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【メルマガ日台共栄:第548号】 李登輝前総統の外国人特派員協会におけるブリーフィングと質疑応答【3】

2007/06/20



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 6月20日】

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1>> 李登輝前総統の外国人特派員協会におけるブリーフィングと質疑応答【3】
2>> 6月28日(木)、劇団昴が『台湾の大地を潤した男〜八田與一の生涯〜』を上演
3>> 7月1日(日)、愛知李登輝友の会が宮崎正弘氏を講師に講演会
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1>> 李登輝前総統の外国人特派員協会におけるブリーフィングと質疑応答【3】

 李登輝前総統は日本滞在最終日となる6月9日午前11時から、東京・有楽町の外国人特
派員協会(The Foreign Correspondents' Club of Japan)において、訪日中最後となる
会見を行った。会場には200人を超える記者、多数のテレビカメラが集まった。李氏は30
分間のブリーフィングで訪日の感想を述べ、残りの30分で記者たちの質疑に答えた。

 質問が靖国神社参拝について触れると、李氏は時に声を張り上げ、中韓に何も言えな
かった日本政府の弱腰を批判。「国家のために命を落とした若者を慰霊するのに、なぜ
外国に批判されなくちゃならないのか!」と語ると、記者団からは期せずして拍手が沸
いた。

 また、「日本の人々はあまりにも中国を知らな過ぎる。22歳まで日本人だった私も今
や86歳(台湾の旧暦で計算)。ずっと中国社会で生きてきた私が得たことは、中国人に
なりきって考えないと、中国人のやり口はわからない。日本的考え方で中国のことを考
えてもダメだ」と述べた。

 やはり日本の政治家とは役者が違うことをまざまざと感じた会見であった。なお、会
見のため、文章に起こしてわかりにくい箇所は適宜修正した。【早川友久・記】
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李登輝前総統の外国人特派員協会におけるブリーフィングと質疑応答【3】

■質疑応答

◇シンガポール記者:今回の訪日で、どのような点に最も影響力を発揮したと思います
 か? また、もともと国民党である李登輝さんですが、次回の選挙では誰を応援して
 いますか?

◆李氏:私の元々の職業は農業経済学者あるいは経済学者、総統をやっていましたから、
 時には政治家と思われてきましたが、このたびの日本訪問においては、そういった色
彩をできるだけ出したくありませんでした。むしろ私は日本で、見たいものは何か、勉
強したいものは何か、日本文化とは何か、日本文化の持つ本当の意味を実地に見なけれ
ばならないと思いました。

 一つの国が発展するには、物質的な面の発展だけではなりません。必ず文化というも
のが基礎となり、それが人民の生活を基礎的な考え方・哲学となって、日本の国の形を
作っていくものと思っています。

 そういう私ですから、今の台湾における総統選挙についてお答えするに、私は国民党
の指導者であり、その12年間を利用して台湾の民主化をやりました。私はそれを一生の
誇りと思っておりますが、国民党から見れば李登輝は反逆者ですから、潔く国民党を離
れました。今はまったく自由な形で、台湾の政治やなりゆきを見ております。

 だから、誰が総統に当選する、あるいはどういうことが起きるかということについて
は、私は関心をあまり持ちたくはありません。それは人民が決めるのですから、私が決
めるのではありません。非常に大切なことだと思います。

◇イタリア記者:台湾政治の混沌の今後と靖国神社について(質問は英語のため簡訳)

◆李氏:Thank you for your question. I am going to answer in Japanese. 私は民
主主義社会、そして民主政治を12年間、一滴の血も流さずにやって来ました。その目的
は何かというと、人民の生活に傷をつけたくないということです。

 次に基本的なものは何か、それは人民のいわゆる豊かな生活、考え方を歪めない。そ
のためには私の基本的な考え方は何かというと、市民社会であります。近代社会におけ
る市民社会の重要性、それは教育と教養とその他いろいろなものによって築かれます。
もし一国が単に教養、あるいは政治における制度自体が変わっただけでは、サミュエル
・ハンチントン教授が言うように、成功する可能性もありますが、なかなか成功するこ
とは難しいと思います。

 台湾における現在の政治体制の問題においても、私は基本的に人々の高い教養と教育
が大切であり、それによってこれからの民主政治がうまくいくものだと思っております。
だから私の基本的な考え方は、個人的に、人間としてどうあるべきか、国に対してどう
あるべきか、というようなものから出発して考えなくてはなりません。

 一昨日、私は靖国神社を参拝しました。私はよく知っております。新聞ではひじょう
な政治的問題として取り上げ、あるいは歴史問題として政府を糾弾し、いろいろなこと
があります。私はそれに無関係であります。私は、一個の人間として、家の兄に対する
長い間の思いやりと、冥福を祈るというのが唯一の目的であります。そこから人は出発
しなくてはなりません。

