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【メルマガ日台共栄:第448号】 台湾新幹線 まずは安全運行の実績作りだ [読売新聞 社説]

2007/01/22



>>>>> http://www.ritouki.jp/――――――――――――【平成19年(2007年) 1月22日】

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<<INDEX>>――――――――――――――――――――――――――――――[Vol.448]
1>> 台湾新幹線 まずは安全運行の実績作りだ [読売新聞 社説]
2>> 台湾新幹線、トラブル続出で試験営業運転延長 [青森李登輝友の会 中西 功]
3>> 世界一親日国家への無策 [神奈川李登輝友の会 石川 公弘]
4>> 米国フリーダムハウスが台湾の民主化を高く評価
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1>> 台湾新幹線 まずは安全運行の実績作りだ [読売新聞 社説]

台湾新幹線 まずは安全運行の実績作りだ
【1月21日付 読売新聞「社説」】

 安全な運行システムを確立して欲しい、というのが日本や台湾の関係者の心境だろう。

 日本の新幹線技術を海外で初めて採用した台湾高速鉄道が、今月から開業した。

 車両は「700系のぞみ」がベースで最高時速は300キロ。これまで4時間以上かかった台
北〜高雄約345キロを最短1時間半で結ぶ。沿線開発など、経済効果への期待は大きい。

 開業時期は、当初2005年10月だった。だが、工事の大幅な遅れから1年延期された。さ
らに、脱線事故などで再び延期となって、ようやく営業運転にこぎ着けた。

 今は正規運賃の半額で“慣らし運転”中だが、乗車券の二重発券、ドアの誤操作といっ
たトラブルが続いている。わずかながら未開通区間も残る。直近の世論調査では、台湾市
民の7割強が「運行に不安を覚える」と答えている。

 安全運行の実績を積み重ねて利用者の不安を払拭(ふっしょく)する。それが台湾新幹
線の当面の最重要課題である。

 当初、高速鉄道事業を受注したのは独仏企業の欧州連合だった。99年9月の台湾大地震
後、地震に強い新幹線システムが再評価され、三井物産や三菱重工業などの日本企業連合
が逆転受注した。

 その結果、レールや無線、自動列車制御装置(ATC)などのシステムに日独仏3国の
技術が混在して、日欧間の設計調整に手間取り、開業が大幅に遅れた。運転士の養成も遅
れて運行本数が減り、収益計画にも狂いが出ている。

 日本側では、新幹線モデルの一括輸出を果たせず、「寄せ集め」「別物になった」との
不満がくすぶる。

 だが、台湾での経験は、次の輸出商戦に貴重な財産となるのではないのか。

 新幹線は超高速列車を数分間隔で走らせているが、海外にそうしたニーズはない。車両
、軌道など部分ごとの輸出にならざるを得ない。

 中国やロシア、ベトナムなどが新たな輸出先の候補とされる。とくに壮大な高速鉄道網
計画の進む中国では、日欧勢がすでに車両受注などを競っている。

 その中国は、海外の先進技術を移転させ、自主開発につなげる戦略だ。日本企業連合は
在来線高速化向けに、車両を受注した。だが、完成車両として輸出したのはごく一部で大
半は部品や技術提供による現地生産となった。

 ほかの国も現地化に熱心で混在型になる可能性が高い。それだけに、安全への責任は輸
出先に負ってもらわねばならない。万一、事故が起きても、日本の責任を追及される事態
は避けるべきだ。
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2>> 台湾新幹線、トラブル続出で試験営業運転延長 [青森李登輝友の会 中西 功]

【1月16日付 ブログ「青森日台交流会」より】
http://shukuei.blog19.fc2.com/blog-entry-398.html

 待ちに待った台湾新幹線(台湾高鉄)、私も乗ってみました。

 日本の「のぞみ」をベースにした車両ということですが、私が「のぞみ」に乗ったのは
もう10年以上前ですので、比較など不可能です。しかし、走行中の列車の揺れはほとんど
感じず、さらには東北新幹線よりも座席と座席の間隔が広く、十分に足を伸ばして座れる
ため、乗り心地は日本の新幹線よりも良いと思われます。

 しかし、「順風満帆のスタート」とはとてもいえない状況で、台湾高鉄は試験営業運転
期間(乗車券半額優待期間)を1/31までに延長することを1/15に発表しました。(当
初の試験営業運転期間は1/5〜1/14、その後トラブルが相次ぎ〜1/19までに延長し
たので今回で2度目の延長です)

 日本にはあまり聞こえて来ませんが、どのようなトラブルが発生しているのでしょうか?
 主に次のようなものがあります。

・乗車券の2重発券により乗客の座席がない(ほぼ毎日)
・券売機の故障により乗車券が買えない
・発券システムトラブルにより乗車券が買えない
・自動改札口の故障により乗客は臨時口より入出場
・車内に煙が充満
・乗車扉の開閉状態を確認する装置の故障により列車運転が遅延
・台南駅で乗車扉の開閉が異常になったものの運転手が気づかずに定刻どおり発車したた
 め乗客が上下車できず、再度列車が台南駅に戻る

