国際情勢

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【メルマガ日台共栄:第574号】 李登輝氏が日本に訴えた中華秩序との対決【上】[首都大学東京3年 和田 浩幸]

2007/07/26



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 7月26日】

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<<INDEX>>―――――――――――――――――――――――――――――[Vol.574]
1>> 李登輝氏が日本に訴えた中華秩序との対決【上】[首都大学東京3年 和田 浩幸]
2>> 7月31日〜8月5日、八王子市で台湾写真展などの台日文化交流活動が開催
3>> 鳥取県三朝町町長一行、台中県を訪問
4>>【読者の声】台湾の地質研究者(3)宇佐美衛 [地質学研究者 長田 敏明]
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1>> 李登輝氏が日本に訴えた中華秩序との対決【上】[首都大学東京3年 和田 浩幸]

 全日本学生文化会議という「学生にとって大切にすべきことや重要な問題について活
発に意見を論じ合い、次代の日本を担う人材にふさわしい見識を身につけるべく研鑽に
励んで」いる研究活動団体がある。

 昭和59年(1984)、全国の大学サークルである「日本文化研究会」「国史研究会」「日
本教育研究会」などの代表が集まり、サークル間の連帯と相互研鑽を深め、学問的深化
を図るために、日本の文化や歴史、日本思想、国際情勢等に造詣の深い当代一流の先生
方に顧問に就任戴き、結成されたという。

 オピニオン誌として月刊「大学の使命」を発行している。7月12日発行の第190号で「特
集/台湾前総統、『李登輝氏』訪日」を組み、「学生による台湾論」として下記の3編
を掲載している。

1、李登輝氏が日本に訴えた中華秩序との対決 首都大学東京3年 和田浩幸
2、李登輝前総統の靖国神社参拝の意義 甲南大学5年 坂 直純
3、日台連携に生きられた草開省三先生にお話を伺って 福岡教育大学4年 平田無為

 学生の論文だからと甘く見てはいけない。なかなか読み応えがある。本誌では全日本
学生文化会議の許可を得て、李登輝前総統の来日に関する和田浩幸氏と坂直純氏の論考
を順次ご紹介したい。いささか長いので、それぞれ2回に分けて紹介したい。

 これまで本誌で紹介した来日に関する論考やレポートなどはすべて李登輝前総統にご
覧いただいている。本稿ももちろんご覧いただく。自国に誇りを持つ若い世代に関心の
深い李前総統だ。目を細めて喜ばれる様子が目に浮かぶようだ。

 では、まず首都大学東京3年の和田浩幸氏の論考から紹介したい。文中の漢数字を算用
数字に改めたことをお断わりする。                   (編集部)

■全日本学生文化会議
 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-10-1 青葉台上毛ビル602号
 TEL:03-3476-5759 FAX:03-3476-5710
 bunkakaigi@hotmail.com 

■月刊「大学の使命」(年間購読料:3,000円)
 申し込み先 shimei@lycos.ne.jp
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李登輝氏が日本に訴えた中華秩序との対決【上】
―今、国家のアイデンティティーが問われる時― 

                          首都大学東京3年 和田 浩幸

■李登輝前総統の訪日を歓迎

 台湾の李登輝前総統が去る5月30日に訪日された。今回は、奥の細道をはじめとした文
化交流を目的とした訪日であった。訪日後、東京都江東区にある芭蕉記念館を訪ねられ
た際、多くの日本人や台湾人が詰め掛け、李登輝ご夫妻の到着を歓迎した。

 私もその場に参加することができ、多くの方々と共に日の丸と台湾独立旗を掲げて、
李登輝ご夫妻を歓迎させていただいた。李登輝氏を真直に見ることができ感動すると共
に、今回の訪問が大きな妨害を受けることもなく、無事、果たされたことを心から喜ば
しく感じた。

 この日、最も驚いたのは町の方々が大変温かく歓迎されていることだった。こうした
町のごく普通の人々との交流が為されたことは、入国すら拒否された以前と比べれば、
非常に画期的なことであると感じた。

 この芭蕉記念館は、松尾芭蕉の奥の細道出発の地らしく、最後に歓迎団の方から金の
杖が授与され、皆でこれから奥の細道へと旅立たれる李登輝ご夫妻の前途を祈って、「行
ってらっしゃいませ」の掛け声で終了した。

