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【メルマガ日台共栄:第638号】 【読後感】李登輝氏と台湾への理解は確実に深まる [東京 伊藤 英樹]

2007/11/07



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 11月7日】

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<<INDEX>>―――――――――――――――――――――――――――――[Vol.638]
1>>【読後感】李登輝氏と台湾への理解は確実に深まる [東京 伊藤 英樹]
2>> 許世楷大使が「正論」12月号で台湾の国連加盟問題について獅子吼
3>> 台湾政府の「92年のコンセンサス」問題に関する立場の説明
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1>>【読後感】李登輝氏と台湾への理解は確実に深まる [東京 伊藤 英樹]
  『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』の読後感を募集します!

 10月末に全国書店で発売された李登輝前総統の来日記録集『李登輝訪日・日本国への
メッセージ』(日本李登輝友の会編、まどか出版)は好スタートを切っています。

 100冊を最高に50冊や30冊単位で申し込まれる方が続出しています。講演会などの催し
で販売したいという申し出も数ヶ所に留まらず、また李前総統が訪ねられた所からは、
本書を販売したいという申し出もいただいています。有難いことです。

 本書に添付の「読者カード」も出版社に届き始めており、読後感を本会に送って来ら
れる方もいます。

 そこで、本誌では寄せられたその「読後感」を順次ご紹介していきます。トップは、
李登輝学校研修団1期生の伊藤英樹さんから寄せられた読後感をご紹介します。

 本書を読まれた方は、短いものでも長いものでも結構ですので、どうぞお気軽に読後
感をお寄せください。                        (編集部)
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李登輝氏と台湾への理解は確実に深まる

               東京都足立区 伊藤 英樹(李登輝学校研修団1期生)

 今回の李登輝氏訪日を政治的側面から見たとき、最大の意義を持ったのは靖国参拝で
あったと思う。

 多くの日本人は、李氏の兄上(李登欽命)が靖国神社に祀られているということを知
っただけで声を失い、さらには、李氏がそのような立場にあるにも拘らず、参拝後、宮
司さんに「長い間、兄を祭ってくださっていて有難うございました」と言われたと聞い
て、深い感謝の念を持たざるを得なかったからだ。

 そんな余韻がまだ冷めやらぬ今日、本書が出されたのは非常に有意義なことである。

 一挙に四本の講演録がまとめて掲載されていることにより、より多くの日本人は氏の
考えていることや その人となりを、より全体的にかつより容易に理解できるようになる
からだ。また、寄せられた多くの関係者の文章もそうした理解の手助けになることだろ
う。

 実は、私は本書の講演録のうち3本は新聞等ですでに目を通し、その切抜きもそろえ
ていた。しかしそうした私にも、本書の出版は有意義なことであった。

 学生時代の教科書を思い出せば分かることだが、文書などというものは一度読んだく
らいでは大半は忘れてしまっている。その点で、本書の出版はもう一度読む機会を与え
てくれたし、さらには、切抜きの寄せ集めよりも、遥かに理解することも記憶すること
も容易になったからである。

 私は今後、本書とともに八田與一氏のことを記載した慶応大学講演予定稿のコピーを
添えて、知人友人に目を通すよう勧めたいと思う。けだし、読んでもらえさえすれば、
李登輝氏への、さらには台湾への理解が高まることが確かだからだ。

■我が山寺随行記

 ついでに、書評とはやや離れるが、我が山寺随行記を少しばかり。

 電車にての先発隊にぶら下がって、私は山寺へ向かった。谷を渡り山脈を貫いて行く
車窓からの多種多様な緑は私を圧倒し、脚本家林秀彦の「日本は神の国」の一節を思っ
た。

 李登輝先生の御一行を待つまでの間、山寺の下を流れる清流に手を触れながら周囲の
山々を見上げたときも同様だった。季節と時間と天候との絶妙な組み合わせにめぐり合
えたのである。

