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【メルマガ日台共栄:第605号】 第7回台湾李登輝学校研修団レポート【1】─ 8月16日・第1日[早川 友久]

2007/09/02



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 9月2日】

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<<INDEX>>―――――――――――――――――――――――――――――[Vol.605]
1>> 第7回台湾李登輝学校研修団レポート【1】─ 8月16日・第1日[早川 友久]
2>> 9月9日まで江戸東京博物館において「生誕150周年記念 後藤新平展」
3>>【読者の声】台湾の地質研究者(11) 森下 晶 [地質学研究者 長田 敏明]
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1>> 第7回台湾李登輝学校研修団レポート【1】─ 8月16日・第1日[早川 友久]

 先に8月16日から19日まで行われた「第7回台湾李登輝学校研修団」参加者の感想をお
伝えしましたが、スタッフとして参加した本会理事で青年部初代部長の早川友久氏が執
筆した研修初日の詳細を、写真とともに本会ホームページに掲載していますので、ここ
にご紹介します。

 ホームページではまだ初日だけですが、これから順次掲載してゆき、それを本誌でご
紹介してまいります。

 なお、今回の参加者は41名。北は秋田県から南は大分県や宮崎県、また韓国からも参
加しています。もちろん、語学留学している早川氏のように現地参加者もおり、各地か
ら参加しています。参加者の平均年齢は49歳くらいでしたが、20代前半から80代はじめ
までと幅広い。

 団長は柳田敬一郎氏(栃木県日華親善協会副会長)、副団長は高松好夫氏(会社経営
者)が務められました。両氏とも平成16年(2004年)10月に開催された第1回目の参加者
で、その後も何度か参加されているベテランだ。

 では、大型台風に直撃されたにもかかわらず、校長の李登輝先生や教頭の郭生玉先生
をはじめ、李登輝学校スタッフの献身的な努力により、いつもながらの充実した研修に
終始した模様をお伝えします。                    (編集部)

■日本李登輝友の会ホームページ http://www.ritouki.jp/
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第7回台湾李登輝学校研修団レポート【1】─ 8月16日・第1日

               日本李登輝友の会理事・青年部初代部長 早川 友久

 5月末に李登輝前総統が訪日されてから初めての開催となった「第7回台湾李登輝学校
研修団」。お馴染みの研修会場となった桃園県の渇望センターには、李氏ご一行が日本
で訪れた日光の社寺がデザインされたパネルが掲げられ、研修団を歓迎した。

【8月16日・第1日】

■台湾民主紀念館でのハプニング

 桃園国際空港で集合した第7回研修団の総勢41名はバスに搭乗し、一路台北市内へ。ガ
イドはお馴染みの李清興さん(勝美旅行社)。7回目ともなると2回目、3回目といった参
加者も多く、和気藹々とした雰囲気。

 最初の研修場所は、5月に中正紀念堂から正名されたばかりの台湾民主紀念館。6月に
は「再見(さよなら)、蒋総統」の特別展示が開催されたが、現在は「臺灣自由化與民
主化特展─邁向自由民主之路(台湾自由化と民主化特別展─自由民主の歩み)」。

 ちなみに、市内の一等地に君臨していた蒋介石の巨大な像は5月に既に撤去されたとの
こと。元々、観光客集めのために行われていた衛兵交代も今はなくなり、以前に比べて
閑散とした雰囲気。

 ここでは、陳建中さん(大正12年生まれ)が案内役を務めて下さった。陳さんは普段、
総統府や二二八紀念館でガイドを務めている日本語族。

 陳さんは展示パネルを前に、日本統治が終わった直後から始まる蒋介石・国民党政権
下の白色恐怖時代の悲惨さを語り、かつて学校で使われ、台湾人の”中国人化”を推し
進めた教科書などの解説をしていただいた。

 余った時間を自由参観にして一旦解散。陳さんに「どちらの生まれですか?」と尋ね
ると、「すぐそばの東門の生まれです。日本時代は旭小学校というのが近くにありまし
た」との答え。

