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【メルマガ日台共栄:第599号】 本日、黄昭堂氏が「台湾の総統選挙について」講演【参加費無料】

2007/08/26



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 8月26日】

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<<INDEX>>―――――――――――――――――――――――――――――[Vol.599]
1>> 本日、黄昭堂氏が「台湾の総統選挙について」講演【参加費無料】
2>> 李登輝氏の靖国参拝【下】[作家 曾野 綾子]
3>> 台湾報告【1】−中華民国の幻想 [衆議院議員 西村 眞悟]

■本日は「酔牛忌」
  昨年8月、「あの男は、口が裂けても『私は中国人だ』とは言わない」という印象的
 な書き出しで始まる蔡焜燦さんの「序にかえて」が収まる『李琢玉川柳句集 酔牛』
 が出版されました。本日8月26日は「懐日家」李琢玉こと李!)璋さんが癌で亡くなられ
 てちょうど2年目、盟友だった蔡焜燦さんは「酔牛忌」と命名されています。李!)璋さ
 んの足跡を偲び謹んで追悼の誠を捧げます。       (本誌編集長 柚原正敬)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1>> 本日、黄昭堂氏が「台湾の総統選挙について」講演【参加費無料】

 来春3月22日に行われる台湾の総統選挙は、民主進歩党(政府与党)の謝長廷候補と
「統一派」中国国民党の馬英九候補の一騎打ちになります。

 どちらが勝つかによって、台湾の命運が決せられる可能性があり、台湾と運命共同体
の日本の将来が左右されるかもしれないのです。

 手護台湾大聯盟(総召集人は李登輝)の執行召集人として、あの人間の鎖デモを成功
させた黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席を招いて、選挙の見通しやその結果で台湾はどう
なるか、などについてお聞きします。その後、みなさんとの意見交換も行います。どう
ぞ、友人なども誘って御参加下さい。

■演 題 台湾の総統選挙について

■講 師 黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席

■日 時 2007年8月26日(日)午後2時〜4時30分(1時30分開場)

■場 所 文京区民センター 3階 3A
     東京都文京区本郷4-15-14(TEL:03‐3814‐6731)
     *文京シビックセンター斜向かい
      都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
      東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩4分
      JR「水道橋駅」徒歩10分

■参加費 無料

■主 催 アジア安保フォーラム(幹事=宗像隆幸)
     財団法人台湾安保協会(台北、理事長=鄭欽仁)
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2>> 李登輝氏の靖国参拝【下】[作家 曾野 綾子]

 先に、李登輝前総統の靖国神社初参拝におしどり作家として知られる三浦朱門氏と曾
野綾子さんが同行し、その詳細について、曾野綾子さんが「夜明けの新聞の匂い」を長
期連載している月刊誌「新潮45」8月号(7月18日発売)に「李登輝氏の靖国参拝」と題
して執筆していることをお伝えしました(8月15日発行、本誌第591号)。

 曾野さんから本誌掲載へのご了承をいただきましたのでご紹介いたします。ただ、長
文ですので3回に分けてご紹介します。今日が最終回です。        (編集部)
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李登輝氏の靖国参拝【下】

                               作家 曾野 綾子

 李登輝氏の靖国参拝は六月七日、午前十時頃だと知らされた。「朝早い方がマスコミ
とも無縁に静かにお参りになれますね」と私は知らせて来てくれた人に言ったが、「い
や、そうじゃないんです。李登輝さんは、ちゃんと自分の態度をマスコミにも示して、
個人の参拝をしたいと言われているんです」という答えだったので、私は小説家的反応
と政治家としての姿勢の違いを快く感じた。

 私と夫が九時半近くホテルオークラに着くと、李登輝夫妻は既に記者会見中であった。
我々もそこで同行を許されたご挨拶をした。それが終ってから、夫妻は車で靖国神社ま
で移動され、私たちも自分の車で後を追った。

 初め李登輝氏は、普通に拝殿の前で神式ではない礼拝の形を取るなどと言われていた
が、それは元国家元首には不可能なことであったろう。靖国神社側は玄関で待ち受けら
れ、そのまま私たちは応接室に通された。そこでお茶を頂いた時の李登輝氏の顔にも、
いつもの温かい笑顔はなかった。