 そういうところで、私は一昨日、靖国神社を訪問しましたが、日本における靖国神社
に対する考え方は今後変わっていくと思いますけれども、私は非常に強く感謝しており
ます。

 兄は亡くなって60数年、家には位牌もなければお墓もなければ何もありません。それ
を靖国神社で安置してくれ、魂を鎮めてくれるということに対して、私は非常に感謝し
ております。

◇フランス記者:靖国神社参拝に対する反応について(質問は英語のため簡訳)

◆李氏:私はフランスから来た記者の質問に対して、以下のような答えを与えたいと思
 います。

 いったい、靖国神社問題とは何から出てきたか。こういうような事情に我々はもう少
し頭を入れて考えなくてはならない。靖国神社問題というのは、中国大陸や韓国におい
て、自国内の問題を処理ができないが故に作り上げられた事実だと思っております。そ
れに対して日本の政治はあまりにも弱かったと私は信じております。

 こういうようなことが外国の政府によって批判される何ら理由はありません。自分の
国のために戦った若い命をお祀りする、それは当たり前のことです。

 私は台湾において国民党の総統を12年間やりました。毎年、春と秋に忠烈祠に拝みに
行って、その人たちの魂が鎮守されるようお願いしてまいりました。この人たちは正直
に言いますと、台湾とは無関係の人たちばかりです。台湾のために血を流した人ではあ
りません。ただ、こういうところでは我々は人間として、広く人類愛に基づいた考え方
で慰霊をするということは大切なことであります。

 私はかつてフランスのパリに「台湾フランス文化賞」というのを設けました。フラン
スが200年間も努力してきた民主主義とは、哲学的に考えれば「我々とは何か」という問
いから始まったフランス革命が元になっております。それなのに、私がフランスへ行こ
うとしたら、フランスの首相が中国へ行くから李登輝が来ては大変だよ、困ります、と
否定したわけです。

 私がここでこのようなことを申し上げるのは非常に僭越なところがありますが、既成
的な概念で現在の新しい社会が進んでいく方向を妨げてはいけません。非常に大事なこ
とだと思っております。ありがとうございました。【(4)に続く】
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2>> 6月28日(木)、劇団昴が『台湾の大地を潤した男〜八田與一の生涯〜』を上演
   日本李登輝友の会会員は割引有り! お申し込み→ご入金→指定席入場券を郵送

■東京公演日程

 日時 6月28日(木)19時〜
 会場 調布市グリーンホール
 チケット料金:S席=5000円 A席=3000円 (全席指定)

*日本李登輝友の会会員の方は割引(S席5000円→4500円)ですので、お申し込みの際に
 必ず会員番号をお書き添え下さい。

■「台湾の大地を潤した男〜八田與一の生涯」観劇券購入お申込書

1 お申込み下さいます場合は、切り取り線以下の内容を、下記いずれかの方法で劇団
 昴までお申付け下さい。

 TEL:03-6907-9220 劇団昴宛(平日10時〜19時)
 FAX:03-6907-9230 劇団昴宛(24時間常時受付)
 Eメール:ticket@theatercompany-subaru.com

2 お申込を確認次第,請求書を送付致します。観劇代金のお支払いは次の通りです。
 入金を確認後、指定席入場券を郵送させて頂きます。

 ・銀行 三井住友銀行 白山支店 普通口座 6728703
     劇団昴有限責任中間法人
 ・郵便振替 00110-6-391246 劇団昴有限責任中間法人
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「台湾の大地を潤した男 〜八田與一の生涯〜」申込書

1 氏名:(日本李登輝友の会会員の方は会員番号を書き添えてください)
2 勤務先:
3 購入枚数: 枚
4 入場券送付先:
5 連絡先:電話   Eメール
6 代金支払方法:銀行 郵便振替 現金(いずれかを○で囲んで下さい)
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■この物語の背景

 ここ数年来「八田與一」の名前がいろいろなメディアで目に触れる機会が多くなって
きました。

 金沢市出身の土木技師八田與一氏を中心に戦前の台湾南部で成遂げられた灌漑事業の
成果を享受している台湾農民の感謝の気持ちが、歳月を越え、海を渡って、静かに日本
へも浸透して来たからです。
 
 亜熱帯の豊富な雨量にもかかわらず、自然に水を貯める地形ではなかった嘉南の大平
野は、ダムが出来る迄、干ばつ、塩害、水害など自然の猛威の前になす術もありません
でした。台湾が日本の領土だったその頃、台湾中部の山中に規模では東洋一といわれた
農業用の「烏山頭ダム」を築き、作物を育てる大地に変えようとする日本政府の大英断
の中核に八田與一氏がいました。