 その後も、李登輝ご夫妻は国際教養大学学長の中嶋嶺雄氏の先導のもと、かねてから
切望されていた奥の細道の旅を堪能された。

 そして、再び東京に戻って来られ、6月7日の午前10時に靖国神社への参拝を果たされ
た。

■李氏が我々に投げかけたこと

 李登輝ご夫妻が無事、靖国神社への歴史的参拝を遂げられたその日の夕刻、東京のホ
テルオークラ東京にて、講演会が催された。九州や近畿の学生と共に私は首都圏の代表
としてその場に参加させていただいた。表題は、「2007年とその後の国際情勢」とあり、
世界的視野から国際情勢に関する李登輝氏の分析がなされた。

 私はこの講演会参加に当たって、一つの目的意識を持って臨んだ。それは、台湾民主
化のリーダーである李登輝氏が現在の中国情勢をどのように見ておられるかということ
であった。中国を知ることによって、今後の日本のあるべき姿が見えてくるのではない
かという思いがあったからである。

 会場には溢れんばかりの人が詰め掛けており、それだけでも李氏が日本においてどれ
ほどの影響力をお持ちであるのか、その発する言葉に熱い視線が注がれているのかとい
うことを感じた。

 「李登輝」といえば、云わずと知れた台湾民主化の英雄であり、当然話は中国情勢が
中心になると思われた。しかし、まず、イラン、イラク、ロシア、アメリカの情勢につ
いて話を進められ、難解きわまる国際情勢の問題を大変わかりやすくお話しされている
と感じた。中国を知るためには、世界第一位のパワーを持つアメリカやアメリカと関係
を持つ国々について、正確に理解しなければならないということだと感じた。

 この講演で私にとって、とりわけ印象に残ったのは2007年が政治の年であるというこ
とだった。日本、台湾、韓国、フィリピン、オーストラリアなどが政治リーダーの選挙
を控えており、共産主義各国(北朝鮮、中国、ベトナム)も人事調整の時期であるが故
に、各国が外政よりも内政に奔走するため大きな政治の動きは起きず、来るべき2008年
に備える年になるだろうという話だった。

 また、李氏は中国の経済危機を筆頭とする内政問題を述べた上で、混迷する中国を救
うのは台湾の民主化しかないのだと力強く宣言された。「進歩と退歩を繰り返す」中国
をはじめ、世界秩序の安定のためには台湾の民主化こそが必要であるというのだった。
李氏の台湾民主化への切実かつ緊迫した語り口を通して、この問題を考えることの意味
について改めて考えさせられるところがあった。            (つづく)
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2>> 7月31日〜8月5日、八王子市で台湾写真展などの台日文化交流活動

 台湾第2の都市「高雄市」と八王子市は昨年11月、市制施行90周年を機に友好交流協定
を結びました。そこで、高雄市との交流協定締結記念として、高雄市のみならず台湾全土
のさまざまな魅力をご紹介する写真展を開催します。

 ポルトガル人から「フォルモサ=美しい島」と称賛される台湾。なかでも東京からわず
か3時間半で行ける高雄市は、海と湖などのすばらしい景観に恵まれ、伝統文化を守り育
てる海洋都市であり、台湾経済を支える近代工業都市として、さらなる発展が期待され
る街です。温暖な気候、人々のあたたかな気持ち、そして美味しい食材など、台湾の魅
力を感じてください。

 写真展に併せて、高雄市の小学生による民族舞踊や琵琶・二胡の演奏会も開催されま
す。ご来場を心からお待ちいたしております。

 http://www.city.hachioji.tokyo.jp/profile/kokusai/011742.html

●台湾写真展2007

日時:7月31日(火)−8月5日(日) AM10:00−PM8:00(最終日はPM6:00閉場)

場所:そごう八王子店 8F特設会場

料金:無料

●高雄中正小学校の民族舞踊(30分)

・8月3日(金)、4日(土)(PM4:30−) そごう八王子店3F
・8月3日(PM3:00−、6:00−)、4日(PM3:00−、7:00−)
 西放射線ユーロード