 それは苦痛に、或いはもしかしたら涙に耐えている表情に私には見えた。現代の男た
ちは平気で人前で泣く。しかし戦前の日本の男たちは、どんなことがあっても泣かない
ものであった。李登輝氏の兄上は、今でも、遺骨もない、墓もない。兄上の死の詳細は
今もってわからない。それは、もしかすると長い間、亡き父上にとってはむしろ一縷の
希望であったかもしれない。どこかで長男は生きているのではないか、という思いが父
上に、息子の死を信じさせなかったとしても不思議はない。だから位牌も墓も、父上は
作ろうとはされなかった。

 兄が靖国に祭られているとわかったから、今度はどうしてもお参りに来なければなら
ない、と思った。仲のよい兄弟だったし、その決定は、李一家の家庭の個人的なもので
す、という意味のことを李登輝氏は記者会見の時も宮司さんにも繰り返された。それか
ら長い間、兄を祭ってくださっていてありがとうございました、という意味のお礼も言
われた。私でも同じことを言ったろうと思う。そう言う他にどういう言葉があったろう
か。それは悲痛な言葉であった。

 私たちはいわゆる昇殿参拝を許された。渡り廊下で用意されたお祓いを受けた。そし
て畳敷きの拝殿で、李登輝夫妻は立ったまま、亡き兄の存在と対面した。

 「やっと来ました」だったか「これでうちに帰ってきてください」だったか、その思
いは計り知ることはできない。神社側が、静かな声で、このような順序でご拝礼くださ
いと、お辞儀や柏手を打つ回数を教えた。私にとってもそれはほっとすることだった。
キリスト教徒は、どのようにしたら神社で礼儀を失しないで済むのか、手立てを知らな
い。李登輝氏は静かにその通りに従われ、私たちも従った。

 その後再び応接室に戻ると、そこには亡き方の名前、軍隊の階級、所属部隊などを書
いた「証明書」のようなものが用意されていた。李一家の長男の、不明だった死の経緯、
長い長い戦後はこうして終った。

 外へ出るとホテルオークラとはまた別の新聞記者の一団が李登輝氏を取り囲んだ。私
たちは少し離れたところで待っていた。李登輝氏の車が移動すると、私のところへもマ
スコミの一群が来た。

「神式の礼拝をしたんでしょうか」
「玉串料は渡しましたか」
 という質問も聞こえた。

 およそ宗教や信仰を知らない記者たちであった。私は今までどれだけイスラム教のモ
スクに行ったことだろう。行けば必ずまず履物を脱いで裸足になり、女性だから長い上
着を羽織りフードで髪を隠す。異教徒はモスクの手洗いの場所では手を洗わないという
約束、モスクの内部の床には坐らないという礼儀を守る。だからと言って、私がイスラ
ム教になったことがあるか。お寺や神社に行けば、お賽銭箱にもお金を入れるし、必要
とあれば、何と書いていいかわからないので白いままの封筒に志を入れた金一封を出す
こともある。だからと言って私が仏教徒や神道になったわけではない。そうしたことを
何も認識していない記者たちが、口々にそうした浅はかな質問を繰り返した。

 中国は果たして李登輝氏の靖国参拝を非難した。李登輝氏はA級戦犯を祭った靖国を
拝みに行ったのではない。そこに兄がいたとわかったから会いに行ったのだ。再会の場
所が上野駅でも靖国神社でも、氏にとっては同じだったろうと思う。それを政治に結び
つけて、息子であり、兄である人の死を悼む人の心を踏みにじる。中国とはそういう国
なのだ。

 ホテルに戻ると夫人が私にお土産をくださった。中に台湾のみごとなカラスミが入っ
ていた。夫はそれをうちでは食べずにアフリカヘ持って行けと言った。靖国参拝の翌日、
六月八日に私は一行十八人でアフリカヘ発った。

 マダガスカルの奥地、モザンビーク海峡に面したモロンダバという町から四駆で八時
間、地図にさえ載っていないベレーブという寒村にできた小学校の完成を確認するため
に埃に塗れて辿り着いた夜、薄暗い電灯の元で私たち十八人の日本人は、この思いがけ
ない珍味を一緒に味わったのである。            (二〇〇七・七・五)
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3>> 台湾報告【1】−中華民国の幻想 [衆議院議員 西村 眞悟]