 驚いた。今回の参加者の大場さん(千葉県)とさっきバスの中で「私は湾生(日本時
代の台湾で生まれた人を指す)でね。東門の旭小学校にいたんだ」と聞いたばかり。す
ぐさまお二人を引き合わせると、「あそこにプールがあったでしょ」「そうそう」「あ
の○○とかいうお医者さんは?」「あぁ、他のところに開業しましたよ」「ボレロ(日
本時代に開店した洋食屋)はまだあるかなぁ」など隣組の会話。

 世間は狭い。別れ際、陳さんの「台湾はやっとここまで来ました。日本の皆さん、台
湾を応援してください」の一言が肺腑に響いた。

■王金平・立法院長が自ら説明

 台湾民主紀念館を後にした一行は、立法院の見学へ。こちらでは立法院の「トップ」
からご挨拶いただけるとのこと。

 立法院の紹介ビデオを視聴した後、立法院のトップ、王金平・立法院長(国会議長
に相当)から直々の歓迎挨拶をいただくことに。

 当初、スタッフの間では「5分、10分程度だろう」との憶測だったのが、なんと30分近
くに亘り、立法院の現状や来年1月に控える立法委員選挙に伴う定数半減についてご説明
いただいた。また、その後の質疑応答でも非常に丁寧にお答えいただき、終わってみれば
1時間近く。非常に濃厚な1時間だった。

                       (8月17日の第2日目以降は順次掲載)
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2>> 9月9日まで江戸東京博物館において「生誕150周年記念 後藤新平展」

 幕末、東北水沢に生まれた後藤新平は、外科医を初めとして、台湾総督府民政長官、
南満州鉄道株式会社総裁、内務・外務大臣等を歴任します。
 その後、東京市長、関東大震災直後に内務大臣・復興院総裁として帝都の復興計画を
立案し、東京の近代都市としての骨格を作り上げました。
 また晩年は、政治活動のほか、青少年の育成にも尽力し、ボーイスカウト日本連盟の
初代総長を務めたことでも知られています。
 本展では、後藤新平ゆかりの品々や、最近発見された復興計画図など最先端の研究成
果を交えて後藤新平の生涯をたどり、時代の先駆者としてのさまざまな取り組みを紹介
します。

●生誕150周年記念 後藤新平展−近代日本をデザインした先駆者

■期 間 平成19年7月24日(火)〜9月9日(日)
     平日9:30〜17:30(土曜は19時30分まで。入館は閉館の30分前まで)
     毎週月曜日休館 *ただし、8月13日(月)は開館

■会 場 江戸東京博物館 6階 常設展示室
     東京都墨田区横網1-4-1 TEL:03-3626-9974(代表 ※9:00〜17:00)
     ・JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分
     ・都営大江戸線 両国駅(江戸東京博物館前) A4出口 徒歩1分

■入場料 一般:600円、65歳以上:300円、大学生:480円、
     高校生・中学生(都外):300円、中学生(都内)・小学生:無料

■主 催 東京都、財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、財団法人東
     京市政調査会、財団法人自治総合センター

■詳しくは下記をご覧ください
 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/tokushu/2007/gotou/0724g.html
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3>>【読者の声】台湾の地質研究者(11) 森下 晶 [地質学研究者 長田 敏明]

 地質学研究者の長田敏明氏からの第11弾として、台湾で育った日本の海胆化石研究の
第一人者「森下晶」について投稿していただきましたのでご紹介します。  (編集部)
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戦前の台湾の地質学研究史−地質研究者列伝(11) 森下 晶(1922-1990)

                            地質学研究者 長田 敏明

 森下晶については、糸魚川淳二(1991)が地質学雑誌の紙碑『森下晶先生のご逝去を
悼む』に記載している。そして、森下(1967)自身が書いている「早坂先生と私」、お
よび森下晶教授退官記念会(1986)の「森下晶先生−略歴と業績目録」を基にして以下
に記す。