 この10日間、記憶しているだけでもこれだけの大小のトラブルが発生しています。その
中で、車内に煙が充満した理由は乗客がトイレで喫煙し、燃えがらがゴミ箱内で引火、そ
のまま車内の空調を経由して煙が充満したということなので、乗客のモラルの問題です。
しかし、その他のものについてはほとんど原因説明がなされておらず、回復に向かってい
るのかどうかもわからないのが現状です。

 「乗車券の2重発券」はいくつかの理由があるようですが、その中で説明のあったのは
「発券済座席のデータベースをプログラマーが誤って開放してしまい、再度別の乗客に販
売してしまった」という大変お粗末な原因で、苦笑するしかありません。

 もちろん弁解にならない弁解をすれば、高鉄運転開始以降様々なプログラムトラブル(
上記以外に券売機で同時に複数枚の乗車券を購入しても座席が隣同士にならないなど)が
発生し、プログラマーは睡眠時間を削ってプログラム改修に勤(いそ)しんでいるため、
集中力が低下し更なるソフト不良を招いたというのがおそらく実情でしょう。

 さらには発注者(高鉄)からのプレッシャーも非常に大きく、作成プログラムの確認時
間が少なかったのかもしれません。

 もちろんこのようなことは台湾に限った話でなく、日本でも同様です。通常システム不
良が発見された時は発注者とプログラマーが協調して問題解決に当たるのですが、もちろ
ん発注者はプログラムのことなどわからないので、

発 注 者 :プログラム不良原因究明までどのぐらいの期間が必要か?
プログラマー:1週間あれば究明できます。
発 注 者 :1週間も待てない。もっと短期間でできないか?
プログラマー:それでは3日間で頑張ります。

 というような会話が行われてしまいます。この「3日間」はプログラマーが言ったとい
うより発注者に言わされた3日間ですが、3日間で原因究明できなければまた「約束を守
らなかった」と言われるために、結局、睡眠時間を削り集中力が低下する環境下で改修に
当たるしかないのです。

(私のサラリーマン時代がそうでした。私は発注者側でしたが、発注者側担当も上司やお
客さまの要求に応えるために必死なんです。これも上司の要求は言い訳にはなりませんね)

 もっとも、私の偏見で言わせてもらえば、一つのプログラム不良が与えるお客さまや社
会への影響度について、プログラマーは理解はしていても実感はしていないと感じます。
数多(あまた)の大小のプログラムを扱っているプログラマーにとって所詮プログラムは
プログラム、どんなに発注者が重大性を説明してもわかってもらえない空気を感じたもの
です。

 さて、話題が脱線しましたが、このように台湾新幹線はまだまだ順調とは言えません。
一時は試験営業運転の停止も検討されていましたが、とりあえず人命に影響するようなト
ラブルは皆無であると判断したのか試験営業運転を延長しその間に問題解決を図るという
ことに落ち着きました。確かに乗り心地は最高なので、1日も早い正常運転を期待したい
ものです。

 また、明るい話題として、まだ運転が開始されていない「台北〜板橋」間ですが、早け
れば1月末にも運転可能というニュースが流れています(ここまで何度も運転延期されて
きたのであまり信用はできませんが……)。

 この「台北〜板橋」間の開通は大変大きな問題で、多数の乗客が予想される春節(台湾
のお正月:今年は2/18)までにこの区間が開通するかどうかは乗客の利便性に大きく影
響を与えます。

 板橋駅は去年MRT(地下鉄)がようやく開通し、板橋から台北市内の交通は便利にな
ったとはいえ、券売機、改札共に少なく、多くの乗換客に対応可能な設計はされていませ
ん。ですからこのニュースが真実になることを期待したいと思います。

 ガンバレ!台湾新幹線!!

*中西功氏は、青森李登輝友の会事務局長、青森日台交流会事務局次長、第4回台湾李登輝
 学校研修団卒業生。昨秋より台湾に語学留学中。一昨年の「日台共栄の夕べ」で台湾往
 復のフリーチケットが当たった。
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3>> 世界一親日国家への無策 [神奈川李登輝友の会 石川 公弘]
   外登証や運転免許証の国籍欄を「台湾」に

【1月18日付 ブログ「台湾春秋」より】
http://blogs.yahoo.co.jp/kim123hiro/archive/2007/1/18

 行動する評論家として定評のある宮崎正弘氏が、正論2月号に、「台湾は再び中華社会に
引き戻されるか」を書いている。著者はそこで、台湾親日派の激減に無策な日本を憂えて
いる。極めて共感するところであり、要約しコメントしたい。

