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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第500号】 李登輝前総統vs井沢元彦氏「SAPIO」対談(4)

2007/04/11



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 4月11日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
           新しい日台交流にあなたの力を!!
<<INDEX>>――――――――――――――――――――――――――――――[Vol.500]
1>> 李登輝前総統vs井沢元彦氏「SAPIO」対談(4)
2>> レポート「第3回台湾建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会」[本会理事 多田 恵]

■本日、本誌創刊500号を迎えました!
  本誌メールマガジン「日台共栄」は3年前の平成16年(2004年)2月4日に創刊し、
 以来、読者の皆さまに支えられながら、日本李登輝友の会の活動を中心に、日台交流の
 促進を図るさまざまな情報を提供して参りました。
  創刊当初に比べますと、台湾関係のイベントは確実に増えています。それだけ日台間
 の交流が密になっている証でもあります。
  今後とも微力ながら「日台共栄」のため力を尽くしてまいる所存ですので、ご支援ご
 協力のほどよろしくお願い申し上げます。             (編集部一同)
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1>> 李登輝前総統vs井沢元彦氏「SAPIO」対談(4)
   「台湾の選択、日本の将来」後編−安倍総理は中国と対等に碁を打てるのか?

 李登輝前総統と井沢元彦氏の対談は前編を終わり、この号から後編に入る。

 ここではまず安倍総理の訪中がテーマとされる。この訪中については台湾支持派の中か
らも批判が起こったが、李登輝前総統は「布石として非常にいい」と高く評価する。そこ
には、一国の元首経験者ならではの見識が如実に現れている。

 対談では温家宝首相の訪日にも触れている。まさに本日、中国から温家宝首相がやって
くる。李登輝前総統は安倍総理の訪中をどのような観点から評価しているのか──。

                  (メールマガジン「日台共栄」編集長 柚原正敬)
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李登輝(台湾前総統)vs井沢元彦(作家)特別対談「台湾の選択、日本の将来」後編
安倍総理は中国と対等に碁を打てるのか?

【2007年3月14日発行(2月28日発売)SAPIO(第19巻第5号通巻411号)】

 前回は台湾の現状を厳しく批判し、民主国家確立への決意を改めて表明した李登輝・台
湾前総統。作家・井沢元彦氏との対談後編では、安倍政権をはじめとする現在の日本につ
いて鋭く分析してもらった。李登輝氏および台湾にとって、いまの日本の政治、外交、そ
して国民はどう映っているのか。2人の提言から、21世紀の日台新友好時代への道筋を探
る。

井沢 私は安倍総理と同い歳で、彼の考え方には共感できる部分が多くあります。だから、
彼がやろうとしていることはよくわかるのですが、ただ、やり方が上手ではなく、国民の
支持率も下がっています。台湾総統として一国のかじ取りをされてきた大先輩としては、
安倍総理をどう評価されていますか。

李 私は日本での安倍総理に対する批判には疑問を感じますね。たとえば日本の雑誌には、
彼の訪中は間違いだと書いてありました。

井沢 そうですね。「裏切り者」扱いされています。

李 日本がアジアの中で現在の地位を保つためには、中国という存在を無視するわけには
いかない。顔を出して、何か約束を取りつけてくることが重要なんです。彼は中国に行っ
て「戦略的な信頼できる関係を築きましょう」と言った。こう言われたら胡錦濤は反対で
きないんですよ。

井沢 そうですね。「いやだ」とは言えません。

李 一般の国民にはなんでもないことのように思えるかもしれませんが、訪問してこうい
う約束を取りつけることが外交においては大事なことなんです。今まで中国は日本に対し
ていろんなへ理屈をぶつけてきましたが、それを抑えるためにも必要なことです。

井沢 中国は、首相は靖国神社に参拝するなといった難癖をつけてきます。

李 国のために命を落とした人々を慰霊する施設は必要ですし、首相は一国の指導者とし
て靖国に参拝しなくてはいけない。首相が靖国を参拝することに問題があるのだとしたら、
法律的に解決すればいいこと。そもそも私は靖国を宗教法人にしたことが間違いだったと
思います。

井沢 政教分離の原則を盾に、憲法違反と批判されますからね。

李 靖国神社というのは、明治時代は東京招魂社という名称だったでしょう。これは宗教
法人ではなくて国の機関だった。戦後、宗教法人にしたがために、まるで政府と宗教が関
係あるかのような言われ方をされる。

