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【メルマガ日台共栄:第394号】「台湾蓬莱米の父」磯永吉が残した史料は第一級と判明

2006/10/25



>>>>> http://www.ritouki.jp/―――――――――――――【平成18年(2006年)10月25日】

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<<INDEX>>――――――――――――――――――――――――――――――[Vol.394]
1>>「台湾蓬莱米の父」磯永吉が残した史料は第一級と判明
2>> 岐阜大学へ留学中の黄慈[女亭]さんのお便りが奨学会だよりに掲載
3>> 第4回日台文化交流「青少年スカラシップ」が作品募集中【締切:1月15日】

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1>>「台湾蓬莱米の父」磯永吉が残した史料は第一級と判明
   磯永吉とともに今でも台湾の人々から慕われる「蓬莱米の母」末永仁

 昨日付けの台湾紙「自由時報」に、台湾で蓬莱米を開発した磯永吉(いそ えいきち)
が母校である台湾大学に残した原稿などを整理したところ、「その多くはアジア近代農業
史に関する第一級の貴重な史料であることがわかった」という記事が掲載された(下記参
照)。

 記事には磯永吉の業績の一端が書かれているが、蓬莱米の改良開発には末永仁(すえな
が めぐむ)というもう一人の重要な人物がいる。いい機会なので、蓬莱米の改良に携わ
った磯永吉と末永仁について少しばかり紹介してみたい。

 台湾にはジャポニカ種を改良した「蓬莱米」と呼ばれる米の品種がある。蓬莱とは台湾
の美称で、大正10年(1921年)に改良を進めていた台中州試験農場で発見された改良種「
台中65号」のことで、その5年後、時の伊沢多喜男・第10代台湾総督(「台湾教育の父」
伊沢修二の弟)によって命名され、全島で栽培されるようになる。

 ちなみに、蓬莱米普及前の大正10年の台湾米生産量は75万トンに過ぎなかったが、普及
後の昭和13年(1938年)には147万トンと倍増している。日本本土にも輸出するほどになり
、台湾の米作農家は豊かになり、蓬莱種の出現は台湾の農業を大きく変えるとともに、台
湾人の食生活にまで大きな影響を及ぼした。戦後も品種改良は続けられ、今でもその栽培
面積の98%が蓬莱米だという。

 そもそも日本が統治する前の台湾の米は長粒のインディカ米と呼ばれる在来種で、一般
に低収で品質が劣るため安値でしか売れなかった。パサパサしていて日本人の口にも合わ
なかった。そこでこの改良に尽力したのが、今でも台湾の人々から「台湾蓬莱米の父」と
称揚されている磯永吉であり、「台湾蓬莱米の母」と慕われている末永仁である。

 磯永吉が農事試験場に赴任したのは明治44年(1911年)。磯と同い年の末永仁はその前
年に訪台している。大正元年(1912年)に出会った二人は、日本米栽培に適していると思
われた台中に赴任し、磯は農務技師として、末永は試験農場主任として改良に携わること
になる。

 当時、ジャポニカ米とインディカ米の交配は至難中の至難と言われる中、膨大な数の交
配を繰り返すことでこの困難を克服し、また日本米同士の組み合わせから「台中65号」な
どの優良品種を育成している。彼らが育成した品種は総計260にも達したという(2001年1
月17日付「農業共済新聞」)。

 その後、磯永吉は台北帝大農学部教授となって蓬莱米作付けの奨励と指導などに当たり
、戦後も請われて農業庁顧問として台湾に残留、磯が帰国したのは昭和32年(1957年)だ
った。帰国に際して最高位の大授景星勲章を授与されるとともに、昭和47年、85歳で亡く
なるまで毎年1,200kg(20俵)もの米が台湾から贈られたのだった。

 一方の末永も台中で米作の研究と指導に当たり、昭和12年(1937年)にはボルネオ政府
から請われて稲作指導に当たったりしていた。しかし、結核にかかり、その2年後の昭和
14年に亡くなっている。昭和16年(1941年)にはその功績を称えて、末永の胸像が台中州
試験農場内に建立されている。

