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【メルマガ日台共栄:第505号】 海を渡る蝶 アサギマダラ−日本列島と台湾の自然(3)[台北 林 彦卿]

2007/04/20



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 4月20日】

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<<INDEX>>――――――――――――――――――――――――――――――[Vol.505]
1>> 海を渡る蝶 アサギマダラ−日本列島と台湾の自然(3)[台北 林 彦卿]
2>> 「週刊新潮」が報じた若宮清氏の金門県政府顧問就任
3>> 5月13日(日)、高座日台交流の会が佐々木理臣氏を講師に定期総会と講演会
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1>> 海を渡る蝶 アサギマダラ−日本列島と台湾の自然(3)[台北 林 彦卿]

 林彦卿氏の「海を渡る蝶アサギマダラ」の3回目、最終回をお届けする。日本から台湾
へ渡る際、海上で休むとNHKでは報道していたが、林彦卿氏はその説に懐疑的だ。

 台湾のアサギマダラの故郷は大屯山。50万とも60万匹とも言われるアサギマダラが悠々
と飛んでいた。だが、このところ著しく減少しているという。蝶王国を守るために打つ手
はあるという──。

 かつて鹿野忠雄(かの ただお)という少壮気鋭の理学博士がいた。小さいころから昆
虫採集をはじめ、台湾の昆虫採集に魅せられて台北高等学校に入学。そのころに次々と新
種を発見する。東大に入学してからも台湾に渡り、博物学的な昆虫採集をし、氷河地形を
発見している。

 台湾の昆虫に鹿野の名を残すものは少なくない。「カノミドリシジミ」(シジミチョウ)
「カノウラナミジャノメ」「カノクロヒカゲ」など。

 鹿野は1945年、終戦直前に北ボルネオで消息を絶ってしまうが、昭和16年、中央公論社
から『山と雲と蕃人と』が出され、台湾山岳文学の最高峰と言われる。この本が5年前に
装いを新たに文遊社から復刊されている。

 林彦卿氏の一文は、蝶を通して日台交流の新たな地平を垣間見せてくれた。その先達と
して鹿野忠雄がいた。『山と雲と蕃人と』も併せて読んでいただければ幸いである。
                                   (編集部)

■『山と雲と蕃人と』 http://www.bunyu-sha.jp/book/book_kano.html

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海を渡る蝶アサギマダラ−日本列島と台湾の自然(3)

                                   林 彦卿
【榕樹文化 第18号 2007年・新年】

■海上で片羽根上げて休む蝶

 台湾のアサギマダラの故郷は、何と言っても大屯山鞍部(二子坪)から大屯山の頂
 (1080メートル)に到る道路の両側には大量のアサギマダラ、ルリマダラ(purple
 butterfly)が出現し、絢爛たる色彩の羽根で大屯山一帯を美しく彩る。その時期にアサ
ギマダラの大好物のキジュラン(菊科)が満開し、それに群がるアサギマダラが鈴なりと
なって吸蜜し、人が近づいても飛び立たず、小生は素手で捕らえたことがある。

 突如始まるアサギマダラの大量出現は、そんなに長続きせず、この華やかな形象も、10
日か2週間くらいで過去形になり、同時に、この蝶の大好物のキジュランの白い花も枯れ
果てて褐色に変わってしまう。

 陽明山国家公園としても、アサギマダラの繁殖時期には、除草を見合わせるとか、農薬
噴霧を禁止するとかして、この蝶の繁殖を邪魔しないようあらゆる方法を講じている。

 この蝶は摂氏24度が好みで、そのため高温の7・8・9月は影を潜め、10・11月にまた
増えてくる。春には台湾から日本を目指すアサギマダラの個体も多く、秋には日本列島か
ら南西諸島へ大移動し、一部は遥か波濤を越えて喜界ケ島、南大東島にまでたどり着き、
台湾にも達している。

 NHKの報道では、この蝶は海の上で休むと言われ、これを漁師が証明したと言われた。
海上に浮いていたアサギマダラを拾い上げると、暫らくしてまた空中へ舞い上がって行っ
たと言われた。

