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【メルマガ日台共栄:第457号】 平野久美子さんの新著『トオサンの桜−散りゆく台湾の中の日本』(小学館)

2007/02/01



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 2月1日】

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<<INDEX>>――――――――――――――――――――――――――――――[Vol.457]
1>> 平野久美子さんの新著『トオサンの桜−散りゆく台湾の中の日本』(小学館)
2>> 台湾誌「壹週刊」の李登輝前総統インタビュー記事が大反響
3>> 黄昆輝氏、台湾団結連盟の三代目の主席に就任
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1>> 平野久美子さんの新著『トオサンの桜−散りゆく台湾の中の日本』(小学館)
   「トオサン」たちの吐露する切ない思いを通して描く台湾の戦後史

 「トオサン」と聞いて、1994年(平成6年)に公開された呉念真監督の映画「多桑」を思
い出す。台湾では「父さん」は「多桑」と書き、「トオサン」と発音する。「トオサン」
は70代半ばを過ぎた日本語世代を指し、「カアサン」「オジサン」「オバサン」などとと
もに日本語がそのまま台湾に残った言葉の一つだ。

 『台湾好吃大全』や『中国茶と茶館の旅』など多くのノンフィクション作品を発表して
きた平野久美子(ひらの くみこ)さんの新著『トオサンの桜』は、映画「多桑」と同じ
く台湾の日本語世代の戦後をたどったノンフィクション作品である。

「なぜ彼らは、戦前の日本や日本語にこだわり続けるのだろう?」
「今の日本人は、彼らにとってどういう存在なのか?」
「彼らの伝えたい歴史には、どんな真実が内包されているのだろう?」
「早晩いなくなってしまう彼らの声を、私たちは親身になって聞いたことがあるか?」

 映画「多桑」が封切られた年に台湾で取材したことから、そんな思いが平野さんの中で
渦巻き、2004年から台北に住んでまとめた台湾の日本語世代の物語である。

 平野さんが「台湾の花咲爺さん」と名付けた王海清さんがこの物語の芯を貫く。20余年
にわたりたった1人で桜を植え続けている方だ。その他にも、蔡焜燦さん、伊藤潔さん、
鄭春河さん、許文龍さん、柯徳三さん、許昭栄さんなど、日本でも知られた方々がいっぱ
い登場して、その切ない胸の裡を吐露する。その意味で、本書は台湾の戦後史をたどる貴
重な記録ともなっている。

 本書には日本李登輝友の会の名も出てくる。終章「未来に咲く花」に、新竹李登輝之友
会(張震天会長)が日本から寄贈した河津桜を育てている様子を伝える場面だ。日本から
寄贈することになった経緯も紹介されている。

 今年も本会は育桜会(園田天光光理事長)と協力して、1000本の河津桜の苗木を寄贈す
る。新竹では日本式の花見をする。2月8日から訪台するこの「桜植樹式とお花見ツアー」
には、実は平野久美子さんも同行する。新竹では、本書に登場する張震天会長や洪日盛さ
ん、楊根藤さんたちが手ぐすね引いて心待ちに待っている。

 それにしても、この本は泣かせる。台湾の「トオサン」たちの言うに言われない思いが
切々と伝わってきて、そのたびに涙があふれる。平野さんが85歳になるという自分の父親
と重ねながら書いているからかもしれない。台湾の「トオサン」が異国の人ではなく、日
本の「父さん」でもあると感じるのは、その眼差しのせいであろう。特に「トオサン」の
孫にあたる日本の若い世代にぜひ読んでもらいたい本である。

                  (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)

■本書は本会のホームページにも紹介しています。
 ホームページ:http://www.ritouki.jp/

■10部以上お申し込みの方には「割引」があります。詳細やお申し込みは日本李登輝友の
 会事務局までご連絡ください。

 日本李登輝友の会
 E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
 TEL: 03-5211-8838 FAX: 03-5211-8810
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■トオサンの桜−散りゆく台湾の中の日本
■平野久美子
■小学館(1月29日発売)
■1,575円(税込)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784093797467
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2>> 台湾誌「壹週刊」の李登輝前総統インタビュー記事が大反響