 地震の多い台湾ではコンクリートではなく玉石、栗石、砂利、小砂、粘土で堰堤を築
く、米国でも数例しかなかったセミ・ハイドロリツクフィル工法に踏み切り、当時内地
にも無かった高額の大型土木機械を米国から買い付けるなど、周到な調査、緻密な計算
に基づいた八田與一の数々の決断が世紀の大事業を押し進めました。

 時に利あらず、関東大震災が首都を襲い東京が壊滅状態に陥るのは、この事業が半ば
に達した時でした。しかし八田與一は絶望の底から立ち上がります。地元の地主達の説
得に奔走し、上司を懸命に説得して東京からの資金パイプを継ぎ、次に職員の配備にも
細心の注意を払って人の和を崩すまいと心を砕きます。

 こうして波瀾万丈を経て出来上がった烏山頭ダムの貯水が、実は嘉南の大平野全域を
満たすに必要な量の三分の一がやっとだったのです。

 この問題の解決こそ八田與一氏の真骨頂と喧伝されています。大平野をおよそ三分割
し、米作の次の年にはその地をサトウキビ畑とし、次の年には雑穀をというパターンを
繰り返す「三年輪作法」を編み出し現地の農民を指導しました。不毛の地を豊穣の地に
変える原型を造った八田與一の努力に台湾農民は百年近い歳月を経た今もなお感謝の気
持を忘れてはいないのです。

 「台湾のダムの父」と慕われる八田與一氏の広い視野と果敢な行動力は何によるもの
なのか、それは東京帝大土木課の恩師広井勇教授の薫陶に基づくという説があります。
広井先生の信念は「土木技術者たるものは地元の民衆のために働くことが究極の目的」
と広く知られ八田與一はその体現者であったに違いありません。

 百年評価の変わらぬ人八田與一氏は文学の世界で申せば夏目漱石、森鴎外やチェーホ
フに価するのではありませんか。私たちは舞台の上で人間八田與一の人間像に迫ります。

■財団法人現代演劇協会/劇団昴について
 (財)現代演劇協会は1963年に文芸評論家・劇作家・翻訳家の故福田恆存が小林秀雄、
武田泰淳、吉田健一、大岡昇平、中村光夫の各氏を理事に迎え文学座を退団した32名の
俳優と共に創立した演劇集団で、その傘下にある劇団昴は男女俳優100名を擁し、過去35
年間に150余の芝居を上演してきた。

 代表作としては、アーサー・ミラー作『セールスマンの死』、遠藤周作作『沈黙』、
ダニエル・キイス作『アルジャーノンに花束を』等がある。
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3>> 7月1日(日)、愛知李登輝友の会が宮崎正弘氏を講師に講演会
   テーマは「覇権主義国家中国に如何に立ち向かうか」

日本李登輝友の会愛知県支部講演会「覇権主義国家中国に如何に立ち向かうか」

■講 師:宮崎正弘氏(評論家)

(みやざき まさひろ)評論家、作家。1946年、金沢生まれ。早稲田大学中退。「日本
学生新聞」編集長、雑誌「浪漫」企画室長を経て、貿易会社を経営。82年、『もうひと
つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。中国ウオッチャーをしては84年『中国の悲劇』が
斯界の注目となり、以後 、『中国、次の10年』『中国大分裂』『中華帝国の野望』『
人民元大崩壊』などを矢継ぎ早に発表、そのうち4作は中国語訳も出版され、世界の
china-watcherとしてもみとめられてきた。日本李登輝友の会理事。

■日 時:7月1日(日)午後2時〜4時30分(1時30分)

■会 場:名古屋クラウンホテル 7F 欅の間(朝日新聞社南側)
     !)052−211−6633
     *地下鉄伏見駅7番出口より西進、朝日新聞社左折

■会 費:1000円

■懇親会:希望者のみ(会費:6,000円)16:30〜18:30

■申込み:日本李登輝友の会愛知県支部(略称:愛知李登輝友の会)
     住所、氏名、電話、FAX,メールアドレス、懇親会の出欠、同伴者人数

※去る5月11日〜14日に実施された台湾研修ツアーの報告をHPに掲載しております。見
 ごたえ充分です。是非、ご覧下さい。
 http://www5c.biglobe.ne.jp/~n-aichi/gyoji_0705taiwantour_top.html

 尚、愛知李登輝友の会HPは日本会議愛知県本部のHPを一時的に間借りしておりま
すことをご了承下さい。

□■愛知李登輝友の会事務局■□
〒464-0836 名古屋市千種区菊坂町3-5-302(日本会議内)
TEL&FAX:052-763-4588 Email:info.aichi@csc.jp
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