 以下は林氏の「神の国」の抜粋である。

「先々月(平成12年日7月)13年ぶりで帰った祖国は、どう否定しようもないほどに、
神の国・日本だった。
 それはまず、いま私の住んでいるオーストラリアの緑と、日本の緑を比較したことか
ら始まった。なんという美しさだろう。世界中に日本ほど美しい緑を持った国土はほか
にない。それは日本各地にみられる田圃の稲の緑から、名もない雑草の緑まで、心を奪
われるものだった。千変万化の緑なのだ。(中略)
 日本の緑が神の化粧なら、オーストラリアの緑は悪魔のウンコである。そう感じたと
き、はじめて人は、日本が神の国だということを知ることが出来る」(「日本の息吹」
平成12年)

 山寺での記者会見のときだった。「松島の海とこちらの山を御覧になっての感想をお
聞かせ下さい」との産経新聞からの質問があったとき、李氏の第一声は「いやーまいっ
た」であった。

 それを耳にして私は心密かにしかし、大きな喜びを持った。その第一声に続いて、山
林の管理云々の政治家的話がなされたものの、第一声は疑いもなく私の感動と、その内
容においても度合いにおいても同じくすると思われたからだ。

 本書によると曽文惠恵夫人も「現実の旅行と心の中の区別がつかない。目の前の景色
と心の中の景色が一緒に旅行しているような感じがします」と話されていたという。

 この心の中の景色とは夢の世界の景色とも解されよう。夫人もまた季節と時間と天候
との絶妙なめぐり合わせのひと時を堪能されていたのだ。欲を言えば電車からの緑を味
わっていただきたかった。

 長旅とそれに続く歓迎その他諸行事の後であればお疲れであったはずだが、先生には
それを超える豊かな感性を備えられていたのだ。

 農業学者として合理性を徹底的に追求する先生は、一方で瑞々しい感性の人でもあ
るのだ。真に偉大な政治家である所以である。
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 本書の目次や割引販売につきましては、本会ホームページでも掲載していますのでご
参照ください。                           (編集部)

■日本李登輝友の会ホームページ:http://www.ritouki.jp/

■『李登輝訪日・日本国へのメッセージ−2007旅と講演の全記録[完全保存版]』
 日本李登輝友の会編、まどか出版刊
 A5判・上製本・176ページ、定価:1,890円

■割引
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■お申し込み【代金後払い】
 1)お名前、2)ご住所、3)電話番号、4)注文冊数(『李登輝訪日・日本国への
 メッセージ』と書き添えてください)を明記の上、FAXかメールでお申し込みくだ
 さい。まどか出版より1週間以内にお届けします。代金は後払い。本と一緒に郵便振替
 用紙(払込料:無料)を同封、1週間以内に郵便局でお支払いください。

■お申し込み先
・日本李登輝友の会 FAX:03-5211-8810 E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
・まどか出版 FAX:0120-426-855
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2>> 許世楷大使が「正論」12月号で台湾の国連加盟問題について獅子吼
   日本は日本の道理と国益から選択して欲しい

 台湾駐日代表処の許世楷大使が発売中の月刊「正論」12月号で、「台湾がアイデンテ
ィティー・ウォーズに勝利する日」と題し、台湾の国連加盟問題を中心テーマに発言し
ている。聞き手は、上島嘉郎編集長。

 今年初めて台湾は、未だ国連に加盟していない国として「台湾」名で国連加盟を申請
したことは本誌でも何度か伝え、9月15日には本会も加わって東京・新宿において「9・
15『友邦・台湾を国連へ!』アピール行進」を行った。

 許世楷大使は、台湾はこれまでの「中華民国」ではなく、なぜ「台湾」名で申請した
のか、この件で台湾が進める住民投票に対する日米の対応の違いとその問題点、なぜ台
湾は台湾化を進めなければならないのかなど、台湾が抱える重要問題について、まさに
獅子吼と言うにふさわしい発言をしている。

「日本はあの当時の高島さん(「日中共同声明」作成実務に当たった高島益郎・外務省
条約局長。周恩来から「法匪」と罵倒された)と同じ考え方をして欲しいと思います。
台湾のためにということではなく、日本の道理と国益を考えれば、一体いかなる選択が
長期的に見て日本のためになるかということです」