【8月24日 西村眞悟の時事通信 No.306】

 台湾の「空気」を肌で感じる為、二十日朝から二十三日夜まで台北と高尾を訪問し
てきた。

 本年の秋深まる頃から、台湾は選挙の時期を迎える。先ず、立法員選挙、そして年を
越して春の総統選挙である。それで、先ず、このくそ暑い夏に台湾を感じ、次に晩秋そ
して来春の訪問が必要と考えた。

 何故なら、この台湾の行方が、我が国の将来に大きく影響するからである。

 そして、この台湾の行方を決めるのは誰かということであるが、それは台湾に住む国
民である。だから、台湾に行ったのである。もし、北京が決めるのなら北京に行く必要
があるだろう。ワシントンならワシントンに行く。

 ここがポイントだ。繰り返すが、台湾の行方を決めるのは台湾の国民(二千三百万人)
で、中国でもアメリカでも日本でもない。何故か。台湾は既に「国家」だからである。
逆に言えば、領土と国民が存在して、国民が自らの行方を自らが決めて他の何者にも決
めさせない共同体を国家というのである。台湾は、既にその国家である。

 しかるに、日本外務省スポークスマンは、去る七月二十四日、台湾に関して如何なる
ことを言ったのか。

 彼は、陳水扁総統が国連に台湾名義で参加申請をしたことに関して次のように言った。

「我が国の台湾に関する立場は日中共同声明にあるとおりで、台湾あるいは台湾当局を、
国または政府として扱うことはありません……」

 では、この我が国外務省スポークスマンの発言は、正しいのかということになるが、
これは正解である。正しい。

 但し、このスポークスマン発言の中の「台湾」という箇所を「中華民国」と言い換え
れば完璧な正解ということになる。

 この完璧な正解を外務省が発表できなかった訳は、陳水扁総統が「台湾」名で国連参
加を申請したからである。ここに工夫が見られるが、レッテルの張り替えだけでは実態
を変えることはできない。そして、この実態を変えるか否か、これも台湾人が決めるこ
となのである。

 つまり、いささかややこしいのであるが、

「台湾は如何なる未来を目指すのか、また、日本外務省がああいう発言をせざるを得な
い台湾の実態を変えるのか変えないのか、これら全ては台湾人が決める。

 この意味で、台湾は既に立派な独立国家である。

 しかし、この従来からの実態を前提にすれば、国際社会は日本を含めて台湾を国家と
して扱うことはできない。」

 ということになる。

 そして、これらを決める選挙が来年に迫っており、この結果は台湾二千三百万国民の
将来とともに、我が国一億二千万国民の将来にも大きな影響を及ぼすのである。

 従って、外務省は、国際法ゼミの「正解」を発表して済ましているだけではなく、我
が国の国益の観点から台湾を「国または政府」として我が国と国際社会が扱えるように、
大いに工作して台湾を友邦として励まさねばならないのである。外務省の「正解」には
この観点が見えない。外務省は学術機関ではなく外交という国策を遂行する機関だとす
るならば、ゼミの秀才の記者会見はいらないと言っておきたい。

 さて、台湾は既に独立国家であるのに、国際社会が台湾を国家として扱えない実態と
は何か。

 それは、台湾が未だ自らを「中華民国」であるとしている一点である。

 そこで、この「中華民国」とは何かと再度点検すると、その実態にアッと驚く。

 「中華民国」の首都は南京である。そして、この中華民国とは、現在の中華人民共和
国の版図にさらに「モンゴル」を加えた広大な「版図」をもつ国家なのだ。

 一体、このような国家が現在の地球上の何処に存在するというのか。これは、中国共
産党との「内戦」に敗れた後に、中国国民党を率いて台湾に逃げ込んだ蒋介石と仲間の
頭から終生消えなかった幻想に過ぎないのではないか。