 昨年9月、末永の郷里である福岡で開催されたアジアマンスリーで、日本李登輝友の会
福岡県支部(大矢野栄次支部長)がパネル展を開き、この末永仁とやはり福岡出身の明石
元二郎について展示したところ、新聞などでも取り上げられ、郷土の偉人の功績を通じて
多くの人々に台湾と福岡をつなぐ歴史を知らしめたのだった。
*参考 名越二荒之助・草開省三編『台湾と日本・交流秘話』(展転社)

                     メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬
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台湾蓬莱米の父・磯永吉氏−手書き原稿が明らかに
【10月24日付 台湾紙「自由時報」】

 【記者郭怡君/台北報道】「台湾蓬莱米の父」と呼ばれる日本籍教授の磯永吉氏は、日
本統治時代以来、46年にもわたって台湾で仕事をしていた。彼が台湾大学農芸部に残した
手書き原稿、調査記録、農業文献が2年前に台大図書館に寄贈されたが、最近、初歩的な
整理を経たところ、その多くはアジア近代農業史に関する第一級の貴重な史料であること
がわかった!

 台大校史艦の張幸真研究員助手は、「磯永吉氏は台湾の水稲耕種を科学栽培の域にまで
持っていったキーマンで、その調査地域は福建、海南島、そして東南アジアにまで及んで
いた。台湾総督府農業試験所長と台大の前身である台北帝大の講座教授を兼任していたた
め、日本統治時代の総督府の農業関係の公文書は、みな台北帝大の彼の下へ送られて批准
された。現在台大図書館に保存されている文献記録の多くは、世界でも唯一の正本という
宝物だ」と指摘する。

 台大農芸部の頼光隆名誉教授は、「日本統治時代の台湾の水稲は在来米が主で、日本か
ら導入された稲種の栽培は、なかなか台湾では成功しなかった。磯永吉氏は野外実験観察
に10数年も費やし、一千種類以上に上る優劣不揃いの台湾稲米から300余種を厳選して栽培
し、それと日本の稲種を交配の上、台湾で生育可能な『蓬莱米』を選育し、台湾の稲米の
品質と生産量を大々的に向上させた」と語る。

 そして「磯永吉氏の貢献は台湾におけるものだけではない。長期間累積した農業の研究
開発の成果を結実させた英文の『亜熱帯稲米と作物の輪作』は、亜熱帯農作物のバイブル
と言うことができる。1960年代、我が国が国連の食糧農業機構を通じて蓬莱稲をインドに
贈ったことで、東南アジアでの試験栽培にも成功している」と強調する。

 磯永吉氏が研究開発したものにはさらにサトウキビ、サツマイモ、ボケ、亜麻、小麦、
そしてブタや鶏などの品種がある。そのため台湾農業の発展は彼の腕にかかっていた。戦
後も磯永吉氏は日本に返されずに留用されたごく少数の教授の一人で、1957年に引退して
帰国するときには、我が国の政府はその台湾農業に対する貢献に感謝するため、省議会の
決議を通じ、終生、彼に食用の蓬莱米を贈ることにし、彼が亡くなるまで、毎年日本に送
り届けたのだった。                  【翻訳=日本李登輝友の会】
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2>> 岐阜大学へ留学中の黄慈[女亭]さんのお便りが奨学会だよりに掲載
   (財)伊藤青少年育成奨学会が台湾人留学生の奨学生を募集中!