*靖国神社は明治2年6月29日に「東京招魂社」として創立され、同5年に社殿が落成、
同12年、「靖国神社」に改称されている。(メルマガ「日台共栄」編集部)

井沢 台湾にも革命や戦争で亡くなった志士や軍人が祭られている忠烈祠(ちゅうれつし)
という施設がありますね。入り口には儀杖兵が立って護衛しています。あれは国家機関な
んですか。

李 もちろんそうです。台湾総統は1年に2回、春季と秋季に礼拝に行きます。日本はそ
ういう部分も含めてちゃんとしていく必要はあると思います。
 中国大陸と碁を打つには、布石を打たなくてはいけない。安倍総理がまず中国に足を運
んだのは、布石として非常にいい。

井沢 安倍総理の中国訪問を評価されているのですね。

李 彼は非常に考えて物事を進めています。多くの人々は「中国に行かない方がいい」と
言っていたし、実際に行ったら批判されたわけです。しかし、それがわかっていながらあ
えて行った。
 温家宝首相が4月に日本を訪問するでしょう。いろんな話は出るだろうけど、安倍総理
は就任してすぐ挨拶に行ったのだから、温家宝は高圧的な態度をとれず、対等な立場で話
ができるんです。

井沢 そこまで見越しての中国訪問だったと。

李 私はそう見ます。昔の日本の外務省は、中国大陸が何か文句を言えば、駐日大使のと
ころへ飛んでいってペコペコ頭を下げていた。一体、何をやってるのかと。
 私は日本の官僚や政治家を批判する立場にはないとは思いますが、あえて言わせてもら
えば、彼らの頭の中には個人の出世しかなく、国家という概念がない。国、人民が頭にな
いから、せっかく必死に勉強して東大出て官僚になったのに、中国人にペコペコするだけ。
対等な関係を築くための戦略がない。お互いを尊重して話し合える関係をつくるのが外交
でしょう。

中国には倫理観なき
愛国心しかない

李 もうひとつ、安倍総理は教育基本法の改正に取り組んだ。これも大事なことです。「
日本の教育と私」の中で書いたのですが、昔の日本のエリート教育で重視されていたこと
がふたつあります。第一に「教養」。自分の専門分野だけでなく、歴史、哲学、芸術、科
学技術なども勉強して身につける。第二に重要なのは「愛国心」。政治家になるために必
要なのは、国を愛すること、人民を愛することです。それが何より大切で、先ほども言い
ましたが、国や人民のことを考えないエリートはダメなんです。

井沢 中国ではさかんに愛国教育をやっていますが、自国さえ良ければいいという歪んだ
愛国心につながっている。倫理観なき愛国心と言いますか――。

李 愛国心と倫理観は本来直結するものです。だから、中国大陸に本当の意味の愛国心な
んてない。あるのは愛国主義や民族主義で、こういうのは結局、権力者がする遊び、民衆
をあやつる遊びなんです。

井沢 確かに、中国のエリート層は、庶民のことをまったく考えてませんね。

李 庶民の生活を考えるのではなく、庶民をごまかすことばかり考える。だから、庶民が
暴れだすことを非常に恐れる。中国では、朝廷が武力で討伐されて入れ替わるということ
がさんざん繰り返されてきたでしょう。

井沢 都市のエリート層が農民を苦しめ、農民が怒って反乱を起こし、その後天下を取っ
た「元農民」がエリートとなって農民をいじめる。その繰り返し。

李 エリートが愛国心をもっていないと、そういう国になるということです。日本は戦争
に負けたことで、戦前の制度をすべて否定し、経済さえ良ければいいと60年間やってきま
した。だけど、振り返るべき時期に来ているんですよ。でないと、日本はアジアにおいて
も世界においても主導権を握れない。

井沢 なるほど。

李 安倍総理が「国家安全保障会議」(NSC)(*1)を創設したことも私は評価してい
ます。

*1・‥これまで外務省、防衛省などが個々に行なってきた外交・防衛など安全保障政策に
関して、首相のもとに戦略や対応を一元的に決定することを目的として組織され、来年4
月に発足が予定される。米国では「National Security Council」と呼ばれる。