独立追求否定、訪中に意欲 李登輝氏、方針転換
【1月31日 共同通信】

 【台北31日共同】台湾の対中独立派政党、台湾団結連盟(台連)の精神的指導者、李登
輝前総統(84)は31日発売の台湾誌「壹週刊」のインタビュー記事で、これまでの独立追
求の主張を否定し、中国訪問に意欲をみせるなど大幅な政策転換を表明した。
 今年末の立法委員(国会議員)選は定数が半減され、小選挙区制に変わるため、与党、
民主進歩党(民進党)と最大野党、国民党の2大政党制が進むとみられる。李氏は中道派
への移行で政治的な影響力を温存したい考えのようだ。
 李氏は「台連」を中産階級や社会的な弱者を支持基盤とした「台湾民主社会党」に改名
したいとの意向も示した。
 李氏は対中政策について「台湾は既に独立主権国家であり、独立を追求する必要はない。
それは危険で米国や大陸で多くの問題を引き起こす」と慎重な姿勢を示した。
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「台湾独立、主張したことない」 李登輝氏発言に波紋
【1月31日 asahi.com】

 中国が「台湾独立派の大親分」と一貫して非難している台湾の李登輝(リー・トンホイ)
前総統が、「私は台湾独立を主張したことはない」など従来の立場を百八十度ひっくり返
す発言をしていたことが31日明らかになった。その真意をめぐって台湾政界は大揺れにな
っている。 
 31日に発売された大手週刊誌「壱週刊」の29日の取材で語った。李氏は「台湾は事実上
主権が既に独立した国家だ」としながら、「このうえ独立を求めることは後退であると同
時に、米国や大陸(中国)との多くの問題を引き起こして危険」と断じた。そのうえで「
私は台湾独立派ではない」と明言した。 
 また「大陸の多くの団体や個人が私の大陸訪問を希望している。うまくいけば孔子が巡
った道を私も歩いてみたい」とも述べた。 
 李氏に近い筋によれば、昨年後半から中国側から李氏への訪中要請が積極化していると
いう。08年の北京五輪開催などをにらんだ中国の「微笑戦術」の一環とみられ、李氏が「
台湾独立」を表立って主張しなければ、中国要人との会談さえ現実味を帯びてきそうだ。
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3>> 黄昆輝氏、台湾団結連盟の三代目の主席に就任
   台湾人を代表する政党があってこそ膠着した政治局面と空転状態を終結できる

黄昆輝氏、台湾団結連盟の三代目の主席に就任
【1月26日付 Radio Taiwan International】

 李登輝・前総統(写真左)を精神的リーダーと仰ぐ、台 湾団結連盟の三代目の党主席に、
黄昆輝氏 (写真右)が就任した。26日に台北市内のホテルで行 われた就任式典で、黄昆
輝氏は、台湾の主体性 を堅持し、台湾の人たちの代弁者になる任務を果 たすと強調した。
 黄・新主席は、台湾は最近、悪質な政治闘争と国会の混乱が続いているほか、経済面で
も政府の政策が中国大陸に傾斜していることで、産業空洞化や高失業率を招いていると指
摘、真に台湾の人たちを代表する政党があってこそ、民進党、国民党の二大政党による争
いをコントロールして政治の膠着した局面と空転状態を終結できると述べた。黄昆輝氏は
李登輝前総統任期内、かつて内政部長、行政院大陸委員会主任委員などの要職を歴任した。

写真:黄昆輝・新主席は台湾団結連盟の改革に努める決意を示すと共に、党名の変更も考慮   するとしている。(写真:CNA)

http://japanese.rti.org.tw/Content/GetSingleNews.aspx?ContentID=30494&BlockID=31

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