 日本李登輝友の会では昨年から、その事業のひとつに「日台相互交流の推進」を掲げ、
台湾の学術・文化団体との交流を推進し、台湾留学生などの受け入れと日本留学生などの
台湾における受け入れ体制を整備するほか、日台の自治体などによる姉妹提携や親善交流
をめざした活動の促進を図っています。

 昨年の5月中旬、台湾人留学生に月額10万円の奨学金給付を制度化した岐阜県の財団法人
伊藤青少年育成奨学会(伊藤嬉美理事長)から、台湾のインフラ整備に役立てるため、岐
阜大学や名古屋大学など、近隣大学の理工系学部や大学院へ留学する学生を2名推薦して
欲しいとの依頼がありました。

 そこで、伊藤青少年育成奨学会で何度か講演し、台湾人学生を対象の奨学金制度の提案
もされた金美齢・総統府前国策顧問とも相談し、李登輝前総統が校長をつとめられる台湾
の李登輝学校と提携し、李登輝学校で一次選考した学生を金美齢さんが直接面接して推薦
するシステムを作りました。

 その第一号に選ばれたのが黄慈[女亭](こう じてい)さんです。今年の4月から岐
阜大学大学院地域科学研究科の研究生として学んでいます。1999年(平成11年)9月21日の
台湾大地震で崩壊した故郷の復興を間近で見ていて、台湾らしい町並みをつくりたいとい
うのが留学の動機でした。

 昨年の夏、日本に来てから本格的に日本語を学び始めたのですが、台湾留学生などの助
けもあって急速に上達、今では日常会話に関してはほとんど不自由なく使えるほどになっ
ています。

 黄さんはまた李登輝学校のスタッフとしても活躍していて、私どもがこの9月に行った第
5回台湾李登輝学校研修団でも台湾側スタッフとしてお手伝いしていて、気心が知れた仲
間がいるということで、私どもも安心して研修に臨むことができました。

 では、黄さんが(財)伊藤青少年育成奨学会で発行している「奨学会だより」(10月1日発
行、vol.3)に掲載されたお便りをご紹介します。このお便りは帰台する前の8月に出した
もので、日本に戻ってから約束どおり(財)伊藤青少年育成奨学会を訪ね、伊藤嬉美理事長
や担当者の方とお会いして歓談しています。

 なお、この(財)伊藤青少年育成奨学会の奨学生は現在も募集中です。台湾からの留学生
には、年限を区切らずに給付するという魅力ある制度ですので、詳細についてのお問い合
わせは日本李登輝友の会事務局までお問い合せください。

■日本李登輝友の会 担当:柚原
 〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
 TEL: 03-5211-8838 FAX: 03-5211-8810
 E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp

■(財)伊藤青少年育成奨学会
 岐阜県多治見市大針町661-1 株式会社バロー内
 TEL:0572-20-0800 FAX:0572-29-1168
 E-mail:webmaster@ito-zaidan.or.jp
 ホームページ:http://www.ito-zaidan.or.jp/
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台湾からの岐阜大学への留学生 黄慈[女亭](コウ ジテイ)さんからのお便り
【(財)伊藤青少年育成奨学会「奨学会だより」10月1日発行、vol.3】

 日本に来る前に日本語は半年ぐらいしか勉強してなくてあまりしゃべれなかったので、
とても不安でした。しかし、時間が経つとともに、少しずつですが、日本語もしゃべれる
ようになり留学生活にも慣れてきました。

 今は、留学センターの日本語コースを選び、文法と文章表現と文章理解などの授業全部
受けております。毎週11科目の授業があります。授業のない時は専門分野の資料を探した
り、日本語授業を復習したりします。そのため毎日忙しいです。

 さて、私の研究課題は、「交通計画に於ける台湾と日本の比較」です。都市計画の中で
道路建設は重要な役割をしています。基幹となる道路を建設する場合、十分に地域特性や
住民の要望を考えたうえ、綿密に計画を立てて設計をすることで、その地域の生活の向上
につながると思います。アジアではこの分野で一番研究が進んでいるのは日本なので、日
本に留学することにしました。そして、来年大学院の試験を受けるために、これから一生
懸命頑張ります。将来、日本で習った専門知識を台湾で活かしたいと思います。

 私は、夏期休暇を利用して8月17日から9月20日頃まで台湾へ帰ります。9月末奨学会
へ一度訪問したいと思っておりますのでよろしくお願いします。
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3>> 第4回日台文化交流「青少年スカラシップ」が作品募集中【締切:1月15日】
   優秀賞受賞者を台湾研修旅行にご招待!

