台北へ。
       21日(金)未 定
       22日(土)未 定
       23日(日)午後便(CI-018、14:20発)か夕方便(CI-106、16:45発)で帰国

主  催:日本李登輝友の会

定  員:40名(定員に到達次第、締め切ります)

航空会社:チャイナエアラインを予定

 本来は参加費、内容、宿泊ホテル等も記載して案内すべきですが、現時点ではこれら
は未定です(参加費は成田発ツインで10万円前後となる見込みです)。それでも現時点
で案内しましたのは、このスケジュールを見ていただいても分かるとおり大変混雑の予
想される時期(=航空券の高い時期)ですので、まず仮申込みいただき、後日、参加費、
内容、宿泊ホテル等を案内させていただこうと判断いたしました。勿論、確定申込みは
詳細案内後で結構です。

申込方法:下記の申込書に必要事項を記載し、FAX、メールにてお願いします。お申
     し込みいただきましたら、所定の書類を送付いたします。
     注:パスポートは3ヵ月以上の残余期間[有効期限が2008年(平成20年)6月
       25日以降]が必要ですので、必ずご確認願います。

■お申し込み・お問い合わせ
 日本李登輝友の会事務局:柚原、片木、薛
 〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
 電話:03-5211-8838 Fax:03-5211-8810
 E-mail:ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
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「2008総統選挙見学ツアー」仮申込書

1、ご氏名
2、男 女(○で囲む)
3、年齢  歳
4、会員 一般(○で囲む)
5、宿泊希望 シングル ツイン(○で囲む)
6、パスポート番号
7、パスポートの有効期限
8、パスポートのローマ字氏名
9、ご住所 〒
10、TEL
11、FAX
12、E-mail
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3>>【書評:『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』】書斎に置きたいお宝の記録本

 前号で、11月6日付の「中外日報」に掲載された『李登輝訪日・日本国へのメッセー
ジ』(日本李登輝友の会編、まどか出版刊)の書評をご紹介しましたが、千葉県の鴨川
市や館山市などの南房総一円をカバーする日刊紙「房日新聞」が11月11日付の社説「展
望台」で取り上げていることが分かりましたのでここにご紹介します。「書斎に置きた
いお宝の記録本」とお勧めいただきありがとうございました。      (編集部)

■房日新聞
 http://www.bonichi.com/
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展望台 李登輝氏来日講演と旅の全記録
【11月11日付 房日新聞】

 6月に台湾の李登輝前総統が来日したが、旅の全記録を日本李登輝友の会が編集し、出
版社が完全保存版という形で全国発売したという案内があった。

 台湾の政治指導者としての李登輝氏は、日本統治以後、国民党の長い間の一党独裁に
よる政治から民主的な政権交代を自らの手で達成した人物であり、その手腕は、東アジ
ア地域においても高く評価されている。

 我が国は現在、新たなテロ対策において、国際貢献や国際協力のあり方が問われてお
り、国会でもこの問題で曲折が生じている。憲法の議論は別にしても、継続する理由と
しては、ニューヨークのテロによる攻撃で犠牲者が出たことや我が国の石油エネルギー
の90%以上が中東諸国に特化しており、いわばシーレーンを守らなければならないので、
特別措置は必要であることなどが大きな根拠となっている。

 それはそれで絶対に確保しなければならないと思うが、一方では台湾海峡でのシーレ
ーンの確保は、より我が国に近く、有事に対する備えは絶対に必要であると指摘をする
学者もいる。このところの石油エネルギーの高騰は、どこに原因があるか分析している
わけではないが、ある人は中東や産油国の国際情勢という人もおり、またある人は中国、
インドなどが石炭から石油エネルギーヘの転換を図っていることなどの大幅な需要増が
これに拍車をかけているともいう。石油資源は、燃料の高騰のみならず、あらゆる生活、
産業面のコスト増を招き、家庭の台所までも直撃するから、コスト増につながる防衛策
は共通の概念として考えていく必要がある。

 李登輝前総統の来日を記念して開催された東京での講演では、自分が青年期までは日
本人であったこと、兄が靖国神社に祭られており、この機会に初めて兄に会ったことに
対する感謝の気持ちとともに、東アジアの安定が生活の安定につながり、台湾と日本は
本当に近くて近い関係でなければならないことを強調していた。講演会場からの質問も、
中国は一つという政治状況の中で、我が国とは外交関係はないが、シーレーンを守るた
めには、東アジアの中で、最も親日と言われる台湾と共通の理念をもち日台の共栄を進
めなければ、我々の安定はおぼつかないと言う意見も出ていた。

 今回の保存版は、日本国へのメッセージと題して、李登輝氏の序文から始まり、我が
国を代表する多彩な執筆陣に加え、未発表の写真などを掲載しており、李登輝氏が訴え
たいとするメッセージが伝わる1冊として書斎に置きたいお宝の記録本である。
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『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』の目次や割引販売につきましては、本会ホーム
ページでも掲載していますのでご参照ください。            (編集部)

■日本李登輝友の会ホームページ:http://www.ritouki.jp/

■『李登輝訪日・日本国へのメッセージ−2007旅と講演の全記録[完全保存版]』
 日本李登輝友の会編、まどか出版刊
 A5判・上製本・176ページ、定価:1,890円

■割引
・1冊〜9冊のご注文  → 送料サービス
・10冊〜29冊のご注文 → 1割引・送料サービス
・30冊以上のご注文   → 2割引・送料サービス

■お申し込み【代金後払い】
 1)お名前、2)ご住所、3)電話番号、4)注文冊数(『李登輝訪日・日本国への
 メッセージ』と書き添えてください)を明記の上、FAXかメールでお申し込みくだ
 さい。まどか出版より1週間以内にお届けします。代金は後払い。本と一緒に郵便振替
 用紙(払込料:無料)を同封、1週間以内に郵便局でお支払いください。

■お申し込み先
・日本李登輝友の会 FAX:03-5211-8810 E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
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4>>【読者投稿】WTOの判事任命問題で日経記事に異論あり [香港 好田 良弘]

 WTOの略称で知られる世界貿易機関で、最高裁定機関への中国人判事任命を巡り、
台湾が抵抗していることをご存知だろうか。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは、まず11月20日付紙面にロイター電
を掲載し、前日、ジュネーブで開催された定例会において、台湾が中国から初となる判
事の任命に異議を唱えたことを速報し、さらに21日付紙面に掲載した台北発の自社記事
で、中国政府を代表する判事の任命により、公正性が損なわれることへの台湾政府の懸
念を詳しく伝えている。

 また、英国発の国際的な経済紙であるフィナンシャル・タイムスは、11月20日付紙面
の自社記事により、やはり公正性維持への深い憂慮から、台湾が中国人判事の任命を遮
ったと簡潔に報じている。

 この経緯については、日本経済新聞もアジア地区国際版では11月21日付紙面で取り上
げたが、その際の見出しは「台湾反対で議題すべて棚上げ」であり、8行の記事中およ
そ6行を費やして、台湾の反対により全ての議題が棚上げになったこと、その中には日
本人判事の任命案件が含まれることを記し、最後の2行で中国人判事の任命について、
「異議を唱えたとみられている」と伝えている。

 前2紙と日経新聞の報道姿勢を比較する時、後者の公正性に疑問を感じるのは私だけ
であろうか。
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●編集発行人:柚原正敬
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