井沢 日本版NSCですね。首相を中心に官房長官、外相、防衛相の計4人が外交・安保
政策の意思統一をはかり、リーダーシップを発揮すると。私も非常に重要だと思います。
今まで日本は外交ではやられっぱなしでしたからね。

李 そう。「総理の独裁になる」という批判があがっているが、それは間違い。むしろ今
までは、大臣が勝手なことをやってきたわけでね。こういった組織を中心にして、閣僚が
話しあって考え方をひとつにしなければいけない。中国と対峙する上でもね。
 私の場合も総統時代は、NSCのような組織(国家安全会議)をうまく使いました。国
家指導者は部下である大臣の意思統一をはかることが大切です。そういうことをしないから、あの厚生労働大臣みたいに失言をしてしまうようなね……。

井沢 よくご存じで(笑)。スキャンダルが次々に起きて、民心が離れています。

李 確かに、総理、少し脇が甘いなと。ただ、私も「人を見る目がない」とか「なんであ
んな人間を使ったんだ」と批判された経験はあります。それはわからないですよ。信頼し
てても裏切られることは誰だってあるでしょう。まさか大臣が「女性は子供を産む機械」
だなんて言うとは予想できないですよ。

井沢 まあそうですね。でも、安倍総理はちょっと優しすぎるんじやないかと。さまざま
な意見を吸い上げようとして、意見の合わない人も内閣に入れて苦労している。「切るべ
きは切る」と言っていたはずですが、徹底していない。

李 総理になったばかりだからですよ。切れないものを無理して切る必要はないと私は思
う。

井沢 そうですか。指導者の立場にあった方にしかわからないこともあると。私は少し性
急すぎたかな(笑)。
 では、布石の次は、どこに定石を打つべきか。大先輩として、安倍総理にアドバイスを
されるとしたら。

李 安倍総理にはすべての資源と権力が与党にあるということを認識してほしい。国会も
与党が過半数を握っている。だから、国会ですべての問題を処理できるよう運営する術を
身につけることが重要です。
 政治の世界では権力争いが必ず起きます。裏工作で政権を握った人は、しがらみを引き
ずりながら政治を行なうことになる。しかし、安倍総理は権力争いをせずに政権を握った
人です。ですから、日本国民の皆さんにも、もう少し寛大な気持ちで見守ってあげてほし
いと思います。

井沢 今の時点で安倍総理を叩かず、長い目で見たほうがいいということですね。

李 私は安倍総理は、政治家の家庭で生まれた人としては悪くないと思いますね。決して
お坊ちゃんみたいに感情に流されたりせず、自制力もある。彼はお祖父さんが苦労されて
いたのを見てるし、さまざまな問題をどう処理すべきか自分なりの回答をもっているはず
だと思います。
                                 (次号に続く)
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2>> レポート「第3回台湾建国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会」[本会理事 多田 恵]

 4月1日、東京・文京区の文京区民センターにおいて鄭南榕顕彰会主催の「第3回台湾建
国烈士 鄭南榕先生を偲ぶ会」が行われ、約150名が参加した。今回は未亡人である葉菊
蘭(よう・きくらん)・元副首相、前高雄市代理市長も初めて参加して斎行された。

 鄭南榕(てい・なんよう)先生は戒厳令下の台湾で、言論の自由、政党の結成、228事
件の真相究明、台湾独立を求めた民主運動の指導者だ。41歳であった1988年末、自身が発
行する「自由時代」誌に許世楷(コー・セーカイ)・台湾独立建国連盟総本部主席(現・
台湾駐日大使)の「台湾共和国憲法草案」を掲載したことで、翌年、反乱罪の容疑で検察
より出頭を求められた。これを拒んで籠城した氏は「国民党は、私を逮捕できない。逮捕
できるとすれば、それは私の屍だ」と声明し、4月7日、逮捕に向かった警官隊に取り囲
まれるなか、自ら火を放ち、妻と幼い娘を残して生命を絶った。

 台湾独立の闘士である鄭南榕先生を記念する集会は、台湾をはじめ世界中の台湾人によ
って行われているが、「偲ぶ会」は日本人が主体となって行っている。顕彰会の発起団体
は、日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラムで、会長を宗像隆幸氏が務
めている。第3回目となる「偲ぶ会」の司会は早川友久氏・日本李登輝友の会理事が務め
た。