●琵琶(楊桂香)・二胡演奏(林思悦)(30分)
・8月3日(金)(PM4:00−)
・8月4日(土)、5日(日)(PM2:00−、3:00−、4:00−) そごう八王子店3F
 曲目:雨夜花、南管 陳三五娘(琵琶 清唱)、思想起、阿里山的姑娘、何日君再来、
    白牡丹などの歌と楽曲
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3>> 鳥取県三朝町町長一行、台中県を訪問

【7月25日 台湾週報】

  7月24日、鳥取県三朝町の吉田秀光・町長、牧田武文・同町議会議長等一行が台中県政
府を訪れ、黄仲生・県長(知事)と会見した。

  鳥取県三朝町は今年3月6日に、台中県の石岡郷と交流促進協定を締結しており、三
朝町で開催された締結調印式には劉宏基・郷長を代表とする訪日団一行が鳥取県三朝町
を訪れ た。今回の同町代表団の訪台はこの交流活動の一環で行なわれたもの。

 今年は台日文化、観光交流年にあたっており、黄仲生・県長は「石岡郷と三朝町の双
方が交流を機に、地方産業の発展が先導され、文化、経済建設が促進され、お互いの県
民のマクロ的な国際的視野が広がるよう希望する」と期待の意を表わした。

 吉田町長は、「三朝町の温泉はすでに800年もの歴史があり、有名で遠くまでその名が
及んでいる。三朝町は積極的に温泉療養による健康開発事業に従事しており、温泉病院
を設立した。三朝町の温泉事業での発展の経験が将来台中県にある温泉地区の観光事業
の経営の参考になると信じている」と強調した。

 吉田町長等一行はこのほか、張清堂・台中県議会議長、劉宏基・石岡郷郷長等と会見
する以外にも、石岡郷の梨園等も参観する予定となっている。
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4>>【読者の声】台湾の地質研究者(3)宇佐美衛 [地質学研究者 長田 敏明]

 地学史研究者の長田敏明氏からの第3弾として、台湾で油田調査に携わっていた宇佐美
衛について投稿していただきましたのでご紹介します。

 なお、掲載に当りましては、元号を先に記して西暦を括弧でくくり、字句の訂正や句
読点の付け直しなど少し編集させていただいたことをお断わりします。   (編集部)
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戦前の台湾の地質学研究史−地質研究者伝(3) 宇佐美衛(1914-1951)

                            地質学研究者 長田 敏明

 この項については、高井冬二(昭和28年:1953年)「宇佐美衛君」(日本地質学会60
周年記念誌、60頁)によって記載する。

 宇佐美衛は大正3年(1914年)に生まれ、昭和7年(1932年)4月に東京大学理学部地質
学教室に入学、同大学を昭和10年(1935年)3月に卒業している。

 卒業後、直ちに台湾総督府に職を奉じ、同年9月7日には台湾総督府技手に任じられ、
同14年(1939年)2月28日には台湾総督府技師に任ぜられている。同18年(1943年)には
陸軍技師に任ぜられた。

 宇佐美の主たる研究は、台湾における油田の調査であったが、大濁水渓上流地域の資
源調査では、病魔をものともせず金鉱脈を発見した。この間、選ばれて中華民国に出張
し、大きな業績を残した。陸軍技師としては、同21年(1946年)5月21日に台湾総督府技
師として復帰するまでに、スマトラ・ボルネオ方面の油田調査に従事した。同年6月9日
に官制の廃止により退官するが、熱帯奥地の調査や敗戦後のレンバン島の抑留生活など
で健康を害し、帰国後、静養を余儀なくされた。

 同22年(1947年)7月31日に林業試験場造林部地質学研究室に奉職し、翌年6月23日に
は農林技官となった。林試での宇佐美の業績は、国有林の森林土壌調査における地質部
門を担当し、国有林の保全に大いなる力を発揮した。その他、防災部門を担当し、米代
川水害についての調査報告、群馬県八幡村の地滑り調査報告、カスリン台風による赤城
山の森林の被害についての調査報告など、この方面の業績も枚挙に暇がない。

 しかし、再び病を得て同26年(1951年)5月13日に死去された。
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