 「台湾における親日派が激減している。親日派のカリスマ的存在である李登輝前総統が
、日本で英雄視されるのは、戦後日本の政治家に、旧教育勅語時代の“求道家”が不在だ
からである。李登輝を囲む“台湾団結連盟”(蘇進強主席)には、極めつきの親日派が目
立つ。

 台湾独立運動のカリスマ的存在である許文龍、辜寛敏(前総統府顧問)や彭明敏(アジ
ア太平洋連盟理事長)、黄昭堂(台湾建国独立連盟代表)、羅福全(前駐日代表)らは、
多くが日本留学組みで、流暢な日本語を使い、日本の伝統文化への理解も深い。

 辜寛敏氏といえば、蒋介石独裁時代に長らく日本にあって、台湾独立運動を物心両面で
支えてきた人物である。台湾へ帰還してからも、歯に衣着せぬ物言いで知られ、現在は鹿
港民族文物館会長を兼務、経済評論家として著名なリチャード・クー氏の父親である。

 その辜寛敏氏は、今回の陳水扁スキャンダル疑惑で、李遠哲博士(ノーベル賞受賞者)
の“陳総統は事態を深刻に受け止め、総統職の辞任を真剣に考えるべきだ”という公開状
を強く批判し、“井戸に落ちた人に石を投げたようなもの”と痛罵した。まだまだ元気だ。

 台湾大学教授時代に、独立綱領を起草して米国へ亡命した彭明敏氏は、1996年に総統選
挙に立候補して李登輝に惜敗した。いまも台湾独立陣営では、思想的影響力を保持し、言
動が注目されている。

 これら日本語世代は、70〜80歳代に差しかかっており、もはや表舞台からは退場半ばの
状態で、台湾における現在のリーダーの多くは、日本語をしゃべることができない。

 台湾の若い世代は、基本的に親日派が多いが、70歳以上の日本語世代が持つ懐旧、憧憬
など繊細な心情はなく、日本より米国へ留学したがる。あと5年もすると、世界でも珍しか
った“親日国家・台湾”において、従来の親日度は急速に冷え込むことになるだろう。無
策日本よ、それでよいのか。」

 日本は怒る相手に、例えば中国人や韓国人には平身低頭してきた。逆に日本を評価する
相手に、例えば台湾に対しては、むしろ冷たく対応してきた。だが、無策と言われる日本
も、ここにきて僅かに動き出した。どの国よりも早かった台湾人へのノービザ施策である。
反応は極めてよかった。台湾人は日本の好意に素直に反応した。中韓への牽制にもなる。

 台湾人の今の不満は、外国人登録証明書や運転免許証の国籍欄に「台湾」でなく、「中
国」と記入されることである。彼らは、犯罪者や密航者の多い中国人と、同一視されたく
ない。

 この点で、世界一の親日国・台湾を維持するために、日本は決断すべきである。漢字で
「台湾」と書き難かったら、諸外国並みに、「TAIWAN」と記入したらよい。日本だ
けが目の敵にされる理由はない。

*石川公弘氏は、本会理事、神奈川李登輝友の会支部長、高座日台交流の会事務局長、石
 川台湾問題研究所所長、元大和市議会議長。
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4>> 米国フリーダムハウスが台湾の民主化を高く評価

【1月19日付 台湾週報】

 1月17日、世界的権威のある米国の人権組織「フリーダムハウス」が「2007年世界
自由報告書(Freedom in the World 2007)」を発表し、昨年の発表に続き、今年も台湾が
自由国家にランク付けされた。「市民的自由」では最高レベル1、「政治的権利」ではレ
ベル2であった。

*昨年発表の詳細はこちら→http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/05/051221b.htm

 行政院新聞局の鄭文燦・局長は「1997年より『フリーダムハウス』が毎年、各国の自由
度について調査報告しており、台湾は常に『自由』国家にランク付けされている。アジア
の諸国家と較べても日本、韓国より上位になっている。これはこの組織が台湾の民主主義
の成熟さを認めているということであり、台湾国民の誇りだ。今後も自信と努力で毎年ラ
ンク付けされるようにしていきたい。」と述べた。

 今回のこの調査は、米国の非営利人権団体「フリーダムハウス」が2005年12月1日から
2006年12月31日までにおける、193の国と地域の「政治的権利」と「市民的権利」の2点に
ついて、それぞれレベル1(もっとも自由)〜7(もっとも不自由)でランク付をし、そ
れに基づき「自由」「一部不自由」「不自由」国家の3つに分けて評価してたものである。

 なお、中国は「政治的権利」7、「市民的権利」6で、ロシア、キューバ、イランなど
と共に「不自由」国家にランク付けされている。

                         【行政院新聞局 2007年1月17日】
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