 森下晶は1922(大正11)年6月に東京で生まれた。その後、父君(森下薫:台北帝国大
学医学部教授をした後に大阪大学医学部教授)の仕事の関係で台北で育った。

 1935(昭和10)年3月に台北第一師範学校附属小学校を卒業し、1940年3月、台北州立
台北第一中学校を卒業している。1940(昭和15)年に台北高等学校に入学しているが、
ゾルゲ事件で処刑された朝日新聞記者の尾崎秀実の異母弟、尾崎秀樹(おざき ほつき)
とは同窓生である。

 1943(昭和18)年に台北帝国大学予科理農類を経て、台北帝国大学理学部地質学科を
1946(昭和21)年5月に卒業している。

 その後、同年10月、中華民国台湾省立海洋研究所助手(助理員:日本式に言えば助手)
、1947(昭和22)年6月、京都帝国大学理学部地質鉱物学教室副手嘱託、1948年4月、同
大学副手を経て、1949(昭和24)年6月に同大学助手となっている。

 台北帝国大学予科時代の森下は早坂一郎のことはあまり知らなかったようであるが、
予科の友人たちの評判や『化石の世界』などの著書の影響が大きかったと記し(森下:
1967)、台北大学では早坂一郎に学んだ。しかし、戦時中の困難な時期に学生生活を送
ったので、野外調査力が不十分と感じていたようだ。
 
 そこで、昭和22年には京都大学のスタッフとなり、槇山次郎や池辺展生から指導を受
けた。1958(昭和33)年7月には名古屋大学理学部地球科学教室講師に転じ、1960(昭和
35)年9月に同大学の助教授となり、その年、海胆化石の研究で理学博士の学位を得てい
る。

 1986(昭和61)年3月をもって定年退官して名誉教授となった森下は、1961(昭和36)
年1月に台湾の阿里山を訪れている。その後、大阪商科大学教授に就任したものの、病を
得、1990(平成2)年10月11日に逝去した。享年68歳であった。

 森下は台湾時代に早坂一郎の指導の下、化石及び現世の海胆類の研究に着手した。そ
の成果は、早坂と共著で国立海洋研究所の報告に掲載されている。しかし、資料の大部
分は、戦後の混乱の中、この海胆化石の研究にはほとんど手をつけられずに帰国した。

 森下の研究は、大きく2つの分野に区分することができる。

 一つは、中部地方の第三紀層の層序確立の研究である。北陸・東海・フォッサマグナ
などの地域に分布する新第三系の層序の解明に力を尽くした。

 これらの研究成果は、後の同地方の層序研究の礎となるものであった。特にフォッサ
マグナ地域の研究では、団体研究のリーダーの一人として活躍した。その進取の気性は、
早坂一郎から受け継いだものかと思われる。

 もう一つは、棘皮動物の化石の研究で、中生代から新生代をへて現在におよぶレンジ
をカバーするものであった。西山省三とならんで日本の海胆化石研究の第一人者であっ
た。

 森下は、ウニ類化石が示準化石として有用であることに気づき、日本各地から得られ
た海胆化石をもとに日本の新第三紀の海胆化石の生層序を確立した。特に森下の記載し
た不整形海胆については、日本だけでなく、近隣諸国でも示準化石として認められてい
る。

 さらに、森下は化石の時代面への貢献だけでなく、古生態学的な側面、即ち古生物の
生活史復元という古生物学にとっての重大問題にも取り組み、アクアラングを用いての
現生海胆の生態観察を基礎として、比較古生態学の分野を切り開いた功績は大と言わな
ければなるまい。

 森下は教育にも一家言をなした人で、普及書の執筆、新聞雑誌への寄稿、テレビやラ
ジオへの出演などを積極的に行った。また、普及施設へのアドバイスも怠らなかった。
森下の指導を受けた主な博物館は志摩マリンランド、瑞浪化石博物館、豊橋自然史博物
館など多くある。
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