■宗像隆幸・鄭南榕顕彰会会長の開会挨拶

 宗像会長は開会の辞で、鄭南榕烈士を民主自由国家建設のためのオピニオンリーダーで
あるだけでなく卓越したオーガナイザーであったと振り返った。当時、蒋経国時代の末期
であり、獄中闘争という選択肢もあったが、鄭烈士は敢えて自決を選んだ。人間が生きて
いてはできないことをやるためだったと指摘した(詳しくは『台湾青年』343号を参照)。

 また、鄭烈士がやり残したことで今の台湾にとって最も大切なのは台湾憲法制定で、「
中華民国憲法」の台湾での施行は違法であり、民進党がその規定に従って「改憲」しよう
としているのは危険だと警告した。そして最後に、台湾憲法の実現のため、葉菊蘭さんに
頑張って欲しいと結んだ。

■邱晃泉・鄭南榕基金会理事長の来賓挨拶

 台湾から出席した邱晃泉(きゅう・こうせん)・鄭南榕基金会理事長は、今年は228事件
60周年、鄭先生が228和平日促進運動を起こして20年の節目であり、桜と富士の地で、日本
の人々と共に鄭南榕先生を偲ぶ特別な日だと語った。

 また鄭先生の自決は、自由と知識人としての気概を守るために自らを犠牲にしたもので、
新国家建設のために必要なことだったと指摘した。7日の台湾での記念会では、鄭先生が
好きだった「舞女」、また鄭先生を記念して歌い継がれる「自由の歌」も演奏するので参
加して欲しいと語った。

■葉菊蘭・鄭南榕烈士夫人の挨拶

 葉菊蘭夫人は「鄭南榕のことを日本で記念してくださる皆さんの気持ちは忘れません」
と感謝の言葉を述べた。

 亡くなってからこれまでの18年間の変化は大きく、当時8歳だった娘も今は26歳でアメ
リカで学んでいる。健康で父親に似ている。台湾も独裁から百パーセントの民主自由の国
になった。鄭南榕は天国で喜んでいると同時に嘆いていることもあるだろう。それは台湾
が正常な国でないことだ。台湾には政治・宗教上の自由はあるが、国際社会での自由がな
い。中国は1000基のミサイルを台湾に向けており、台湾の総統・官僚は国際社会で自由な
活動ができない。

 「偲ぶ会」開催を家族として感謝するとともに、台湾人の一人として、台湾の国際社会
での自由、中国の脅威からの解放のために協力をお願いしたい、日本が台湾を承認し、台
湾の人権が中国に脅かされないようにしてほしい、と訴えた。

■祭文奏上と参列者献花

 続いて、柚原正敬・日本李登輝友の会事務局長がこみ上げる思いとともに祭文を奏上し、
参加者の気持ちを鄭先生の思いと一つにした。その後、参加者全員が献花して、それぞれ
鄭先生の御霊に敬意を表し、決意を報告した。

■李敏勇氏による記念講演

 記念講演は、鄭先生と同い年の著名な詩人で、鄭南榕基金会の初代理事長を務めた李敏
勇(り・びんゆう)氏が「自由への道、そして台湾の魂」という題で行った。

 講演の中で「冬の夜」「忘れられた歴史」二首を自ら朗読した。文学的表現がちりばめ
られた台湾語から日本語への通訳は林建良(りん・けんりょう)・日本李登輝友の会常務
理事が行った。

 1947年に生まれた私たちは、228の英霊の生まれ変わりと言われている。鄭南榕は、当局
による停刊処分への対策として雑誌の発行許可をいくつも取っていたが、どれも誌名に「
自由」をつけていた。美麗島事件('79年)が政治運動だとすれば、228和平日促進運動は
文化運動であった。鄭南榕の死は積極的なものだった。鄭南榕は228事件を掘り起こし、台
湾人に直視するように示した。自由には独立・民主化が含まれる。1980年代以降、台湾の
自由への流れは阻止できない。これは、政治運動だけでなく文化運動の力で実現された。
自由人の共同体には人格が重要だ。自由で美しい国家を目指したい。