 キシタアゲハ、コウトウキシタアゲハ、それにオオゴマダラは元来フィリピン産の蝶で
ある。その一部が気流に乗ってか、強風に吹き飛ばされてか、台湾にたどり着いたが、こ
れも途中海上で休むという説がある。実際に海上で片羽根上げて浮かんでいるのを見たと
いう人がいるが、これらの蝶は死亡して海に落ちたか、力尽きて海に墜落したに違いない。

 日本から台湾へ不眠不休で飛んで来るとはとても考えられない。昼間でも雨が降ると、
蝶は飛ばない。日本から台湾までは奄美・沖縄・八重山群島があって、それらの島には水
も花もあるから、島伝いに飛んで来たと考えるのが最も妥当だろう。蝶の眼は遠視で遠方
が良く見えるのも、この行動に都合が良い。

■アサギマダラが悠々と飛んでいた空を再現するために

 ここ数年来、アサギマダラの殖産期に大屯山を訪れても、蝶の数量は年を追って著しく
減って来ている。ごく数年前には50万とか60万匹と見積もられたアサギマダラが大屯山付
近に群がり、悠々と空を飛んでいた景観はもう再現しないのであろうか。

 遅ればせながら打つ手はある。大屯鞍部停車場から主峰に通じる自動車道路を完全に封
じることである。歩いて登るのはまだよいとして、大量の車が猛スピードでアサギマダラ
の根拠地に突っ込むのは、蝶にとっては致命傷だ。有毒ガスを当てられて、車のスピード
であおりを食らったアサギマダラは、か弱い羽根を守るため、どこか静かな処を求めて身
を隠す。悪い環境では繁殖もままならぬに違いない。

 いくらひ弱い虫だといっても、聴覚はあるのだから(アンテナが聴覚を司る)。けたたま
しい車の騒音には耐えられない。

 台湾の小学生も、修学旅行で琵琶湖周辺を訪れ、マーキングを実体験して帰国する。自
然と触れ合う良い機会教育になると思う。

朱耀沂教授の筆者宛9月27日付書簡から:
「蝶が海上で一休みすることは充分考えられます。モンシロチョウも長時間移動しますが、
洋上では片翅を水に浸け、もう片一方の翅を垂直に立てて、丁度帆掛け船みたいな格好で
休息し、それから飛び立ちます。恐らくすべての蝶が海上で一休みする時には同じ格好を
するのでしょう。(モンシロは1960年海を渡って南西諸島から台湾に侵入したと思われ
る)」(榕樹文化編集部にて短縮した文である)

林 彦卿 榕樹会台湾支部長。台北師範附属小から一中、台北帝大附属医専卒。小児科医。蝶の採集を学生時代から続けている。
                                      (完)
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2>> 「週刊新潮」が報じた若宮清氏の金門県政府顧問就任

 昨日発売の「週刊新潮」が、このほど台湾・金門県政府の顧問に就任したジャーナリス
トの若宮清氏について取り上げている。

 若宮氏は大陸側の厦門との間に “金厦大橋” を架けるのが顧問として第一になすべき
特命任務だという。それに対して、宮崎正弘氏は「橋を架けるのは台湾にとって、島を大
陸側に明け渡すのと同じ」と批判する。

 金門島は中国国民党の牙城。この橋を架けたらどうなるのか、「中国政府を利するだけ
にはならないか」という週刊新潮の杞憂はよく分かる──。        (編集部)
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「金門島」政府の顧問に就任した「若宮清」の役割
【「週刊新潮」4月26日号(4月19日発売)】

 中国大陸から数キロの距離なのに、台湾が実効支配する金門島。その政府の顧問にジャ
ーナリストの若宮清氏(57)が就任した。「大陸との間に橋を架ける」と意気込むが、中
国政府を利するだけにはならないか。