 日本政府および日本人にとって、許大使のこの発言の意味するところは決して小さく
ない。味読すべき発言である。

 今後の東アジアの命運を担っているのは、日本や中国もさることながら、まさに台湾
であることを改めて思い出させてくれるインタビューである。

 なお、同誌12月号の巻頭エッセイ「折節の記」の冒頭で、文芸評論家の富岡幸一郎氏
が「知覧と開聞岳」と題して書いているが、氏の『新大東亜戦争肯定論』を共感をもっ
て読んだ者として、またもや共感をもって読んだ。           (編集部)

■月刊「正論」12月号
 http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0711/mokji.html
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3>> 台湾政府の「92年のコンセンサス」問題に関する立場の説明

【11月5日 台湾週報】

 「92年のコンセンサス」問題が最近多くの論争を引き起こしているため、行政院大陸
委員会は以下の立場を表明する。

一、台湾海峡両岸間に「92年のコンセンサス」は存在しない

 いわゆる「92年のコンセンサス」とは、2000年に蘇起(元行政院大陸委員会主任委員)
氏によって創作された新名詞であり、これは1992年の香港会談において「一つの中国の
解釈をそれぞれが表明する」というコンセンサスを達成したと認識されるもので、「92
年のコンセンサス」と呼ばれている。しかし、これは全く事実に基づいていないのであ
る。事実、1992年10月の香港会談において両岸は「争議を先送りし、実務的に話し合い、
お互いを尊重する」という姿勢で、両岸間の交流において発生する初期的な各種事務的
問題を共に解決するために話し合った。会談の中では「一つの中国」問題についても触
れられたが、いわゆる「一つの中国の解釈をそれぞれが表明する」や、「一つの中国」
原則に基づく「92年のコンセンサス」は達成されることはなかった。香港会談の中では
事務的、技術的な問題が議論されたが、中国は始めから政治性の高い「一つの中国」問
題を持ち出し、「一つの中国」の枠組みを両岸協議のモデルにしようと企図し、その後
自己で定義付けを行い、1992年の香港会談の結果を「一つの中国の原則」のコンセンサ
スが達成されたと解釈した。同時に中国による定義の下においては、そもそも「一つの
中国の解釈をそれぞれが表明する」という空間はなかったのである。このことから「一
つの中国」原則は中国が設定した対台湾政策の戦略的枠組みとなり、両岸交流および国
際社会での活動における各方面において十分に運用されてきた。「一つの中国」原則は
きわめて抽象的であるが、具体的な運用時においては台湾に数々の制限を与え、手足を
縛るものとなっている。

二、国家の主権在民を堅持

 台湾は主権独立国家であり、台湾海峡のいかなる現状の変更においても必ず台湾2,300
万人の同意を得なければならない。これは台湾の民意の主流であり、政府の両岸政策の
核心である。わが国政府は、中国が一方的に「一つの中国」を原則とする両岸の定義を
決して受け入れない。また、これを前提とする枠組みの下でいかなる対等でない方式に
よる両岸関係の発展も絶対に受け入れない。

三、両岸関係は対等、互恵、平和、尊厳の原則の下で進行すべき

 中国側は台湾の民意の発展を尊重せず、引き続き両岸間の各種協力事項において「一
つの中国」の枠組みという対話の障害を設け、国民によって選ばれたわが政府との正式
な対話を避けようとしている。これは対等と尊厳の原則に合致しない上に、平和と発展
の潮流にも背くものである。中国は口では、わが国と話し合い、敵対状態を解除して平
和協定を締結したいと言っているが、依然としてわが国に対する武力による威嚇を放棄
せず、さらには「反国家分裂法」を設けて、台湾を消滅させるためにさまざまな罠を企
み、受け入れさせようと誘導している。今後、台湾政府は国家利益と国民の要求に基づ
いて、両岸の各関心テーマについて実務的、積極的に引き続き中国当局がわが国政府と
の対話、協議を行うよう促し、両岸の平和と安定の協力体制を構築し、両岸関係を正常
化する方向に発展させてゆくものである。

                      【行政院大陸委員会 2007年11月2日】
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