 私は戦後の台湾、日本、韓国の詩人を比較したことがある。日台は互いに理解しあえる
国同士だ。文化の多様性を持っている点で共通しているが、日本のそれは主体性をもった
多様性であり、台湾には主体性が欠けている。主体性がなければ染められてしまう。戦前
、台湾が触れた日本文化の中には西欧文明もあり、台湾はそれを受け容れた。戦後の中国
文化には文明が欠けている。李登輝前総統と陳水扁総統がそれぞれを代表している。

 今、台湾は「台湾時代」を求め、主体性ある時代への転換をはかるべき。思想と哲学が
必要だ。日本と同じように主体性を持ちたい。台湾の再建は政治だけでなく、文化の課題
でもある。昔、台湾を象徴するものといえば、サツマイモの花と水牛だった。今は野百合
、鯨、五色鳥などが出てきている。台湾での鄭南榕の記念会は赤いバラをシンボルにして
いる。これらの展開は、行動する哲学家である鄭南榕の死によって目覚めた。自由がなけ
れば生きていても意義がない、というのが鄭南榕の考えだ。

 最近の研究では、鄭南榕は、死を強いられた「烈士」ではなく、積極的に死を選んだ「
聖者」とされている。あの時代、収監されていれば、今、政治家になっていただろう。鄭
南榕は権力を求めず、自由を求めた。自由には積極的な面がある。消極的な自由では足り
ない。自由は責任を伴う。今、台湾は、権利と責任を伴う自由を創造する過程にある。

 この台湾の歩みについて日本は責任がある。植民地統治のことではない。台湾人が日本
に対して特別な思いを持っているからだ。台湾は最も日本と友になりたい。日本の台湾へ
の愛情も、どの国にもまさっている。外交関係こそないが、政治と文化は必ずしも一致し
ているわけではない。日本が台湾の独立を支持してくれることを台湾人は期待している。

 私たちは中国教育を受けた時代で、中国の体制に疑問を持った。鄭は哲学から私は文化
から自由人の共同体を求めている。自由人の共同体である新しい台湾として日本と友好を
深めたい。228の生まれ変わりとして責任がある。台湾正常化を進め、平和を実現していき
たい。

■小田村四郎・日本李登輝友の会会長の閉会の挨拶

 閉会の挨拶に立った小田村四郎・日本李登輝友の会会長は、三島由紀夫が「失われた主
体性を回復せよ」と叫んで自刃したこと、また「生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に
見せてやる」、「憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか」と語っていることが、李敏勇
氏の問題意識と重なっていると指摘した。

 また、憲法を制定してこそ、葉夫人の求めた国際社会での活動も自由になる。中国は専
制体制であり、日本の運命共同体は台湾以外にはない。台湾と自由共同体をつくっていき
たい、と決意を語り、会場から大きな拍手が沸きあがった。

■懇親会

 懇親会の開会にあたり草開省三・日台交流教育会専務理事は、鄭南榕先生から出発すれ
ば台湾は全アジアに影響を及ぼすことができるだろう。教科書で鄭南榕先生について教え
るべきだと語った。また、「中国は日台に新しい形の奴隷制度を行っている」という李登
輝前総統の言葉を紹介した。

 四国から駆けつけた許世楷大使は、台湾は、責任を伴う「百パーセントの言論の自由」
に向かっている。その思想は、これからも台湾の政局をリードしていくだろう、と語った。

 また、高雄市と東京・八王子市との友好交流協定に関わった萩生田光一衆院議員も台湾
重視の姿勢を表明した。

 献杯の挨拶に立った林建良・日本李登輝友の会常務理事は「鄭南榕先生の遺志を受け継
ぎ、自由民主の国を建設し、完全なる独立国家にする」と、参加者の気持ちを代弁した。

 懇親会では、ソプラノ歌手の森敬恵(もり・としえ)さんが「千の風になって」を披露
した。黄文雄・台湾独立建国連盟日本本部委員長は、回を重ねるごとに参加者が増えてい
ると語った。最後に永山英樹・台湾研究フォーラム会長は、鄭南榕先生こそ台湾魂。台湾
は日本の味方である不沈空母。私たちは利用しようとしているのではなく、尊敬できる友
邦として一緒にやって行きたいとし、「日台万歳」三唱で会を締めくくった。
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  • 名無しさん2007/04/17

    真実が解り、良いと思う。