 李登輝前総統は、二〇〇三年八月次のように演説した。

「私は、十二年間確かに中華民国総統であった。しかし、中華民国は何処にあるかと探
したが、何処にも見あたらなかった」

 現実に中華民国総統であった人物が、中華民国など何処にも存在しなかったと言って
いる。つまり、中華民国は幻想の中にしかないのである。

 しかし、台湾には未だこの幻想は存在する。事実、私の旅券は公用旅券なので、台湾
入国にビザが必要となる。私はこの度も「中華民国」発行のビザで台湾に入国した。

 そして、この幻想の恐ろしさは、これによって台湾人二千三百万人が中国に脅迫され
ているということである。

 この中華民国の幻想があるから中国は、国際法を蹂躙する台湾武力併合を高々と掲げ
ても、これを「内政問題」と言ってのけることができる。つまり、二十世紀前半から続
いている中国国民党と中国共産党の「内戦」が百年になんなんとして今も続いている、
だから台湾を攻めても内戦であり内政問題だという前提で中国は行動できる。

 これが、「内戦」ではなく、他国を武力併合するとなると、明らかに国際法違反であ
り中国は帝国主義的侵略国家と規定される。しかし、台湾が中華民国の幻想を捨てない
ものだから、中国は「内戦」として堂々と武力を行使できることになる。しかもこの武
力行使は、東アジアのみならず世界の平和を吹き飛ばす。我が国の将来を暗雲で覆う。

 従って、「中華民国の幻想」が台湾のみならず一番近い日本を破滅に導きかねないの
だ。

 そしてまさに、台湾人がこの幻想から脱却して、自らのアイデンティティーを確立す
るのか否か。これを決める選挙が来年春の総統選挙になる。つまり、台湾は台湾であり、
ここに中華民国は存在しない。

 従って、中華民国憲法も既に存在せず、台湾の首都は台北であり、領土はこの島々で
あり、台湾は国民主権によって統治される。これが、台湾の現状を素直に自然に追認す
ることであり、台湾人の国家としてのアイデンティティーの表明である。

 そして、この表明によって台湾の国家としての国際社会への参加の大道が拓かれれば、
台湾自身と日本及びアジアの平和要因が強化される。中国と台湾を取り巻く関係におい
て、国際法つまり国と国の関係を律する仕組・システムが機能するからである。反対に
従来の中華民国の惰性から脱却できなければ、戦禍の危険が増大する。

 この意味で、今まで日米両政府が、台湾と大陸の戦禍を避けるために現状維持を望み、
台湾側のアイデンティティー確立への歩みを抑制しようとしたのは間違いであった。中
国の恫喝に惑わされたのである。中華民国体制(幻想)の現状維持こそ、中国が一番武
力行使がしやすい状況なのだ。つまり、現状維持こそ、我が国を巻き込んだ東アジアの
動乱につながるのである。

 もちろん、中国は中華民国の惰性を強力に保とうとする。台湾併合を「内政問題」つ
まり国際法を考慮しない中国得意の「無法の領域」で処理できるからである。

 従って、我が国こそ、自らの平和の為にも、自由と民主主義を国是とする友邦を守る
という国家の大義と信義の為にも、中華民国体制から脱却しようとする台湾を励まし、
台湾国としての国連加盟を実現すべく努力しなければならないのだ。

 来春の総統選挙は、中国国民党の候補者と民進党の候補者との争いになるが、中国国
民党の候補者は「中華民国」の候補者である。

 従って、中国は、強力な「内政干渉」を繰り返して、国民党候補者が当選するように
仕向けるであろう。

 この意味で、第三次国共合作は既に始まっている。

 国共合作つまり中国国民党と中国共産党との共同は、過去二回為されたが、それはこ
とごとく我が国に不幸をもたらした。

 我が国は、国益上、第三次国共合作を成功させてはならない。

 以上、本日はこの総論でとどめ、日を改めて、友邦台湾についてこれから報告を続け
たい。                                 (了)

*立法委員選挙の投票日は2008年(平成20年)1月12日(土)、総統選挙の投票日は3月22日 (土)です。(編集部)
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  • 名無しさん2007/08/26

    西村眞悟さんの時事通信、素晴しい。氏のメッセージには、力があります。 

  • 名無しさん2007/08/26

    > 3>> 台湾報告【1】−中華民国の幻想 [衆議院議員 西村 眞悟]



    【8月24日 西村眞悟の時事通信 No.306】



     台湾の「空気」を肌で感じる為、二十日朝から二十三日夜まで台北と高尾を訪問し

    てきた。<





    上文中の「高尾」は「高雄」でしょう。