第4回日台文化交流「青少年スカラシップ」
優秀賞に台湾研修旅行 作文、書、絵、マンガ広く募ります
【10月16日付 フジサンケイ ビジネスアイ】

 フジサンケイ ビジネスアイと産経新聞社は、日本と台湾の文化交流促進を目的に「第
4回日台文化交流 青少年スカラシップ」を実施します。中学・高校・大学生などから「
作文」「書」「絵」「マンガ」を広く募集。優秀賞入賞者らを台湾研修旅行に招待し、日
台の相互理解、相互交流を深めるものです。

 台湾は日本と歴史的につながりが深く両国の先人たちの営みにより共に繁栄を遂げてき
た隣国です。また、現在もなお多くの人々が日本との経済交流のほか、マンガや娯楽を通
じて日本に強い関心をよせており、文化的にも日本に近い、親日的な国の一つでもありま
す。

 本事業では、日本の若い世代が台湾の学校での授業参加をはじめとするさまざまな経験
を通じ、新たな友好関係を樹立するとともに、アジアや世界を舞台に活躍できる人材の育
成を目指します。

 審査委員長に中嶋嶺雄氏(国際教養大学学長)を迎え、日下公人氏(評論家)、金美齢
氏(台湾総統府前国策顧問)らが選考にあたります。多数の応募をお待ちします。

                     フジサンケイ ビジネスアイ・産経新聞社

■応募詳細は⇒http://www.business-i.jp/scholarship/index.html
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【募集項目】「作文」「書」「絵」「マンガ」
テーマは「作文」が「台湾で思う存分やってみたいこと」、「絵」が「台湾で思う存分や
ってみたいこと」と「台湾のイメージは?」、「書」「マンガ」は自由

【応募資格】
中学校・高等学校(全日制、定時制、通信制)、盲・ろう・養護学校高等部、高等専門学
校、短期大学、4年制大学、専門学校に在籍する生徒・学生

【締切】2007年1月15日(月) 当日消印有効

【賞及び賞品】
◇大 賞(台北駐日經濟文化代表處 代表賞) 1名(優秀賞の中から選出)
 表彰状、台湾研修旅行、奨学金20万円
◇審査委員長特別賞 1名(全作品の中から選出)
 表彰状、台湾研修旅行、奨学金5万円
◇優秀賞 各部門平均3〜4名程度(作文、絵、書、マンガより)
 表彰状、台湾研修旅行、奨学金5万円(大賞獲得者を除く)
◇奨励賞 各部門平均2〜3名程度(作文、絵、書、マンガより)
 図書カード3千円分

【点数】1人1点(必ず応募用紙を添付してください)

【作品送付先】
■作文、マンガ部門の方は
 〒100-8125 東京都千代田区大手町1−7−2
 フジサンケイ ビジネスアイ事業局内 日台スカラシップ事務局
 TEL.03-3273-6184

■絵、書部門の方は
 〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷1−3−9
 (株)豊島内 日台スカラシップ事務局分室
 TEL.03-3987-6361

【諸注意】応募作品は未発表のものに限ります。
 ※奨励賞までの版権はフジサンケイビジネスアイに帰属します。
 ※優秀作品は紙面その他で公表します。
 ※応募作品は一切返却しません。

【発表】2007年2月のフジサンケイ ビジネスアイ、産経新聞紙上

【台湾研修旅行実施予定】2007年3月下旬 6泊7日(予定)

【事務局】(お問い合せ先)
 フジサンケイ ビジネスアイ事業局内 日台スカラシップ事務局
 〒100-8125 東京都千代田区大手町1−7−2
 TEL.03-3273-6184 FAX.03-3241-4999
 E-mail:k.arai@sankei-net.co.jp
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