 表向きはこの島、中国の福建省泉州晋江市に属しているのだが、
「人口7万7000人、台湾の続治下にあります。50年間の日本支配を受けずに国民党がその
まま支配し続ける唯一の領土なのです」
 そう語る若宮氏は、フィリピンのアキノ氏暗殺の目撃者として知られると共に、中国要
人と長年交流し、『中国人の面の皮』なんて著書もあるほど、その“厚さ”について熟知
する人物。金門島との関わりはというと、
「昨年末、奄美大島で魚を養殖しているNGOが台湾の養殖漁業を視察するのをコーディ
ネートし、訪れたのが金門島の養殖業者でした。県長(知事)と会談すると“魚もいいが
、我々は大陸に橋を架けたい”という。私が“陳唐山秘書長(台湾の官房長官)に会う”
と言うと、ぜひ橋の話をしてくれと言われまして」
 なんでも、金門県の幹部連中は無党派だったり国民党だったりで、民進党政権と話がで
きないのだとか。
「陳氏に伝えると、陳水扁総統はやや慎重という。そんな経緯があって県長から“県政府
の顧問になってください”と頼まれ、3月7日付で任命されたのです」
 ただし、無給だそうだが。

「台湾の圧力をかわす」

 大陸側の厦門との間に架けるという“金厦大橋”は、全長8・2キロ。建設費は300
億円だそうで、
「私の特命は、第1にこの橋を架けること、第2に名産の金門コーリャン酒を日本にPR
すること、第3に日本人観光客の誘致です」
 今も金門島からは、台北まで飛行機で1時間かかるのに、人口150万の厦門までは、
1日に20往復あるフェリーでわずか40分。橋が架かって10分で行き来できるようになれば、
「経済効果はかなりのものになるでしょう」
 まあ、そうかもしれないが、橋なんて中国を利するだけではないのか。
「陳総統は橋の建設にびくびくしておられるが、心配ない。橋ができても共産主義が蔓延
(はびこ)るなんてことはない。むしろ福建省の連中に民主主義を教えてやる。共産党幹
部と知り合いになって、“台湾武力解放なんて馬鹿げたことはするな!”と説得すればい
いのです」
 が、中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は、
「金門島は中華思想に固まった島です。夜には対岸から漁民がやってきて魚介類を売りま
すが、取引はすべて人民元。いわば大陸の経済的な植民地です。そもそも島民に台湾への
帰属意識は薄く、橋を架けるのは台湾にとって、島を大陸側に明け渡すのと同じです」
 と反論。若宮氏の顧問就任を報じた公営紙『金門日報』にも、こうあるのだ。
<台湾中央政府は台湾側の資金流出と大陸資金の進入を恐れ、大橋の建設を歓迎していま
せん。国際協力を表面に打ち出すことで台湾政府の圧力をかわすことができ……>
 いわば、それが若宮氏への期待。やっぱり中国人の面の皮は厚いようですぞ。
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3>> 5月13日(日)、高座日台交流の会が佐々木理臣氏を講師に定期総会と講演会
   台湾高座会代表団5名の来日歓迎会も併せて開催

高座日台交流の会会員各位

定期総会と講演会・台湾高座会代表団歓迎会の開催について

拝啓 会員の皆さまには益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は日台の友好親善
にご協力を賜り、厚く御礼申しあげます。
 さて、表題につき下記要領で開催します。お繰り合わせご出席くださいますよう、ご連
絡かたがたお願い申しあげます。同封のハガキにて、ご出席の可否ご返事ください。
取り急ぎ、お知らせとお願いまで。                     敬具

 2007年4月12日

                          高座日台交流の会
                             会  長 佐野 た香
                             事務局長 石川 公弘
                               電話046−261-1838

                      記

場 所 北京飯店 大和駅西口1分 (電話046−261−7160 )
日 時 2007年5月13日(目)

1 総 会 15時30分から16時15分 事業計画・予決算審議・その他

2 講演会 16時30分から17時45分
      現下の台湾情勢 (仮題)
      東京新聞編集委員(前台湾支局長) 佐々木理臣氏

3 歓迎会 18時から20時
      歓迎会費 1万円(歓迎会参加者のみ 当日受付でいただきます。)
      台湾高座会代表団5名来日、その歓迎費を含みます。ご了承ください。

*会員外の方で参加を希望される方は、事務局長の石川公弘氏までお問い合わせ下さい。
*佐野た香氏は、このたびの日本李登輝友の会総会で新たに理事に就任されました。
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